前章では、作成したデータ モデルを使用し始めました。この章では、作成したデー タ モデルを向上させながら、データ モデリングの概念についてより詳しく説明しま す。また、AllFusion ERwin DMのフォワードエンジニアリング機能についても紹介 します。
データ モデリングの詳細な概念
ドメイン
AllFusion ERwin DMでドメインとは、独立したモデル オブジェクトであり、これを使
うと属性またはカラムにプロパティを割り当てることができます。ドメインを使用すると、
単一または複数のデータモデルでドメインを必要なだけ再使用できるため、一貫性 が向上します。
ドメインを使用すると、開発や保守に要する時間を削減することもできます。ドメイン を変更すると、そのドメインに関連付けられているすべての属性やカラムも変更され ます。
データ モデリングの詳細な概念
ドメイン ディクショナリ
ドメイン ディクショナリには、データ モデルのドメインがすべて一覧表示されます。ド メインは階層またはアルファベット順で配置できます。モデル エクスプローラには、
ドメイン ディクショナリと同じリストがあり、やはり階層またはアルファベット順に並べ 替えることができます。
ドメイン ディクショナリを使用すると、物理と論理療法のドメインを作成および変更で きます。ドメイン プロパティの一部を次に示します。
■ ドメイン名およびカラム名
■ カラムのデータタイプ、デフォルト値、および有効値
■ ドメインのコメントや注釈、およびカラムのコメントや注釈
■ ユーザ定義プロパティ
エディタに表示されるタブやオプションは、論理、物理、または論理/物理モデルの どれを操作するかによって変化します。
注: ドメイン ディクショナリの使用の詳細については、オンライン ヘルプで「ドメイン ディクショナリ ダイアログ ボックス」をキーワードにして検索してください。
5–2 AllFusion ERwin Data Modeler導入ガイド
データ モデリングの詳細な概念
継承可能/継承不可能なドメイン プロパティ
AllFusion ERwin DMのドメインでは、プロパティに2種類あります。
■ 継承不可能なプロパティは、子ドメインやそのドメインに関連する属性やカラム に移行しません。そのドメイン自体のプロパティです。
■ 継承可能なプロパティは、子ドメインやそのドメインに関連する属性やカラムに 移行します。
継承可能および継承不可能なドメイン名のプロパティは、論理モデルの[全般]タブ に表示されます。
ドメインの属性とカラム
ドメインをモデル エクスプローラからエンティティやテーブルにドラッグアンドドロップ すると、エンティティに新規属性を追加したり、テーブルに新規カラムを追加したり することができます。新規の属性やカラムは、すべての継承可能なプロパティ(名前 など)をドメインから継承します。
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次の例では、モデル エクスプローラを使用して、「映画」テーブルにカラム「番号」を 追加します。
注:データモデルに適用されるユニーク名ルールによっては、追加する属性やカラ ムの名前を変更するプロンプトが表示される場合があります。これは、新しい属性や カラムに対して、ドメインの名前が自動的に割り当てられるためです。
新規ドメインの作成
AllFusion ERwin DM には、一連のデフォルト ドメインが用意されており、そのまま
使用することも、そのプロパティを変更することもできます。
新規ドメインを作成するには、次の手順に従います。
1. [モデル]メニューの[ドメインディクショナリ]を選択します。
ドメイン ディクショナリが表示されます。
2. 親ドメインを選択します。親ドメインは、既存のドメインであればどれでもかまい ません。
3. [新規]をクリックします。
[新規のダイアグラム]ダイアログ ボックスが開き、選択した親ドメインが強調表 示されています。
5–4 AllFusion ERwin Data Modeler導入ガイド
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4. 新規ドメインの名前をダイアログ ボックスの下部に入力し、[OK]をクリックし ます。
注: モデル タイプが「論理/物理」の場合だけ、[新規のドメイン]ダイアログ ボックス に[論理名]ボックスと[物理名]ボックスが表示されます。デフォルトでは、物理名は 自動的に論理ドメインと同じ名前が割り当てられますが、いつでも物理ドメイン名を 変更できます。
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ドメイン プロパティの変更
ドメイン ディクショナリを使用して、ドメイン プロパティを変更できます。ドメイン ディク ショナリの各タブには、関連のある一連のプロパティがあります。
ドメインプロパティを変更するには、次の手順に従います。
1. 変更するドメインを選択します。
2. [定義]タブをクリックし、プロパティを変更します。
3. [OK]をクリックして変更をすべて保存します。
選択したドメインに関連するすべての属性やカラムが自動的に更新されます。
ドメインとデータタイプ
データタイプはドメイン プロパティの 1 つです。データタイプでは、長さ(文字数)、
型(英字または数字)、精度(小数)など、データベースのカラムの物理的なプロパ ティを定義します。論理データタイプも定義することができます。通常、論理データ タイプは、物理データタイプに対応しています。
5–6 AllFusion ERwin Data Modeler導入ガイド
データ モデリングの詳細な概念
デフォルトで新規ドメインには、親ドメインと同じデータタイプが割り当てられます。こ のデータタイプは、いつでも変更できます。現在のモデルで利用できるデータタイ プは、常にドメイン ディクショナリのリストに表示されます。
データタイプを割り当てるには、次の手順に従います。
1. ドメインを選択します。
2. 論理モデルの[データタイプ]タブ、または物理モデルの[データベース]タブを クリックします。
3. ドメインの新規データタイプを選択します。
ドメインのアイコン
モデルエクスプローラとドメインディクショナリでは、一意のアイコンで各ドメインを表 します。デフォルトで新規ドメインはフォルダ アイコンで表されます。ただし、自分が 作成したドメインを表すために、別のアイコンを選択することもできます。
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ドメイン自体の継承不可能なプロパティには、任意のアイコン(.bmp ファイル)を選 択できます。同じアイコンを割り当てることも、そのドメインに関連する属性やカラム で継承される別のアイコンを選択することもできます。
注: AllFusion ERwin DMをインストールしたときに付属するアイコンを使用すること
も、希望する任意の.bmpファイルを使用することもできます。
リレーションシップ
AllFusion ERwin DMデータ モデルにおけるリレーションシップは、2つのエンティ
ティまたはテーブル間の関連を示します。リレーションシップは、2 つのエンティティ または 2 つのテーブルを接続する実線または破線で表されます。線の両端の記号 は、使用する表記法の種類によって異なります。
モデル エクスプローラで作業する場合は、モデル エクスプローラのエンティティや テーブルの親子リレーションシップを表示することができます。リレーションシップ フォルダをダブルクリックすると、リレーションシップエディタが開きます。
5–8 AllFusion ERwin Data Modeler導入ガイド
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エンティティ リレーションシップ
次のダイアグラムは、「顧客」エンティティと「ビデオレンタル記録」エンティティの間 のリレーションシップを、IDEF1X(Integration DEFinition)表記法を使って示したも のです。
エンティティ リレーションシップ データ モデルは、その名が示すとおり、エンティティ とリレーションシップを使って論理構造を表現したもので、この論理構造が最終的に データベース内の物理テーブルになります。AllFusion ERwin DMでは、ボックスと ともに仕切り線および接続線が使われます。仕切り線はエンティティを表し、実線ま たは破線で描画される接続線は 2 つのエンティティ間のリレーションシップを 表します。
データ モデリングの詳細な概念
その他のリレーションシップ タイプ
AllFusion ERwin DM では、依存型リレーションシップおよび非依存型リレーション
シップ以外に、次のリレーションシップも作成できます。
依存型リレーションシップ
非依存型リレーションシップ
再帰リレーションシップ
多対多リレーションシップ
スーパータイプ/サブタイプ リレーションシップ
リレーションシップの作成
AllFusion ERwin DMには、リレーションシップを作成する簡単な方法が多く用意さ
れています。最も簡単にリレーションシップを作成するには、AllFusion ERwin DM ツールボックスのリレーションシップ ツールを使用します。モデル タイプ(論理また は物理)やダイアグラム表記法によって、ツールバーに表示されるリレーションシッ プ ツールは異なります。
5–10 AllFusion ERwin Data Modeler導入ガイド