• 検索結果がありません。

キャリア信号と局部発振器の周波数差に関する検討

98

99

Fig.4-14 The eye pattern when there is no frequency difference between carrier signal and local oscillator.

Fig.4-15 The constellation when there is no frequency difference between carrier signal and local

oscillator.

100

4.6.2 周波数差が 0.2MHz の場合の測定評価結果

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

0.2MHz

のときのアイパターンを

Fig.4-16

に示

す。

Fig.4-14

に示した周波数差がない場合のアイパターンと比較すると,同様のアイパター

ンが得られているが,シンボルが切り替わるアイパターンのクロスポイントの幅が大きく なっていることが確認できる。

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

0.2MHz

のときのクロスポイント幅を計測する と

0.13

と得られた。周波数差がない場合のクロスポイント幅

0.08

よりも大きくなっている ことから,キャリア信号と局部発振器の周波数差がシンボルレートに近い場合,測定結果 に影響を与えることが考えられる。

つぎに,アイパターンから信号評価点を抜き出してコンスタレーションを描画した。そ

の結果を

Fig.4-17

に示す。このとき,これまでと同様に

EVM

を計算すると-23.2dBと得ら

れた。Fig.4-15に示した周波数差がない場合の

EVM

と比較すると,

1dB

以内で一致してい る。このことから,キャリア信号と局部発振器の周波数差の影響はシンボルには影響を与 えないことが考えられる。

101

Fig.4-16 The eye pattern when frequency difference between carrier signal and local oscillator is 0.2MHz.

Fig.4-17 The constellation when frequency difference between carrier signal and local oscillator

is 0.2MHz.

102

4.6.3 周波数差が 0.5MHz の場合の測定評価結果

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

0.5MHz

の場合におけるアイパターンを

Fig.4-18

に示す。このとき,アイパターンのクロスポイント幅は

0.010

と得られた。キャリア信 号と局部発振器の周波数差がない場合と周波数差が

0.2MHz

の場合と比較すると,アイパ ターンのクロスポイント幅は周波数差がない場合と等しく,周波数差が

0.2MHz

の場合よ りも小さな値となった。これらの結果から,キャリア信号と局部発振器の周波数差がシン ボルレートと近い場合に,復調された

I

成分と

Q

成分の信号とキャリア信号と局部発振器 の周波数差の成分を混同して正しく周波数差の補正が行われないと考えられる。

つぎに,キャリア信号と局部発振器の周波数差が

0.5MHz

の場合におけるコンスタレー

ションを

Fig.4-19

に示す。このときのコンスタレーションを

Fig.4-15

に示す周波数差がな

い場合のコンスタレーションと

Fig.4-17

に示す周波数差が

0.2MHz

の場合のコンスタレー ションと比較すると,同様の結果が得られていることが確認できる。また,EVMをこれま でと同様に計算すると,-23.5dBと得られ,周波数差がない場合と周波数差が

0.2MHz

の場 合と比較すると

1dB

以内で一致した。以上の結果から,キャリア信号と局部発振器の周波 数差がシンボルに与える影響は少ないことが考えられる。

103

Fig.4-18 The eye pattern when frequency difference between carrier signal and local oscillator is 0.5MHz.

Fig.4-19 The constellation when frequency difference between carrier signal and local oscillator is

0.2MHz.

104

4.6.4 周波数差が 20MHz の場合の測定評価結果

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

20MHz

の場合におけるアイパターンを

Fig.4-20

に示す。周波数差が

20MHz

の場合,20MHz でサンプリングを行うことでアンダーサンプ リングの原理から周波数差がない場合の測定結果に近似すると考えられる。そこで,

Fig.4-14

に示した周波数差がない場合のアイパターンと比較した。

2

つのアイパターンを比較すると,

Fig.4-14

に示した周波数差がない場合のアイパターン に比べて周波数差が

20MHz

のときのアイパターンの振幅は小さくなっていることが確認 できる。これは

USRP

上の

LPF(Low Pass Filter)によるものだと考えられる。また,このと

きのアイパターンのクロスポイント幅は

0.18

と得られた。周波数差がない場合のアイパタ ーンに比べて大きくなった原因として,アンダーサンプリングによってリアルタイムサン プリングよりも発振器の位相雑音が大きく測定されたと考えられる。

つぎに,アイパターンから信号評価点を抜き出してコンスタレーションを描画した。そ

の結果を

Fig.4-21

に示す。この結果を

Fig.4-21

に示した周波数差がない場合のコンスタレ

ーションと比較すると,シンボルの広がりが小さくなっていることが確認できる。これは アイパターンと同様に

USRP

上の

LPF

による影響だと考えられる。つぎに,測定結果から 理想的な

I

成分と

Q

成分を

1.2V

として

EVM

を計算すると,-26.8dB と得られた。周波数 差がない場合よりも小さな値となったが周波数差が高周波数となったことで

LPF

の影響が 大きくなったことを示している。したがって,以降の測定では周波数差がサンプリング周 波数よりも低い場合と一致することは難しいので,周波数差が

20MHz

の場合を基準として 比較を行なった。

105

Fig.4-20 The eye pattern when frequency difference between carrier signal and local oscillator is 20MHz.

Fig.4-21 The constellation when frequency difference between carrier signal and local oscillator is

20MHz.

106

4.6.5 周波数差が 20.2MHz の場合の測定評価結果

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

20.2MHz

の場合,周波数差の補正が正しく行わ れなかった。したがって,他の測定評価結果と異なりアイパターンやコンスタレーション といった測定評価結果は得られなかった。

この原因として,周波数差が

0.2MHz

のときに比べて,周波数差をアンダーサンプリン グしたことで発振器の位相雑音の影響が大きくなり,復調された

I

成分と

Q

成分の信号と 混同しやすくなったためだと考えられる。

107

4.6.6 周波数差が 20.5MHz の場合の測定評価結果

キャリア信号と局部発振器の周波数差が

20.5MHz

の場合のアイパターンを

Fig.4-22

に示 す。このとき,アイパターンのクロスポイント幅は

0.16

と得られた。周波数差が

20MHz

の 場合のアイパターンと比較すると,同等の結果が得られていることが確認できた。これに より,アンダーサンプリングによって増加した位相雑音の影響はキャリア信号と局部発振 器の周波数差による影響よりも大きいと考えられる。また,周波数差が

20.2MHz

の場合と 異なり,周波数差を正しく補正できたことからアンダーサンプリングによって増加した位 相雑音の影響により,復調された

I

成分と

Q

成分の信号と周波数差の信号を混合しやすく なっていると考えられる。

つぎに,キャリア信号と局部発振器の周波数差が

20.5MHz

の場合のコンスタレーション

Fig.4-23

に示す。このときの

EVM

は-26.8dB と得られた。これは周波数差が

20MHz

場合の

EVM

と同じ値であり,キャリア信号と局部発振器の周波数差をアンダーサンプリ ングで測定した場合であってもシンボルに与える影響は小さいと考えられる。

Fig.4-22 The eye pattern when frequency difference between carrier signal and local oscillator is

20.5MHz.

108

Fig.4-23 The constellation when frequency difference between carrier signal and local oscillator is

20.5MHz.

109