3.2で設定した将来平均世帯数をもとに、住宅所有関係別の比率を設定すると、平成32年に おける持ち家比率は 80.9%でほぼ横ばい、民営借家比率は 12.3%で微増、給与住宅比率は 1.2%
でほぼ横ばい、そして公営借家比率は 5.6%と微減するものと予想されます。
このように設定した住宅所有関係別の比率をもとに、平成32年における七飯町の公営住宅の 需要戸数を設定すると表3.3.1に示すとおり 606 戸と推計できます。この数値から、道営住宅 102 戸を除くと、平成32年における公営住宅の需要戸数は 504 戸と推計されます。
現在の七飯町の公営住宅戸数は 594 戸、このうち 87 戸が政策空家等となっており、実質の 管理戸数は 507 戸となっていることから現状維持と考えられます。これより、平成32年度に おける公営住宅の需要戸数は 500 戸と設定します。
図3.3.1 住宅所有関係別の比率 6,784
9,017
9,930 10,363
10,975 11,153 11,245 10,953 11,083
11,100 10,898 10,919 10,773
6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000
H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32
A案 B案 C案
(世帯)
推計値
A案 B案 C案
7.3 8.2
6.5 6.4 6.0 5.8 5.7 5.6 7.9 8.2 9.4 9.6
11.7 12.1 12.2 12.3
5.2 3.1
2.8 2.1 1.4 1.2 1.2 1.2 0
5 10 15 20
S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32
持ち家 公営借家 民営借家 給与住宅
(%)
79.6 80.5 81.3 81.8 80.9 80.9 80.9 80.9
70 75 80 85 90
推計値
表3.3.1 住宅所有関係別の戸数と比率
◆計画期間修了の平成34年度における七飯町が管理する公営住宅の需要戸数は、図 3.2.2 に示すとおり世帯数の増加率が小さいことから、平成32年の推計値を用い500戸と 設定し、次回、計画の中間見直し時点において点検のうえ適宜修正を図っていく考えとしま す。
【B案(H32まで世帯数が横ばい)】 10,953 11,083 11,100 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年
6,375 7,236 8,757 9,713 10,077 10,667 10,797 10,814 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 5,077 5,825 7,122 7,948 8,153 8,630 8,735 8,749 79.6 80.5 81.3 81.8 80.9
80.9 80.9 80.9
1298 1411 1635 1765 1924 2,037 2,062 2,06520.4 19.5 18.7 18.2 19.1 19.1 19.1 19.1
463 594 570 626 606 619 615 606
7.3 8.2 6.5 6.4 6.0 5.8 5.7 5.6
506 590 820 931 1,181 1,291 1,317 1,330 7.9 8.2 9.4 9.6 11.7
12.1 12.2 12.3
329 227 245 208 137 128 130 130
5.2 3.1 2.8 2.1 1.4
1.2 1.2 1.2
推計総世帯数→
286
286 286 286
施設等の世帯、住宅以外に住む世帯、間借り世帯は除外 主世帯
持ち家
260 217 区分
借家
公営借家 民営借家 給与住宅
上段:戸数、下段:比率(%)
4.七飯町の公営住宅ストック活用の着眼点の整理
本計画では、ストック計画を包含していることから、七飯町の公営住宅ストック活用の着眼点 を整理する必要があります。前提条件としては、国の住宅政策の方向性及びこれまでの七飯町の 住宅政策の継続性との整合性を図ることが重要となります。今後、公営住宅は住宅セーフティネ ットとしての役割が強く求められています。
併せて、これまでに整理した、計画の背景と目的、計画の位置づけ、国の住宅政策の考え方、
七飯町の住宅の現状、公営住宅ストックと入居者の現状、住民アンケートの結果、現地調査の結 果、公営住宅の需要などから七飯町の公営住宅ストック活用の着眼点を以下のように整理します。
■七飯町の公営住宅ストック活用の着眼点
①人口増加傾向のなかで、少子高齢化の進展と生産年齢人口の減少が始まっており、今後は、
人口減少社会に転じ、さらなる、少子高齢化・生産年齢の減少による、経済・社会の活力低 下にともなう社会保障費の増加、税収減少による財政状況のなかでの公営住宅整備手法の選 定
②将来の人口・世帯数は減少傾向にあり、住宅セーフティネットとしての公営住宅の適正な管 理戸数の設定
③1人世帯、2人世帯の増加と家族世帯との住宅規模のミスマッチ解消のための適切な住替え 促進
④耐用年数を超えた公営住宅の解消のための計画的な建替えの推進
⑤長寿命化を図るべき公営住宅の適切な維持管理・改善・修繕によるライフサイクルコストの 低減
⑥維持保全する公営住宅の適切な維持管理するための定期的な点検や修繕履歴等データベース の整備と実施体制の整備
資料:国土交通省
5.計画の基本理念・目標と基本方針
5.1.計画の基本理念
本計画における基本理念・基本目標の設定にあたっては、「七飯町地域住宅計画」及び「七飯 町賃貸住宅ストック総合活用計画」において示されたテーマの考え方を継承したうえで、本計画 の基本理念・基本目標を以下のように設定します。
青空と赤松並木に映える
緑豊かな虹の里(ふるさと)にふさわしい 住宅セーフティネットの形成
七飯町の公営住宅は、高度成長期の住宅不足の解消と住宅困窮者の居住の安定確保に対応する ため昭和29年から建設がはじまり、現在、昭和39年~平成21年に建設された合計594戸 の公営住宅ストックを管理しており、近年は住宅セーフティネットとしての役割がより強化され ています。
平成12年度に策定したストック計画おいては、「青空と赤松並木に映える緑豊かな虹の里(ふ るさと)にふさわしいストック形成」をメインテーマとし、今後、公営住宅ストック活用におい ては、「加齢しても自立・安心して住まい続けられる住環境づくりと、小規模団地の統合による 適正管理」をサブテーマとして計画を推進し、平成22年度をもって計画期間を終了します。
ストック計画の見直しは本計画に包含され、現行のストック計画で実現されなかった耐用年数 を超過した住宅の建替え等による解消に加え、ストック計画において維持保全とされていた住宅 において、維持管理のトータルコスト縮減のため、新たに長寿命化型改善の検討が求められてい ます。
5.2.計画の基本目標
本計画策定にあたっては、住宅セーフティネットとしての役割を果たすため「七飯町の公営住 宅ストック活用の視点からの課題」を念頭に、以下のような基本目標を設定します。