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事務的事項

ドキュメント内 適時調査・個別指導指摘事項 (ページ 105-113)

平成 25 年度に実施した個別指導にお いて保険薬局に改善を求めた主な指摘

Ⅳ 事務的事項

1 新規、届出事項等・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2 掲示事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3 一部負担金等の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

Ⅴ その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

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Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん

(1)処方せんの取扱い

・ 処方せんに不必要な記載や不必要なゴム印の押印をしている例が認められるので改めるこ と。

(2)処方せんの記載不備

○ 受け付けた処方せんの処方内容について、次の不適切な例が認められるが、そのまま調剤 している事例が見られた。処方せんの受付に当たっては、不備な点がないことを確認し、不 備な点がある場合は、必要な疑義照会を行うこと。

また、このような不備が続く場合は、処方医・処方せん発行医療機関に改善を申し入れる こと。

・ 処方欄に用法・用量の記載がない。

・ 処方欄に外用薬の使用部位の記載がない。

(3)処方内容の変更

・ 薬剤の変更・追加、用法・用量の変更について、処方医に確認のうえ了解を得ていない不 適切な例が認められるので適切に取り扱うこと。

(4)処方内容に関する薬学的確認

① 疑義照会を行った場合は、その要点を処方せんの備考欄及び薬剤服用歴に記載すること。

② 副作用の眠気に対して運転等危険な作業に注意を促していない事例が見られるので改め ること。

③ 薬学的に見て、処方内容に問題が疑われるにもかかわらず、処方医への疑義照会が行われ ていない(処方医への照会の場合は、その内容等を処方せん又は調剤録に記載していないも のを含む。)事例が見られるので、積極的に疑義照会を行うこと。

ア 薬剤の処方内容より禁忌例への使用が疑われるものの例

・ 消化性潰瘍が疑われる患者に対するセレコックス錠の投与

・ 高齢者へのジベトス錠の投与

イ 薬事法による承認内容と異なる効能効果(適応症)での処方が疑われるものの例

・ 抗菌薬を投与していない患者に対するビオフェルミン R の投与

・ 統合失調症が疑われる患者に対するマイスリー錠の投与

・ ビオフェルミン R 散とオゼックス細粒との併用投与

ウ 薬事法による承認内容と異なる用法・用量で処方されているものの例

・ アダラート CR 錠、ノルバスク錠、ブロプレス錠、アムロジピン錠、ディオバン錠、

オルメテック錠の 1 日 2 回投与

・ ナウゼリン錠、漢方エキス製剤の食後投与 ・ シングレア錠の夕食後投与

エ 併用禁忌が疑われるものの例

・ 外用ステロイド塗布剤と外用抗真菌薬塗布剤の併用

- 2 - オ 重複投与が疑われるものの例

・ 異なる医療機関による同一銘柄の処方

・ 同一成分薬の併用

・ 処方せんの投与日数の重複

カ 薬学的に問題があると思われる多剤併用が認められるものの例

・ ニフェジピン錠とアムロジピン錠の併用

キ 投与期間の上限が設けられている医薬品について、その上限を超えて投与されている ものの例

・ マイスリー錠の 30 日を超える投与

・ テクニス錠の 12 週を超える投与

・ ルネスタ錠(薬価基準収載 1 年以内の医薬品は 14 日までの投与)

・ オメプラール錠(逆流性食道炎は 8 週までの投与)

・ タケプロン OD 錠(逆流性食道炎は 8 週までの投与)

ク 漫然と長期にわたり処方されているものの例(症状の改善がみられない場合)

・ ガスモチン錠、ロゼレム錠(14 日で有効性評価)

・ メチコバール錠、ビタメジン配合カプセル(1 月で有効性評価)

・ サアミオン錠、セロクラール錠(脳梗塞後遺症の改善に投与時は 12 週で有効性評 価)

ケ 過量投与されているものの例

・ 高齢者に対するハルシオン錠の 0.375 ㎎投与

・ レザルタス配合錠 HD とカルブロック錠の併用

・ 小児の上気道炎に対するカロナール錠の 1,800 ㎎投与 ・ エピレナートシロップ 60ml

2 調剤等

(1)調剤済み処方せんの取扱い(調剤済処方せんの記載事項の不備)

○ 調剤済になった処方せんについて、次の事項を記載していない又は記載が不適切な例が認 められるので改めること。

・ 調剤済年月日

・ 調剤した保険薬局の所在地

・ 調剤した保険薬局の名称

・ 保険薬剤師の署名又は氏名の記載及び押印

(2) 調剤録の取扱い

○ 調剤録の記入について、次の不適切な例が認められるので改めること。

・ 調剤録の訂正に当たって、二本線で抹消したのではなく、貼紙により訂正している(修 正前の記載内容が判読不能である。)。

・ 調剤録に複数名の押印がある。

- 3 - 3 処方せん、調剤録の保存

処方せん・調剤録の整理について、処方せんが複数枚にまたがる場合は、すべての処方せんと 調剤録をのり付け等により一体のものとして整理し、保管すること。

Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料

調剤基本料について、同一日に複数の処方せんを受けた場合において、同一の保険医療機関で、

一連の診療行為に基づいて交付された処方せんについて受付回数を 2 回として算定している不適 切な例が認められるので改めること。

2 基準調剤加算

基準調剤加算について、時間外、休日、夜間における調剤応需が可能な保険薬局の所在地、名 称及び直接連絡が取れる連絡先電話番号等を記載した文書に、開局日、開局時間、標榜時間外に も対応が可能であることの記載がない不適切な例が認められるので改めること。

3 調剤料

調剤料について、次の不適切な例が認められるので改めること。

・ 同一銘柄の外用薬を 2 回算定している。

・ 屯服薬を内服薬として算定している。

4 調剤料又は調剤技術料に係る加算

(1)嚥下困難者用製剤加算

・ 嚥下困難者用製剤加算について、剤形の加工を薬学的な知識に基づいて行っていない不適 切な例が認められるので、算定要件を十分に認識し適切に取り扱うこと。

(2)一包化加算

・ 一包化加算について、保険薬剤師が一包化の必要を認め、調剤録等に医師の了解を得た旨 及びその理由を調剤録等に記載していない不適切な例が認められるので、算定要件を十分に 認識し適切に取り扱うこと。

(3)自家製剤加算

○ 自家製剤加算について、次の不適切な例が認められるので、算定要件を十分に認識し適切 に取り扱うこと。

・ 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載されている。

・ 自家製剤を行った場合、調剤録等に製剤工程を具体的に記載(粉砕したのか分割したの かの別)していない。

(4)計量混合調剤加算

○ 計量混合調剤加算について、次の不適切な例が認められるので、算定要件を十分に認識し 適切に取り扱うこと。

・ 処方せんに記載されていない乳糖水和物を加えて調剤したものについて加算している。

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・ 一包化加算の対象剤を計量混合調剤加算として算定している。

(5)調剤料の夜間・休日等加算

・ 夜間・休日等加算について、薬剤服用歴の記録又は調剤録に平日又は土曜日に算定した患 者の処方せんの受付時間を記載していない不適切な例が認められるので、算定要件を十分に 認識し適切に取り扱うこと。

Ⅲ 薬学管理料に関する事項

医薬分業の意義を十分認識され、服薬状況等の情報収集及び、患者への指導内容の充実を図る こと。

1 薬剤服用歴管理指導料

(1)薬剤服用歴の記録

○ 薬剤服用歴の記録について、次の不適切な例が認められるので改めること。

ア 患者ごとにまとめて保管するなど、患者についての記録が必要に応じて直ちに参照で きるよう保存・管理されていない。

イ 経時的に記載されていない。

ウ 次の事項を記載していない又は不十分である。

・ 服薬状況

・ 残薬状況の確認

・ 合併症を含む既往歴に関する情報

・ 飲食物(服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る。)の摂取状況

・ 後発医薬品の使用に関する患者の意向

・ 手帳による情報提供の状況(受取拒否に係る状況を含む。)

・ 指導した保険薬剤師の氏名

エ 患者情報の記載(車の運転の有無、既往歴等)が乏しいことから、基礎となる患者情 報の収集をより充実し、患者指導に活用すること。

オ 指導内容が画一的にならないよう、患者に即した指導に努めること。

カ 算定要件を認識し、処方せん受付の都度、患者の服薬状況・服薬期間中の体調の変化 を確認し、重大な副作用を中心にモニターを行う等、指導内容の充実を図るとともに、

薬剤服用歴への指導内容の要点記載をさらに充実させること。

キ 薬歴簿に患者の体質、アレルギー歴、副作用等の患者情報を記載するとともに、指導 内容をさらに充実させること。

ク どのような副作用等に着目して聴取を行ったかなど、薬学的な観点から聴取・確認し た内容を記載し、患者への指導により活用できる記録となるよう努めること。

ケ 内容が判読困難な記録が認められるので、当該記録の在り方及び書式を検討すること。

コ 記載について、鉛筆書は適切でないので、ペン又はボールペン書等に改めること。

サ 複数の保険薬剤師がいる場合は、責任の所在を明確にするため、薬剤服用歴には実際 に担当した薬剤師の署名又は押印を行うこと。

ドキュメント内 適時調査・個別指導指摘事項 (ページ 105-113)