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万円(一般職員は 100 万円)としている、など)」とし、個人としての利益 相反マネジメントとの相違をたずねたところ、 「学長、役員、部局長についてはすべて申告

させている」、「役員の兼業を役員会に報告している」、「臨床研究を実施してなくても申告 を義務づけている。申告内容は臨床研究実施者と同じ」との回答が得られた。一般の教職 員よりも役員等の申告内容の基準を厳しいものとしたり、報告の場が相違したりしている との回答となった。

2-3-69

意思決定権者の個人的利益の

2-3-70

意思決定権者の個人的利益の

申告義務(全体) 申告義務(国立大学)

2-3-71

意思決定権者の個人的利益の 図

2-3-72

意思決定権者の個人的利益の

申告義務(公立大学) 申告義務(私立大学)

一般職員と 同様の申告 義務を課し ている

83%

特別の申告 義務を課し ている

7%

無記入 10%

(回答数:41)

一般職員と 同様の申告 義務を課し

ている 83%

特別の申告 義務を課し ている

13%

無記入

(回答数:

23

4%

一般職員と 同様の申告 義務を課し ている

89%

無記入 11%

(回答数:9)

一般職員と 同様の申告 義務を課し ている

78%

無記入 22%

(回答数:9)

② 大学(組織)そのものの利益相反に関する禁止事項について

「大学(組織)そのものの利益相反についてどのような禁止事項を設けていますか。」との 設問に対しては、「特に禁止事項を設けていない」との回答が全体で 90%を占めた(図 2-3-73)。一方、「大学(組織)と共同研究・受託研究、製品・サービスの納入、工事の請負 等の契約関係にある企業について、大学(組織)や大学と関連する財団などが寄付金を受 けることを禁止している」との回答は国立大学にのみ5%(1件)あった(図2-3-74~3-3-76)。

なお、回答の選択肢の一つである「大学(組織)が相当程度の株式(未公開株式等を含む)

を保有する企業について、大学(組織)が共同研究・受託研究(治験等の臨床研究を含む)

を行うことを禁止している」との回答はなかった。また、「その他」を選択した大学が国立 大学と公立大学に各1件あった。これらの大学に対して「具体的に記入してください。」と 記載を求めたところ、「禁止事項を設けるのではなく、大学としての利益相反の対応に係る 手続き等を定めている」(国立大学)、「法人としての大学がその社会的責任を果たしていな いと客観的に見られ(組織としての利益相反)ないこと」(公立大学)というような抽象的 な回答であった(資料編1参照)。

図2-3-73 大学(組織)自体の利益相反に 図2-3-74 大学(組織)自体の利益相反に

関する禁止事項(全体) 関する禁止事項(国立大学)

図2-3-75 大学(組織)自体の利益相反に 図2-3-76 大学(組織)自体の利益相反に

関する禁止事項(公立大学) 関する禁止事項(私立大学)

3% 0%

5%

90%

2%

(回答数:41)

大学(組織)と共同研究・受託研究、製品・サービスの納入、工 事の請負等の契約関係にある企業について、大学(組織)や 大学と関連する財団などが寄付金を受けることを禁止している 大学(組織)が相当程度の株式(未公開株式等を含む)を保有 する企業について、大学(組織)が共同研究・受託研究(治験 等の臨床研究を含む)を行うことを禁止している その他

特に禁止事項を設けていない

無記入

4% 5%

91%

(回答数:

23

大学(組織)と共同研究・受託研究、製 品・サービスの納入、工事の請負等の 契約関係にある企業について、大学

(組織)や大学と関連する財団などが寄 付金を受けることを禁止している その他

特に禁止事項を設けていない

その他 11%

特に禁止事 項を設けて いない

78%

無記入 11%

(回答数:9)

特に禁止事 項を設けて いない

100%

(回答数:9)

③大学(組織)としての利益相反を審議するための委員会の設置について

「大学(組織)としての利益相反を審議するための特別の委員会を設置していますか。」

との設問に対しては、「特別の委員会を設置せず、個人としての利益相反委員会で併せて審 議している」との回答が全体で

88

%を占めた(図

2-3-77

)。一方、「設置している」との回 答は公立大学に

11

%(

1

件)あった(図

2-3-78

3-3-80

)。この「設置している」との回答 者に対して「具体的に記入してください。(記入例:組織としての利益相反委員会を設置し ている、常設ではないが問題が起こるつど設置している、一般市民を委員に参加させてい る、など)」と記載を求めたところ、「キャンパス毎に委員会を設定」との回答があった。

わかれたキャンパスごとにそれぞれ委員会を設置し、大学としてまとめて別に委員会を設 置しているとのことである。

2-3-77

大学(組織)としての利益相反 図

2-3-78

大学(組織)としての利益相反

委員会の設置(全体)

委員会の設置(国立大学)

2-3-79

大学(組織)としての利益相反 図

2-3-80

大学(組織)としての利益相反

委員会の設置(公立大学)

委員会の設置(私立大学)

④大学(組織)としての利益相反マネジメントに関する特別な仕組みについて

「上記「

2.1

」~「

2.3

」(筆者注:上記①~③の設問のこと)以外に大学(組織)として の利益相反マネジメントに個人としての利益相反マネジメントと異なる仕組みがある場合 は具体的に記入してください。」との設問に対しては、該当する記載はなかった。

88%

2% 10%

(回答数:

41

特別の委員会を設置 せず、個人としての利 益相反委員会で併せ て審議している 設置している

無記入 96%

4%

(回答数:

23

特別の委員会を設置 せず、個人としての利 益相反委員会で併せ て審議している 無記入

78%

11%

11%

(回答数:

9

特別の委員会を設置せず、

個人としての利益相反委員 会で併せて審議している 設置している

無記入

78%

22%

(回答数:

9

特別の委員会を設 置せず、個人として の利益相反委員会 で併せて審議してい る

無記入

5.実際に生じた個人としての利益相反事例について

「貴学において個人としての利益相反問題が生じたことはありますか。生じたことがあ る場合、どのような問題が生じ、どのような対処をされましたか。」という設問には、全体 で

88

%が「生じたことがない」という回答であった(図

2-3-81

)。 「生じたことがある」と の回答は国立大学に

14

%(

10

件)、私立大学に

9

%(

6

件)の回答があった(図

2-3-82

2-3-84

)。

また、個人としての利益相反事例について「生じたことがある」と回答した大学に対し て「問題の内容と対処を具体的に(複数ある場合は、頻繁に生じる事柄や取扱いの困難な ケースなどをご記入ください。)」と、具体的内容の記載を求めたところ、国立大学

9

件、

私立大学

6

件、計

15

件の回答があり、内容をまとめると表

2-3-15

のとおりとなった(資 料編1参照) 。「臨床研究・厚労科研関連企業からの寄付金や個人的利益」、「代表・役員を 務める企業から物品購入」、「共同研究・寄付金受領企業が自社広告に大学の名称・写真等 を利用したがる」などがそれぞれ

2

件となった。生じた問題の対応については、 「注意」に とどまる場合や「役員辞任」など、大学やケースに応じて異なっていたり、そもそも営利 企業の兼業と共同研究を禁止したりしている大学などもみられた。

2-3-81

個人としての利益相反事例

2-3-82

個人としての利益相反事例

(全体) (国立大学)

2-3-83

個人としての利益相反事例

2-3-84

個人としての利益相反事例

(公立大学) (私立大学)

生じたことは ない 88%

生じたことが ある 10%

無記入

(回答数:166)

2%

生じたことは ない 85%

生じたことが ある 14%

無記入

(回答数:72)

1%

生じたことは ない 100%

(回答数:29)

生じたことは ない 86%

生じたことが ある

9%

無記 入 5%

(回答数:65)

2-3-15

実際に生じた個人としての利益相反事例

内容 件数

事例 対処 国立大学 私立大学 計

臨床研究・厚労科研関連企業から の寄付金や個人的利益

インフォームド・コン

セント、検討中

1 1 2

代表・役員を務める企業から物品 購入

研究者と経理部署に注

意、役員を辞任

1 1 2

共同研究・寄付金受領企業が自社 広告に大学の名称・写真等を利用 したがる

2 0 2

臨床研究関連企業の顧問就任 顧問退任

1 0 1

理事長兼任の団体への寄付金を

研究費に回した 改善指導

1 0 1

兼業報酬

100

万円以上 勤務記録の保存

1 0 1

兼業と職務の責務相反 内容・時間で判定

0 1 1

兼業と共同研究(禁止している) 大きな問題とならなか

った

1 0 1

企業(ベンチャー)の役員就任 止めた

0 1 1

大学発ベンチャーとの共同研究 権利・義務の明確化

0 1 1

8 5 13

6.実際に生じた組織としての利益相反事例について

「貴学において組織としての利益相反問題が生じたことはありますか。生じたことがあ る場合、どのような問題が生じ、どのような対処をされましたか。 (※組織としての利益相 反の例:大学に多額の寄付をしている(あるいは過去にした、将来する)企業との共同研 究について、契約内容について他企業よりも優遇した。/大学に株式利益やその他金銭的 利益をもたらす企業に対して、治験審査委員会(

IRB

)等の研究審査委員会で特権や例外を 設けた。/大学発ベンチャーに関係する教員の雇用の権限又は当該ベンチャーと大学との 共同研究契約締結権限を持つ大学教職員が、当該ベンチャーの株式を所有している。/学 長が大学に委託研究をしたり多額の寄付をしたりしている会社の株式を所有している。)」

という設問には、全体で

95

%が「生じたことがない」という回答であった(図

2-3-85

)。 「生 じたことがある」との回答は国立大学と私立大学にあり、ともに各

1

%(各

1

件)であった

(図

2-3-86

2-3-88

)。

また、組織としての利益相反事例について「生じたことがある」と回答した大学に対し

て「問題の内容と対処を具体的に(複数ある場合は、頻繁に生じる事柄や取扱いの困難な