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-乳房ケアの技を身につけるためのヒントを探る-

“ 乳房模型を持参して、痛くない乳房ケアを学ぼう!"

企画・運営:NPO法人BSケア(設立認証申請中)

寺 田 恵 子(母乳育児なんでも相談室 めぐみ助産院)

浅 野 美智留(聖マリア学院大学/子育て応援ステーションぽっぽ)

大 橋 久美子(さんSUN助産院)

長 岡 幸 江(船橋市立医療センター 産婦人科)

下 沢 え み(BSケア事務局 二人の娘を母乳で育てた母親)

【目的】

 平成30年4月より、乳腺炎重症化予防ケア・指導料の診療報酬が始まりました。この診療報酬は、乳腺炎 が原因となり母乳育児に困難がある患者に対して、乳腺炎の重症化および再発予防に向けた包括的なケア及 び指導を行った場合の評価です。どのようなケア・指導を指すのかに関しては、‘患者に対して乳房マッサー ジや搾乳等の乳腺炎に係わるケア、授乳や生活に関する指導および心理的支援等の乳腺炎の早期回復ならび に重症化および再発予防に向けた包括的なケアおよび指導を行う’(一般社団法人 日本助産学会 乳腺炎重 症化予防ケア・指導料研修資料参照)と、示されています。診療報酬算定基準にはアドバンス助産師の配置 が必須ですので、助産能力のさらなる向上のためにオンデマンド研修が開始されました。すでに受講を終え た方もおられるかと思います。講習の中で示されている搾乳行為は赤ちゃんが母乳を飲むような方法でのケ アが推奨されております。

 さて、皆様は乳腺炎のお母さんに対しての乳房ケアのスキルを身に付けておられるでしょうか。赤ちゃん が母乳を飲むような乳房ケアとはどのようなことで、ケアの場を、どのようにして設けたら良いのでしょうか。

乳腺炎の場合のアセスメント視点は…。

 乳腺炎を起こした母親の乳房の痛みは、母乳育児を中断したくなる程の辛さを伴うものですので、優しい ケアが求められ、炎症を起こしている乳房に触れる力加減と手の動かし方は慎重でありたいと思います。乳 房に直接触れて行う乳房ケアの技術は、助産教育課程卒業後に自らが学ばなければ修得できないことから、

乳房に触れさせて頂くというモラルのとらえ方に違いがあるかもしれません。かつ、座学にて学べるもので はありません。

 そこで今回は、以下の内容を情報共有できる交流集会を企画しました。

【内容】

1. 乳房全体を揺り動かすことなく乳首のみに行う、痛くない乳房ケアのスキル(BSケア:☆赤ちゃんの母 乳吸啜メカニズムに基づく乳房ケア)の一部をご紹介します。更に、乳腺炎のアセスメントの視点をお伝 えします。

2.乳腺炎を起こした母親達はどのような思いを抱えたことでしょう。母親の声に耳を傾けましょう。

3.技を身につけた助産師達が乳房ケアの窓口を開設するまでの過程を、紹介します。

  ① 開業助産師として産後ケア施設開設。及び個人医院の母乳外来担当。

  ② 三次救急施設内にて、入院中からの乳房ケアを統一。乳房ケアが行える母乳外来開設。

4. 助産師教育の過程の中で、スキル獲得は可能でしょうか。その時間を確保する事は困難な状況にあります。

そこで、痛くない乳房ケアのスキルを、卒後教育のラダーに組み込む必要性に関しても考えてみたいと思 います。

5. 短い時間ながら、乳房模型を使って乳房ケアのスキルの一部を体験してみましょう。

  乳房模型を持参!して、ご参加下さい。BSケア☆の技を習得したBSケアプレゼンターに任命された助 産師達が痛くない乳房ケアの方法をサポートします。

 盛り沢山の企画ですが、楽しく学べる参加型の交流集会を目指します。皆様のご参加をお待ちしております。

市民公開講座/シンポジウム/ワークショップ/交流集会

3 月 3 日(日)15:20~16:30 第 5 会場 交流集会 5

 

明日から使える!冷え症ケアの「技」

企画・運営:日本冷え症看護/助産研究会役員 講師 中 村 幸 代(公立大学法人横浜市立大学)

   毛 利 多恵子(毛利助産所)

 日本冷え症看護/助産研究会では、冷えを症状(病状)である「冷え症」としてとらえ、冷え症に関する 意見交換を図り、更なる冷え症看護に関する研究活動を推進することを目的としています。

 本交流集会では「明日から使える!冷え症ケアの「技」」をテーマとし、すぐに活用できる冷え症ケアに関 する具体的方法についての情報提供を行います。まず実際に研究として開発した冷え症改善プログラムの内 容やその効果、助産所で実践している腹帯の巻き方や食事の工夫、呼吸方法など様々な冷え症ケアの内容に ついてご紹介いたします。その後、参加者の皆様と、実施されている冷え症ケア等について、情報交換を行 いたいと思います。本交流集会が、臨床における妊婦への冷え症に対する取り組みへの一助となることを期 待いたします。

 参加者の方々にも軽い運動を実施していただきますが、スーツでも参加可能ですので、お気軽にご参加く ださい。本交流集会は、臨床看護職の方々だけでなく、学生や教職員の皆様、一般の方々など、どなたでも 参加していただけます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

【主な内容】

1.エビデンスに基づく冷え症ケアの「技」と効果   演者:公立大学法人横浜市立大学 中村 幸代 2.助産所における冷え症ケアの「技」

  演者:毛利助産所 毛利多恵子 3.参加者との交流

【定員】

70名(当日受付、先着順)

【企画・運営】

日本冷え症看護/助産研究会役員

 中村 幸代   公立大学法人横浜市立大学  堀内 成子   聖路加国際大学

 毛利 多恵子  毛利助産所  永森 久美子  日本助産師会

 飯田 真理子  公立大学法人横浜市立大学  竹内 翔子   公立大学法人横浜市立大学

一般演題(口演)

一 般 演 題

(口 演)

一般演題(口演)

3月2日(土)13:40~14:40 第 2 会場 一般演題 1 妊娠期のケア 1

座長:松﨑政代(大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻)

O1-1

妊婦が冷え症改善を試みた体験

平山 恵 公立大学法人横浜市立大学附属市民総合医療センター

【緒言】

 近年、生活習慣の変化により冷え症の女性が増加している。冷え症は、肩こり、不眠、頻尿、

月経症状、更年期症状など女性のライフスタイル全期にわたり影響を及ぼす。中でも周産期にお いては、妊娠期のマイナートラブル有訴率や異常分娩の発生率を高める。現状では冷え対策を紹 介されても継続した実施には繋がっていない。そこで、妊婦が冷え症改善を試みた体験を明らか にすることで、妊婦のセルフケア行動を高める支援方法を考察する一助となると考えた。

【方法】

 研究方法は質的記述的研究デザインとした。2017年8月~9月に研究の主旨に賛同し了承を得 られた、冷え症の自覚を持ち妊娠期に冷え症改善を試みた体験をもつ、産後3、4か月の母親3名 を対象に半構成的面接を行った。得られたデータは逐語録にし、冷えをどのように捉え行動して いたのかが表れている部分を抽出し、カテゴリー化した。分析は助産学領域の指導教員及び大学 院生のスーパービジョンを得て行った。本研究は、日本赤十字看護大学研究倫理審査委員会の承 認(研倫審委第2017-23)を得て実施した。

【結果】

 得られたデータを分析した結果、26のサブカテゴリーと7つのカテゴリーが抽出された。研究 参加者は【冷えがもたらす身体の不調】の自覚から冷え症改善を試み、妊娠すると【冷え対策を する意識の高まり】がみられた。対策中は【手軽に程よく温める難しさ】を感じながらも、【好み の冷え対策の選択】をしていた。そして、【自分に合う対策の心地よさ】を実感すると【冷え対策 の習慣化】に繋がり、【冷え対策を継続できるセルフケア能力の高まり】から予防的対策をしていた。

【考察】

 研究参加者は妊娠前から冷え対策を試み、妊娠により意識が高まっていた。肯定的な対児感情 や絆の実感は内発的なセルフケア行動の動機づけに関与し、母親となり子どものために温かくし たいという思いを抱いたと考えられた。また、妊娠期は情報を得る機会が多く、冷え対策を受け 入れやすい時期であった。一方、冷え対策には個人差があり、自分に合う方法を選択し効果を実 感できると、母親の自信に繋がった。また、生活や身体に合わせて工夫し継続できたことや助産 師の支援が自己効力感を高めていた。冷え症は女性の生涯の健康と関連しており、若年世代から 冷えを予防することが重要である。妊娠を機会に生活を見直し体質改善を行うことで、女性がそ の後の生活を健康に過ごすことにも繋がると考える。助産師は、妊婦の生活や嗜好に合わせ、女 性自身が継続できる対策を共に考え支えることが重要である。

【結論】

 本研究では、妊婦が冷え症改善を試みた体験が明らかとなった。研究参加者は妊娠すると対策 意識が高まり、難しさを感じながらも好みの冷え対策を選択し継続していた。妊娠期は冷え症予防・

改善することを受け入れやすく、助産師が母親の自己効力感を高められるような支援をする重要 性が示唆された。

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