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事業化検討のまとめ

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第1章  事業の背景と概要

4.  事業化検討のまとめ

 

ここまで、新事業会社の設立を前提に、今後の事業継続・展開の方向性について検討し てきた。ビジネスとして考えた場合、新会社がただちに大きな収益をあげることができ るとは考えにくく、新会社の運営が軌道に乗るまで、当コンソーシアムの主要参加団体 による会社運営へのバックアップが不可欠であると考えられる。3年間の事業計画にお いても、出資から事業展開に至るまで、各団体との提携を前提に組み立てており、しば らくは各団体から人材面やノウハウ面などにおいて支援を受けつつ、事業を軌道に乗せ、

3年後にはある程度のベネフィットを各団体へ配当できるようにすることが、新会社の 当面の経営目標となる。 

 

本委託事業の目的は、多角的・包括的な睡眠問題解決手法の開発であり、実際にモデ ル事業やマーケティング調査を進めることで、机上検討では分からなかった課題や現場 での事業感覚を明確に抽出することができた。事業から明らかになったことは、睡眠に 課題を抱えた人は多く、潜在需要まで含めると多くの人が顧客になり得るということで ある。また、モデル事業ではモニターの睡眠課題の発見から改善への効果が認められ、

多くの人のよりよい睡眠と健康のために、本事業をビジネスとして継続していく意義は 高いと結論できる。事業化検討においても、当面は経営環境の安定に注力していく必要 があることは言を待たないが、あくまでも事業会社の目的は、ひとりでも多くの人によ りよい睡眠と健康を届けること、また、地域の健康づくり、地域経済に貢献していくこ とであり、この目標を社是としていくものである。 

 

さて、本事業を継続・展開していくうえで、さまざまな課題のあることは、109ページ で整理したとおりである。事業化にあたっては、これらの課題をできるだけクリアして いく視点も重要である。その中でも新会社においては、顧客の開拓に向けた取り組みが 特に大切である。広報・宣伝を強化するとともに、各団体と協力して、高所得層を対象と した高額商品(サービスメニュー)を開発するなどの取り組みを、事業計画の枠内でで きるだけ進めていきたい。また、地元での睡眠講習会(市民向け、学校向け)などの展 開により、地域での認知度を高めるとともに、行政との連携や地域の医療機関等とのネ ットワークを広げていくことなども、潜在需要を発掘し、会社としての足腰を強化して いくうえで重要と考えられる。 

さらに、旅行会社等の集客が期待される企業との連携、シフトワーク企業などの法人 顧客の開拓など、当コンソーシアムの枠組みを超えたネットワークをつくっていくこと が、新会社の成長に向けたブレイクスルーに重要であると考えられる。新会社の体制の みでこうした取り組みを進めていくことは困難であるため、コンソーシアム全体で新会 社をバックアップしていきたい。 

 

握力 -右- (kg)

0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3 0 .0 4 0 .0 5 0 .0 6 0 .0

期間前                    期間後

握力 -左- (kg)

0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3 0 .0 4 0 .0 5 0 .0 6 0 .0

期間前                     期間後

背筋力 (kg)

0 .0 5 0 .0 1 0 0 .0 1 5 0 .0 2 0 0 .0

期間前                     期間後

閉眼片足立ち  -右- (秒)

0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .0

期間前                     期間後

*

閉眼片足立ち  -左- (秒)

0 .0 2 0 .0 4 0 .0 6 0 .0 8 0 .0

期間前                    期間後

*

長座体前屈 (cm )

0 .0 1 0 .0 2 0 .0 3 0 .0 4 0 .0 5 0 .0

期間前                     期間後

*

資料編 

   

(1)運動・栄養指導のEBH関連データ 

 

①モニター全体の結果 

運動能力テスト結果では、全体として筋力(握力・背筋力)に大きな変化は見られな かったが、平衡性(閉眼片足立ち)、柔軟性(長座体前屈)で顕著な伸び(p<0.01)が 見られた。 

図 表

0-1

  運 動 能 力 テ ス ト 結 果 (

n=43

)  

 

                                   

期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後

平均 40.1 40.2 37.4 36.6 105.0 104.0 25.8 38.9 29.4 38.6 31.2 37.6

標準偏差 11.0 10.3 10.7 10.3 37.9 31.8 24.8 30.9 29.8 33.3 12.7 9.4

閉眼片足立ち-左-(秒) 長座体前屈(cm)

握力-右-(kg) 握力-左-(kg) 握力-左-(kg) 閉眼片足立ち-右-(秒)

 

 

※棒グラフは平均値、棒グラフの上の縦線の長さは標準偏差を表す(以下同様) 

※グラフ中の*はp<0.05を表す(以下同様) 

体重 (kg)

0 2 0 4 0 6 0 8 0 1 0 0

期間前                    期間後

体脂肪量 (kg)

0 5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0

期間前                     期間後

*

体脂肪率 (%)

0 1 0 2 0 3 0 4 0

期間前                    期間後

*

体筋肉量 (kg)

0 1 0 2 0 3 0 4 0

期間前                     期間後

*

体筋肉率 (%)

3 0 3 2 3 4 3 6 3 8 4 0 4 2 4 4

期間前                    期間後

*

また、体組成測定結果では全体として、体重に大きな変化は見られなかったが、体脂 肪量の減少(p<0.01)、体脂肪率の低下(p<0.05)が見られた。また、体筋肉量、体筋 肉率において顕著な伸び(p<0.01)が見られた。 

図 表

0-2  体 組 織 測 定 結 果 ( n=43)

     

                               

期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後

平均 71.4 71.4 18.2 17.5 24.7 24.0 25.1 26.3 35.4 36.9

標準偏差 15.3 15.1 8.3 7.8 8.4 8.3 5.4 6.2 4.8 5.4

体脂肪率(%) 体筋肉量(kg) 体筋肉率(%)

体重(kg) 体脂肪量(kg)

   

 

POMS 質問紙(気分測定)結果では全体として、当初、ポジティブ要因である活気が 最も低く、ネガティブ要因である緊張、抑うつ、怒り・敵意、疲労、混乱は活気よりは 高いが十分に正常範囲である。かなりおとなしい静かな集団であるといえる。 

指導期間前後では、緊張の低下(p<0.01)と抑うつの軽減(p<0.1)がみられ、マイ ナス要因が減少した。また、活気が増加(p<0.01)し、気分も改善がみられた。有意な 変化のみられなかった怒り・敵意、疲労、混乱においても、減少する傾向がうかがえ、

全体に気分が改善されたといえる。 

図 表

0-3  POMS

質 問 紙 ( 気 分 測 定 ) 結 果

48.3 49.6 50.4

48.5 48.2

44.2 49.6

48.4 45.8 45.6

45.8 42.9

38 40 42 44 46 48 50 52

緊張 抑うつ 怒り・敵意 活気 疲労 混乱

pre(n=49) post(n=45)

 

 

 

前期栄養調査結果に基づき、結果分析及び改善アドバイス記入により、食事傾向の改 善と意識改革が確認できた。前期、極端に肥満危険因子を含む食傾向であったが、後期 では食事内容の変化が顕著に現れ、幅広い栄養摂取が個人で考えられるようになり、運 動やメンタル面との効果的な食生活が計画できるようになったと評価できる。 

快眠生活10項目(栄養面)では介入前に比べ、「野菜を1日5皿以上食べる」「寝る3

〜4時間前からカフェインを控える」「朝・夕に体重をはかる」「果物(特に、柑橘類)を 食べる」などの項目が有意に改善した(P<0.05)。快眠生活点数(10点満点)は、4.5

±2.4点から6.4±1.9点へと有意に改善した(P<0.001)。簡易食物調査票では、バタ ー・マーガリン、砂糖、菓子類(和菓子)の摂取が介入前に比べ、有意に低下した(P

<0.05)。逆に、野菜類の摂取は、有意な増加が認められた(P<0.05)。大豆製品の摂 取は低下傾向がみられた(P=0.051)。総摂取エネルギーは介入前に比べ、平均110kcal の減少がみられた。蛋白質と脂質摂取量は差がみられなかった。糖質摂取量は介入後に、

低下傾向がみられた(P=0.089)。 

図 表

0-4  栄 養 調 査 結 果 ( n=43)

調査項目  前  10 週後  P 値 

1.朝食は毎朝、光を浴びて明るい環境で食べている  25/43  24/43  0.710  2.野菜は 1 日 5 皿以上食べている  6/43  21/43  <0.001  3.果物(オレンジ・グレープフルーツなどの柑橘類)

を食べるように心がけている  19/43  31/43  0.006 

4.身の魚や赤身の肉、大豆製品を毎日の食事で食べる

ように心がけている  30/43  37/43  0.051 

5.朝・夕に体重を測っている  11/43  24/43  0.002 

6.夕食は腹八分目にしている  22/43  29/43  0.070 

7.アルコールは 1 日 1 合以内にしている  34/43  35/43  0.743  8.寝る 3〜4 時間前から、コーヒー・紅茶・緑茶など

カフェインの多い飲み物は控えている  24/43  36/43  0.002 

9.入浴はお湯にゆっくりつかり、入浴後にコップ 1 杯

の水またはぬるま湯を飲む  23/43  27/43  0.160 

10.寝る前にコップ 1 杯の牛乳を飲む  8/43  19/43  0.003 

快眠生活点数(点)  4.48±2.36  6.43±1.91  <0.001 

※「はい」と答えた人数/モニター数.  P 値(前 vs.10週後). 

 

調査項目  前  10 週後  差  P 値 

穀類  (点)*1  12.6±5.1  (2 , 28)  11.7±3.6  (6 , 20)  -1.1±4.6  (-12 , 12)  0.109  バター、マー

ガリン  (点)  0.1±0.2  (0 , 1)  0.2±0.3  (0 , 1)  0.1±0.2  (0.5 , 0.5)  0.037  ジャム・マー

マレード・蜂 蜜 

(点)  0.1±0.2  (0 , 0.5)  0.1±0.2  (0 , 1)  0.0±0.2  (-0.5 , 0.5)  0.315 

いも類  (点)  0.4±0.3  (0 , 1)  0.4±0.3  (0 , 1)  0.0±0.3  (-0.5 , 0.7)  0.507  砂糖類  (点)  1.3±0.9  (0 , 4.7)  1.0±0.6  (0 , 3.3)  -0.3±0.9  (-0.4 , 1.2)  0.040  油脂類  (点)  1.3±0.8  (0 , 4.5)  1.2±0.6  (0 , 3)  -0.1±0.7  (-1.5 , 1.5)  0.443  菓子類(和菓

子)  (点)  1.0±0.8  (0 , 3)  0.7±0.6  (0 , 2)  -0.3±0.8  (-2 , 1)  0.047 

菓子類(洋菓

子)  (点)  0.8±0.6  (0 , 2)  0.6±0.7  (0 , 3)  -0.2±0.7  (-2 , 2)  0.146 

果物類  (点)  0.6±0.5  (0 , 2)  0.9±0.8  (0 , 5)  0.3±0.9  (-1 , 5)  0.070 

アルコール  (点)  1.2±2.7  (0 , 14)  0.9±1.6  (0 , 6.8)  -0.7±3.1  (-15 , 3.5)  0.146 

卵  (点)  0.7±0.4  (0 , 2)  0.8±0.4  (0 , 2)  0.1±0.5  (-2 , 1)  0.578 

魚介類  (点)  0.9±0.6  (0 , 2)  1.0±0.6  (0 , 2)  0.1±0.6  (-1 , 1)  0.345 

肉類  (点)  1.5±1.0  (0 , 4)  1.2±0.6  (0 , 3)  -0.3±0.7  (-2 , 1)  0.008 

大豆製品  (点)  1.0±0.4  (0 , 2)  1.2±0.4  (1 , 2)  0.2±0.5  (-1 , 2)  0.051 

乳製品  (点)  1.4±1.4  (0 , 7.5)  1.5±1.0  (0 , 4.5)  0.1±1.1  (-3 , 2)  0.504  野菜類  (点)  0.3±0.1  (0 , 0.6)  0.6±0.3  (0.1 , 1)  0.3±0.3  (-0.4 , 0.9)  <0.001 総エネルギー

摂取量  (kcal)  1979.8±559.0  (975.2 , 4008) 1869.4±417.6 (1227.9 , 

2881)  -110.4±460.1  (-1127 , 

1032.7)  0.119  糖質  (g)  332.1±109.5  (104.6 , 

673.2)  306.5±78.1  (469 , 194.2) -25.6±97.7  (-217 , 222.2)  0.089  タンパク質  (g)  72.5±17.4  (40 , 137.1) 72.1±13.9  (51 , 108)  -0.4±15.6  (-40 , 34.4)  0.875  脂質  (g)  40.2±13.1  (19.2 , 85.2) 39.5±11.8  (21 , 74.2)  -0.7±10.8  (-27.4 , 21.7)  0.664 

平均±標準偏差(最小,最大).    P 値(前 vs.10週後).      *1  1点=80kcal. 

 

この栄養サポートシステムの導入にあたっては、栄養分析でフィードバックされる一 方的な情報供給だけでなく、調査結果に基づき適切に行われた個別指導と改善に到るま で(※分析→指導→分析)を一連のプログラムとして実施した。 

栄養指導の観点から推察すると、対象群の特徴として、指導前は食に対する意識が低 い、若しくは好き嫌いをストレートに反映した偏りのある食傾向の方が大変多く見られ た。それに対する指導内容として、食事選びの楽しみ方から導入し、厳しい制限ではな く幅広い選択肢への視野の開拓を進言した結果、選択の広がりが顕著に見られ、それに 伴った肥満危険因子の軽減も付随してきたように見受けられた。おそらく栄養指導等の 経験があまりなかったことが今回の顕著な改善に反映されたのではないかと考えられ る。 

         

握力 -右- (kg)

0 10 20 30 40 50

集団              個別             遠隔

握力 -左- (kg)

0 10 20 30 40 50

集団              個別              遠隔

背筋力 (kg)

0 2 0 4 0 6 0 8 0 10 0 12 0 14 0

集団             個別             遠隔

閉眼片足立ち  -右- (秒)

0 10 20 30 40 50 60

集団              個別              遠隔

* *

閉眼片足立ち -左- (秒)

0 10 20 30 40 50 60

集団             個別            遠隔

*

長座体前屈 (cm)

0 10 20 30 40 50

集団             個別            遠隔

* * *

②運動群ごとの結果 

運動能力テスト結果では、集団運動指導群は平衡性(p<0.05)、柔軟性(p<0.01)の 伸びを示した。個別運動指導群では、モニターが少ないこともあり、柔軟性(p<0.01)

のみ伸びが見られた。遠隔運動指導群では平衡性(p<0.05)、柔軟性(p<0.01)ともに 伸びが見られた。 

図 表

0-5 

運 動 群 ご と の 運 動 能 力 テ ス ト 結 果

 

                                       

平均 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後

  集団(n=14) 42.2 43.3 40.6 40.1 109.0 111.2 16.4 34.1 18.3 40.3 32.0 38.6   個別(n=10) 37.1 36.6 35.2 33.9 95.6 94.6 28.8 31.4 27.1 32.2 24.5 32.8   遠隔(n=19) 40.0 39.9 36.3 35.4 107.0 103.6 31.2 46.3 38.8 40.8 34.1 39.4

標準偏差 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後 期間前 期間後

  集団(n=14) 10.2 9.3 11.1 9.5 39.8 29.0 19.2 29.6 23.6 34.8 10.0 8.8   個別(n=10) 11.5 11.2 10.1 10.0 42.0 31.6 28.9 21.1 32.8 32.7 12.9 6.9   遠隔(n=19) 11.4 10.4 10.7 10.8 35.5 34.2 25.5 35.5 30.6 33.9 13.7 10.4 閉眼片足立ち-右-(秒) 閉眼片足立ち-左-(秒) 長座体前屈(cm)

握力-右-(kg) 握力-左-(kg) 握力-左-(kg)

   

また、体組成測定結果では、集団運動指導群は体筋肉量、体筋肉率の増加(p<0.05)

が見られた。個別運動指導群では体脂肪量、体脂肪率の減少(p< 0.05)、体筋肉率の増 加(p<0.05)が見られた。遠隔運動指導群では体筋肉量、体筋肉率の増加(p< 0.01)

が見られた。 

・・・・・期間前

・・・・・期間後

ドキュメント内 untitled (ページ 128-145)

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