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(a)この図(4倍に拡大)を 単位構造と考えた.

(間違っている)

‑ナ

(b)注意深く観察した正し い単位構造

左の図から求めた格子構造 と基本並進ベクトル.

注意して求めた、正しい格 子構造と基本並進ベクトル.

(c)自己相関関数処理画像から求め た格子構造と基本並進ベクトル.

正しい格子構造と一致している.

図4.8 間違いやすい平面格子の例

原画像 自己相関関数処理画像 格子構造と基本並進ベクトル 図4.9 伊勢型紙、自己相関関数処理画像、格子構造の例(1)

位置が微妙にずれている。このような文様から目視で格子構造を抽出する場合、すべての 単位構造の中心を求め、それらから平均的な基本並進ベクトルを得なければならない。本 手法では、画像処理の計算の中で平均を求める処理をしているので、このような手間を省

くことができた。

図4.10は格子模様の伊勢型紙である。この格子は、小さな孔が集まってできているが、

原画像 自己相関関数処理画像

L::

格子構造と基本並進ベクトル 図4.10 伊勢型紙、自己相関関数処理画像、格子構造の例(2)

孔は周期的に並んでいるわけではない。したがって、厳密な意味での単位構造を持たな い。このような文様の場合でも、本手法では目視観察と同じ格子点、格子構造を求めるこ とができた。

以上により、目視で求めた格子構造と、自己相関関数処理画像から求めた格子構造は 良い一致を示していると言える。

4.4.2

格子構造の検索結果

基本ベクトルの大きさの比と角度で作る格子構造の空間に、伊勢型紙から求めたデータ の分布を図4.11に示す。今回用いた伊勢型紙は、基本並進ベクトルの大きさの比が1.0、

●■◆●

0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00

大きさの比

図4.11格子構造の空間内のデータの分布

なす角度が1.57rad(90度)のものが多かった。もともと、伊勢型紙は反物を染める際に 使用する版下として作られている。このため、基本ベクトルのなす角度に90度が多いと考 えられる。現代の洋服に用いられる織物の格子模様は、服を作った際にスマートに見せる ために縦長に作られている。基本ベクトルの大きさの比が1ということは、格子が正方形を しているということであり、これは伊勢型紙の特徴であると言える。

任意の格子構造を選び、それに近い格子構造の検索を行った結果、格子構造を求めた 伊勢型紙を図4.12に示す。選んだ格子構造とほとんど同じ格子構造のデータを検索する ことができた。図に示すように伊勢型紙の単位構造は全く違うので、伊勢型紙のみを観察 していては同じ格子構造を見つけ出すことは難しい。しかし、本手法では容易に検索する ことができた。

基本並進ベクトルの大きさの比を1.3、角度を90度と指定して、格子構造の検索を行っ

(a)

検索用格子と基本並進ベクトル この格子構造に近いものを検索する.

ra)の元になった画像

(b)

検索結果

同じような格子を検索できた

(b)の元になった画像

(c)

(c)の元になった画像 格子構造の元になった画像も、単位構造の配置が似ている 図4.12 格子構造の検索実験結果

基本ベクトルの大きさの比(s)=工.3 角度(∂)=90度を指定して検索する.

(a)の元になった画像 (b)の元になった画像 (c)の元になった画像 格子構造の元になった画像も、単位構造の配置が似ている 図4.13 格子構造の検索実験結果

た結果を図4,13に示す。検索された格子構造の大きさは若干違う。しかし、画像データ

は拡大、縮小が容易にできるので、この点については問題ではない。同図に示すように、

同じような格子構造を検索することができた。格子構造を求めた伊勢型紙の単位構造や格 子構造の大きさが違うので、伊勢型紙のみのデ←タではこのような検索は難しいが、本手 法では容易であった。

4.4.3

単位構造の分巽結果

伊勢型紙と、その自己相関関数処理をした画像から求めた単位構造データと、目視観察 で求めた単位構造、それを自己相関関数処理したものを図4.14及び図4.15に示す。こ

れらの画像は、自己相関関数処理を施しているので、見た目には同じかどうか判断し辛い

が、画像同士の相関係数は0.9以上と非常に高かった。これは、本手法で求めた単位構

造と目視観察で求めた単位構造が良く一致していることを示している。相関係数が1.0とな らないのは、伊勢型紙の単位構造にばらつきがあるため、目視で選んだ単位構造が平均 的な単位構造と形が微妙に違っていたものと考えられる。

原画像 目視観察

+

自己相関

自己相関関数処理

関数処理

>

目視で求めた単位構造

図中の矢印は基本並進ベクトル.

基本並進ベクトルで囲まれた図形 を単位構造として切り取る.

良く一致している

自己相関関数処理画像 から求めた単位構造.

図4.14 日祝観察と自己相関関数から求めた単位構造の比較

左:原画像

右:上から順に、目視観察で求めた単位構造.

それを自己相関関数処理した画像.

原画像を自己相関関数処理し、求めた単位構造.

目視観察から求めたものと本手法で求めたも のは良く一致している.

図4.15 目視観察と自己相関関数処理から求めた単位構造の比較 4.4.4

単位構造の検索結果

図4.16に検索に用いた単位構造を示す。図中(a)は検索したい単位構造、(b)はそれを自 己相関関数処理した画像である。さらに(b)を元に、伊勢型紙より分類して蓄積した単位構 造のデータの中から、相関が高い単位構造を(c)に示す。また、(d)に(c)の画像の元になっ

た単位構造を示す。(d)はいずれも「+」の形をしており単位構造の検索が良くできている

(a)甲

自己相関関数処理

(b)寧

(c)

(d)

検索用単位構造、この画像に似たものを探す.

検索用画像を自己相関関数処理した画像.

単位構造を集めたデータの中から検索する.

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