IBM Cognos Express では、データ・アクセス用の基本モデルと高度なモデルの両方
を簡単に作成できます。
IBM Cognos Express モデル作成ツール - Data Advisor、Architect、お よび Framework Manager
IBM Cognos Express には、3 つのモデル作成ツールが付属しており、それぞれ機能
が異なります。
v IBM Cognos Express Data Advisor では、マルチディメンション・ベースのモデル 定義とリレーショナル・モデル定義を作成できます。Express Data Advisor Server は、これらのモデル定義を使用してマルチディメンション・パッケージとリレー ショナル・パッケージを生成します。
これらのパッケージを使用して、IBM Cognos Express Advisor および IBM Cognos Express Query Studio でデータを分析することができます。
v IBM Cognos Architect では、IBM Cognos Analytic Server (ICAS) に接続できま す。ICAS は IBM Cognos Express Xcelerator のオブジェクトとデータのリポジト リーとして機能します。適切な管理権限があれば、他のユーザーも使用可能にす ることができるキューブ、ディメンション、およびプロセスを作成し、保守する ことができます。
v IBM Cognos Framework Manager では、高度なリレーショナル・モデルを作成で きます。作成したモデルは、パッケージとして IBM Cognos Connection に発行で きます。 IBM Cognos Express Reporter をインストールすると、 Report
Authoring および Query Studio を使用して、発行されたパッケージに関するレポ
ートを作成できます。
IBM Cognos Express Data Advisor は、基本的なマルチディメンション・モデルおよ びリレーショナル・モデル作成タスクに精通しているビジネス・ユーザーを対象と しています。高度なマルチディメンション・モデルの作成には IBM Cognos
Architect を使用する一方で、高度なリレーショナル・モデルの作成には IBM
Cognos Framework Manager を使用できます。
基本的なモデル作成
IBM Cognos Express Data Advisor では、マルチディメンション・ベースまたはリレ ーショナル表ベースのいずれかのモデル定義を作成して、分析目的用にリレーショ ナル・データベースを使用することができます。このモデル定義を使用して、
Express Data Advisor Server は、キューブまたはリレーショナル・パッケージのい ずれかを生成します。
モデル定義の作成と設定を行う前に、次の作業を行う必要があります。
v ODBC データ・ソースの設定が、Express サーバーと Express Data Advisor クラ イアント・コンピューターで同じになっていることを確認する
v IBM Cognos Express Data Advisor をインストールする
IBM Cognos Express Data Advisor でのモデル定義の作成
モデル定義を作成するには、使用可能な ODBC データ・ソースに接続する必要があ ります。ODBC データ・ソースを作成する場合は、システム管理者に連絡してくだ さい。
詳細については、37ページの『ODBC データ・ソースの設定』を参照してくださ い。
注: モデル定義のプロパティーは、モデル定義を作成した後で「モデル定義のプロ パティー」 アイコン をクリックして変更できます。
手順
1. 「新規モデル定義」アイコン をクリックします。
2. 「新規モデル定義」ダイアログ・ボックスの「全般」タブで、次のプロパティー を指定します。
v 名前
モデル定義の名前です。この名前は、モデル定義を保存する場合のファイル名 にもなります。
v データ・ソース
システムに定義されている ODBC データ・ソースから、使用可能なテーブル が表示されます。モデル定義で使用する ODBC データ・ソースを選択しま す。
v パッケージ
このオプションを使用すると、パッケージを Content Store 内の「共有フォル ダー」または「個人用フォルダー」に保存できます。
Content Store 内の「共有フォルダー」にアクセスできるのは、許可されたユ
ーザーのみです。「個人用フォルダー」にアクセスが許可されているのは、そ の個人のみです。パッケージは、Content Store 内の「共有フォルダー」また は「個人用フォルダー」のどちらにでも保存できます。
v モデル
マルチディメンション (OLAP) ベースのモデル定義とリレーショナル・モデ ル定義のどちらを作成するかを指定します。
3. 「新規モデル定義」ダイアログ・ボックスの「詳細」タブで、次のプロパティー を指定します。
v クライアント・システムの ODBC データ・ソースを使用する場合は、「ク ライアント・ベース」を使用する
v 全社規模の ODBC データ・ソースを使用する場合は、「サーバー・ベー ス」を使用する
このプロパティーは、マルチディメンションのモデル定義にのみ適用されま す。
注: モデル定義を作成した後で、「モデル定義のプロパティー」 アイコン をクリックしてプロパティーを変更できます。
IBM Cognos Express Data Advisor でのモデル定義の設定
モデル定義は、リレーショナル・データへのアクセスの基盤となります。IBM Cognos Express Data Advisor を使用してモデル定義を設定した後で、IBM Cognos Express Advisor でデータを分析することや、IBM Cognos Query Studio でデータに 関するレポートを作成することができます。
詳細については、「Express Advisor ユーザー・ガイド」と「Query Studio ユーザ ー・ガイド」を参照してください。
データを選択する
「データを選択」ウィンドウでは、作業対象としたいテーブルを選択できます。テ ーブルは個別に無効にしたり、有効にしたりすることができます。「データを選 択」ウィンドウで、テーブルの外側を右クリックし、適切なコマンドを選択するこ とによって、すべてのテーブルを一括して無効化および有効化することもできま す。
テーブルの内容は、「テーブル・プレビューを表示」アイコン をクリックすると プレビューできます。
関係の作成
データ・ソースに関係があらかじめ定義されていない場合は、テーブルのフィール ドを他のフィールドにドラッグ・アンド・ドロップすることによって、関係を作成 できます。
ディメンションを作成する
ディメンションは、マルチディメンションのモデル定義でのみ使用できます。デフ ォルトで、2 つのディメンションが用意されています。
“値”ディメンションは必須であり、“時間”ディメンションはオプションです。
“値”ディメンションおよび“時間”ディメンションに、適切なフィールドをドラッ グ・アンド・ドロップします。
「ディメンションの作成」ウィンドウで、フィールドをドラッグ・アンド・ドロッ プすることによって、追加のディメンションを作成します。
ディメンションに追加のレベルを追加することによって、階層を作成します。
テーブルの内容は、「ディメンション・プレビューを表示」アイコン をクリック するとプレビューできます。
高度なモデル作成
IBM Cognos Express は、高度なモデル作成タスクをサポートします。
v IBM Cognos Architect でのキューブの作成
v IBM Cognos Framework Manager を使用したモデルやパッケージの作成
Architect でのキューブの作成
キューブを作成するには、次の 2 つの方法があります。
v 空のキューブ - 「キューブを作成」ウィンドウの既存のディメンションのリスト から選択し、データなしの新しいキューブを作成します。
v 外部データ・ソース - TurboIntegrator を使用して、既存のデータ・ソースからデ ィメンションとデータを識別し、新規または既存のキューブにマッピングしま す。
このセクションでは、「キューブを作成」ウィンドウでのキューブの作成方法につ いて説明します。TurboIntegrator でのキューブの作成方法については、「IBM Cognos Analytic Server TurboIntegrator ガイド」を参照してください。
キューブ内でのディメンションの順序設定
キューブ内のディメンションには、キューブの作成時に選択した順序が設定されて います。選択した順序はシステム・パフォーマンスに影響を与えるため、キューブ を作成する前にディメンションの順序について考慮する必要があります。
ディメンションの順序を設定する最初の手順として、ディメンションを疎らなディ メンションと密なディメンションの 2 つのグループに分けます。密なディメンショ ンには、その要素に対してかなりの割合で値が設定されています。次の質問に答え ることで、その密度を推定できます。ディメンション内の 1 つの要素に値が設定さ れていて、他のディメンションの要素を一定に保つ場合、ディメンション内の他の 要素に値が設定されている確率はどの程度ですか。
例えば、指定された勘定科目と地域で 1 月の予算が設定されている場合、残りの月 にも通常値が設定されています。このため、“Month”ディメンションは通常密です。
ただし、世界全体の販売キューブの場合、通常、すべての製品が全地域で販売され ているわけではありません。このため、“Product”と“Region”を疎らなディメンション として処理します。
ディメンションの順序は、通常、最小の疎から最大の疎へ、続いて最小の密から最 大の密にすることをお勧めします。
キューブの作成
キューブを作成するには、以下の手順を実行します。
手順
1. 「スタート」>「すべてのプログラム」>「IBM Cognos Express」>「Architect」の順にクリックします。
2. サーバー・エクスプローラーで「Servers」の横の正符号 (+) をクリックして、
ご使用のネットワークで利用できる IBM Cognos Analytic Servers を表示しま す。
3. キューブの作成先のサーバーをダブルクリックします。
4. ログオン画面で「ユーザー ID」と「パスワード」を入力し、「OK」をクリッ クします。
5. 「キューブ」→「新規キューブの作成」をクリックします。
「キューブを作成」ダイアログ・ボックスが開きます。左側の「使用できるデ ィメンション」ボックスに、サーバーに格納されているディメンションがリス ト表示されます。
6. 「キューブ名」フィールドに、キューブ名を入力します。
7. 「使用できるディメンション」ボックスで、新しいキューブの最初の ディメン ションとして使用するディメンション名をダブルクリックします。
ディメンション名が「新規キューブのディメンション」ボックスに移動しま す。
矢印ボタンを使用しても、選択した名前を「使用できるディメンション」ボッ クスから「新規キューブのディメンション」ボックスに移動できます。隣接す る複数の名前を選択するには、先頭の名前をクリックしてから末尾の名前まで ドラッグします。隣接しない複数のセルを選択するには、Ctrl キーを押しなが ら各名前をクリックします。
8. 新しいキューブに含めるすべてのディメンションについて、選択プロセスを繰 り返します。少なくとも 2 つのディメンションを選択する必要があります。デ ィメンションの最大数は 256 です。
9. 必要に応じて、上矢印キーと下矢印キーを使ってディメンションを配置し直し ます。リストからディメンションを削除するには、ディメンション名をダブル クリックします。
10. キューブのプロパティーを指定する場合、「プロパティー」をクリックしま す。キューブのプロパティーを指定しない場合は、手順 13 に進みます。
「キューブのプロパティー」ダイアログ・ボックスが開きます。
ここから、キューブの“Measures”と“Time”ディメンションを設定し、キューブを 自動的または要求時にロードするかどうかを指定できます。
注: OLE DB for OLAP クライアントには、“Measures”と“Time”ディメンション を参照するための規定を含めることができます。Xcelerator では
“Measures”と“Time”ディメンションを参照しませんが、キューブにアクセスする 可能性がある他の OLAP クライアントに対してこれらのプロパティーを設定で きます。
11. “Measures”ディメンションを設定するには、「数値データ・ディメンション」リ ストからディメンションを選択します。
12. “Time”ディメンションを設定するには、「時間ディメンション」リストからデ ィメンションを選択します。
13. キューブのロード方法を指定します。