公営住宅長寿命化計画による、予防保全的な修繕や耐久性向上に資する改善等の計画的な実施 により、公営住宅の長寿命化を図り、ライフサイクルコスト(以下、「LCC」という)の縮減 に結びつけることができます。本計画では、「公営住宅等長寿命化計画策定指針」[国土交通省住 宅局住宅総合整備課](以下、「策定指針」という)にもとづくプログラムを使用し、以下の考え 方をによりLCCの算出を行います。
1)長寿命化型改善後(計画後)、耐久性向上等により修繕周期の減少、維持管理の容易性など から長期的な修繕費を低減させます。
2)LCC算定期間は、計画前の使用期間を50年、計画後の使用期間を耐用年数70年としま す。
3)LCC効果を算定する考え方として、計画期間の改善の可否については、長寿命化対象の住 棟を現地調査により外壁・屋根等の「劣化度の判定」を行い耐久性の向上・躯体への影響低 減・維持管理の容易さから「長寿命化型改善の必要性の判定」を行います。
4)長寿命化型改善の必要性の判定で改善が必要な部位は、改善工法を検討のうえ改善費用を算 出します。
【算出の手順】
以下の手順に示された①から⑫までの項目は、策定指針にしたがったプログラムに入力する 項目に対応しています。
<計画前モデル>
①使用年数
・事業主体の過去の建替え事例における、建替え前住棟の築年数を構造毎に平均した数値を基 本とします(50年と設定)。
②累積修繕費
・修繕費=建替え工事費×修繕費乗率
・上記の修繕費算出式及び下記【設定条件】における修繕項目・修繕費乗率・修繕周期にもと づいて、建設時点から上記①「使用年数」経過時点までの修繕費を累積した費用とします。
【設定条件】
③建替え工事費
・事業主体の過去の建替え事例における、構造毎に平均した戸当たり建設費とします(大沼団 地を事例をもとに 17,700,000 円/戸と設定)。
④計画前LCC
・計画前LCC=(③建替え工事費+②累積修繕費)÷①使用年数(単位:円/戸・年)
<計画後モデル>
⑤使用年数
・当該改善事業を行うことによって想定される当該住棟の使用年数(70 年と設定)。
⑥累積修繕費
・修繕費=建替え工事費×修繕費乗率
・上記の修繕費算出式及び前述②の【設定条件】における修繕項目・修繕費乗率・修繕周期に もとづいて、建設時点から上記⑤「使用年数」経過時点までの修繕費を累積した費用としま す。
⑦長寿命化型改善工事費
・当該改善を複数回行う場合はそれらの合計費用とします。
⑧建替え工事費
・事業主体の過去の建替え事例における、構造毎に平均した戸当たり建設費とします(③同様 17,700,000 と設定)。
⑨計画後LCC
・計画後LCC=(⑧建替え工事費+⑦長寿命化型改善工事費+⑥累積修繕費)÷⑤使用年数
(単位:円/戸・年)
<LCC改善効果>
⑩年平均改善額
・上記④、⑨より、年平均改善額=④計画前LCC-⑨計画後LCC
⑪累積改善額
・上記⑩年平均改善額について、将来コストを社会的割引率4%/年により現在価値化し、上記
⑤使用年数期間の累積改善額を算出します。
H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 冬トピア団地 86-1 12 中耐 S61 H24 長寿命化型給排水管更
新・UB
5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
86-2 12 中耐 S61 H24 長寿命化型給排水管更
新・UB
5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
87-1 12 中耐 S62 H24 長寿命化型給排水管更
新・UB
5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
87-2 12 中耐 S62 H24 長寿命化型給排水管更
新・UB
5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
88-1 24 中耐 S63 H24 長寿命化型給排水管更
新・UB
15(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
89-1 12 中耐 H1 H28 長寿命化型給排水管更
新・UB 5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
89-2 16 中耐 H1 H28 長寿命化型給排水管更
新・UB 10
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
90-1 12 中耐 H2 H28 長寿命化型給排水管更
新・UB 5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
91-1 12 中耐 H3 H28 長寿命化型給排水管更
新・UB 5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
91-2 12 中耐 H3 H28 長寿命化型給排水管更
新・UB 5
(長寿命化型改善)
屋上防水 外壁・外部建具
136 61
合計
次期定期
点検時期 備考
団地名 住棟
番号 戸数 構造 建設 年度
修繕・改善事業の内容 LCC
縮減効果
(千円)
・現在価値化のための算出式は次のとおりとします。
築後経過年数a年における年平均改善額bの現在価値=b×c a:築後経過年数
b:上記⑩年平均改善額
c:現在価値化係数 c=1÷(1+d)
d:社会的割引率(0.04(4%))
⑫年平均改善額(現在価値化)
・上記⑤⑪より、年平均改善額(現在価値化)=⑪累積改善額÷⑤使用年数(単位:円/戸・年)
・以上より求めた戸当たり年平均改善額(現在価値化)を、当該住棟の住戸数分を積算して、
住棟当たりの年平均改善額を算出します。年平均改善額がプラスであれば、LCC縮減効果 があると判断できます。
以下に、上記の算出手順にしたがった、本計画における「冬トピア団地」の長寿命化型改善 のLCC縮減効果の算出結果を示します。
◆LCC縮減計算結果
【様式1】
資料:北海道との策定協議提出資料 a
計画前モデル 計画後モデル LCC改善効果
冬トピア団地 86-1 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
86-2 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
87-1 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
87-2 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
88-1 24 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,900,000 0 17,700,000 560,946 1,851 43,309 619
89-1 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
89-2 16 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,900,000 0 17,700,000 560,946 1,851 43,309 619
90-1 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
91-1 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
91-2 12 50 10,439,849 17,700,000 562,797 70 14,666,202 6,950,000 0 17,700,000 561,660 1,137 26,599 380
136
③ 建替工事費
④ LCC
(計画前)
⑫年平均 改善額
(現在価値 化)
⑦今後10年 間の長寿命 化型 改善工事費
⑧ 建替工事費
⑦今後11年目 以降に想定し ている長寿命 化型改善工事
費
① 使用年数
② 累積修繕費
⑨LCC
(計画後)
⑪ 累積改善額
(70年・現在 価値化)
⑩ 年平均 改善額
⑥ 累積修繕費
⑤ 使用年数
合計 団地名 住棟
番号 戸数
【様式1】に位置づけた長寿命化型改善の項目別費用
冬トピア団地 86-1 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
86-2 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
87-1 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
87-2 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
88-1 24 600,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
89-1 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
89-2 16 600,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
90-1 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
91-1 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
91-2 12 650,000 3,600,000 2,700,000(外壁・外部建具に含む)
136
避難施設 改修
履歴情報 管理 電気幹線 配管集約化 改修 床下地材
浴室防水 改修 給排水管
取替 浴室改修
シーリング 躯体工事 屋上防水 外壁・外部 改修
建具改修 内壁改修
合計 住棟 戸数 団地名 番号
以上の計算結果から、年平均改善額がプラスとなり、「冬トピア団地」の長寿命化型改善の LCC縮減効果があると判断できます。
資料:北海道との策定協議提出資料
資料:北海道との策定協議提出資料
◆ 資料編
策定委員会設置要綱 61 策定体制 62 中間報告【様式3】 63 策定協議【別紙1】 66
【様式1】 73
【様式2】 85
【様式3】 89
七飯町公営住宅長寿命化計画策定委員会設置要綱
(目的)
第1条 七飯町における公営住宅長寿命化計画(以下「長寿命化計画」という。)策定の ため、七飯町公営住宅長寿命化計画策定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(策定内容)
第2条 委員会は、七飯町の既設公営住宅等ストックの有効活用と効率的かつ円滑な更新 を図るため、一定期間を対象として、長寿命化のための改善等の各種整備内容、計画修繕 を含む適切な維持管理についての計画を策定する。
(委員会の組織)
第3条 委員会は、別紙に揚げる構成員で組織する。
2 委員長は副町長があたることとする。
(委員の任期)
第4条 委員の任期は長寿命化計画の策定終了を持って満了とする。
(事務局の設置)
第5条 委員会の円滑な運営のために、公営住宅長寿命化計画策定事務局(以下「事務局」
という。)を設置する。
2 事務局は、別紙に揚げる構成員で組織する。
(作業部会の設置)
第6条 委員長は、七飯町関係部局の職員によって構成される作業部会を組織し、庁内調 整にあたらせる。
(会議の招集)
第7条 委員会は、必要に応じて委員長が招集する。
附則 この要綱は平成22年6月29日から施行する。
七飯町公営住宅長寿命化計画 策定体制
■七飯町公営住宅長寿命化計画 策定委員会 委員名簿
■七飯町公営住宅長寿命化計画 作業部会 部会員名簿
機 関 所 属 氏 名
建設課 公営住宅係長 磯場 嘉和
新幹線まちづくり課 建築指導係主査 小貫山 巧
企画財政課 財政係長 福川 晃也
企画財政課 財産管理係長 須賀 一裕
企画財政課 政策推進室 政策調整係 柴田 憲
保健福祉課 地域福祉係長 小野寺 佳子
部 会 員
保健福祉課 子育て健康支援室 児童家庭係長 小川 哲二 協力委員 北海道渡島総合振興局函館建設管理部建設行政室建設指導課
建築住宅係長 伊藤 生郎
■七飯町公営住宅長寿命化計画 事務局 名簿
所 属 氏 名
建設課長 片山 正史
建設課参事 若井 衛
建設課 公営住宅係長 磯場 嘉和
新幹線まちづくり課 建築指導係主査 小貫山 巧
■七飯町公営住宅長寿命化計画 コンサルタント
所 属 氏 名
日本データーサービス株式会社 上原 豊
日本データーサービス株式会社 山下 昌彦
日本データーサービス株式会社 中村 和喜
機 関 所 属 氏 名
委 員 長 副町長 馬場 修一
副 委 員 長 建設課長 片山 正史
新幹線まちづくり課長 箱田 良一
企画財政課長 田村 敏郎
企画財政課 政策推進室長 星村 明輝
保健福祉課長 與田 敏樹
保健福祉課 子育て健康支援室長 釣谷 隆士
委 員
建設課参事 若井 衛
協力委員 北海道渡島総合振興局函館建設管理部建設行政室建設指導課
主幹 川崎 一昌