遠藤 幸男
(福島県県南保健所所長)「保健所新型インフルエンザ対策 現場からの報告 1」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0909_shin_influ_hokenjo_genba_houkoku_1.pdf PDF: 120KB 2ページ (090902掲載)
「保健所新型インフルエンザ対策 参考資料(沖縄の発生状況)」 PDF: 950KB 30ページ (090903掲載)
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告 2 医療確保にむけて」
PDF: 1.47MB 6ページ (091014掲載)
「川崎市新型インフルエンザ対策 現場からの報告 3 地域内連携による医療体制整備」PDF:
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0910_influ_kawasaki_genba_houkoku_3.pdf 1.4MB 13ページ (091030掲載 1118更新)
「保健所新型インフルエンザ対策 現場からの報告 4 つくば保健所管内の啓発用パンフレット」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0911_tsukuba_keihatsu.pdf PDF: 1.3MB 2ページ (091106掲載)
「つくば保健所新型インフルエンザ対策 リンク」
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告 5 ワクチン接種場所確保」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0911_vaccine_sesshu_basho.pdf PDF: 210KB 6ページ (091113掲載 1124更新)
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告 6 滋賀県集団的接種」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0911_shigaken_n1n1_shuudan_sesshu.pdf PDF: 110KB 2ページ (091202掲載)
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告7 江東区集団的接種」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0912_koutou_n1n1_shuudan_sesshu.pdf PDF: 95KB 3ページ (091209掲載)
新型インフルエンザ対策 現場からの報告 8 ワクチン需給」
PDF: 100KB 1ページ (091216掲載 1217更新)
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告 9 小樽市感染症危機ネットワーク」」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0912_n1n1_otaru.pdf
PDF: 100KB 1ページ (091221掲載)
「新型インフルエンザ対策 現場からの報告 10 ワクチン集団接種における地域の連携と保健所の役割 福 島県県南保健所」
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/0912_n1n1_fukushima_endou.pdf PDF: 140KB 2ページ (091222掲載)
新型インフルエンザ対策 現場からの報告 11 品川区保健所
1.動画で見る「新型インフルエンザ」(リンク)
2.正しいマスクのつけ方、手の洗い方(リンク) (100126掲載)
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000010700/hpg000010665.htm http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000009000/hpg000008978.htm
「横須賀市内保育園児での新型インフルエンザ家族内二次発症率の検討 横須賀市保健所」
PDF: 160KB 5ページ (091209掲載)
「4~7月新型インフルエンザ対応の検証 大牟田市保健所」
PDF: 140KB 2ページ (091209掲載)
「地域における健康危機管理情報の共有 -新型インフルエンザと ML 運用 和歌山県湯浅保健所」
PDF: 120KB 1ページ (091209掲載)
保健所の現場からの報告
1沖縄県中央保健所
国吉 秀樹
先生 8月31日今はご存知のように34週で46を超えるというまん延状態です。沖縄では春先にはBがそれなりに 多く、Aが増えてきた(また、H3が新型に置き換わってきた)のは28~29週頃でした。7月中旬頃 からは各地で小学校、中学校を中心に1例またはクラスターが相次ぎ、この頃は学級ではなく学校単 位で休業をお願いしました(7日間です)。(私立も含め)高校でも休業しましたし、大学や予備校、
各種学校では範囲を予想できるところまで、保育所では原則休業(7日間)だが保育に欠ける用件が あるときは総合的に判断して5日くらいにするか、一部自粛で小分け保育という感じにしていました。
要するに、Proactiveな対応に近かったと思います。そうこうするうちに夏休みに突入したので、それ から出たらクラブ活動の自粛等で対応していました。しかし、これが毎日のように各保健所から集団 発生が出るという地域への浸透ぶりで、かなりの努力にもかかわらず止め切れなかったというところ です。30週を超えると地域ごとの偏りも無く離島を含めたほぼ全県で多くのクラスターが認められま した。それで対応を已む無く切り替えたような状況です。
クラスターへの対応は保健所によって若干異なりますが、私のところでは最初の頃(27~29 週ご ろ)は保育所や学校へも一つ一つ可能な範囲で丁寧に聞き取りをし、休業のめやすと根拠を示し、そ の間の注意点を説明していました。ひとつのクラスターごとに1人の保健師が担当して(もちろん他 部署からもってきて強化していた)いたのですが、増えてくると、市町村対策本部や教育委員会、児 童福祉部局とやりとりする保健師の役割が大きく、個別に学校や保育所に対応するのではなく、市町 村ごとに設置者に対する対応をお願いしていくという方向にシフトしていきました。一 方で大学、各 種学校にも対応をお願いするので、これは毎日分担していました。さらに事業者での集団発生も管内 では10以上ありましたので、この辺は私が主に対応していました。電話対応はこれらが増えるに従っ て、関係者、無関係者、医療機関等がばらばらに来るので、ひとつの班の保健師全員を一般への対応、
医療機関を感染症担当、難しいのは私というふうにトリアージしていきました。多いときは一日中電 話が鳴っていますので、回線もパンク状態でした。
また30週を過ぎると基幹的な医療機関の救急外来に患者が集中しました。
この頃、救急患者の集まる基幹的な病院では次のようなことがおこります。
・ 外来受診が増えるとともに、入院、重症例が増える。
・ スタッフの病休者が増え、シフトが組みにくくなる(診療体制の維持が困難)。
・ 外来でインフル患者を多く診た医師の発病と地域でかかるスタッフが出てくる。
・ 入院が増え、病棟ベッドのやりくりがとても大変で入院トリアージも必要に。
・ レスピレーター、検査キット、マスクが不足する。
・ 病院への時間外の住民からの電話相談が多く、診療に支障をきたす。
もちろんきちんと発熱外来機能を備え、院内感染対策をしっかりやっている病院でです。
そこで、地区医師会からの外来診療応援体制を組んでもらいました。また夜間休日の一般からの電 話相談に病院が往生したので看護協会からの相談員を先週から組んで応援しています。死亡例、重症 例が出てから入院も増えてきましたので、小児科の重症例サーベイランスを県全体と病院群で行って います。
2学期からの学級閉鎖等の基準は概ね皆様と同じです(10%で学級閉鎖)。教育委員会とよく連携を とるのがポイントです。よく調整すれば確実に報告してくれます。いまのところ学級、学年閉鎖は県 で4件ほどで、思ったよりは少なくすんでいます(一部だけ始業していた頃、9月1日では10件以上)。 また、一般県民(特に若者向け)への適正受診や症状あるときの外出自粛、咳エチケットと手洗いの 徹底等の教育をあらためてしています。私は複数のラジオの人気番組に出まくり、それなりの反応を 得ています(これは効く)。最近の更なる話題(困ったこと)として、旅行者や修学旅行生等が新型と 診断された場合の宿泊拒否?の問題(飛行機には乗れない)で、これをするなというのの徹底と、ホ テル代わり入院の原則阻止、などを観光部局やホテル業界とやりあっています。
定点辺りの報告数は35週も増えるかもしれませんが(35週は36でした!34週の46からは減って います)、医療機関への受療状況や相談数等を見ていますと、実は今週~来週くらいがピークのような 気がしています。ということは27週ころからの流行としても、やはり国の言うように17~19週間 くらいかかるのかねえ、などと思っております。これからは入院患者に関する病院間の連携がますま す重要になってきます。
「保健所新型インフルエンザ対策 保健所の現場からの報告
2 医療確保にむけて」H21.10.14
1 北海道の状況についての報告
北海道はすごい状況になってきました。小中学生中心ですが、都市部は軒並み30を超えるものと思 います。A市では、先週死亡事例を公表しましたが、4 時間待ちは当たり前になり、保健所は医師会 に当番医増設を要請しました。
S市では、休日当番小児科を通常3ヶ所のところを、10月から5ヶ所に増強していますが、1ヶ所 あたり300人近くが午前中を中心に受診したため、ある開業小児科では50メートル以上の列が生じ、
テレビ中継されました。市では、10月18日と25日の日曜日に、もう2ヶ所程度、小児科の当番を増 やす事を検討しています。この原因は、重症者の情報が大きいようで、持病のない子どもが死亡した という報道があると早め受診となってしまうのとが影響しているのではないか考えられます。重症者 と言うよりは、念のための早め受診が大半と思われます。現在も夜間急病センターには多くのが診察 を待っており、診察室を総動員して対応しているとのことです。
また、すでに、ファックス処方を始めた医療機関もあります。
2 某県保健所の医療関係者の会議
(1)参加者
管内医師会,管内全病院、管外中核医療機関、管内市町村、管内救急関係者、保健所
(2)保健所の用意した資料
・患者推計(管内人口20万人)
表 最大時点における入院患者数(管内)の推計 発症率 20% 発症率 30%
乳幼児(0-5歳) 5.4人 8.2人 小児(6-15歳) 18.4人 27.8人 成年(16-64歳) 31.2人 46.8人 高齢者(65歳以上) 17.4人 26.0人
合 計 72.6人 109.0人
表 最大時点における重症患者数(管内)の推計 発症率 20% 発症率 30%
区 分 中位推計 高位推計 乳幼児(0-5歳) 0.5人 1.6人
小児(6-15歳) 1.8人 5.5人 成年(16-64歳) 3.1人 9.3人 高齢者(65歳以上) 1.7人 5.2人 合 計 7.2人 21.8人