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フラワーデザイン支援システム

ドキュメント内 論文要旨 (ページ 84-87)

B. インテリアの配色

4.3 フラワーデザイン支援システム

対話型進化計算法によるフラワーデザイン支援システム 78

対話型進化計算法によるフラワーデザイン支援システム 79

季節を想定し、想定内容をシステムに入力する。システムはイメージスケールを通して入 力された雰囲気を利用者の想定している雰囲気に適った配置や配色の特徴に変換し、各選 択確率などのシステム内の知識を初期化する。そして、システムは初期設定された選択確 率にしたがって制約ルールを選択し、制約ルールにもとづくデザイン案をいくつか制作し て利用者に提示する。利用者は提示されたデザイン案それぞれに対話的に評価を与え、全 ての評価を終えたところで、新しいデザイン案の制作をシステムに要求する。システムは 利用者から入力された評価に応じて各デザインの適応度を再評価するとともに選択確率 とイメージスケール調整マップを更新し、改めて選択確率と遺伝的操作を用いて新しいデ ザイン案を制作して利用者に提示する。このように、利用者とシステムは対話的にデザイ ン作業を進めていく。

利用者

知識にもとづいてデザインを構築・評価 進化手法に

デザ

制約ルール イメージスケール 形状の特徴量 色合いの特徴量

対話的評価

デザイン案それぞれを評価

更新 適応度

制約ルール選択確率 イメージスケール調整マップ

インタフェース イメージスケールで変換

雰囲気 季節

使用花材選択 配置の特徴 配色の特徴 想定内容によって、知識などを初期設定

4.9 フラワーデザイン支援システムのフローチャート

対話型進化計算法によるフラワーデザイン支援システム 80

4.3.1 インタフェース

図 4.10 に本研究のシステムのインタフェースを示す。インタフェースは、デザイン案 を仮想空間内に提示するバーチャルリアリティを用いたデザイン提示画面と、利用者がシ ステムに評価や命令を入力するための画面から成る。

利用者は、①の画面の仮想空間内にあるデザイン案を3次元的に動かして視点を変えて 鑑賞し、デザイン案を立体的に把握して直感的な評価を③の評価入力のためのパネルから システムに入力する。視点を変える操作に不慣れで視点が分からなくなってしまった場合 には⑦のボタンを押すことで視点を元に戻すことができる。そして利用者は、②の表示す る個体の番号を変更することで、システムが制作した全てのデザイン案を鑑賞し、評価が 全て終わったところで、⑤のボタンを押して新しいデザイン案を制作するようシステムに 命令する。このように、利用者はシステムから提示されるデザイン案について評価を繰り 返していくことでデザイン作業を進めていく。また、インタフェースは花材情報を表示

①デザイン提示画面(仮想空間)

②表示する個体の番号

③利用者による評価入力のパネル

④花材名等情報表示命令のボタン

⑤新しいデザイン案制作命令のボタン

⑥表示している世代 ット

⑦仮想空間の視点リセ

⑧システム終了のボタン

① ②

4.10 フラワーデザイン支援システムのインタフェース

対話型進化計算法によるフラワーデザイン支援システム 81

する機能を備え、利用者は、④のボタンを押してデザイン案に使われている花材の名前な どを知ることができる。このように利用者が楽しみながら無理なくシステムと協調してフ ラワーデザイン作業を行えるように、エンタテイメント性を高めている。

4.3.2 フラワーデザインのための知識

齊藤ら[155]は、野草の撮影画像を用いて、野草の形状情報から4個、色情報から6個の 特徴量を求め、野草を自動的に認識するシステムを提案している。本研究のシステムにお いても、このシステムと類似した特徴量を用いる。本研究のシステムは、フラワーデザイ ンを構成する花材の配置や配色の特徴を扱うために、フラワーデザインのための知識とし て、配置と配色に関する制約ルール、配置の特徴量、配色の特徴量、生け花の雰囲気や花 の配置や配色を総体的に扱うためのイメージスケール[33]-[35]を用いる。システムは、利 用者との対話を通して、配置と配色に関する制約ルールの組み合わせやイメージスケール の調整などの知識を更新していく。

ここでは、齊藤らのシステムに触れつつ、システムに用いる配置と配色に関する制約ル ールと特徴量、それにイメージスケールについて述べる。システム内の知識の更新につい

ては、4.3.3節の対話型進化計算法についての説明の中で述べる。

なお、システムで使う役枝の本数は3本とし、あしらいの本数nは選択確率Psvnにもとづ いて選択することとする。また、システムで使う花材の種類sは、あらかじめシステムが 用意した四季折々の花材のうち初期入力された季節のものの中から、それぞれの選択確率 Psにもとづいて選択し、真と副には枝木や草を使い、体には草や花を使うこととする。ま た、花器の種類vはあらかじめシステムが用意した花器の中から選択確率Pvに基づいて選 択することとする。

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