本節では,ランダムに長さが変化するバースト信号を,アンダーサンプリングを用いた 無線通信評価システムによって測定評価した結果を示す。
このとき,バースト信号の長さは,
4.4
節のバースト信号の長さよりも短い1
シンボルの 長さである5μs
から,4.4
節で示したバースト信号の長さである15μs
までランダム関数に したがって変化する長さとした。また,4.4
節と同様に測定したデータを抜き出すことでバ ースト信号とした。次項においてはランダム長のバースト信号を測定した時間波形とキャリア信号と局部発 振器の周波数差の補正について述べる。
4.5.1 ランダム長のバースト信号を測定した場合の時間波形
ランダムに長さが変化するバースト信号をアンダーサンプリングによって測定した
I
成 分の時間波形をFig.4-10
に示す。Fig.4-6に示したバースト信号の時間波形と比較すると,バースト信号の長さがランダムに変化していることが確認できる。また,この場合の測定 でもキャリア信号と局部発振器の周波数に差があるため,時間波形には周波数成分が含ま れていることが確認できる。
つぎに,これまでと同様に
I
成分とQ
成分の位相を4
倍することで,周波数差を求め,周波数差の補正を行った。キャリア信号と局部発振器の周波数差を補正した時間波形を
Fig.4-11
に示す。ここで得られた時間波形は,Fig.4-3 に示した連続的な信号の時間波形とFig.4-7
に示した一定の長さのバースト信号の時間波形と比較すれば,同様にキャリア信号と局部発振器の周波数差が補正されていることが確認できる。これにより,ランダムに長 さが変化するバースト信号であっても周波数差の補正が可能であることが示された。
つぎに,時間波形から生成したアイパターンを示し,これまでの測定結果と比較する。
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Fig.4-10 The time waveform of burst signal which length is randomly changed.
Fig.4-11 The time waveform corrected for frequency drift of burst signal which length is randomly
changed.
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4.5.2 ランダム長のバースト信号を測定した場合のアイパターン
ランダムに長さが変化するバースト信号のアイパターンを
Fig.4-12
に示す。このとき,アイパターンの時間軸はこれまでと同様にリアルタイムサンプリングに合わせて正規化を 行っている。Fig.4-4 に示した連続的な信号を測定した場合のアイパターンや
Fig.4-8
に示 した一定の長さのバースト信号を測定した場合のアイパターンと比較して,同様のアイパ ターンが得られている。これにより,アンダーサンプリングで測定された時間波形の絶対 値からアイパターントリガの生成する方法はバースト信号の長さに関わらず有効であるこ とが示された。つぎに,アイパターンから信号評価点を抜き出してコンスタレーションを描画した。そ の結果を次項で示す。
Fig.4-12 The eye pattern of burst signal which length is randomly changed.
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4.5.3 ランダム長のバースト信号を測定した場合のコンスタレーション
アイパターンから信号評価点を抜き出して描画したランダムな長さのバースト信号のコ ンスタレーションを
Fig.4-13
に示す。これまでに測定したFig.4-5
に示した連続的な信号の コンスタレーションとFig.4-9
に示した一定の長さのバースト信号のコンスタレーション と比較して,同様の結果が得られていることが確認できる。つぎに,これまでと同様に
EVM
を計算すると,-17.4dBと得られた。これは連続的な信 号を測定した場合のEVM
や一定の長さのバースト信号を測定した場合のEVM
と比較し て1dB
以内で一致している。これにより,実際の無線通信評価において測定されるような 被測定信号の長さがランダムに変化する場合であってもアンダーサンプリングを用いた無 線通信評価は利用できることが示された。本節の結果から,アンダーサンプリングを用いた無線通信評価システムは被測定信号の 長さに関わらず,リアルタイムサンプリングと同程度の精度で測定評価ができることが示 された。これにより,実際の無線通信における信号を測定する場合であってもリアルタイ ムサンプリングと同程度の精度で評価できることが期待される。
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Fig.4-13 The constellation of burst signal which length is randomly changed.
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