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一 ー に

ドキュメント内 酵母細胞の耐塩性に関する研究 (ページ 53-67)

Glucose 

↓ 

↓ 

↓ 

Fructose‑16bisphosphate

Dihydroxyacetone  phosphate 

Polyol 

H HH  

H H

H   nU   AA  

Mm

?b

q

ιH  

nv 

nu

  ιH  

n

n4U 

4 E

HH

H

p '

4 5 n u   H H H P '  

nH

U

AU

C

M N U J  

U

0glyceraldehyde‑3‑phosphate

↓ 

Glycolytic  pathway 

τ

n HU  

AU

um

e d 戸 ﹄ d  

nH

 

σ

uJ4u. 同 F‑. 

ι H n U  

AA

HUUNH

n v'  

Glycerol  ιHa+h w

n ν ‑   qu  

nv

 

H

A U

n v n u  

n

q u

2 1 V J A H   n u n u n u  

r A

ル グ リ セ ロ ー ル や 燐 脂 質 合 成 に 利 用 さ れ る グ リ セ ロ ー ル 骨 格 (L‑α  ー グ リ セ ロ ー ル‑3‑燐 酸 ) の 不 足 が 起 こ る と 考 え ら れ る 。 しかし、 燐 脂 質 の 恒 常 性 か ら そ の 合 成 は 一 定 に 維 持 さ れ る の で 、 貯 蔵 脂 質 で あ る ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 合 成 が 抑 え ら れ る の で あ ろ う 。 食 塩 非 存 在下では、

Z .  

rouxi i細胞が.s. ̲Q erevisia e細 胞 と 比 べ て 多 量 の ト

リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル を 含 有 し て い る こ と は 上 で 述 べ た 。 こ の こ と は 言 い 換 え れ ば 、 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル を 本 来 多 量 に 合 成 出 来 る 酵母細胞が、 そ の 合 成 を 抑 制 す る こ と に よ り グ リ セ ロ ー ル を 生 成 し 得 る こ と を 意 味 し て い る の か も 知 れ な い 。 結 果 と し て 、 本 来 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル に 使 わ れ て い た 遊 離 脂 肪 酸 が 余 っ て 来 る 。 そ の 余 っ た 遊 離 脂 肪 酸 の 一 部 は ス テ ロ ー ル と 結 合 し て 細 胞 に 無 害 の ス テ ロ ー ル エ ス テ ル と い う 形 で エ ス テ ル 化 さ れ 、 貯 蔵 さ れ る と 考 え ら れ る 。

こ こ で 述 べ た 考 え が 正 し い と す る な ら ば 、

Z .  

rouxi i細 胞 は 、 環 境 ( こ こ で は 培 地 食 塩 濃 度 ) の 変 化 に 対 応 し て 細 胞 内 物 質 の 代 謝 系 を 効 率 よ く 調 節 し て い る と 推 察 さ れ る 。

OM食 塩 培 地 に 比 べ て 、 2M食 塩 培 地 で は 燐 脂 質 含 量 が 増 加 し ( 図

1 1  ‑ A

, 

‑ B

, 

‑ C )

、 燐 脂 質 種 が 変 化 し た ( 図

8

、 表

I I I )

。 高 濃 度 食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 に 含 ま れ る 燐 脂 質 は 、 一 次 元 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー で は ホ ス フ ァ チ ジ ル イ ノ シ ト ー ル が 、 二 次 元 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー で は カ ル ジ オ リ ピ ン や ホ ス フ ァ チ ジ ン 酸 が 増 加 し た 。 こ れ ら 燐 脂 質 は 全 て 負 に 荷 電 し て お り 、 全 体 的 に 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 の 割 合 が 増 加 し た こ と に な る 。 また、 耐 塩 性 細 菌 Staphylococcus  aureu sは 主 に ホ ス フ ァ チ ジ ル グ リ セ ロ ー ル 、 リ ゾ ホ ス フ ァ チ ジ ル グ

リセロール、 ジ ホ ス フ ァ チ ジ ル グ リ セ ロ ー ル ( カ ル ジ オ リ ピ ン ) な ど の 燐 脂 質 を 含 ん で い る が 、 細 菌 を 高 濃 度 食 塩 (2 M食 塩 ) 培 地 で 培

43 

養した時、 カ ル ジ オ リ ピ ン が 増 加 す る こ と が 報 告 さ れ て い る (60)。 また、好塩性細菌 Ps~udomonas  ha1osaccharo1ytic aは ホ ス フ ァ チ ジ ル グ リ セ ロ ー ル 、 カ ル ジ オ リ ピ ン 、 リ ゾ ホ ス フ ァ チ ジ ル グ リ セ ロ ール、 ホ ス フ ァ チ ジ ル エ タ ノ ー ル ア ミ ン を 含 ん で い る が 、 こ の 細 菌 を 高 濃 度 食 塩 培 地 で 培 養 し た 時 、 ホ ス フ ァ チ ジ ル エ タ ノ ー ル ア ミ ン の 合 成 が 抑 制 さ れ 、 ホ ス フ ァ チ ジ ル グ リ セ ロ ー ル の 合 成 が 増 加 し 、 全 体 と し て 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 の 割 合 が 増 加 す る こ と が 示 さ れ て い

る(61,62)。 本 実 験 で 観 察 し た 燐 脂 質 種 の 変 化 は 上 記 細 菌 で 観 察 さ れ た 燐 脂 質 種 の 変 化 に 比 べ て 小 さ か っ た が 、 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 の 増 加 は ナ ト リ ウ ム イ オ ン と 塩 素 イ オ ン の 透 過 性 の 制 御 に 関 連 し て 、 特 に 負 に 荷 電 し た イ オ ン ( 泡 素 イ オ ン ) の 透 過 を 抑 制 す る 点 で 、 耐 塩 性 微 生 物 の 共 通 の 適 応 現 象 と 考 え ら れ る 。

b .  

Iouxi i細 胞 の 脂 肪 酸 組 成 に 関 し て 、 培 地 食 塩 濃 度 の 増 加 と と もに 18:2とU.1 .の減少と 18: 1の 増 加 を 観 察 し た ( 図 8‑c)。また、 OM  食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を 2M食 塩 培 地 に 移 植 し た と き 、 燐 脂 質 の オ

レ イ ン 酸 (18:1)量 が 増 加 し 、 リ ノ ー ル 酸 (18:2)量 が 減 少 し た (図 1 2 ‑A)。 同 じ 食 塩 濃 度 の 培 地 に 移 植 し て 培 養 し た と き 、 そ れ ら 二 つ の 脂 肪 酸 の 組 成 は 培 養 時 期 に 係 わ り な く ほ と ん ど 変 化 し な か っ た (図 1 2 ‑B, ‑C)。 こ の こ と は 細 胞 が 高 濃 度 食 塩 環 境 で 生 育 す る た め に 細 胞 膜 燐 脂 質 の 脂 肪 酸 組 成 を 変 化 さ せ 、 細 胞 膜 の 流 動 性 を 剛 性 の 方 向 に 変 化 さ せ る こ と を 示 唆 し て い る 。 Mogiらも 0%と18%食 塩 培 地 で

b .

Iouxi iに つ い て 同 様 の 現 象 を 報 告 し て い る (4 1 )。但し、 彼 ら は 静 置 培 養 法 を 用 い て お り 、 本 実 験 と 比 べ て よ り 嫌 気 的 条 件 で あ る ので、 18 : 2の 割 合 や U.1.は か な り 低 か っ た 。 こ の よ う な 18: 1、 18:2、 U .1 . の 変 化 は 非 耐 塩 性 酵 母

S .

~ erevisia eで は 観 察 さ れ な か っ た

(図 g‑C)o

l i .  

̲Q erevisiaeの 脂 質 組 成 の 変 化 に つ い て は エ タ ノ ー ル に よ る 影 響 に 関 す る 研 究 が あ り 、 18 : 1よ り も 18:2を 多 く 含 む

l i .

c erevisiae細 胞 が エ タ ノ ー ル を 含 む 培 地 で 良 好 な 生 育 を 示 す と 報 告 さ れ て い る (63)。 本 実 験 の

Z .

Iouxi iに 対 す る 食 塩 の 効 果 と

i.  l

c erevisiaeに 及 ぼ す エ タ ノ ー ル の 効 果 が 全 く 逆 で あ る こ と は 注 目 に 値する。

Z.  rouxi i細 胞 の 形 は 培 地 の 食 塩 濃 度 の 上 昇 と 共 に 球 形 か ら 卵 裂 に 変 化 し た 。 酵 母 細 胞 の 形 が 細 胞 壁 や 細 胞 内 骨 格 な ど に よ り 決 定 さ れ て い る こ と は よ く 知 ら れ て い る の で 、 こ の 細 胞 の 形 状 変 化 は 本 酵 母 の 耐 塩 性 に お い て 細 胞 壁 な ど の 関 与 が 無 視 で き な い こ と が 推 測 さ れる。

1・5 小 括

本 章 で は 、 耐 塩 性 酵 母

Z .

Iouxi i細 胞 の 培 地 食 塩 濃 度 に 依 存 し た 細 胞 脂 質 組 成 の 変 化 と 形 態 学 的 変 化 を 検 討 し た 。 そ の 結 果 、 以 下 の

こ と が 明 ら か に な っ た 。

( 1 ) 培 地 食 塩 濃 度 の 上 昇 と と も に 、 ス テ ロ ー ル 含 量 が 著 し く 増 加 し 、 燐 脂 質 含 量 も わ ず か に 増 加 し た 。 そ の 結 果 、 ス テ ロ ー ル / 燐 脂 質 含 量 比 が 増 加 し た 。 OM食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を 2M食 塩 培 地 に 移 植 培 養 す る と 、 細 胞 は 5~ 6時 間 の ラ グ 期 の 後 に 増 殖 し た が 、 そ の ラ グ 期 に ス テ ロ ー ル 含 量 が 増 加 す る こ と が 分 か っ た 。 こ の ス テ ロ ー ル の 顕 著 な 増 加 が 細 胞 の 食 塩 適 応 に お い て 最 初 に 現 れ る 現 象 で あ る

ことを示した。

( 2 ) 培 地 食 塩 濃 度 上 昇 と 共 に 、 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 含 量 が 低下し、 ス テ ロ ー ル エ ス テ ル 含 量 が 増 加 し た 。 高 濃 度 食 塩 培 地 で 生

45 

育 し た と き 、 多 量 の グ リ セ ロ ー ル を 細 胞 内 に 蓄 積 し 、 こ の 生 成 と 連 関して、 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 合 成 が 抑 制 さ れ る こ と を 示 し た 。 ま た 、 細 胞 毒 性 を 示 す と 言 わ れ て い る 遊 離 脂 肪 酸 含 量 が 増 加 し た が 、 こ れ を 緩 和 す る た め に ス テ ロ ー ル に エ ス テ ル 化 が 起 こ る も の と 推 測 した。一方、 非 耐 塩 性 酵 母

s .

c erevisia eは 高 濃 度 食 塩 中 で は 生 育 で き な い の で 低 濃 度 の 中 で 実 験 を 行 っ た が 、 こ れ ら の 結 果 と 全 く 異 なっていた。 こ の 結 果 は 高 濃 度 食 塩 の 顕 著 な 影 響 を 一 層 支 持 す る も のである。

( 3 ) 培 地 食 塩 濃 度 上 昇 と 共 に カ ル ジ オ リ ピ ン 、 ホ ス フ ァ チ ジ ン 酸 ( ホ ス フ ァ チ ジ ル イ ノ シ ト ー ル ) が 増 加 し た 。 そ の 結 果 と し て 、 高 濃 度 食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 の 細 胞 膜 は 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 に 富 む 膜 に 変 化 し た 。 培 地 食 塩 濃 度 に 依 存 し た 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 の 増 加 は 耐 塩 性 ・ 好 塩 性 細 菌 で も 報 告 さ れ て い る の で 、 負 に 荷 電 し た 燐 脂 質 の 増 加 は 耐 塩 性 微 生 物 に お い て 共 通 の 現 象 で あ り 、 負 に 荷 電 し た イ オ ン の 透 過 性 に 関 連 し て 重 要 で あ る と 推 察 し た 。

( 4 ) 培 地 食 塩 濃 度 上 昇 と 共 に 、 オ レ イ ン 酸 (1 8 : 1 ) 含 量 が 増 加 し、 リ ノ ー ル 酸 (18:2)含 量 が 減 少 し 、 その結果、 脂 肪 酸 の 不 飽 和 度 が 低 下 し た 。 また、 OM食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を 2M食 塩 培 地 に 移 植すると、 18:1の 合 成 が 増 加 し 、 18 : 2の 合 成 が 抑 制 さ れ た 。 同 様 な 結 果 が 燐 脂 質 の 脂 肪 酸 組 成 に つ い て も 確 認 さ れ 、 細 胞 膜 の 流 動 性 に 変 化 が 起 こ る が 示 唆 さ れ た 。

第 2章

耐 塩 性 酵 母

Zygosaccharomyces rouxi i

細 胞 の リ ノ ー ル 酸 合 成 に 及 ぼ す 食 塩 の 影 響

2・1 緒 言

前章で、 耐 塩 性 酵 母

Z ̲ . rouxi i

細 胞 を 高 濃 度 食 塩 培 地 に 移 植 し た と き 、 燐 脂 質 中 の リ ノ ー ル 酸 残 基 の 合 成 が 抑 制 さ れ る こ と 及 び

1 8:  1 

か ら

1 8 :2

へ の 不 飽 和 化 反 応 の 抑 制 が 起 こ る こ と が 示 唆 さ れ た 。 こ の 様 な 変 化 は 酵 素 的 機 構 に よ り 引 き 起 こ さ れ る と 推 測 さ れ た 。 本 章 で は こ れ ら を 明 ら か に す る 目 的 で 、 脂 肪 酸 を 構 成 成 分 と し て 含 む 脂 質 (燐脂質、 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 、 ス テ ロ ー ル エ ス テ ル 、 遊 離 脂 肪 酸 ) 中 の 脂 肪 酸 含 量 を 測 定 し た 占 培 養 条 件 は 次 に 示 す 四 条 件 で 行 っ た 。 (A )  

O M

食 塩 培 地 で 培 養 し た

Z . rouxi i

細 胞 を 同 培 地 に 移 植 す る 。 (

B)  O M

食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を

2 M

食 塩 培 地 に 移 植 す るo

( C) 2 M食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を 同 培 地 に 移 植 す る 。 (D) 2 M食 塩 培 地 で 培 養 し た 細 胞 を

O M

食 塩 培 地 に 移 植 す る 。 上 記 の 条 件 で 培 養

さ れ た 細 胞 の 脂 肪 酸 合 成 量 を 比 較 す れ ば 、 不 飽 和 脂 肪 酸 の 割 合 に 及 ぼ す 食 塩 の 影 響 が 明 ら か に で き る も の と 考 え ら れ た 。 な お 、 本 章 の 結 果 の 大 部 分 は 既 に 学 会 誌 に 報 告 し た (64)。

2・2 実 験 方 法

2 ・2 ・1 使 用 酵 母 株 及 び 使 用 培 地

本章では、

Z . rouxi i  ATCC42981

株 ( 野 生 型 ) を 使 用 し た 。 第 1 章 で 述 べ た YM培 地 を 使 用 し た 。

47 

2・2 ・2 培 養 方 法

Z .   rouxi  i

細 胞 の 培 養 方 法 を 図 1 5 に示した。 条 件 B (OM→ 2M 

N  a C   1 

)では、 ま ず 斜 面 培 地 か ら 一 白 金 耳 の 細 胞 を OM食 塩 培 地 (

5  m  1 

)に 接種し、

3 0

0Cで 二 日 間 静 置 培 養 し た 。 そ の 前 培 養 液 を

9 5 m l

のOM食 塩 培 地 に 接 種 し 、

3 0

0Cで 振 と う (9 5回 / 分 ) 培 養 し た 。 定 常 期 前 期 で 培 養 液 を

3 0 m1

採 取 し 、 細 胞 を 回 収 し た 。 回 収 し た 細 胞 は

5 0 m l

の2M食 塩 培 地 に 再 懸 濁 し 、

3 0

0

C

で さ ら に 振 と う 培 養 し た 。

2 ・2 ・3 脂 質 抽 出 及 び 脂 肪 酸 分 析

脂 質 抽 出 は 1・2 ・6で 述 べ た 方 法 で 行 っ た 。 燐 脂 質 、 ス テ ロ ー ル エ ス テ ル 、 ト リ ア シ ル グ リ セ ロ ー ル 、 遊 離 脂 肪 酸 に 含 ま れ る 脂 肪 酸 の 分 離 及 び 定 量 法 は 以 下 の よ う に 行 っ た 。 抽 出 し た 脂 質 を シ リ カ ゲ ル プ レ ー ト に ス ポ ッ ト し 、

n ‑

ヘ キ サ ン / エ ー テ ル / ギ 酸

( 9 0 : 1 0 :

1,v/v)で 脂 質 を 分 離 し 、 ヨ ウ 素 蒸 気 に よ り 各 ス ポ ッ ト を 確 認 し 、 上 記 四 成 分 を 各 々 シ リ カ ゲ ル と 共 に 試 験 管 に か き 取 り 、 ク ロ ロ ホ ル ム / メ タ ノ ー ル (2:1,v/v)で 脂 質 を 抽 出 し た 。 溶 媒 を 除 去 し た 後 、 1・

2 ・ 7 で 述 べ た よ う に 脂 肪 酸 を ト ラ ン ス メ チ レ ー シ ョ ン 法 に よ り 脂 肪 酸 メ チ ル エ ス テ ル に 変 換 し た 。 得 ら れ た 脂 肪 酸 メ チ ル エ ス テ ル は

1

2 .  7

で 述 べ た よ う に ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー に よ り 定 量 し た 。

2・2・4 脂 質 の パ ル ス ・ ラ ベ リ ン グ と 放 射 性 脂 質 抽 出

OM食 塩 培 地 で 定 常 期 ま で 培 養 し た 細 胞

( 3 0 m l

培 養 液 か ら ) を OM食 塩 と2M食 塩 培 地

( 5 0 m l )

に 移 植 し た 。 それぞれ、 対 数 期 中 期 ま で

3 0

0Cで 培 養 し た 後 、 .各 々 の 培 養 液 に

4μCi

[ 1 ‑

14

C J

酢 酸 ナ ト リ ウ ム (

5 6  

mCi/mmol;  N e w   England  Nuclear

, 

M A )

を加え、

3 0

0

C

3 0

分 間 培 養 を

/ J E P J U r e q  

mdi  edium(50ml)2HNaCIAo

; 7 F L e d i ‑ Fig.  15.  Conditions  for  Cultivation of 

Z

ygosaccharomyces 回 虫ii Cells. 

c n  

続 け 、 細 胞 の 脂 質 を I4 Cで パ ル ス ・ ラ ベ ル し た 。 細 胞 を 集 菌 し 、 滅 菌 水 で 一 度 洗 浄 し た 後 、 Cを 加 え て い な い 同 様 の 培 養 液 か ら 調 製 し た 無 細 胞 上 澄 液

( 5 0 m l )

に 懸 濁 し た 。 そ の 懸 濁 液 を

3 0

0

C

3

時 間 振 と う 培 養し、 い わ ゆ る チ エ ー ス し た 。 チ エ ー ス 前 後 の 細 胞 を 回 収 し 、 ガ ラ ス ビ ー ズ ( 直 径

O.45‑0.50mm)

と と も に ボ ル テ ッ ク ス ミ キ サ ー で 二 分 間 二 回 激 し く 撹 は ん す る こ と に よ り 細 胞 を 破 砕 し た 。 全 脂 質 は 細 胞 破 砕 液 か ら 1・2 ・6で 述 べ た BlighとDyerの 方 法 (48)に 従 い 抽 出 し た 。

2 ・2 ・ 5 脂 肪 酸 の 不 飽 和 度 に よ る 分 析

Cで ラ ベ ル し た い ろ い ろ な 不 飽 和 度 を 持 つ 脂 肪 酸 の 分 離 ・ 分 析 は 以 下 に 述 べ る Ferranteら の 方 法 (65,66)を 一 部 改 変 し た 方 法 を 用 い て 行った。

( a)脂 質 に 含 ま れ る 脂 肪 酸 の 抽 出 は 以 下 の よ う に 行 っ た 。 ラ ベ ル し た 脂 質 を ス ク リ ユ ー キ ャ ッ プ 付 き 試 験 管 に 入 れ 、

N 2

ガ ス 下 で 乾 闘 し、

o . 3   N

水 酸 化 ナ ト リ ウ ム

‑90%(v/v)

メ タ ノ ー ル 溶 液 を

5 m l

加 え 、 脂 質を溶解し、

7 0

0C、

1.  5

時 間 加 熱 し た 。 不 ケ ン 化 脂 質 を

n ‑

ヘ キ サ ン

( 1 5 m l )

で 抽 出 除 去 し た 。 フ ェ ノ ー ル フ タ レ イ ン を 指 示 薬 と し て 、 メ タ ノ ー ル ・ 水 相 を

6 N

塩 酸

(O.5ml)

の 添 加 に よ り 酸 性 化 後 、 旦一ヘキサン

( 1 5 m l )

で 加 水 分 解 し て 生 じ た 遊 離 脂 肪 酸 を 抽 出 し 、

N 2

ガ ス 下 で 溶 媒 を除去した。

(  b 

)アシル

‑ C o A

に 含 ま れ る 脂 肪 酸 の 抽 出 は 以 下 の よ う に 行 っ た 。 アシルー

C o A

は 全 脂 質 抽 出 過 程 で 最 後 に 残 る メ タ ノ ー ル ・ 水 相 に 存 在 するので、 そ の 相 か ら 抽 出 し た 。 メ タ ノ ー ル ・ 水 相

(4.7ml)

を ス ク リ ユ ー キ ャ ッ プ 付 き 試 験 管 に 入 れ 、

40%(w/v)

水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 液 を

O . 3 m l

加 え 、 混 合 液 を

7 0

0

C

二 時 間 加 熱 し た 。 フ ェ ノ ー ル フ タ レ イ ン を

指 示 薬 と し て 濃 塩 酸 (0.5ml)の 添 加 に よ り 液 を 酸 性 化 後 、 ク ロ ロ ホ ル ム(10ml)で 遊 離 脂 肪 酸 を 抽 出 し 、 N2ガ ス 下 で 溶 媒 を 除 去 し た 。 上 記 の 二 つ の 方 法 に よ り 得 た 遊 離 脂 肪 酸 は 12 7で 述 べ た ト ラ ン ス メ チ レ ー シ ョ ン 法 に 従 い メ チ ル エ ス テ ル 化 し た 。

不 飽 和 度 の 異 な る 脂 肪 酸 の 分 離 は 以 下 の よ う に 行 っ た 。 硝 酸 銀 シ リ カ ゲ ル 薄 層 プ レ ー ト は 10%(w/v)硝 酸 銀 溶 液 に シ リ カ ゲ ルGプ レ ー ト を 一 分 間 浸 し た 後 、 乾燥し、 100C、 30分 間 加 熱 す る こ と に よ り 調 製 し た 。 上 述 の よ う に 調 製 し た 脂 肪 酸 メ チ ル エ ス テ ル を 硝 酸 銀 薄 層 プ レ ー ト に ス ポ ッ ト し 、

n ‑

ヘ キ サ ン / エ ー テ ル (70:30,v/v)の 展 開 溶 媒 を 用 い て 展 開 し た 。 プ レ ー ト に ロ ー ダ ミ ン 6G溶 液 を 噴 努 し 、

u v

ラ ン プ 下 で 各 成 分 を 検 出 し た 。 飽 和 脂 肪 酸 区 分 [ パ ル ミ チ ン 酸 (16:0)、 ス テ ア リ ン 酸 (18:0)J、 モ ノ 不 飽 和 脂 肪 酸 区 分 [ パ ル ミ ト オ レ イ ン 酸 (16:1)、 オ レ イ ン 酸 (18:1)J、 ジ 不 飽 和 脂 肪 酸 区 分 [ リ ノ ー ル 酸 (18:2)J の 各 成 分 を そ れ ぞ れ シ リ カ ゲ ル と 一 緒 に か き 取 り 、 脂 肪 酸 メ チ ル エ ス テ ル を ト ル エ ン (5 m 1 )で抽出した。 10mlの 液 体 シ ン チ レ ー シ ョ ン 液 [0.75%(w/v)2,5‑ジ フ ェ ニ ル オ キ サ ゾ ー ル (PPO)と0.075%

(w/v)1,4‑ピ ス (5‑フ ェ ニ ル ー2‑オ キ サ ゾ イ ル ) ベ ン ゼ ン (POPOP)を 含 む ト ル エ ン 溶 液 ] を 加 え 、 パ ッ カ ー ド 社 液 体 シ ン チ レ ー シ ョ ン カ ウ ン タ ー を 用 い て 放 射 活 性 を 測 定 し た 。

2 ・3 結 果

2・3 ・1

Z .  

rouxi i細 胞 の 培 養 と 生 育 度

本章では、

Z .

rouxi i細 胞 を 異 な る 食 塩 濃 度 環 境 で 培 養 し た と き 脂 肪 酸 合 成 が ど の よ う に 変 化 す る か を 明 ら か に す る た め に 、 下 記 の 四 条 件 で 細 胞 を 培 養 し た ( 図 15 )。即ち、 条 件 A (OM食 塩 培 地 で

51 

ドキュメント内 酵母細胞の耐塩性に関する研究 (ページ 53-67)

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