助 を
引
い て
行
相
を 成 す は、 文
の
肉 な り
。
広 く 古 旧 の
問 答
の
釈 疑 を 破 す
い た
は
、
文 の
膚 な り
。
又 た 釈 名 等
の 四 は
、
文 は
膚
を
兼
ね、 義
は 肉 を
兼
ね、 意
は 即 ち 骨 な り
。
意 の
下
の
詣 る
所
は
、
即
ち
是 れ 髄 な り
。
若 し 四
事 無 け
れ ば、 法 身
は
成 ら ず
。
是 の
故
に
読 者
、
行 者
は、 須
く 緩 急 を 知 る
べ
し
。
謬 り て
偏 言 僻 意 を 指
し て、
あ ま ね こ の か
行 く こ と を し て 周 か ら ざ ら し む
こ と を
得 る
こ と 無
か れ
。
修 行
し て
来 た
、
豈
に
習 解 を 過 ぎ
て
方 便 を 起
こ し て
、
因 を 行 じ り しヲ 果 を 得
て
、
果 満 ち て
教 化 し、 他
の
機
に
我 れ
応
じ、 感 応 斯
に
息
め
、
自 他
同 じ く 帰
し、 理
を
滅 し て
真 性 な ら ん や
。
今
の一 部
、
意
は
唯 だ 是
の
若 し
、
故
に
此
の
十
章 は、
摂
し て 尽 さ ざ る は
無
し
。
又 於 十
乗
=
、 復 須 了 其 文 旨。
一 一 皆 依 不 思 議 寂 照 止 観、 文 之 髄 也
。
一 一 乗 相 生 起 次 第、 文 之 骨 也
。
一 一 引
事
助 成 行 相
、
文 之 肉 也
。
広 破
古
旧 問 答 釈 疑、 文 之 膚
也
。
又 釈
名
等四
、
文
兼
於 膚、
義 兼
於 肉
、
意 即 骨 也
。
意 下 所 詣、 即 是 髄 也
。
若 無 四
事
、法 身 不 成。
是 故 読 者、 行 者、 須 知 緩 急
。
無 得 謬 指 偏
言
僻 意、
令
行 不 周。
修 行 之 来
、
豈 過 習 解 而 起 方 便
、
行 因 得 果
、
果 満 教 化
、
他
機 我 応、
感 応 斯 息
、
自
他 同 帰、 滅 理 真性
。
今 一之 部、
意 唯 若 是、 故 此 十 章
、
摂 無 不 尽
。
( 大 正 巻
四 六
− 四 五 三
)
b
こ の
説
き
方
は
「
遍 参
」
の
視 点
と
同 様
の
立 場
で
あ る と も
述
べ
ら れ て お
り、
こ の こ と か
ら
単
に
十
二
巻 本 相 互
の
関 係
に
留
ま る も の で は な く
、
中 国 天
台
教
学へ
の
思
い
は
早 期
か ら 最
晩 年
に
到
る ま で
、
道 元
の
説 示 に 大 き な
流 れ を 形 成 し て
い
た と
言 え る の で は な か ろ
う
か
。
駐
(
1
)
葛 藤 ー 葛 藤
の
意 味
と し て、
『
諸 橋 漢 和
』
巻 九 に
仏 教
で
使 用 さ れ る
用 例 も 示
さ れ る
。
「
[
仏
]
葛 も 藤 も 共
に
蔓 草
。
煩
悩
の
喩
。
又
、
法 門
の
煩 は し
い
も
つ
れ
。
事 の も
つ
れ
。
紛 争
。
[
葛 藤 禅]
[
仏]
文 字 上
の
禅
。
禅 家
で
文 字 言 句
に
縛 ら れ て、 不 立 文 字
の
真 意
を
得
な
い
者
を 罵
つ て
い
ふ
語
」( 同 書 ー 七 八 八
頁)
。
『
禅 語 辞 典
』( 思 文 閣 出 版
)
に
も
、
「
文 字 言 説
、
ま た そ れ を も て
あ
そ ぶ こ と
」( 同 書
− 六
二
頁
)
と
あ る
。
そ れ 故
に、 荒 木 見 悟 訳
『
大 慧 書
』
(
筑 摩 書 房
)
に は、
「
ご た ご た
」( 一 九
〇 頁) と か
、
「
く ど
く ど
」
(
二
〇一 頁)
と 訳 さ れ て い る。 た だ
、
道 元 の
独 自 な 用 例 を 示 す 巻 が
『
葛 藤
』
で
あ
る が、 一 般 的 な 用 例
も あ る
。
後 注(
5
)
の
『
弁 道 話
』
参 照
。
(
2
) 釈 迦 牟 尼 仏
…
…
11
『
仏 教
』
に
も 次
の
よ う に あ る
。
摩 訶 迦 葉 す で に
釈 尊
の
嫡 子 と し
て
法 蔵
の
教 主 た り。 正 法 眼 蔵 を 正
伝
し て
仏 道
の
住 持 な り
。
し か
あ り と も、 仏 教
は 正 伝 す
べ
か ら ず と
い
ふ は
、
学 道
の
偏 局 な る べ
し
。
し る
べ
し、 一 句 を 正 伝 す れ ば
、
一 法
の 正
伝
せ ら る る な り
。
} 句 を 正 伝 す れ ば、 山 伝 水 伝 あ り
。
不 能 離 却 這 裏 な り
。
釈 尊
の 正 法 眼 蔵 無 上 菩 提 は
、
た だ 摩 訶 迦 葉
に 正 伝
せ し な
り
。
余
子 に 正
伝
せ
ず
、
正 伝 は か な ら
ず 摩 訶 迦 葉 な り
。
こ の
ゆ ゑ に
、
古 今
に
仏 法
の
真 実 を
学 す る
箇 箇、
と も
に み な 従 来
の
教 学 を 決 択 す る に は
、
か な ら ず 仏 祖
に
参 究 す る な り
。
決 を 余 輩
に と ぶ
ら は ず
。
も し 仏 祖
の 正 決 を え ざ る は
、
い
ま だ 正 決
に
あ ら ず
。
依 教
の 正 不 を 決 せ ん と お
も は ん は
、
仏 祖
に
決 す
べ
き な り
。
そ の
ゆ ゑ は
、
尽 法 輪
の
本 主 は
仏 祖 な る が ゆ ゑ に
。
道 有 道 無、
道 空 道 色
、
た だ
仏 祖
の み こ れ を あ
き ら め
、
正 伝 し き た り て、 古 仏 今 仏
な り
。
( 岩 波 文 庫
(
二)
1
二
九 七
〜
八
頁
)
(
3
) 大 祖 正 宗 普 覚 大 師
11
禅 宗
二
祖 慧 可
(
四 八 七 ー 五 九
三
)
の こ と
。
洛 陽 武 牢
(
河 南 省)
の
人
。
俗 姓 は
姫 氏
。
幼 名
は
神 光
。
禅 宗 開 祖 菩 提 達 磨
の
法 嗣 と な る
。
隋
の
開 皇
=
二
年 三
月一 六
日 に 示 寂 す
。
『
景 徳 伝 燈 録
』
巻
三 に は
徳 宗
が
「
大 祖 禅 師
」
と 諡 し た
と
い
う
。
ま た、 太 宗 が
「
正 宗 普 覚 大 師」
と 諡
し た と 伝 え る
。
岩 波 文 庫 本
は
洞 雲 寺 本 通 り
「
太 祖
」
に す る が、 大 久 保 本 は 諸 本
に よ り
「
大 祖
」
に
改
む
。
こ こ
は 大 久 保 本 及 び
『
行 持 下
』
(
岩 波 文
庫
(一
)
1
三 六 二
頁
)
に よ り 改
む
。
(
)
4
仏 訓 道 骨
、
ま
の
あ た り 証 伝 し き た れ
り
11
『
仏 道
』
に
も
「
道 骨
」
の
用 例
が あ
る
。
お ほ よ そ
雲 門・ 法 眼 等 は、 青 原 高 祖
の
遠 孫
な り、 道 骨
つ
た は れ
、
法 髄
つ た は れ り
。
(
岩 波 文 庫(
三) ー
三 四 頁
)
(
5
)
根 源 を も て 根 源 を
…
11
…『
弁 道 話
』
に
次
の
文
が
あ る
。
大 宋 国 も 後 漢
よ り こ の か
た
、
教 籍 あ と を た れ て一 天
に し け り と
い へ
ど も、 雌 雄
い ま だ
さ だ め ざ り き
。
祖 師 西 来
の の ち、 直 に
葛 藤
の
根 源 を き り
、
純一
の
仏 法 ひ ろ ま れ
り
。
わ が く に
も 又 し か
あ ら む 事 を
こ
ひ ね が ふ
べ
し
。
( 岩 波 文 庫( ご
1
一 四
〜 五
頁)
。
こ の
「
葛 藤
」
「は 般 的 な 意 味
。
(
6
)
お ほ よ そ 諸 聖 と も に
葛 藤
の
根 源
…
…
11
『
聞 書
』
の
説 は 次
の よ う に あ る
。
『
四
馬
』
考
( 石 井)
七 五
『
四
馬
』
考
( 石 井
∀
七 六 聖
ハ
参 学 人 ナ ル ベ シ
。
未 ダ 仏 祖 程
ノ
聖
ニ ハ
ア ラ ズ
。
(
『
曹 全 注 解
二
』
四 三 頁)
(
7
)
葛 藤 を も て
葛 藤 を き る を 截 断 と
い ふ と
参 学
せ
ず
…
11
… こ れ ら の 文 を ま と め て、『
聞 書
』
に は
、
「
是 等
ハ}
コ コ ロ
ナ
ル ベ シ
」
(
同
)
と
い
う
。
さ ら に
、
「
根 源 ヲ キ
ル
ト イ フ
ハ
、
三
界
ノ
外
二
無
=
実 相
ハ
不
レ
断
二
煩 悩「 而 入
二
涅 槃一 ト 談
ズ
ル
程
ノ
事 也
。
生 死 ヲ イ ト フ
ト 云
ハ
、
頗
ル
仏 種 ヲ 断 ズ ト モ
云
ベ
キ
也
」
と い
う
。
(
8
)
嗣 法
こ れ
葛 藤 と し れ
る ま れ な り
…
… ー
『
嗣 書
』
に
次
の
説 示 が あ
る
。
こ の
仏 道
、
か な
ら ず 嗣 法 す る と き、
さ だ め て
嗣 書 あ り
。
も し 嗣 法 な き は 天 然 外 道 な り
。
仏 道 も し 嗣 法 を 決 定
す る に あ ら ず よ り は、
い か で か
今 日 に い
た ら ん
。
こ れ に よ
り て、 仏 仏 な る に は、 さ だ め て 仏 嗣 仏
の
嗣 書 あ る な
り、 仏
嗣 仏 の
嗣 書 を う る な り
。
そ
て い た ら く
の
嗣 書
の
為 体 は、 日 月 星 辰 を あ き ら め て
嗣 法 す
、
あ る
い
は 皮 肉 骨 髄 を 得
せ し め
て
嗣 法 す
、
あ る
い
は
袈 裟 を 相 嗣
し、 あ
る
い
は 挂
さ ふ あ
い
杖 を
相 嗣
し、 あ る
い
は
松 枝 を 相 嗣 し
、
あ る い
は
払 子 を 相 嗣 し、 あ
る
い
は 優 曇 花 を
相 嗣 し、 あ
る い
は 金 襴 衣 を 相 嗣 す
。
級 鞋 の
相 嗣 あ り、 竹 箆
の
相 嗣 あ り
(。
岩 波 文 庫
(
二)
1
三 七 四 頁)
(
9
)
先 師 古 仏 云
…
… ー 天 童 如 浄( 一 一 六 二
}ー
二 二
七
)
の
言 葉
で
『
如 浄 録
』
「
天 童 景 徳 寺 語 録
」
に 出 づ
。
鏡 島 元 隆
『
天 童 如 浄 禅 師
の
研 究
』
(
春 秋 社)
三
〇 七 頁
に よ れ ば
、
次
の よ
う
に
あ る
。
ま だ ら こ
か く
仏 成 道 上 堂
。
瞿 曇 臘 月
八
。
夜 半
に
走 り て
山 を 出 ず
。
賊 路 羊 腸 曲
れ り
。
偸 心 虎 背 斑 な り
。
人 天 を 鈍 置 す 者 一の
番
。
天 童 恁 麼 檢 挙
ら く た ん ま と
す
。
且 く 道
え
、
諦 当
な り や
い
な や
。
落 賺
の
児 孫、
頭 尽 く 禿 す
。
葫 蘆 藤 種
、
葫 蘆
に
纏
う
。
」
〈 相 当 す る
鏡 島 元 隆 訳
。
ふ
く
べ
の
つ
る が ふ く
べ
に ま と わ り
つ
く
よ
う
に、
ひ
た す ら に そ の
跡 を 慕
っ
て い
る の で
あ る
。
∀
(
10
)
「
葫 蘆 藤
」
の
「
葫 蘆 藤
」
を ま
つ
ふ
…
11
…『
抄
』
で は
、
次
の
よ う に
い
う
。
ピ
サ ゴ ノ ツ ル
ハ
ヒ
サ ゴ ヲ
マ
ツ フ
ト ア リ
。
余 物 不
二
相 交4
ソ
レ
ガ ソ
レ
ナ
ル
道 理 也
。
( 同
−
三 三
頁)
(
11
)
た と
へ
ば
こ
れ 以 心 伝 心 な り
11
同 じ く
『
抄
』
は
続
い
て
次
の よ う
に い
う
。
仏 祖
ノ
仏 祖 ヲ 参 究
シ、 仏 祖
ノ
仏 祖
ヲ 証
契
ス ル
。
是
レ
則 チ 以 心 伝 心 也
。
乃 至 三
界 一唯
心、
心 外 無 別 法
ト 談
ズ ル
、
以 心 伝 心 ナ
ル ベ
シ
。
( 同
− 三
四 頁)
(
12
) 第
二
十
八
祖
…
…
1
ー達 磨 門 下
の
皮 肉 骨 髄
の
話 は
、
『
伝 燈 録
』
巻 三 の
コ
達 磨 章
」
に よ
(る
禅 文 化 本
三 三
頁)
。
こ の 話
に つ て
は、 既
に 問
題
に し た こ と が あ る
。
石 井 修 道
「
皮 肉 骨 髄 得 法 説
の
成 立 背 景 に
つ い て
」
(
『
宋 代 禅 宗 史
の
研 究
』
所 収、 大 東 出 版 社
、
} 九 八 七
年」
○
)月 及 び
]
宗 密
の
肉 骨 髓 得 法 説
の
成 立 背 景
に
つ い
て
L
(
『
印 度 学 仏 教 学 研 究』
第
三
〇 巻 第
二
号、 一 九
八
二
年
三 月
。
後
に
『
道 元 禅
の
成 (
肉 骨)
立 史 的 研 究
』
、
大 蔵 出 版
、
一 九 一九 年 八
)月
に
再 録) 参 照
。
宗 密
の
皮 肉 髄
の
達 磨 門 下 三 人 得 法 説
に
対 し て
、
四
明 知 礼( 九 六
〇
1
一
〇
二
八
)
が
『
十 不
二
門 指 要 鈔
』
巻 上 で
批 判 し
、
天 童 子 凝 と の
間
に
論 争
が
生 じ た こ と は、 達 磨 門 下 の
得 法 説
の
成 立 過 程
と
共
に
後 述 す る
。
(
13
)
初 祖
道
の
「
汝 得 吾 皮 肉 骨 髄
」
は
、
祖 道 な り
。
門 人 四 員
、
と も に
得 処 あ り、 聞 著 あ
り
…
11
…道 元 が
い
う 正 説 で あ
る
。
道
元 の 五
〇 歳
の
時
の
「
永 平 広 録』
巻
四
−
三
〇 四 上 堂
に は、 次
の よ う な 説 が あ る
。
上 堂
。
大 衆
。
知 れ 学 道
は
蓼
容 易 な ら ず
。
所 以
に
古 聖 先 徳 は
・
善 知 識
の
会 下
に
参 学
し・ 糠
ぼ 二 三
+ 年 を 経
て
究 弁 す
・
雲 巌・
道 吾
は 四 十 年 弁 道 し、 船 子 和 尚 は 薬 山
に あ る こ と 三
十 年、
只 だ 箇
の
此
の
事
を 明 め
得
た り
。
南 嶽 大 慧
は
曹 渓
に
参 学 す る
こ
一と
十 五
年、
臨 済 は 黄 檗 山
に あ
っ
て
松 杉 を 栽 え る こ と 三
十 年
に し て
此
の
事
を 弁 ず
。
然 れ ば 則 ち 当 山(
11
永 平 寺
)
の
兄 弟、
須 く
光 陰 を 惜 し
ひ
ん で 坐 禅 弁 道
す
べ
き も の な り
。
諸 縁
に
牽
か る る
こ と
莫
か れ
。
諸 縁
に
若 し 牽
か る れ ば
、
塵 中
の
俗 家
に
あ
っ
て 空 し く 寸 分
の
時 光 を
過 ご す
も の な り
。
挙 頭 弾 指
、
歎 息
し
て
、
須 く 寸 陰 分 陰
の 空 し く 過
ぐ る を 惜
し む
べ
し
。
是 れ 則 ち 法 身 を 惜 し む が た め な り
、
坐 禅
い
と な
を 惜 し む が た め な り
。
初 祖 西 来 し て
諸 行 を 務 ま ず、
経 論 を 講 ぜ ず、
少 林
に
あ
っ
て 九 年
、
但 だ 面 壁 坐 禅 す る
の み な
り
。
打 坐 は 則
げ ん
ま こ と
ち 正 法 眼 蔵 浬 槃 妙 心 な り
。
嫡 嫡 面 授
し、 親
し く 密 印 を 承 け て
、
師 資
の
骨 髄
、
見
に
伝 う
。
唯 だ 此
の一 事
の み
実
に し て
、
余
の 事 は
即
ち
不 是 な り
。
所 以
に
梁
の
武 帝
、
初 祖
に
問 う
、
「
如 何 な ら ん か
是 れ 聖 諦 第一 義
」
。
祖 云 く、
「
廓 然 無 聖
」
。
帝
曰
く、
「
朕 に 対 す る 者
い ま
は
誰 そ
」
。
祖 云 く
、
「
不 識
」
。
只 だ 遮
の
不 識
、
人
の
知 り 得 る こ と 無 く し て 已 に
数 代 を 経
た り
。
如 今
、
大 宋
の 現
在
の
諸 山、
猊 座
に 坐 し て
人 天
の
師 と 称 す る 者 は
、
未
だ 嘗
て
会 す る を
得 ず
。
苦 な る 哉、
苦 な る 哉
。
何
に
況 ん や 我
が 日 本 国 裏
の
人
、
箇
の
会 を 得
た る 人
有
ら ん や
。
汝 等 諸 人
、
初 祖
の 不 識 を 会
せ ん と 要 す る や
。
夫 れ 仏 祖
の
家 裏
に は
、
本
よ り 心 性・ 仏 性・ 識 性
の
道 理 無 し
。
只 だ
風 火
お も
の
因 縁 和 合 す る に
依
っ
て
動 転 施 為 有 り
。
而 る に
愚 人、
動 転 施 為
を 認 め て 識 神
と 以 為 え る も の な り
。
大 衆、
這
箇
の
道 理 を 会
せ ん と 要 す る や
。
良 久
し て 云 く
、
廓 然 無 聖 不 識
は
、
汝 得 皮 肉 骨 髄 な り
。
人 有
り
て
更
に
如 何 と 問 わ ば
、
伊 を し て 三
拝 し て
位
に
依 ら し め ん
。
(
春 秋 社 本
(
三) 一ー 九 八 頁 参 照)
(
14
) し か
あ る を
、
正 伝 な き
…
… ー 誤 解
の
説 と し て、
「
祖 道
の
皮 肉 骨 髄
の
浅 深 不 同
」
を 取 り 上
げ
て い
る
。
『
抄
』
に も 次
の よ う に
続 き
の
文 を も 含
め て 簡 単
に ま と め る
。
如レ 文
、
見 解
ハ
イ カ
ニ モ
ア
レ
、
得 吾
ハ
浅 深 軽 重
ア ル マ
ジ キ 心 ヲ
、
如
レ
此 被
レ
釈 也
。
(
同 ー
三 五 頁
)
(
15
)
し る
べ
し
、
祖 道
の
皮 肉 骨 髄 は
、
浅 深 に あ ら ざ る な り
…
11
…つ
づ
い
て
皮 肉 骨 髄
の
話
の 正
解
を 展 開 す
る
。
こ の
達 磨 門 下
の
皮 肉 骨 髄 得
法 説 が 浅 深
で は な
い と す る
道 元 独 自
の
説 が 生 ま れ る 背 景
に
、
四 明 知 礼
の
教 学
が 深 く 関
わ
っ
て く る こ
と は
後
述 す る
。
特
に、 池 田 魯 参 氏
は
「
道 元 禅 師
と 趙 宋
天
台 学
」(
『
宗 学 研 究』
第
二 七
号、
「 九
八 五
年
三
月
、
こ の
論 文 は
後
に
『
道 元 学 の
揺 籃
』( 大 蔵 出 版
、
一 九 九
〇 年一 月
)
に
収 録 さ れ
る と
共
に、
『
傘 松』
誌 上 に 発 表 さ れ た
「
日 本
天
台
と 道 元 禅
」
一の 九 八 七
年
二
月 号 よ
「り 九 八 八
年一 月 号 論
『
四
馬
』
考
( 石 井)
七 七