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モニターテレビ
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観察港.ステレオ 屋隠しの 録音器 しきり
おく必要があると考えたからである。
2.1.5.資料の舗約
こめようにして得られた資料には,これが座談場蔵であるという既約の他に もいくつかの制約がある。
一つは,写されているという緊張感を被調査者に与えていることである。た だし,座談が進むにつれてカメラは次第に意識されないようになったようであ る。そこで,われわれは,被調査老の言動が慮然になったと瞑される時点以降 の部分を分析の対象とした。
第二は㌶当時のビデオ機器の解像度にかかわることであるが,裏情とか視線 の方向といった微妙な面の分析には耐ええないものであることである一これ は,座談メンバーの数澄けカメウを用いることで,ある程度までは解決すると
2.1. 研究の方法 67 いえる。
この二点はわれわれの資料のみならずビデオ観察金般がもつ短所であるが,
この資料独自の制約も多い。たとえぽ,撮影の都合上,被調査者を椅子に腰か けさせたため,彼らの自由な勤きの大部分を封じてしまったことやからだの上 半身の動きしか観察しえなくなっている。また,1画面に全員を坂めようとした ため,椅子の配置が不自然となった。このため,話しかける相手に偏りが生ず るなど,被観察渚間のコミュニケーションの方向に何らかの影響を与えている 恐れが強い。
2.1.6.資料の整理
上記のようにして得られた資料をつぎのような段階を経て整理した。
①第一次文字化:原則としてカナ蓑記・文節分かち書き。ポーズやイントネ ーションなどの丁丁は付加されていない。
②第二次文字化:口上文字化資料のネイティヴチェックを行うとともに,イ ントネーションについての情報を付加した。
③身振り・動作の記録:②で得られたテクストに身振りや動作あるいは録 音。録画状況などの情報を付け加えた形での「総合テクスト」を作成した。
なお,③の総合テクストの例は巻末のr資料編」め 3.4.,また②の例(ただ し,イントネーション構報を除く)は3.2.,3.3.にそれぞれ示しておいた。
2.2.発話のうけつぎ
2.2.1.分析の立場
前節で示したように,今國の研究過程で得られた談話資料は,それぞれ,1時 間から1時間半程度の時間をかけて,参加嚢が自由な話題について語り合った ところを収録したものである。談話の内容・話題の点でも,参加者の人間関係 や参加状況など外見の点でも,複雑な様相をそなえている。そうした談話がど のような構造をもっているのかを知るためにはいろいろな道が考えられるであ ろうが,談話の構造の全体像をひとつかみにできるようなまとまった方法はま だわれわれの手元にはないというべきであるのが研究の現状と恩われる。
こうした点をふまえて,当藤,どのような態度で問題に近づいていくのがよ いかを考えるとき,ひといきに全体像にぜまることはむりとしても,たとえば 1.1.に掲げられたような,談話ないし談i活行刑をなりたたせるいろいろな要件
(言語表現そのもの・参加者・話題・媒体・状況・ネットワークなど)に注厨し て,それぞれの観点から分析的に談話をとらえる作業をつみかさね,そののち に,たがいの知見をつきあわせて総合していく,という手順は十分に実行可能 であるように思われる。もちろん,そうした手順を踏むことは,その前提とし て,談話というものごとが,いくつもの要件からなりたっているという見方に 立つことである。この見方自体,検討されなければならない一種の仮説である はずだが,同種の仮説的な立場は,たとえぽ言語行動研究の分野で有効な分析 方法の基盤となっていると考えられる(南1979,林1979,ネウストゥプ=一 1979,杉戸1983など)ことをよりどころにして,ここでは,この立場を当藤の 出発点にして分析的な手順をたどりはじめることにしたい。
2.2.発話のうけつぎ 69
2.2.2。本節の羅標と分析の観点
本節では以上のような立場に立って談話の構造を記述的に把握することを目 標にするわけであるが,その際,談話の構造とひとくちにいうなかでも問題点 を限定して,参加者の談話への参加状況を掘握することに熱狂をおくこととし たい。具体的には,談詣の進行にともなって現れる,(1)発話者の交替と(2)発 話内容のうつりかわりを記述的にみていき,それを鍵にして慈標に接近したい
と考える。
こうした山斗を掲げた分析は,より一般的に見なおせば,言語行動における 参加者岡田の三寸交渉(interaction)を把握する作業のひとつであり,それ は,談話行動を社会型語学的にとらえていくための基礎作業のひとつとしての 位置づけを与えることができると考える。駐1]
上に示したふたつの観点は,1.1.で衛が列挙した談話行動の10の要素のう ち,主として,「2.参加表」「3.話題」「8.文脈」「9.ネットワーク」に関係す るものごとを扱おうとする観点であるといえる。
このうち,発話老の交替という観点は,もっとも外見的な姿としては,文字 どおり,どの参加者のあとにどの参加者が発話したかをたどるもので,「参加者」
「ネッFワーク」という要素に関係の深い観点である。ここでは,この外見的な 姿とともに,それぞれの発話がどんな種類の発話であるかも考慮にいれて見て
いこうと思う。つまり,それぞれの参加岩がどんな種類の発話でどんな順番で 談話に参加しているかをたどることによって,母野者の談話への参加状況を把 握しようとするのである。
どんな種類の発話であるかを見ようとするとき,具体的には,発話内容つま り「話題」に脳弓することになる。また,そのうつりかわりは「文脈」を構成 する重要な事象である。つまり,もうひとつの観点である発話内容のうつりか わりは,「話題」とか「文脈」という要素に注浴するのが主体となるが,そうし た要素を具体的に予ていくためには,「言語蓑現そのもの」,とくに話題に薩接 関与すると目される言語形式の内容的な側薗,さらには「うつりかわり」とい うからには,さまざまなかたちで連続して現れる複数個の雷語形式のあいだの
70 11 分析編
内容的な関係をあつかうことが必要になる。ここでは,こうした事象の記述に 参加者への観点を組合わせながら,門標とする分析を試みようとするのである。
以上に示したところがらわかるように,談話構造の把握という全体的な課題 にとって,参加者の談話への参加状況を把握しようという当面の舅標は,あつ かう要素の種類からして,ほかにもいろいろ設定しうる匿標にならぶひとつで あるにすぎないし,そこで試みる分析の観点も,同じ意味で限られたものでし かない。談話構造の諸側面のうち,ほんの一側面をあつかうにすぎないことを,
あらかじめ留意しておきたい。
2.2。3. あつかう談話資料と用いる略称
ヨネツ
この節では,手元の談話資料のうち,大阪・船場・米津グループと東京・下 町・内藤グループの資料を中心にあつかう。それぞれ,1時間以上にわたる談話 のなかから,今回の分析作業の共通利用部分として選定した10分間ないし韮 分門門の談話部分である。参加考のプロフィルなど,資料についての説明は2.
1.3.を参照されたい。
以下では,簡単のために,米津グループの談話を「米津談話」,内藤グループ の談話を「内藤談話」と呼ぶこととする。
9た,米津談話は男性3人(M1, M2, M3)と女性1人(Fl),および司 会堵(C)の5人の参加籍によって進められているが,それぞれを,YM 1,
YM 2, YM 3, YF 1, YC(Yは米津の頭文字)の略号で示す。同様に内藤談話 の男性2人をNM 1, NM 2,女性2人をNF 1, NF2,鋼会者をNC(Nは内 藤の頭文字)の略号で示す。
2.2.4.談話資料を見るための単位
談話の進行とともに,どの参力賭がどの参加者のつぎに発話したのかを追う ために,図1(内藤談話),図2(米津談話)を作成した。
図1,pa 2を見るうえでは,私地資料を分析する際に問題になる談話の「単位」
図一1 内藤談話の発話交替 図1−1 「購名」(発話数竺66)
太字 実質的な発話 細字 あいつち的な発話
NMI NM2 NFI NF2
日目1
2 3
4 5
6 7
8
9 王0
11
12 13
14 15
16 17 王8 20
19 21
22
23 24 25 26 27 28 29 3e 31
32 33