択したり
,
フィルタリングする際の有効性が示されている[61].
そのため,
このようなオブジェク ト集合の選択方式は,
散布図・詳細ビュー間の連携を行うプロトタイプインタフェースにおいて 有効と考える.
また,
この機能は4.3.2
節で示した,
ペイントソフトを模したインタフェースの設 計原則にも対応する.
探索モードに基づき
,
異なる形状の凸包が描画される.
再生モードでは,
図17(a)
のように,
再生 時点における選択対象ノードの位置に基づく凸包が,
静止モードでは図17(b)
のような複数デー タ軌跡の凸包が描画される.
複数軌跡を選択すると
,
図17(c)
のように,
それらの間の領域を赤色の凸包で塗りつぶして表現 する.
これによって,
データの時空間的な広がりや,
グループでの変化傾向を視覚的に把握できる と考える.
複数軌跡の選択で描画される凸包は,
静止モードにおけるスケッチベース入力で描画されたもの
(
図17(b))
と同様の形状である.
この形式で描画された凸包は,
軌跡の集合を明示的に表現するため
,
スケッチベース入力で作成されたものとは異なり,
探索モードによる形状の変化は行 われない.
分析者はアニメーションを再生しながら凸包形状の変化を観測し
,
オブジェクト集合の時間的 な変化傾向を把握できる.
静止モード時に凸包を確認する場合には,
凸包の空間的な広がりを確認 しながら,
特定時点で近接する点が他の時点では離散するなどのオブジェクト集合が持つ傾向を 把握できる.
このように,
探索モードに応じた凸包の描画により,
時空間軸間におけるインタラク ションの衝突を回避し, 3.3
節で示した要件5
を満たせると考える.
凸包は
,
通常は上述の各選択手法について1
個ずつしか作成できず,
新規に作成した場合には前 の選択はリセットされる.
複数の凸包を同時に作成し,
オブジェクト集合ごとの傾向を比較したい場合には
, 4.9.3
節で示すラベリング機能を用いる.
凸法の操作に基づくパラメータ調整は
,
特定のオブジェクト集合を強調するような意図に対し て有効である.
静止モード時にスケッチベース入力で作成される凸包や,
複数軌跡の選択による凸 包に対するパラメータ調整は,
全時点に対して適用される.
一方で,
アニメーション再生時の凸包(
ノードの凸包)
に基づくパラメータ調整は,
アニメーションの再生時点に対してのみ適用される.
視覚的混乱の抑制や調整結果の確認を支援するために,
操作後にアニメーションは操作適用先の 時点で静止される.
凸包の形状によるパラメータ調整結果の違いは,
時点tでのみグループを強調 したいか,
全ての時点について強調したいかなどのように,
分析者の意図や目的によって使い分け られる.
これによって, 3.3
節で示した要件3
を満たせると考える.
図
17.
凸包の描画形式: (a)
アニメーション再生時(b)
複数軌跡の選択(c)
アニメーション 静止時4.8.1
棒グラフを用いたパラメータ調整各属性の強調度合い
(
パラメータω)
は,
オブジェクトによる直接操作のみでなく,
散布図の横に 表示された棒グラフ自体への操作によっても調整できる.
これは,
間接的なUI
を用いたパラメー タ調整に該当する.
調整結果は,
調整時に散布図ビュー上に表示されているアニメーションの再生 時点にのみ適用される.
これによって,
分析者は各時点における属性値の強調度合いを明示的に修 正しながら,
その属性に対する感度分析(sensitivity analysis)
を実行できると考える.
また,
間接的 なUI
を用いた調整の有効性は,
後述する可視化オブジェクトの直接操作に基づくパラメータの調 整結果を微調整する用途でも報告されている[80].
図
18
に,
棒グラフを用いたパラメータ調整の例を示す.
初期状態の散布図(
図18(1))
から,
各属 性値の強調度合いに対応する棒グラフの高さをドラッグ&
ドロップ操作で変更すると,
動かした 量に基づき,
アニメーションの再生時点tに対応する,
m番目の属性に対応する強調度合いω(i)tmが 更新される.
その後,
図18(2)
に示すように,
調整結果に基づき散布図が更新され,
オブジェクトの 移動度合いが赤色の線で表示される.
4.8.2
絶対的操作提案インタフェースでは
, 3.8.1
節で示した絶対的操作を用いて,
指定したオブジェクトを暗黙 的に強調するように,
大局的な変更に対応するパラメータωを調整できる.
オブジェクトを投影 軸付近の棒グラフへドラッグ&
ドロップすると,
それが投影軸のドロップ位置に配置されるように
, 3.8.1
節で示した手法でパラメータωが調整される.
図19
に,
絶対的操作の適用例を示す.
オブジェクトをドラッグしながら棒グラフ付近へ移動すると
,
棒グラフの表示領域周辺が図19(1)
のように赤色の枠線で強調される.
図19(1)
のようにオブジェクトをX
軸の値が大きくなる方向 にドラッグ&
ドロップすると,
操作適用の可否を問うダイアログが表示される.
分析者が許可した 場合にのみ絶対的操作が適用され,
更新後のω′に基づき各ノードが移動し,
図19(2)
のように,
調図
18.
棒グラフの直接操作に基づくパラメータ調整の適用例整前後ぜの変化量が赤色の線で表示される
.
図19(2)
より,
操作対象のオブジェクトがドロップし た方向に表示されるように,
ωが更新されていることが確認できる.
操作適用時にαが変更済みの場合には
,
絶対的操作を適用する前に3.8.2
節で示した手法によ り,
αをωに還元するかを確認するダイアログが表示される.
分析者が適用を許可した場合には,
αをωに還元した後に,
絶対的操作を適用し,
α =0
として変更をリセットする.
そうでない場合 には絶対的操作のみを適用する.
図
19.
絶対的操作によるパラメータ調整の適用例4.8.3
相対的操作提案インタフェースでは
, 3.8.2
節で示した相対的操作を用いてオブジェクト間の位置関係に対 応するパラメータαを調整できる.
図20
に,
相対的操作の適用例を示す.
オブジェクトを散布図 内の任意の位置にドラッグ&
ドロップすると,
ドロップ先にそれらが移動し,
図20(1)
のように移 動距離が赤色の線で表示される.
それと同時に,
対応するαが調整される.
αが変更済みのノード の枠線は,
赤色で強調される.
相対的操作によるオブジェクト座標の調整結果は,
個々のオブジェ クトに対する移動度合いの変更(
バイアス)
を表し,
ωや投影には無関係であるため,
適切なタイ ミングでαの変更を投影に反映する必要がある,
一方で,
αは複数オブジェクトに対して位置関係 を指定できるため,
分析者の判断に基づき明示的にωへ適用されるべきである.
図12(d)
に示した[
αto
ω]
ボタンをクリックすると,
αの変更結果をωに還元できる.
また,
得られたω′に基づき,
図
20(2)
のようにパラメータが調整され,
散布図も更新される.
還元後,
αの値はリセットされる.
相対的操作に基づくαの調整は, 4.9.4
節で示す軌跡エディタによる軌跡形状の変更からも行 える.
図
20.
相対的操作によるパラメータ調整の適用例4.8.4
パラメータ調整のリセット探索対象の可視化オブジェクトが
,
画面外にはみ出してしまったり,
パラメータが初期時と大 きく変化してしまった場合には,
調整内容をリセットできる.
画面上部の[RESET PARAMS]
ボ タンをクリックすると,
パラメータの調整内容がリセットされ,
それに合わせて散布図が更新さ れる.
このとき,
αとωの調整内容は破棄される.
過去のパラメータ調整結果を復元する機能は, 4.10
節で示す操作履歴グラフにも存在する.
4.8.5
パラメータの入出力指標構築を支援するにあたり
,
パラメータ調整の途中結果を外在化し,
他者と共有したりする使 用事例も含めて,
パラメータの入出力機能は必須であると言える.
図12(d)
内の[EXPORT]
ボタ ンを押すことで,
現在のωをJSON
ファイルとして出力できる.
このとき,
αは,
投影軸自体に対 応するパラメータでないため出力の対象には含まない.
リスト3
に,
ωの出力形式を示す.
出力さ れたパラメータは, [IMPORT]
ボタンを用いてインタフェースに読み込める.
パラメータを読み込むと
, JSON
ファイルの内容に基づき,
ωが更新され,
結果は各ビューにも反映される.
リスト3:プロトタイプインタフェースにおけるパラメータの出力形式
1 {
2 " time_array ": [
3 {
4 " time - stamp ": [
5 {
6 " attr1 - name ": value1 ,
7 " attr2 - name ": value2 ,
8 ... ,
9 " attrN - name ": valueN ,
10 }
11 ,...
12 ]
13 }
14 , ...
15 ]
16 }
ドキュメント内
首都大学東京
(ページ 63-67)