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3 表

原則として赤系色の 20 ポイント以 上の大きさの文字で「十分な換気をしな

いと死亡事故に至るおそれがある。」旨 の警告

ロ 3(2)イ(イ)又は(ロ)の規定により表示す べき届出事業者又は検査機関の氏名又は名 称については、その者が経済産業大臣の承認 を受け、又は経済産業大臣に届け出た場合に 限り、その承認を受けた略称(別表第一第十 三号の液化石油ガス器具等であつて、開放式 のもののうち容器が組み込まれる構造のも のにあつては、略称又は記号)又は届け出た 登録商標(商標法(昭和三十四年法律第百二 十七号)第二条第五項の登録商標をいう。) を用いることができる。

ハ 3(2)イ(ハ)の規定により表示すべきふろ

がまの型式は、経済産業大臣の承認を受けた

場合は、使用すべきふろがまの表示を当該ふ

ろバーナーに添付する書面に記載すること

ができる。

- 83 - 3.3 委員から出された意見の概要

第1回から第3回までの屋外式カセットストーブ基準策定委員会で委員並びに関係者から提言 のあった意見を表2-4にまとめた。なお、表2-4には、委員会での発言に限らず、意見募集期 間中に頂いた意見も含む。

表2-4 委員並びに関係者から出された意見の概要

No 意見の概要 対応

1 パッキン類のオゾン試験に係る基準は規定 しなくても問題ないか。

以下の理由により、オゾン試験に係る基準は 規定しない。

【理由】

①オゾン劣化は屋外式カセットストーブに 限った事象ではないが、他の政令指定品目で は当該基準は規定されていない。

②同様の事項を「カセットこんろ及び組込型 ストーブ JIS 原案作成委員会」で議論し、規 定しなかった経緯がある。

③オゾン劣化が原因の事故と特定できる事 例がない。

2 屋外で使用するからと言って必ずしも安全 とは限らないので、立ち消え安全装置に関す る基準は規定した方がよいのではないか。

以下の理由により、立ち消え安全装置に関す る基準は規定しない。

【理由】

①屋外式カセットストーブは人の手足を局 所的に暖める目的で使われるため、万が一火 が消えたとしてもすぐに認識できる。

②本事業で購入した製品で、立ち消え安全装 置を備えている製品は1型式だけである。よ って、当該基準を規定した場合にはほとんど の製品は設計から見直す必要がある。また、

部品点数も増えるためコストの観点で製品 として成り立たなくなることが予想される。

③立ち消え安全装置に関する基準を規定し た場合には②の理由により国内メーカーは 撤退することが予想される。その場合、海外 から廉価な粗悪品が入ってくること等によ り事故の危険が増すおそれがある。

④策定する仕様基準の条件として、「実際に

販売されている商品に適用可能であり、現実

的なものとすること」、「特定の企業に有利

なものとならないようにすること」という条

件がある。

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表2-4 委員並びに関係者から出された意見の概要(続き)

No 意見の概要 対応

3 対象製品は屋外用途だが玄関先等での使用 も合理的に予見可能な誤使用である。よっ て、一酸化炭素中毒対策に係る基準を規定し た方がよいのではないか。

以下の理由により、不完全燃焼防止に関する 基準は規定せず、警告表示の基準を設ける。

【理由】

①一酸化炭素中毒対策としては不完全燃焼 防止装置の装着が考えられるが、現在販売さ れている屋外式カセットストーブに不完全 燃焼防止装置は搭載されていない。よって、

当該基準を規定した場合には、各メーカーは 製品を設計段階から見直す必要がある。ま た、部品点数も増えるためコスト的に製品と して成り立たなくなることが予想される。

②不完全燃焼防止機能に関する基準を規定 した場合には①の理由により国内メーカー は撤退することが予想される。その場合、海 外から廉価な粗悪品が入ってくること等に より事故の危険が増すおそれがある。

③策定する仕様基準の条件として、「実際に 販売されている商品に適用可能であり、現実 的なものとすること」という条件がある。

④しかしながら、屋内で使用されると非常に 危険である。

【基準案】

機器本体の見やすい箇所に容易に消えない 方法で「屋内やテント内で使用すると死亡事 故に至るおそれがある。」旨の警告が、原則 として赤系色の20ポイント以上の大きさ の文字で表示されていること。

4 子ども(特に、幼児や小学校低学年)が指を 入れてやけどをしないように、子どもの指が 入らない(熱源に接触しない)ような基準の 設定は必要ないか。

以下の基準を規定する。

【基準案】

放射型のものにあっては、放射体に直接人の 手が触れることのない構造であること。

(備考)「放射体に直接人の手が触れること

のない構造」とは、放射体の前面の投影部分

に直径 70 ミリメートルの球が入らないよう

にガード等が設けられていることをいう。

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表2-4 委員並びに関係者から出された意見の概要(続き)

No 意見の概要 対応

5 組込型には容器と燃焼器との接合時の器具 栓の状態に関する基準があるが、「器具栓が 開いた状態で容器を接合しても、ガスが漏れ ないこと」とするか、あるいは、「器具栓が 閉じた状態でなければ容器と燃焼器とを接 合することができないこと」のどちらかを満 足すればよいという内容の基準を要望する。

どちらの規定でも、安全上、特に問題がない ことと、組込型ストーブと異なる構造規制が かかると組込型ストーブを活用した設計が できないことが理由である。

以下の基準を規定する。

【基準案】

組込型の屋外式カセットストーブにあって は、器具栓が閉じた状態でなければ容器と燃 焼器とを接合することができないこと。また は、器具栓が開いた状態で容器を接合して も、ガスが漏れないこと。ただし、容器収納 庫周囲の見やすい箇所に容易に消えない方 法で「容器を装着する前に器具栓が閉じてい ることを確認する」旨の注意事項が表示され ているものにあっては、この限りでない。

6 少雨の試験基準は規定すべきでないか。 以下の理由により、散水試験に係る基準は規 定せず、注意表示の基準を規定する。

【理由】

①屋外式カセットストーブのような持ち運 びできる製品を雨の中で使用することは考 えにくく、雨の中に放置することも考えにく い。

②屋外式カセットストーブは人の手足を局 所的に暖める目的で使われるため、万が一火 が消えたとしてもすぐに認識できる。

③0.9mm/min の散水量で実験を実施したが、

10 型式中 5 型式が基準を満たさなかった。

④策定する仕様基準の条件として、「実際に 販売されている商品に適用可能であり、現実 的なものとすること」という条件がある。

【基準案】

機器本体の見やすい箇所に容易に消えない 方法で「雨の中では使用しない。」旨の注意 事項が表示されていること。

7 ストーブ使用後のボンベの取り扱いに関す る表示基準は必要ないか。

以下の理由により、当該表示の基準は規定し ない。

【理由】

他の品目(カートリッジガスこんろや組込型 ストーブ)でも同様の事項が考えられるが、

カートリッジガスこんろ及び組込型ストー

ブの基準には当該要求事項がない。

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表2-4 委員並びに関係者から出された意見の概要(続き)

No 意見の概要 対応

8

指定容器(ボンベ)1 本あたりの使用可能時 間の目安表示に関する基準は必要ないか。

以下の理由により、当該表示の基準は規定し ない。

【理由】

他の品目(カートリッジガスこんろや組込型 ストーブ)でも同様の事項が考えられるが、

カートリッジガスこんろ及び組込型ストー ブの基準には当該要求事項がない。

9 誤使用に関する注意表示の基準は必要ない か。

以下の基準を規定する。

【基準案】

機器本体の見やすい箇所に容易に消えない 方法で誤使用しないことに関する事項が表 示されていること。

10 屋外用の製品であることが一目で分かる絵 表示などを表示させる基準が必要ではない か。

以下の理由により、「屋外式」の表示義務に 関する基準は設けるが、絵表示までは規定し ない。

【理由】

①安全確保上、屋外式であることを使用者に 認識させる必要がある。

②現時点で広く一般に認識された屋外式特 有の絵表示がない。

【基準案】

・機器本体の見やすい箇所に容易に消えない 方法で屋外式である旨が表示されているこ と。

・機器本体の見やすい箇所に容易に消えない

方法で「屋内やテント内で使用すると死亡事

故に至るおそれがある。」旨の警告が、原則

として赤系色の 20 ポイント以上の大きさの

文字で表示されていること。

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表2-4 委員並びに関係者から出された意見の概要(続き)

No 意見の概要 対応

11 誤使用しない旨の注意表示の基準について、

誤使用の内容を具体的に記載した方がよい のではないか。

屋外式カセットストーブの誤使用としては

「調理や湯沸かしに使用すること」、「衣類 等の乾燥のために使用すること」等が考えら れるが、以下の理由により基準は「誤使用し ないことに関する事項を表示すること」と し、誤使用の具体的な内容までは技術的内容

(「備考」を含む。)には規定しない。

【理由】

①カートリッジガスこんろの技術的内容で は使用上の注意に関する表示基準の一つに 誤使用に関する事項を表示する旨が規定さ れている。

②他の品目の技術的内容にも誤使用を具体 的に記した基準はない。

12 ガス機器全般的に、位置を変えることができ る空気調節器を搭載した製品は現在ほとん どないので、空気調節器に関する基準は規定 する必要がないのではないか。

以下の理由により当該基準は規定しない。

【理由】

①空気調節器の基準はカートリッジガスこ んろと一般ガスこんろにしかない。

②今回購入した屋外式カセットストーブに は設置位置を変えることができる空気調節 器を搭載した製品はない。

13 「屋内やテント内で使用すると死亡事故に 至るおそれがある。」旨の警告表示の基準に ついて、屋内やテント内の他、車内での使用 も危険な使い方である。よって、車内で使用 すると死亡事故に至るおそれがある旨も基 準に追加した方がよいのではないか。

以下のとおり規定する。

【基準案(修正案)】

「屋内やテント内、車内で使用すると死亡事 故に至るおそれがある。」旨の警告が原則と して赤系色の20ポイント以上の大きさの 文字で表示されていること

14 強風の中では使用しない旨の注意表示に関 する基準を規定する件について、強風に至る までの風速環境での安全性担保ができてい ないのではないか。

以下のとおり規定する。

【基準案(修正案)】

機器本体の見やすい箇所に容易に消えない 方法で「雨の中では使用しない。」及び「風 などにより炎のあふれや消火などが発生し た場合は直ちに使用を中止する。」旨の注意 事項並びに誤使用しないことに関する事項 が表示されていること。

15 組込型ストーブと屋外式カセットストーブ の違いがよく分からない。見た目で屋外式カ セットストーブであることが認識できるよ うな基準を設けられないか。

以下のとおり規定する。

【基準案】

機器本体の見やすい箇所に屋外式である旨

が表示されていること。