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第 4 章 の参考文献

5.3.3. プロセスフロー

5.32 MPa 16.6 MPa

(a) 条件1のモデルにおける主応力解析結果

9.88 MPa 16.8 MPa

(b) 条件2のモデルにおける主応力解析結果

25.2 MPa 16.7 MPa

(c) 条件3のモデルにおける主応力解析結果

Figure 5-18 2次元走査型ポリマーMEMSミラーの主応力解析結果

5.3 2次元走査型ポリマーMEMSミラー 127

をスピン塗布,ソフトベースする。ソフトベーク後はフォトマスクを介してフォトレジ

ストs1805をミラー形状へパターニングする。ミラー形状へパターニングしたフォトレ

ジストs1805を保護膜としたウェットエッチングによってCr層をミラー形状へエッチ

ングする。Cr エッチング後,基板をピラニア洗浄することでミラー領域が完成する。

二つ目の工程はアクチュエータ層の形成である。磁気アクチュエータとなる磁気ポリ マーコンポジットを Si 基板の裏面へスピン塗布,ソフトベークによって堆積させる。

堆積後はフォトマスクを介して,トーションバーを含むアクチュエータ形状へパター ニングさせる。最後の工程はミラーのリリースとなる。Si を基板としている 2 次元走 査型ポリマーMEMSミラーは D-RIEによって基板をエッチングし,ミラーをリリース する。このとき,表面のCrミラー層がD-RIE時の保護膜となり,Siのエッチングを行 う。基板を貫通するまでD-RIEを行うことでミラーがリリースされ,2次元走査型ポリ マーMEMSミラーは完成する。具体的な2次元走査型ポリマーMEMSミラーのプロセ スフローをTable 5-5に示す。

Figure 5-20 2次元走査型ポリマーMEMSミラーのプロセスフロー

Table 5-5 2次元走査型ポリマーMEMSミラーのプロセスフロー

手順 工程 条件等

1 シリコン基板の洗浄 アンモニア過水 10 min 2 Crミラー面の形成

(Crスパッタ)

Cr 500 nm 3 Crミラー面の形成

(保護膜s1805)

塗布 3000rpm 30 sec

ソフトベーク 90 deg. 2 min 露光 40 mJ/cm2

現像 1~2 min

純水オーバーフロー3回 4 Crミラー面の形成

(Crエッチング)

Crエッチング 5 min ピラニア洗浄 5 min 5 基板の水分除去 100 deg. 5 min 6 アクチュエータ層の形成

(HMDS処理)

塗布 3000rpm 30sec

ソフトベーク 90 deg. 5 min 7 アクチュエータ層の形成

(コンポジット塗布,

パターン形成)

塗布:3000 rpm 30 sec

ソフトベーク:60 deg. 10 min 90 deg. 2 h Relax 1 h

露光:1800 mJ/cm2(3回に分ける)

P.E.B.:60 deg. 3 min 90 deg. 5 min Relax. 1 h SU-8現像:10 min

(最後に超音波で整える)

IPA洗浄:1 min 純水洗浄:20 sec 8 ミラーのリリース

(D-RIE)

基板を貫通するまで行う。

(Cr 面を保護膜とし,アクチュエータ 面へDPオイルを塗り,冷却を行う。エ ッチング中は50 cycle毎に様子を見る)

5.3 2次元走査型ポリマーMEMSミラー 129