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ファシリテーションのプロセスデザイン

ドキュメント内 2012_JK_WB (ページ 51-54)

4.   ファシリテーション

4.5   ファシリテーションのプロセスデザイン

ファシリテーションは以下のような場面で使えます。

• 問題解決

• 合意形成

• 教育研修

• 体験学習

• 自己表現

• 自己変革

グループで対話を通じて問題解決したり、合意形成したり、あるいは教育内容に ついて詳しく知ったり、体験を元にして学習したり、自分を表現したり、あるい は自分をこれから変えていこうという目的をもってグループワークをしていくと いうことになります。その中に入ってくるのがファシリテーターという人の役割 です。しかし明示的にファシリテーターが入らなくても、グループのメンバー一 人ひとりが自覚していれば、それぞれがファシリテーター的な役割を演じること ができます。

プロセスのパターン

ファシリテーションのプロセスデザインとしてプロセスのパターンをいくつか挙 げることができます。

• 発散→収束→発散→収束

• ダイアローグ→ディスカッション→ダイアローグ

• 目標の設定→原因の探求→解決策の提案

• 体験→解釈→一般化→応用

「発散→収束→発散→収束」は、先ずそれぞれが思うところを自由に言って、そ の後にトピック、テーマなりを決めて収束を図っていきます。そして方向性が見 えたら、また発散させて収束させるというパターンです。

「ダイアローグ→ディスカッション→ダイアローグ」は、先ず目的を決めずに自 由に話をしてもらいます。その中から何らかの意味を見出していくというダイア ローグをして、その後にディスカッションをし、それはどういうことなのかとい うことを分析していきます。そのようなプロセスをいれて、また最後にそれから 得られた結論についてそれぞれが自由に話をしてお互いの違いを見出したり話し 合うことで意味を見出したりするプロセスです。

「目標の設定→原因の探求→解決策の提案」は、何かをしよう、何かを作ろうと いう目標を設定してから、そのためには何をしなければいけないかという原因を 探求して、ではこうしたら良いのではないかという解決策を提案する直線的なプ ロセスです。

「体験→解釈→一般化→応用」は、Kolbの経験学習理論に似ているのですが、

先ず体験を話したり、あるいはその場で行ったりしてから、それはいったい何な のかという解釈について話し合う。そしてその解釈に基づいてこれを一般化する とどうなるかという話をして、それを実際に現場で応用するとどうなるかという 話をします。

■ホームワーク

自分が今困っていること(たとえば就活がうまくいかない)、あるいは、すぐで なくても長期的には解決しなければならないこと(たとえば仕事が忙しすぎる)

を1つ提示してください。ただし、プライバシーに関することまで踏み込む必要 はありません。この問題について「軽く」自分で分析してみてください。

■⽂文献紹介

デヴィッド・ボーム『ダイアローグ』英治出版,  2007

これまでのディスカッション活動は、問題解決指向、結論 指向だった。その過程で意見を交換すること、相手を了 解すること、そして意見を調整することが学ばれると考え てきた。しかし、それではうまく行かない。この本は、

自分の意見や自分の立場、主張や偏見、思い込み、そう したもろもろのものを手放し、自由になったあとで、相 手との間に何か別の新しいものを創り出すという作業を しようとする。そこでは、私の意見、あなたの意見、で はなく、何か違うものが生み出される。

ロジャー・シュワーツ『ファシリテーター完全教本』⽇日本経済新聞社, 2005

ワークショップ研修の代わりにはならないが、できるだ けそう学べるように書いたという本。相互学習モデルが参 考になる。それは、私は情報を持っているが、他の人も 情報を持っている、私たちは他の人の見ていないものを 見ている可能性がある、相違は学びの機会である、人は 与えられた状況下で誠実に行動しようとする、というも のだ。

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