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2.砂岩の鉱物組成

 前節で、砂岩の特徴を定性的な違いによって、3つのタイプに分けることができるこ とを述べたが、ポイントカウント法により定量化を試みた。約130枚ほど作成した薄片 のうち、比較的に粒度が似ており、マトリックスと砂粒子の境がはっきりしているものを 23サンプル選び測定した。

 カウント数に関しては、薄片一枚につき500カウント数えた。これは、調査地域で得 られた、ある1枚の砂岩薄片での鉱物組成のポイント累積割合が、400〜500カウン トでほぼ一定の値を示すようになることを確かめたからである(図28)。なお、両測定 方法において62.5μm以下の粒子をマトリックスとした。

割合%

50 40 30 20 10

0

100    200    300    400    500    600    700    800    900    1.000

      ポイント数

一 一 高盾獅潤│quarセ  凸 plagloclase}secondary minerals輔一〇thor rock fragmont

一噸一 垂nly−qUartZ 一一一VOICaniCS ・一一matrix        唖一〇therS(CementβtC.)

一「一 j−feldspar 一一一plutonics

図281砂岩薄片カウント数による鉱物組成の変化

 測定に当たっては、従来行われてきた伝統的方法とGazzi−Dickinson法(Dicki−

nsonθfヨ1、1983)を併用した。両測定方法の結果を記入できる、公文ほか(199 2)によるデータ・カードを参考にし、調査地域の砂岩の鉱物組成の特徴で記入できる ように、オリジナルの測定用紙を考案し、使用した。

 Gazzi−Dickinson法は、安定大陸地域に分布している砂岩の後背地の究明を志

向したものであり、以下のような特徴がある。

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①モード組成に対する粒度の影響を小さくして、粒度の異なる砂岩間の比較の妥当  性を広げること。

②十字線直下の鉱物・岩石種の判定に基づくので、測定者の個人差が小さくなるこ

 と。

③測定能率がよいこと。

 測定結果を表3aと表3bに、石英・長石・岩石片による三角ダイアグラムを図29に 示す。図29には、伝統的なカウント法による結果(QFR図)とDickinson法による結 果(QmFLt図)を並記してある。図29において、 Qは全石英、Fは全長石、Rは全岩片 を意味し、Qmは単結晶石英、Ltは、全石質岩片を意味する。図29において、2つの 三角ダイアグラムを比較すると、各タイプの砂岩の組成の広がりに少しの差が見られ る。即ち、QFRダイアグラム上にプロットされたType I砂岩の値よりも、 QmFLtダイア グラムで岩石片が少ない傾向を示している。しかし、両者間には著しい差はみられない ので、QFR図により、各タイプの砂岩の特徴を述べる(表4)。

 石英に関して、タイプ別に比較してみると、石英の量は、Type豆砂岩に多くみられ、

Type I砂岩とType皿砂岩はそれほどでもない。 Qp/全Qの割合は.Type 1砂岩で 大きく、TypeH砂岩やType皿砂岩では、やや少ない。なお、 Qpは、多結晶石英の意 味である。圧砕作用を受けていたり、波動消光を示す石英粒は、Type Iで著しくみら れ、Type∬砂岩とType皿砂岩では、殆ど見られない。

 斜長石に関して、斜長石の量は、Type I砂岩でやや多く、 Type∬砂岩とType皿砂 岩でやや少ない。

 岩石片に関しては、酸性火山岩片と泥岩片の量は、Type I砂岩とType皿砂岩で多 く、丁ypeE砂岩では少ない。酸性深成岩片の量は、Type I砂岩で多く、Typeπ砂岩 と丁ype皿砂岩では少ない。生物源砕屑物は、Type Iの砂岩で稀に確認される。

 砂岩の分類では、Type I砂岩は、石質アレナイトが多く、Type巫砂岩ではや石質ワ ッケ、長石質アレナイト等、様々である。Type皿砂岩は、石質アレナイトである。

 分級度は、Type I砂岩は悪く、Type豆砂岩は良好で、Type皿砂岩では、普通〜良

好である。

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Type I砂岩鉱物組成

薄片番号  Qm Qp  K  P V−a V−i Pl sa mu    ch   h, a    se   int   aut   ce旧  oth mt o F R 岩石名

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