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基礎科目

時間割コード 曜 限 講 義 題 目 担当教員 所 属 教 室 31436 月4 「研究のための基礎作業として小説を読む

~中国語圏に文化的ルーツを持つ日本語作

家を素材に」 伊藤 徳也 教養学部(前期課程)

中国語 116教室

目標概要 【共通目標】31ページを参照のこと。

 

【この授業の目標・概要】

 中国語圏に文化的ルーツを持つ日本語作家としては、邱永漢、陳舜臣、楊逸、東山彰良、温又柔、三木なずな等が あげられるが、この授業で具体的に扱うのは、邱永漢、陳舜臣、楊逸、東山彰良の四名である。邱永漢、陳舜臣、東 山彰良は直木賞、楊逸は芥川賞を受賞している。まずは一読者として、自分の感性を信じてじっくりと作品と向き合 い、小説を存分に楽しんでもらいたい。高校までの学校教育の枠内では出てこないような際どい描写も含まれるが、

現実の芸術作品の描写として厳粛に受け取って欲しい。そのうえで、関連する資料や、評論家や学者がその作家や作 品を論じた評論や論文を精読する。大小の問いを立てて主体的に行間を読み込んだり、再読あるいはそれ以上の回数 読んで始めてわかることは多い。そうやって読むことで、初読の際の感動やあるいは不満が、より深い感動や発見の 快感に転化することがしばしばある。

 一読だけで済ますような読者は、作家が描こうとしたこと、伝えたかったことの多くを、一般にほとんど理解でき ていない。これは文学だけではなくて、映画なども含む芸術一般について言えることである。一読者として作品を素 直に楽しむ態度にプラスして、さらに、一学徒、一東大生として作品を能動的に深く読む態度をぜひ身につけて欲し い。それはつまり、研究のための基礎作業として小説を読む、という態度である。その態度は、さまざまな型やスキ ルによって構成されるので、一朝一夕に体得できるものではない。この授業はそのための入門になる演習だと考えて 欲しい。

 取り上げる作品群はすべて、中国語圏と日本の現代史に関わっている。この授業を受講することによって、中国語 圏と日本の激動の現代史の一端を、個々の人間の痛切な人生を通じて理解することができるようになると思う。この こともこの授業の目的の一つである。

 

【学術分野】文学

【授業形態】文献批評型

評価方法  出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。

授業のキーワード  中国語圏 日本語作家 現代史 教科書  教科書は使用しない。

参考書  次の参考書を使用する。

 書名 :『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』

 著者(訳者):東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会 ガイダンス  第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。

基礎科目(初年次ゼミナール)

31437 月4 政治と制度設計

~国家形成の歴史と現代から考える 伊藤 武 教養学部(前期課程)

法・政治 518教室

目標概要 【共通目標】31ページを参照のこと。

 

【この授業の目標・概要】

 政治や法の世界は、国家や社会を運営する制度設計をいかに行うかが、重要なテーマです。この授業では、国家の 形成をめぐる政治制度の設計や改革の争点に注目して、制度設計の理論と実践を学びます。

 社会科学として政治や法律を学ぶ人、人文科学として歴史学から学ぶ人、いずれにとっても不可欠な視点を扱いま す。あわせて、仮説設定・先行研究のレビュー・実証など学術的議論の基本、時系列的・通時的比較研究の基本を身 につけることを目指します。

 

【学術分野】法・政治

 (歴史学・経済学とも関連する境界領域を扱いますので、両分野に関心のある方も歓迎します)

 

【授業形態】ディシプリン型 文献批評型

評価方法  出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。

授業のキーワード  制度論、国家、比較政治、集合行為 教科書  授業中に指示をする。

参考書  次の参考書を使用する。

 書名 :『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』

 著者(訳者):東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会  書名 :リヴァイアサン1・2

 著者(訳者):ホッブズ  出版社 :光文社文庫

 ISBN : 978-4-334-75302-3(2はISBN未定・2018年2月刊行予定)

 書名 :暴力と社会秩序:制度の歴史学のために

 著者(訳者):ダグラス・C・ノース、ジョン・J・ウォリス、バリー・R・ワインガスト  出版社 :NTT出版

 ISBN :978-4757142329

ガイダンス  第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。

31433 月4 指標から社会を見る 岡田 晃枝 教養学部(前期課程)

国際関係 K301

目標概要 【共通目標】31ページを参照のこと。

 

【この授業の目標・概要】

 国民がどれくらい幸せなのかを示す幸福度、国内社会がどのくらい民主的なのかを示す民主化度、国民がどのくら い自分の将来を自由に選択できる社会かを示す人間開発指数等、社会の質的側面を表す指標に注目する。それらの指 標がどのような要素から構成されているかを知り、同程度の国家間の制度や社会状況を比較するなど、学術的な議論 ができるようになることを目指す。

 

【学術分野】国際関係  

【授業形態】ディシプリン型

評価方法  出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。

授業のキーワード  質的データ、量的データ、民主化度、幸福度、人間開発指数、政治的自由 教科書  教科書は使用しない。

参考書  次の参考書を使用する。

 書名 :『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』

 著者(訳者):東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会 ガイダンス  第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。

基礎科目

時間割コード 曜 限 講 義 題 目 担当教員 所 属 教 室 31435 月4 学術論文を通して見る歴史学の世界 黛 秋津 教養学部(前期課程)

歴史学 517教室

目標概要 【共通目標】31ページを参照のこと。

 

【この授業の目標・概要】

 この授業では、皆さんがこれまでまず目にしたことがないと思われる「学術論文」について、徹底的に見てゆこう と思います。学術論文とは何か、何のために書くのか、どのように書くのか、どのような形式・体裁であるべきか、

良い論文と悪い論文の違いは何か、など、様々な問題を、多くの事例を見ながら皆で一緒に考えます。教員が歴史学 を専門とする関係上、取り上げる論文は歴史学に関わるものが中心となりますが、数多くの歴史学関連の学術論文を 目にする中で、歴史学の研究方法というものにも自ずと触れることになるでしょう。これから踏み入れることになる 学問の世界に、皆さんが着実な一歩を踏み出せるようにすることがこの授業の狙いです。

 

【学術分野】歴史学

【授業形態】ディシプリン型 文献批評型

評価方法  出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。

授業のキーワード  歴史学、学術論文 教科書  教科書は使用しない。

参考書  次の参考書を使用する。

 書名 :『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』

 著者(訳者):東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会 ガイダンス  第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。

31564 水4 現代社会を考える 山本 理奈 教養学部(前期課程)

社会・社会思想史 K303

目標概要 【共通目標】31ページを参照のこと。

 

【この授業の目標・概要】

 「現代社会」というとき、私たちはどのような社会について語っているのでしょうか。これまで現代社会に固有の 特質をとらえるために、豊かな社会、脱産業化社会、消費社会、情報社会、リスク社会、グローバリゼーションなど、

様々な考え方が生み出されてきました。

 この演習の目標は、現代社会についての基本的な考え方を理解することにあります。そのために本演習では、現代 社会を理解するための3つの主要な視点(消費社会、情報社会、グローバリゼーション)に関する社会学理論を学ぶ ことを通して、「社会学的なものの見方」を習得することを目指します。そのうえで、日常生活の場面から3つの側 面(住宅、広告、都市)に着目して現代社会の現状を考察し、「社会的現実を分析する力」を養うことを目指します。

 

【学術分野】社会・社会思想史  

【授業形態】文献批評型 フィールド型

評価方法  出席、報告および議論への貢献等(レスポンス・ペーパーなど)の平常点と小論文とで判断します。

 

授業のキーワード  消費社会、情報社会、グローバリゼーション、住宅、広告、都市 教科書  教科書は使用しない。

参考書  次の参考書を使用する。

 書名 :『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』

 著者(訳者):東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会  書名 :『現代社会の理論』

 著者(訳者):見田宗介  出版社 :岩波書店

 書名 :『マイホーム神話の生成と臨界―住宅社会学の試み』

 著者(訳者):山本理奈  出版社 :岩波書店

 上記以外の参考書については、授業中に指示します。

ガイダンス  第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。

基礎科目(初年次ゼミナール)