• 検索結果がありません。

第6章 保健事業について

2. 保健事業の経緯と課題解決に向けた今後の取り組み

(1) 特定健診

高齢者の医療の確保に関する法律(昭和 57 年法律第 80 号)に基づき、平成 20 年度当初から特 定健診に係る費用の自己負担無料化、がん検診との同時健診の実施、休日集団健診の実施など、

被保険者の利便性を考慮した受診しやすい環境づくりに努めるとともに、受診者のフォローアッ プとして、検査の結果により、生活習慣の改善が必要な者へのアプローチなど、継続受診を促す ための取り組みを行ってきた。

また、未受診者対策として、ハガキ・電話による受診勧奨を行うとともに、未受診理由の聞き 取りを行い、勧奨の内容について改善を図るなど、被保険者の健康意識の向上と健診受診の動機 付けのための取り組みを年々強化している。

このような取り組みの成果として、特定健診の受診率は、平成 20 年度~平成 23 年度において、

いずれの年度も兵庫県市町国民健康保険及び全国市町村国民健康保険を上回っている。しかしな がら、平成 21 年度をピークに年々減少しており、特定健康診査等実施計画策定当初に設定した 目標受診率には達していない状況である。

<今後の取り組み>

これまでの取り組みに加え、以下の取り組みを行い、継続受診者と新規受診者の増加につなげる。

目的:被保険者が特定健診を受診し、自らの健康づくりに主体的に取り組むことができる。

事業 特性別受診勧奨通知の送付【新規】

対象者 特定健診受診経験者で、当該年度において特定健診を未受診の者等

実施内容

通知発送対象者の特性に合わせた文面(質問票等から見える性格別・生活 習慣改善意欲別に分類した通知内容)による個別通知を送付し、受診を勧 奨する。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

事業 受診率の低い地域における巡回健診【拡充】

対象者 加古川市国民健康保険の被保険者(30~74 歳)

実施内容 受診率の低い地域において、公民館等で健診バスを利用した巡回健診を実 施することにより、医療機関以外での受診機会を確保する。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

事業 店舗前等での出張健康相談【新規】

対象者 市民(特に、受診率の低い年代・地域の対象者、特定健診未経験者)

実施内容 店舗・駐車場等で健康相談を行い、健康づくりや特定健診の啓発を行う。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 協力:関係機関 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

事業 特定健診受診等によるインセンティブ制度の導入【新規】

対象者 加古川市国民健康保険の被保険者(30~74 歳)

実施内容 特定健診等受診者にポイントを付与し、そのポイントに応じ様々な特典が もらえる仕組みを構築し、特定健診受診を促す。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

(2) 特定保健指導

高齢者の医療の確保に関する法律(昭和 57 年法律第 80 号)に基づき、平成 20 年度当初から集 団指導と個別指導を採用し、加古川総合保健センターや各公民館、対象者の自宅で実施してきた。

また、特定保健指導利用者を広報誌で紹介したり、特定保健指導案内の個別通知をするなど、特 定保健指導の認知度と実施率の向上に努めてきた。

未利用者対策としては、案内の再送付や電話による利用勧奨を行うとともに、未利用理由の聞 き取りを行い、特定保健指導プログラムの内容について見直しを行うなど、被保険者にとって魅 力的なプログラムの開発を行っている。

このような取り組みの成果として、特定保健指導の実施率は、平成 25、26 年度と上昇がみら れる。しかしながら、兵庫県市町国民健康保険及び全国市町村国民健康保険や特定健康診査等実 施計画当初に設定した目標実施率には達していない状況である。

<今後の取り組み>

これまでの取り組みに加え、以下の取り組みを行い、特定保健指導の実施につなげる。

目的:特定保健指導を利用し、健康状態の改善を図ることで生活習慣病の発症を予防できる。

事業 特定健診当日保健指導【拡充】

対象者 特定健診(集団健診)受診者のうち、体重・腹囲・血圧が保健指導判定値 を超えており、3疾患の治療を行っていない者

実施内容 特定健診(集団健診)を受診した当日に、受診会場にて対象者に特定保健 指導利用勧奨及び保健指導を面接にて行い、利用を促す。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

事業 加古川市ウォーキング手帳の利用【新規】

対象者 特定保健指導対象者全員

実施内容

ウォーキング手帳を特定保健指導実施時に配布する。歩数や体重等を記録 することで、ウォーキングの取り組み継続を促し、健康の自己管理を目指 す。ウォーキング手帳には市の運動関連団体等の情報を掲載し、特定保健 指導終了後も自主的な運動の継続を促す。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

(3) 保健指導

平成 20 年度当初から、特定健診の結果、受診勧奨判定値を超えているにもかかわらず未治療 であり、特定保健指導対象外の者に対して、電話による保健指導及び医療機関への受診勧奨を行 ってきた。また、連絡がつかなかった者(約 3 割)については健康に関するリーフレットを送付 している。

<今後の取り組み>

これまでの取り組みに加え、以下の取り組みを行い、生活習慣病リスクに応じた保健指導方法を 導入する。

目的:対象者が生活習慣病のリスク状態に応じて、治療を継続したり、生活習慣を改善することで、

健康状態の悪化を予防できる。

事業 特定健診要医療者受診勧奨訪問指導【新規】

対象者 特定健診結果により、3疾患未治療者のうち、HbA1c が 8.0 以上で特定保健 指導対象外の者(61 ページ保健指導対象者の①)

実施内容 保健師等が対象者宅を訪問し、対面で医療機関への受診勧奨及び保健指導 を行う。訪問後、必要に応じて再度保健指導を行う。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 協力:関係機関

実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度(段階的に対象者を拡大予定)

事業 特定健診要医療者受診勧奨電話指導【拡充】

対象者 特定健診結果により、3疾患未治療者のうち、HbA1c が 6.5 以上の者及びⅡ 度以上の高血圧の者(61 ページ保健指導対象者の②)

実施内容

保健師等が電話による保健指導を実施し、必要に応じて、3ヵ月後に再度 電話にて受診状況を確認する。なお、日中不在の場合は、再度夜間に電話 もしくは健康づくり資料を送付する。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課

実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度(段階的に対象者を拡大予定)

事業 糖尿病教室の開催【新規】

対象者 特定健診結果により、3疾患未治療者のうち、HbA1c が 6.0 以上の者

実施内容 糖尿病教室を開催し、対象者の健康状態にあった食事指導・運動指導を行 うことで、糖尿病の状態の改善を図る。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 協力:関係機関 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

【保健指導対象者】

血圧分類

正常血圧

正常高値

Ⅰ度

Ⅱ度

Ⅲ度

高血圧治療中 高血圧治療なし

(糖尿病・脂質異常症治療中)

特定保健指導として実施 特定保健指導以外の 保健指導として実施

3疾患治療中 3疾患治療なし

階層化 健診結果

正常高値血圧以下 15,605

8,156 7,449

2,470

5,686 5,626

1,997

1,640

1,645

345

59

1,370

573

428

86

13

444

451

513

149

27

3,741

990

866

227

41

895 4,731

35.1%

28.9%

28.9%

6.1%

1.0%

55.5%

23.2%

17.3%

3.5%

0.5%

46.7%

53.3%

75.4%

24.6%

15.9% 84.1%

75.5%

47.7%

30.3%

52.3%

69.7%

Ⅰ度高血圧以上

(受診勧奨レベル)

1,823

1,379

376

68 75.7%

20.6%

3.7%

24.5%

②平成28年度~

電話による保健指導 高血圧

フローチャート

①平成28年度~

訪問による保健指導

HbA1c

~5.5

5.6~

5.9 6.0~

6.4 6.5~

6.9

7.0~

7.9 8.0~

糖尿病治療中 糖尿病治療なし

(高血圧・脂質異常症治療中)

特定保健指導として実施 特定保健指導以外の 保健指導として実施

3疾患治療中 3疾患治療なし

階層化 健診結果

HbA1c 6.4以下

15,604

8,156 7,448

6,798

1,358 7,111

58

294

408

404

184

2,999

1,856

404

135

25

653

389

92

47

23

2,759

906

113

40

22

1,422 5,689

10 1,379 380 2,024

4.3%

21.7%

30.0%

29.8%

13.5%

44.1%

27.3%

5.9%

2.0%

0.4%

45.9%

27.4%

48.5%

15.9%

20.0% 80.0%

95.5%

47.7%

83.3%

52.3%

16.7%

HbA1c 6.5以上

(受診勧奨レベル)

337

205

87

45 60.8%

25.8%

13.4%

4.5%

0.7% 20.3% 26.7% 35.6%

②平成28年度~

電話による保健指導 糖尿病

フローチャート

(4) 健康教育・健康相談

健康増進事業として生活習慣病の予防、健康増進などの健康に関する正しい知識の普及を図る ため、健康講演会や希望団体等へ健康教育を実施してきた。また、公民館等で健康に関する個別 相談を実施し、生活習慣改善のための知識の提供や心身の健康問題への適切な対処方法の助言を 行っている。

<今後の取り組み>

これまでの取り組みに加え、以下の取り組みを行い、主体的な健康づくり意識の醸成を図る。

目的:市民が健康づくりや特に糖尿病の予防に関心を持ち、健康的な生活習慣を送ることで、生活 習慣病の発症を予防できる。

事業 健康教育時における啓発活動【新規】

対象者 加古川市民

実施内容 健康教育実施時に本計画を周知し、運動習慣の確立を促すとともに健康づ くりや医療費削減への意識を高める。

実施体制 主体:国民健康保険課、健康課 実施期間 平成 28 年度・平成 29 年度

関連したドキュメント