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時間割コード 開講 授 業 科 目 名 担 当 教 員 所 属 曜 限 教 室 対 象 30178 S 哲学Ⅰ 小手川 正二郎 教養学部(前期課程)

哲学・科学史 月3 531教室 1年 文科 2年 文科

講義題目  哲学のアクチュアリティ――「認識」と「倫理」をめぐって

目標概要  哲学は、抽象的な思弁や推論に終始するものではなく、「現実の難しさ」を理解し、私たちが直面している(ある いは直面しそこなっている)問題をより厳密かつ柔軟に思考することを可能にしてくれる学問です。この授業では、

とりわけ認識と倫理をめぐって、古代から現代まで論じられ続けてきた哲学の基本的な問題や考え方を学ぶことで、

受講者自身が様々な問題を自分の頭で論理的かつ具体的に思考することを目指します。そうして、現実の難しさを考 えるうえでの哲学の重要性や有効性を学んでもらえたらと思います。

評価方法  学期末のレポートおよび授業への取り組みを評価します。

教科書  教科書は使用しない。

ガイダンス  第一回授業日に行う。

30601 S 哲学Ⅰ 鈴木 貴之 教養学部(前期課程)

哲学・科学史 水1 K214 1年 文科 2年 文科

講義題目  哲学の根本問題から哲学とは何かを考える

目標概要  哲学の根本問題の多くは、古代ギリシア時代から論じ続けられているものです。そして、哲学という学問には、そ の時代から大きな進歩がないようにも見えます。このことは、哲学の問いは無意味な問いであることや、それらは別 の方法で探究した方がよいことを示唆しているのでしょうか。そうではないかもしれません。哲学の根本問題は、わ れわれが当然成り立つと考えている一連の事柄がじつは両立不可能だということや、一見説明できてあたりまえの事 柄にじつはきちんとした説明を与えることができないことを明らかにするものだからです。哲学の根本問題は、われ われの常識的なものの見方には根本的な問題があることを示しているのかもしれないのです。

 この授業では、哲学の根本問題のうち、おもに科学と関連のある問題を題材として、哲学とはどのような学問なの か、哲学の問題は他の学問が扱う問題とどのように異なるのか、哲学の問題に正解はあるのか、といったことについ て考えていきます。

評価方法  学期中に提出する課題の内容と学期末に行う筆記試験の成績で評価します。

教科書  教科書は使用しない。

ガイダンス  第一回授業日に行う。

30562 S 倫理Ⅰ 阿部 善彦 教養学部(前期課程)

哲学・科学史 火5 1212教室 1年 文科 2年 文科

講義題目  人間探求 自己探求としての倫理

目標概要  今日に至るまで伝えられた「古典」と呼ばれるテキストを手がかりに、倫理に関する基本的なテーマを探求する。

それは人間探求、自己探求としての意味を持つ。その探求の手がかりとして、主に、哲学、そして、キリスト教(中 世キリスト教思想)に関するものを取り上げる予定である。そこから、探求すること、考えを深めることを学んでゆ くことが求められる。

評価方法  定期試験のほか、教員の指示する講義ノートや小レポートなどの提出物、授業内での活動による。

教科書  授業中に指示をする。

ガイダンス  第一回授業日に行う。

30179 S 歴史Ⅰ 西崎 文子 教養学部(前期課程)

歴史学 月3 1108教室 1年 文科 2年 文科

講義題目  憲法をめぐる攻防— 連邦最高裁から見たアメリカ史

目標概要  この授業では、19世紀末から今日に至るアメリカ史の中で画期的な意味を持つ連邦最高裁の判決を読み解きながら、

アメリカの政治や社会の変遷を追っていく。アメリカでは、政治と宗教との分離、言論や表現の自由の保護、人種差 別の撤廃、平等保護の原則、公正な裁判を受ける権利など、人々の「生活」に直接的な影響を与えるような問題が、

しばしば裁判を通じて争われてきた。そして、最高裁は憲法の最終的な解釈者として、ときに保守や伝統の側に立っ たり、ときに社会改革の先頭に立ったりしながら大きな役割を果たしたのである。この授業では、アメリカの司法プ ロセスの中で人々がいかなる論争を繰り広げたかを学ぶことで、アメリカ史のダイナミズムを考える。

評価方法  定期試験による。

教科書  授業中に指示をする。

基礎科目(人文科学)

30180 S 歴史Ⅰ 黛 秋津 教養学部(前期課程)

歴史学 月3 525教室 1年 文科 2年 文科

講義題目  バルカン近代の歴史的展開

目標概要  「平成」の時代は間もなく終わりを迎えるが、この時代は今から30年前、冷戦の崩壊と民族紛争によって幕を開けた。

この平成の30年間を振り返る時、1990年代に生じたユーゴスラヴィア解体に伴う民族紛争は、間違いなくその中で大 きな位置を占める。本講義では、すでに「歴史」となった1990年代のバルカンの紛争を手掛かりとして、近代におけ るこの地域の歴史の歩みをたどり、そしてそのような歴史的視点を踏まえた上で改めてバルカン、さらには現代の民 族の問題を考えてみたい。

 授業では、近代移行期以降のバルカンの歴史を、バルカン社会、オスマン帝国、国際関係の三つの視点から概観する。

特に、民族運動出現の背景としてのオスマン帝国のバルカン支配、ロシアをはじめとするヨーロッパ列強のバルカン 問題への関与、そしてバルカン諸民族の民族運動の具体的展開などが、この講義で取り上げる主要なテーマとなる。

 この講義を通じて、ある地域の過去を複眼的視点から総体的に理解し、その上で現代における事象を眺めるという 作業を経験することにより、今日的な問題を歴史的視点から考察することの重要性を理解してもらいたい。

評価方法  授業期間中に1,2度課題を出す予定であり、それについてレポートを提出してもらう。また、学期末には持ち込 み不可の定期試験を行う。それらを総合して最終的な評価を行う。

教科書  教科書は使用しない。

ガイダンス  特に行わない。

30563 S 歴史Ⅰ 渡辺 美季 教養学部(前期課程)

歴史学 火5 K011 1年 文科 2年 文科

講義題目  歴史学を知る

目標概要  「歴史を学んで何になるんだろう」――年号や人名の暗記に苦しんだ受験勉強の最中に、そんな風に思ったことは ないだろうか。しかし歴史学とはもちろん暗記ではない。「史料に基づき過去の人間生活の事象を研究する学問」で ある。それは専門的な学問領域であると同時に、“歴史学的にみる・考える”という普遍的な思考力を身に付けるため のトレーニングでもある。物事を長いタイムスパンで捉える力、経験不可能な物事に対するリアルな推測力、「現在」

を相対的に視る力――歴史学によって必然的に養われるこれらの力は、過去を振り返るときだけでなく、今を生き、

未来を踏み誤らないためにも必要不可欠のものだろう。

 この授業では、受講生が歴史学の基礎を学びながら、“歴史学的にみる・考える”力を養うことを目的に、教養学部 の6名の歴史学教員がリレー形式で講義する。歴史学の研究とは、どのような発想と手法によって進められ、その結 果どのような歴史像が描き出されるのか。歴史学を専門的に学びたい学生ばかりでなく、“歴史学的にみる・考える”

力を身に付けたいと考えるすべての文科生に受講してほしい。

評価方法  定期試験を主とし、授業中の課題などを加味して総合的に判断する。

教科書  教科書は使用しない。

ガイダンス  第一回授業日に行う。

30602 S 歴史Ⅱ 外村 大 教養学部(前期課程)

歴史学 水1 159教室 1年 文科 2年 文科

講義題目  東アジアの中の日本戦後史

目標概要  1945年の敗戦とそれにつづく連合国軍の占領によって、日本は大きな変革を迫られた。そして、実際に諸改革が実 行され、国際社会との関係も新たなものとなった。そして1950年半ばころには相対的に安定した制度や社会の仕組み、

人々の意識や関係の結び方が生まれたといえよう。これは、その後の日本のあり方を規定し現在にも影響を及ぼして いる。この授業ではまず、それがどのようなものでありなぜいかなる経緯で成立したかを確認していく。

 それを踏まえて、さらに戦後日本の枠組みがどのように変化していったかやそもそもそれがどのような問題点、限 界をもつものであったのかを考えていくことをこの授業のもう一つの課題としたい。

 その際、東アジアの近隣諸国、特に旧植民地との関係や、戦後日本の多数派と異なる体験をした人々・地域に着目 し、通常の「戦後史」では語られてこなかった事実を重視し、その視点からこれまで一般的に語られてきた戦後史の 再検討を試みたい。

評価方法  受講態度、学期末に提出するレポートなどから総合的に判断する。

教科書  教科書は使用しない。