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仕様変更量とテスト量

ドキュメント内 テスト見積り (ページ 82-86)

3 ソフトウェアテスト見積りでの成功と失敗例

4.4 仕様変更量とテスト量

ケース5 2 1 2 1 2 1 2 ケース6 2 1 2 2 1 2 1 ケース7 2 2 1 1 2 2 1 ケース8 2 2 1 2 1 1 2

③ ホワイトボックス分析併用テスト

ブラックボックス的観点から考察すると多数のバリエーションのテストが必要とな

るテスト項目(たとえば、不連続なコード値の妥当性チェックなど)について、ホワ イトボックス的分析(たとえば、コードのチェックはテーブル化されているなど)を 併用することによりケース数を削減します。

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図 4.10 仕様変更量の基本構造

(2)仕様変更に関する課題

仕様変更の特質として注目すべきは、図 4.10 から理解できるように変更正味棄却量です。この 量は仕様変更の発生するタイミングによって、同じ仕様変更でも大きく変動します。

表 4.4 は同じ仕様変更が基本設計完了時、単体テスト完了時、システムテスト完了時に発生し た場合の変更追加量と変更正味棄却量を示した事例です。

仕様変更が基本設計時点で発生すれば、変更により不要となり棄却するのは基本設計書の該当 部分だけですが、システムテスト時点で発生すれば、基本設計書からシステムテストまでの全て の工程の該当生産物を棄却することとなります。

一般的に、変更正味棄却量は開発量としての認識が希薄です。しかし、生産物量と生産性を基 準にした見積りモデルでは、変更正味棄却量を開発量として捉え、ユーザとベンダ相互に合意す ることが前提になります。

表 4.4 仕様変更タイミングと変更正味棄却量

(注1)KC(文字数)、KLOC(ソースコード数)、項目(テスト項目数)

(注2)各工程生産物量Vは同じ生産物量変換係数(H=Vⅰ+1÷Vⅰ:ⅰは工程)を適用

(3)変更回数と変更タイミングを考慮した開発量の把握

既に 4.4.1 項(1)で述べたように、発注者(顧客)の決断項目として、ある工程ⅰの生産物に対 する仕様変更量(変更追加量、変更棄却対象量)、仕様変更回数、変更タイミングがあります。さ らに、相互合意の項目には仕様変更の認定基準と仕様変更に伴う量(変更正味棄却量)がありま す。

ここで注目すべきは、ある工程ⅰの生産物に対する仕様変更回数、変更タイミング(完成率)

です。

ある工程iの当初量V、仕様変更回数をn回、k 回目の当初量に対する完成量Pk(完成率εk

*当初量V)および各回の仕様変更率α(ここでは変更追加量)を一律として仮定した場合、1 回目の仕様変更による開発量(当初量+仕様変更量)VはV=ε*V(1+α)となり、

n回目には、べき乗に増大し開発量はV=ε*V(1+α)となります。表 4.5 に具体的 な事例を示します。

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表 4.5 変更回数と変更タイミングを考慮した開発量事例

【 コーディング工程での事例 】

n=10 回、α=10%(変更追加量)、ε(j=1「10%」~10「100%」:完成率)、V=100KLoc(当 初量)

10 回目の開発量(155KLoc)=当初量(100KLoc)+仕様変更量(55KLoc)

表 4.5 を条件に、さらに変更回数を増加させた場合の開発量を表したものを表 4.6 に示しま す。

表 4.6 変更回数と開発量との関係

4.4.2 見積りを行う上での仕様変更の考慮点

ソフトウェア見積り(特に影響が大きいテスト見積り)を行う際には、以下のことを留意すべ きです。

契約にあたり、発注者(ユーザ)の決断を必要とする項目、および発注者との相互合意を必要

とする項目について提示する必要があります。既に説明しましたが、仕様変更見積りに関わる発 注者の決断項目には、仕様変更に伴う量(変更追加量、変更棄却対象量など)、変更回数および変 更タイミングがあり、相互合意の項目には仕様変更の認定基準と仕様変更に伴う量(変更正味棄 却量)があります。

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