豆地点の調査
ており,刃部には使用痕様の微小剥離痕が認められる。b面には大きく節理面が残存しており,
両側縁および刃部に二次加工が施されている。刃部は磨耗が著しく,刃先は丸味を帯び,鈍く なっている。
S4は最大厚2.2cmを測る大形のサヌカイト剥片を素材とする。 a面は両側縁・上縁の一部 を除いてほぼ全面に主剥離面を残している。素材剥片の左側縁にあたるa面下縁には,平坦な 自然面が残っており,その他の三縁には両面から二次加工が加えられ,刃部が作り出されてい る。刃部には磨耗痕が認められ,刃は比較的鈍い。本例は,大形厚手の縦長剥片を素材とする とみられ,一般に打製石庖丁が横長剥片を素材とするのとは異なった素材形態をとっている。
重量も2009を越え,本遺跡群のサヌカイト遺物中では極端に重いものとなっている。鹿田・
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ζち
・/彩一ごs5
a
後・2期に含まれる。
砥石(S5・6) S5・6は共に流紋岩を素材とする。 S 5は欠損品であり,詳細は不 明であるが,a面下半およびb面に磨面が残存している。 b面では磨面が交わって稜をなして いる。S6は扁平な直方体を呈しており, b面全体が磨面となっている。 a面およびその裏面 は凹面状を呈している。
軽石製石器(S7) S7は軽石の加工品である。平面形は不整の長方形状を呈し,断面 形は三角形をなしている。a面の下半を除きほぼ全面研磨されており, b面は中央部が横方向 に凹んでいる。周囲には幅2〜6mm前後の溝i状の挟りが計12施されている。 V層からの出土で
ある。
石鍋(S8) S8は滑石製石鍋の破片である。胴部の破片と思われるが,その具体的な 形状は不明である。a面中央およびb面の一部に平滑な研磨面を残し,他の部位は全体に磨滅
し,削痕が存在している。
磨石(S3・9〜11) いずれも扁平な円球状を呈する磨石である。石質はS3(図346)
が花嵩斑岩,S9が安山岩, S10が珪長岩, Sllが流紋岩であり,一一定していない。いずれも 両平面部分が磨面とみられるが,S10は側面にも磨面が存在しており,またS11には側面の一 部に敲打痕を残しており,敲石としても併用されていたことが認められる。
b.その他
以上の石器以外に,包含層中(標高115cm)から銅鎌が1点出土している(図371,図版75)。
いえる。 M2 0 3cm
一
遺物番号
M2
器 種
銅 鎌
現存長(cm)
25
最大幅(cm)
08
最大厚(cm)
035
重量(9)
12 材質
銅 出土地占
包
特 徴
茎部分は断面6角形,茎部両端にバリ残存
図371 その他の出土遺物(3)縮尺2/3