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介護保険事業を円滑に推進するための施策

第2章 介護保険事業計画

3 介護保険事業を円滑に推進するための施策

①サービス利用等における低所得者への配慮

・高額な利用料や住宅改修費の支払いが困難な人に対する助成制度等を設けています。

②サービスの質の向上のための方策

・介護サービス従事者の資質向上、各種団体への支援、介護サービス情報の公表と第 三者評価の推進、相談及び苦情対応の強化、介護給付費適正化計画に基づく事業者 指導等に取り組みます。

③高齢者虐待への対応

・事例研修やケア会議の充実を図り、熟年相談室や関係機関と連携して虐待の早期発 見・早期対応に取り組んでいきます。

④介護保険事業の推進

・公平・公正な要介護認定の実施、地域密着型サービスの指定事務の実施、介護保険 事業計画の推進・評価に取り組みます。

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Ⅰ 医 療 -誰もが虚弱高齢者になりうる-

・江戸川区の生活習慣病による死亡割合は 61.4%(平成 24 年)であり、全国や東 京都に比べて高いにもかかわらず、健(検)診の受診率(平成 25 年度)は、特定 健診 45.5%、長寿健診 63.5%、がん検診 10.3%と、特にがん検診が低くなって います。このため区民の健康に対する意識を一層向上させ、健康で自立した期間 を増やす必要があります。

・ また、江戸川区の在宅療養支援体制の充実度は相対的に低く、今後の虚弱者の増 加を見込むと、早期対応が必要です。

■健康寿命の延伸

・ 日本人の平均寿命は世界最高水準にあります。平均寿命の伸び以上に、元気で自 立した生活を送れる期間である健康寿命を延ばし、長寿の恩恵を互いに享受しあ い、もって活力ある長寿社会の実現をめざします。

■一人ひとりの健康づくりへの意識向上(自分のからだは、自分でまもる)

・ 健康は他に与えられるものではなく、個人個人が日々の暮らしの中から、年齢や 体力、生活様式に応じて自分に適したものを獲得し、守っていくものです。自ら の健康は自ら維持できるよう、定期的な確認の機会として健(検)診を活用し、

日々の生活習慣を改善するよう促していきます。

■在宅療養体制の充実

・ 虚弱になっても誰もが住み慣れた地域で暮らし続けるためには、それを支える確 固たる在宅療養体制が不可欠です。江戸川区医師会をはじめ各療養提供機関の主 体的取り組みと相互の綿密な連携を図りながら、段階的に更なる在宅療養体制の 充実・強化を図ります。

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Ⅱ 介 護 -右肩上がりの要介護認定者数-

・ 江戸川区は今後、後期高齢者の増加により要介護認定率が急上昇し、介護給付費 が増加することが見込まれます。高齢化とともに認知症高齢者も増加します。こ のため、必要なニーズを公的支援や保険制度のみで賄うことは、急速に困難にな っていきます。

・ また、障害者とその介護者である親の高齢化が進んでおり、今後ますます、親な き後の対応が必要となります。

・ 現在も介護人材の不足は全国的な課題ですが、今後の高齢化によりますます深刻 化すると考えられます。

■要介護認定率上昇の抑制

・ 高齢化率が上昇していくため、全体の要介護認定率は上がるものの、地域社会全 体として介護予防につながる施策を充実し、年齢別の認定率は上昇させないこと をめざします。

■認知症の早期発見、早期治療や介護基盤の拡充

・ 認知症は、長寿健診、認知症の気づきチェックリストなどを活用し、早期発見、

早期治療に努めるとともに、在宅介護の充実を中心に、在宅で介護ができなくな った場合の介護基盤の拡充の検討を進めていきます。また、介護を必要とする障 害者の高齢化に対応するための介護基盤についてもあわせて検討します。

■介護人材の確保

・ 介護人材の確保を進めるために、区内の実態把握を行い、ハローワーク等の関係 機関と協力し、需要と供給のマッチングや研修など、さまざまな角度から検討を 進めます。

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Ⅲ 住まい -高齢化による住まいの変化-

・ 江戸川区では全世帯の 4 分の 1 に熟年者が住んでおり、夫婦世帯の持ち家率は 7 割強と高くなっています。

・ 一方、借家に住む熟年者は、単身世帯の 5 割強、夫婦のみ世帯の 4 分の 1 を占め ます。借家はバリアフリー化への対応が低く、また家賃の負担感も高いことから、

単身高齢者に対応した施策が求められています。

■熟年者の個々の事情(介護状況や収入など)に応じた住まい方を支援

■施設及び住宅の相談体制(コーディネート機能)の充実

・ 熟年者の住まい方について、選択肢を幅広く用意・提案していきます。

・ 行政が行う支援について、体系を整理し、熟年者が利用しやすいものにしていき ます。

・ 熟年者からの相談について、効率的・効果的に対応できるようにしていきます。

Ⅳ 生活支援 -孤立化が進む熟年者-

・ 高齢化、核家族化などにより高齢の単身、夫婦のみ世帯が増加し、地域で支えや 見守りが必要な熟年者が増加していきます。今後の財政的制約も踏まえれば、住 み慣れた地域で熟年者の多様な生活ニーズに応える仕組みをつくるためには、行 政を中心とした「公助」や介護保険などの「共助」だけでなく、「自助」を基本 としつつ、多様な主体と江戸川区が協働しながら地域全体を支えあう「互助」の 体制づくりが求められています。

■「出会い・ふれあい・助けあい」を育む環境づくり

・ 地域コミュニティの中心となる町会・自治会・地域イベントなどに、より多くの 熟年者が参加することができるように取り組みます。あわせて地域の温かい目や ICTによる見守りを充実します。

・ また、江戸川区とNPO、ボランティア、町会・自治会など多様な主体同士が連 携するために、地域ごとの資源を把握し、地域の問題を議論する場を充実させる など「互助」の体制づくりを強化していきます。

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Ⅴ 介護予防 -人との関わりは介護予防-

・ 定年退職などで、地域社会へ移行する熟年者が増加していきますが、地域社会へ 参加するきっかけがつかめない熟年者が多く、家に引きこもることは、歩行障害、

認知症など健康を阻害する要因になっています。

・ これまで、江戸川区では、地域コミュニティを活かした活動やサークル活動など

「生きがい」づくりに取り組んできました。しかし、くすのきクラブの会員数は 漸減し、カルチャーセンターの利用者も女性が中心であり男性は数少なくなって います。シルバー人材センターでは仕事の需要と供給のミスマッチが起きるなど 現行施策に課題が生じています。

・ また、約半数の熟年者が「地域の支え手としてできることがない」と考えている など、熟年者の活力が地域社会で活かしきれていない状況です。

■「生きがい」は「生きる力」

・ 生活機能の低下を予防する、「就業」「地域活動や趣味活動への参加」「家族や仲 間の中で役割を担う」など、自己実現の過程の中で「生きがい」を見つけられる よう促していきます。また、現行施策の検証もあわせて行います。

■「“世紀の新薬”は、1に運動 2に食事」(スローガン)

・ 生活習慣病の最有効策は、運動と適正な食事です。難しい個人の行動変容を促す ため、区をあげて区全域に「健康づくりの文化」を醸成していきます。

■「歩きたくなるまち」をめざして

・ 豊かな水辺環境や多彩なイベントなど、区内に点在する資源を「ウオーキング資 源」「健康資源」として再評価・認識し、広く区民の健康づくりへの活用につな げていきます。

■元気な熟年者は支える側に

・ 今後、急増する健康で知力・体力的に衰えていない元気な熟年者は地域活力の源 泉です。虚弱高齢者支援など地域課題の担い手として期待され、元気熟年者自身 の生きがいや介護予防につながるよう促します。

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熟年者が生き生きと活躍する長寿社会をめざして

・ 町会・自治会活動、ボランティア、就労など、既に熟年者が大きな役割を担って います。今後も少子高齢化が進むため、熟年者の活力を、さらに活かすことので きる地域社会が求められています。

■熟年者の知恵と経験を活かした地域社会に

・ 高齢社会は、人生経験豊かで多様な人材がストックされた社会です。熟年社会を

「負担」ではなく「成熟社会」として捉え、熟年者個人の「知恵・活力・経験」

を大きな地域力に転換できるような地域社会の構築をめざします。

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《 施策の柱と事業計画 》

1 健康ではつらつとした生活づくり

(1)健康長寿のまち

がん、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の早期発見・早期治療につながる各種の 健(検)診、健康に関する身近な相談窓口である健康サポートセンターの機能を充 実させ、熟年者自らが健康の保持に取り組めるような環境の整備を進めます。

①「健康サポートセンター」の機能の充実

・ 健康サポートセンターにおいて生活習慣病予防、精神保健など心や身体の健康相 談、また介護予防相談などを実施します。

・ 健康、運動、介護、ボランティアなどの情報を提供し、専門スタッフが健康づく りの場としての役割を推進します。

・ 熟年者が、住み慣れた地域で自立した生活が送れるよう、高齢化に対応した事業 を展開します。

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