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プログラムの説明

ドキュメント内 [PDF] Biacore 3000 ver3 日本語マニュアル (ページ 67-76)

ここでは、簡単なプログラムを基礎から理解することを目的として説明する。

BIACORE のプログラムは基本的に1つの MAIN ボックスと1つあるいは複数個

DEFINE APROGボックスから成り立っている。MAIN ボックスは、Methodの 諸条件を決め、DEFINE APROGボックスで実際の実験操作を行う。どちらのボッ クスも最後の行にENDを入力してボックスを括る。

ステップ1 MAIN ボックス

1つのプログラムには必ず 1つだけのMAIN ボックスが存在する。MAIN ボック スの内容は、上のコマンドから順次実行する。プログラムはMAINボックスだけ で動かすことができる。非常に簡単なMAINボックスのみのプログラムを示すと 次のようになる。

File New Method をクリックし、新しいMethodボックスを開き、プログラムを 入力する。

MAIN

DETECTION 1

END

Run Run Method… をクリックすると、プログラムを実行する。モニター画面

上の右下、 Status windowのDETECTIONが1に設定されすぐにプログラムが終 了する。このように、MAINボックス内のコマンドを実行する。

次に、このMAINを少しだけ複雑にする。以下のプログラムを入力する。

同様にRunさせる。

MAIN

DETECTION 1 DETECTION 2 DETECTION 3 DETECTION 4 END

RunさせるとDETECTION 1 → 2 → 3 → 4と切り替わり終了する。

このように、MAINボックスはコマンドを上から順番に実行していく。

(参考)

MAINボックスだけを使用し、便利な洗浄プログラムを組むことができる。プロ

グラムでWorking Tools中のメンテナンスコマンドを実行することができる。

MAIN

Prime Prime Rinse Rinse END

上記のように入力後、Runさせると、Primeを 2回、Rinse を 2回実行して終了 する。しばらくBIACOREを洗浄したいときに便利である。

このように、プログラム中にMAINボックスが1個あれば、プログラムは実行さ れる。また、MAINボックスがないとプログラムを実行させることができない。

ステップ2 APROGボックス

プログラムはMAINボックスがあればRunさせることができるが、MAINボック スだけではサンプルの添加等の実験操作を行うことはできない。そこで、APROG

(Analysis Programの略)ボックスを使用してこれらの操作を行う。

ここでは、サンプルを1回インジェクトするプログラムを作成してみる。

ラック1のR2A1にサンプルをセットする。このサンプルを1分間インジェクト するプログラムを作成する。

DEFINE APROG injection FLOW 5

INJECT R2A1 5 END

FLOWは流速の設定で、この場合5 μl/minになる。

DEFINE APROG injectioninjectionとは、このAPROGボックスの名前になる。

このプログラムを入力し、Run Prerun Methodを行うと以下のような“error”

が表示される。(Prerun Methodは、作成したプログラム言語が正しいかどうか検 索するものである。29ページ参照)。

>> Expecting keyword MAIN

これは、MAINボックスがないというメッセージである。

プログラムはAPROGボックスだけで実行することはできない。

.

次のプログラムのようにMAIN ボックスを使用してAPROGボックスを行う命令 を入力する。

DEFINE APROG injection FLOW 5 INJECT R1A1 5 END

MAIN

DETECTION 1

APROG injection END

まず MAIN ボックスを順番に実行し、APROG injection で上記の DEFINE APROG

injectionが実行される。APROG ボックスが終了するとMAIN ボックスのENDと

なりプログラムが終了する。

DEFINE APROG(名前)と MAIN ボックスの APROG (名前)の名前が一致し ていないとプログラムは実行されない。

APROGを数回繰り返したい場合には、MAINボックスのAPROG injectionを繰り 返したい回数入力する。以下の場合にはAPROGを2回繰り返して実行する。

DEFINE APROG injection FLOW 5

INJECT R1A1 5

END

MAIN

DETECTION 1

APROG injection APROG injection END

これを少し変形すると、APROG injection をフローセルを変えて実行することが できる。

DEFINE APROG injection FLOW 5

INJECT R1A1 5 END

MAIN

DETECTION 1

APROG injection

DETECTION 2

APROG injection

DETECTION 3

APROG injection

DETECTION 4

APROG injection

END

ステップ3: レポートポイント

レポートポイントをとることで、センサーグラムの任意の時間における測定値

(RU)をセンサーグラムの下のレポートポイントテーブルに表示させることが できる。(14ページ参照)

この表がレポートポイントテーブルである。

このようなレポートポイントをプログラムでとることができる。

DEFINE APROG Injection

FLOW 5 0:10 RPOINT 10 sec 0:20 RPOINT 20 sec

0:30 RPOINT 30 sec END

MAIN

DETECTION 1

APROG injection

END

センサーグラムをスタートさせた後、任意の時間でレポートポイントをとりこ む。プログラム中のRPOINTの前の時間がレポートポイントをとりこむ時間とな る。

0:20 RPOINT 20 sec

この場合には、センサーグラム測定開始から20秒後にレポートポイントを作成 することになる。

プログラム中のRPOINTの右側に入力したもの(例えば10 sec、20 sec、30 sec) はコメントなり、表中に表示される。レポートポイントテーブルの AbsResp は グラフ上の値(絶対値)、RelResp は設定したベースラインとの差(相対値)に なる。レポートポイントは設定した時間を中心とした 5 秒間の平均値として計 算される(Window 5)。

(アスタリスクマーク(*)を使用した時間設定の仕方)

レポートポイントの時間をセンサーグラム開始からの時間の設定では紛らわし いので、コマンドの実行開始時間からの設定にすることができる。

DEFINE APROG assay

FLOW 5

INJECT R1A1 5 0:10 RPOINT 10 sec 0:20 RPOINT 20 sec 0:30 RPOINT 30 sec

INJECT R1A1 5 0:10 RPOINT 10 sec 0:20 RPOINT 20 sec 0:30 RPOINT 30 sec END

MAIN

DETECTION 1 APROG assay END

例えば、上のプログラムの、

0:10 RPOINT 10 sec は、その直前の

INJECT R1A1 5

の*印からの時間、つまり R1A1 のサンプルのインジェクション開始時間から 10 秒後にレポートポイントを作成することになる。上のプログラムでは、さら に20秒後、30秒後にレポートポイントをとるようになっている。

(ベースラインの取り方)

サンプルの結合量を表示させる場合には、インジェクトする前の値をベースラ インとし、結合量をベースラインとの相対値で表示させる。

プログラム中のRPOINTコマンドの後に-bと入力すると、

0:10 RPOINT 10 sec b

そのときの値がベースライン(相対値0)となり、それ以後の値がベースライン との差として表示される。

DEFINE APROG assay FLOW 5

INJECT R1A1 5 0:10 RPOINT 10 sec b 0:20 RPOINT 20 sec 0:30 RPOINT 30 sec END

ステップ4 DETECTIONFLOWPATH

BIACORE 3000 の場合には、4つのフローセルをそれぞれ単独に使用する以外に、

いろいろな組み合わせで直列に流して分析を行うことができる。これを設定す るには以下の2つのパラメーターを設定する。

DETECTION :検出のモード FLOWPATH :流路の設定

DETECTIONは検出のモードのことである(MAINボックスで設定)。 FLOWPATHは流路への流し方である(APROGボックスで設定)。

それぞれは、以下の組み合わせの中から設定できる。

FLOWPATH (APROG) DETECTION (MAIN)

1 1

2 2

3 3

4 4

1,2 1,2 1,2(フローセル1をコントロールとする場合) 2-1

3,4 3,4

3,4(フローセル3をコントロールとする場合) 4-3

1,2,3,4 1,2,3,4 1,2,3,4(フローセル1をコントロールとする場合) 2-1,3-1,4-1 1,2,3,4(フローセル1および3をコントロールとする場合) 2-1,4-3

実験の途中でFLOWPATHを変更することができる。

FLOWPATH 1 FLOWPATH 2

ドキュメント内 [PDF] Biacore 3000 ver3 日本語マニュアル (ページ 67-76)

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