2.7 臨床概要
2.7.3 臨床的有効性の概要
2.7.3.6 付録
臨床的有効性試験の一覧を、表2.7.3.20に示す。
表2.7.3.20 臨床的有効性試験の一覧(1/3)
試験 の 種類
試験番号
(文献)
試 験 報 告 書 添 付 場 所
試験の目的 試験デザイ ン・対照の 種類
被験薬; 投与レジメン;
投与経路;
被験 者数
健常被験者又は 患者の診断名
投与 期間
評価基準 結果
有効性・
安全性
TRRT-01 第 5.3.5.1 項
腎 移 植 後 の 急 性 拒 絶 反 応 の 治 療 に お け る サ イ モ グ ロ ブ リ ン と Atgam の比較
多 施 設 共 同、二重盲 検、無作為 化試験
サイモグロブリン 1.5 mg/kg/日、IV 又は
Atgam
15 mg/kg/日、IV 163 例
初回又は 2回目 の腎移植患者、
年 齢 18 歳 以 上、初回又は 2 回目の腎移植後 に生検で確認し た急性拒絶反応
7~14 日間
• Day 30での移植片生着 率
• Day 30での血清クレア チニン値
• 治療後の生検所見の改 善率
• 寛解例におけるDay 90 までの拒絶反応再発率
• 治療後 1年時点での患 者生存率、移植片生着 率、拒絶反応再発率
本試験では、成人腎移植後の 急性移植片拒絶反応治療にお い て 、 サ イ モ グ ロ ブ リ ン は Atgamよりも有効であった。
有効性・
安全性
TRRT-02 (Alamarti ne, 1994) 第 5.3.5.1 項
腎 移 植 の 際 の ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 拒 絶 反 応 の 治 療 に お け る サ イ モ グ ロ ブ リ ン と OKT3の比較
無作為化前 向き試験
サイモグロブリン 1.5 mg/kg/日、IV 又は
OKT3
5 mg/kg/日、IV
59例 初回拒絶反応の 患者、ステロイ ド抵抗性拒絶反 応
10日 間
• 腎機能:投与前後での 血清クレアチニン値
• 拒絶反応の総数
• 1年及び 2年時点での 移植片生着率
腎移植患者でのステロイド抵 抗性の急性細胞性拒絶反応の 治療において、サイモグロブ リンと OKT3 はともに有効で あった。
表2.7.3.15 臨床的有効性試験の一覧(2/3)
試験 の 種類
試験番号
(文献)
試 験 報 告 書 添 付 場 所
試験の目的 試験デザイ ン・対照の 種類
被験薬; 投与レジメン;
投与経路;
被験 者数
健常被験者又は 患者の診断名
投与 期間
評価基準 結果
有効性・
安全性
TRRT-03 (Mariat, 1998) 第 5.3.5.1 項
腎 移 植 患 者 で 生 検 で 確 認 さ れ た 初 回 の ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 急 性 拒 絶 反 応 の 治 療 に お け る 低 用 量 サ イ モ グ ロ ブ リ ン と 低 用 量 OKT3の比較
無作為化前 向き試験
サイモグロブリン 体重換算
<40 kg: 25 mg/日 40-75 kg: 50 mg/日
>75 kg: 75 mg/日 IV、10日間投与 OKT3
5 mg/日を3日間、
その後 2.5 mg/日を 7日間IV投与
60例 初回の移植片拒 絶反応を呈し、
高用量ステロイ ドに反応しない 腎移植患者
10 日 間
• 拒絶反応の再発
• 免疫抑制:リンパ球数
• 移植片機能:血清クレ アチニン値
著者らは、ステロイド抵抗性 急 性 拒 絶 反 応 の 治 療 に お い て、低用量サイモグロブリン と低用量 OKT3 は同程度に有 効であると結論付けた。サイ モ グ ロ ブ リ ン と OKT3 と も に、減量による有効性の低下 はみられなかった。
有効性・
安全性
TRRT-04 (Midtvedt , 2003) 第 5.3.5.1 項
生 検 で 確 認 さ れ た 急 性 ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 拒 絶 反 応 の 治 療 に お け る サ イ モ グ ロ ブ リ ン と OKT3の有効 性 及 び 安 全 性の比較
無作為化前 向き試験
サイモグロブリン 初回 2 mg/kg/日、
IV
T細胞数が50 /mm3 を超えた場合 1 mg/kg/日 OKT3
初回5 mg/日、2日 目から2.5 mg/日、
IV
T細胞数が50 /mm3
55例 生検で確認され たステロイド抵 抗性急性拒絶反 応を呈する腎移 植患者
10 日 間
• T 細胞反応:CD2陽性 細胞数
• 拒絶反応治療:血清ク レアチニン値
個別化 T 細胞モニタリングに 基づくサイモグロブリン及び OKT3 の投与量は、腎移植患 者でのステロイド抵抗性の急 性拒絶反応治療における標準 用量として安全かつ同等に有 効であると考えられた。標準 用量での治療はレシピエント によっては不適切であり、他 の患者では過剰な免疫抑制を 生じる可能性がある。個別化
試験 の 種類
試験番号
(文献)
試 験 報 告 書 添 付 場 所
試験の目的 試験デザイ ン・対照の 種類
被験薬; 投与レジメン;
投与経路;
被験 者数
健常被験者又 は患者の診断 名
投与 期間
評価基準 結果
有効性・
安全性
TRRT-05 (本 邦 臨 床 研 究 、 実施中) 第 5.3.5.4 項
ス テ ロ イ ド 抵 抗 性 急 性 拒 絶 反 応 に 対 す る サ イ モ グ ロ ブ リ ン の 安 全 性 及 び 有 効 性 の検討
オープン 多施設共同 対照薬なし
サイモグロブリン 1.5 mg/kg/日、IV
(目標) 10例 (20 年 x 月現 在) 7例
ステロイド抵 抗性急性拒絶 反応
7~14 日間
• 投与終了 14 日後にお
ける血清クレアチニン 値が投与前(Day 1 投 与前)値以下である症 例の割合
• 投与終了 14 日後にお
ける eGFR値が投与前
(Day 1 投与前)値以 下である症例の割合
• 投与終了 90 日後まで
の生着率
• 投与終了 90 日後まで
の急性拒絶反応の再発 率
• 投与終了 90 日後まで
の生存率
(20 年 月現在、7例が投与 終了90日後までの観察を終了 したため、それらの結果を示 す。)
主要評価項目である投与終了 14 日後の血清クレアチニン値 による有効性評価では、実施 計画書の解析対象集団 7 例中 6 例、規定の投与期間を満た す解析対象集団 5例中 4例が
「有効」であった。