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タイムアウト時間について

3.7  クラスタシステムで運用する場合の注意事項

3.7.3  タイムアウト時間について

• クラスタシステムで PFM - RM for Microsoft SQL Server を運用する場合,レコード収集中にフェー ルオーバーが発生すると,レコード収集処理が終了してから停止処理します。そのため,Microsoft SQL Server の停止に時間が掛かることがあります。その場合,次に示す PFM - RM for Microsoft SQL Server のインスタンス情報を変更し,データベースアクセス時のクエリータイムアウト時間を調 整してください。

• TIMEOUT

インスタンス情報の変更については,「2.1.4(2)インスタンス環境の設定」を参照してください。

• クラスタシステムで PFM - RM for Microsoft SQL Server を運用する場合,フェールオーバーが発生 した際,監視対象の Microsoft SQL Server が停止すると,PFM - RM for Microsoft SQL Server は 監視対象の Microsoft SQL Server に対して再接続処理します。そのため,プロセスの停止に時間が掛 かる事があります。その場合,次に示す PFM - RM for Microsoft SQL Server のインスタンス情報を 変更し,接続処理のタイムアウト時間を調整してください。

• LOGIN_TIMEOUT

インスタンス情報の変更については,「2.1.4(2)インスタンス環境の設定」を参照してください。

第 3 編 リファレンス編

4 監視テンプレート

この章では,PFM - RM for Microsoft SQL Server の監視テンプレートについて説明します。

監視テンプレートの概要

Performance Management では,次の方法でアラームとレポートを定義できます。

• PFM - RM for Microsoft SQL Server で定義されているアラームやレポートをそのまま使用する

• PFM - RM for Microsoft SQL Server で定義されているアラームやレポートをコピーしてカスタマイ ズする

• ウィザードを使用して新規に定義する

PFM - RM for Microsoft SQL Server で用意されているアラームやレポートを「監視テンプレート」と呼 びます。監視テンプレートのレポートとアラームは,必要な情報があらかじめ定義されているので,コピー してそのまま使用したり,ユーザーの環境に合わせてカスタマイズしたりできます。そのため,ウィザー ドを使用して新規に定義をしなくても,監視対象の運用状況を監視する準備が容易にできるようになります。

この章では,PFM - RM for Microsoft SQL Server で定義されている監視テンプレートのアラームとレ ポートの設定内容について説明します。

監視テンプレートの使用方法の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイ ド」の,稼働分析のためのレポートの作成またはアラームによる稼働監視について説明している章を参照 してください。

注意

監視テンプレートのアラームに設定されているしきい値は参考例です。監視テンプレートのアラームを 使用する場合は,コピーして,環境や OS に合わせて適切なしきい値を設定してください。

アラームの記載形式

ここでは,アラームの記載形式を示します。アラームは,アルファベット順に記載しています。

アラーム名

監視テンプレートのアラーム名を示します。

概要

このアラームで監視できる監視対象の概要について説明します。

主な設定

このアラームの主な設定値を表で説明します。この表では,アラームの設定値と,PFM - Web Console の[アラーム階層]画面でアラームアイコンをクリックし,[プロパティの表示]メソッドをクリックした ときに表示される,[プロパティ]画面の設定項目との対応を示しています。各アラームの設定の詳細につ いては,PFM - Web Console のアラームの[プロパティ]画面で確認してください。

設定値の「−」は,設定が常に無効であることを示します。

なお,条件式で異常条件と警告条件が同じ場合は,アラームイベントは異常のものだけが発行されます。

関連レポート

このアラームに関連する,監視テンプレートのレポートを示します。PFM - Web Console の[エージェ ント階層]画面でエージェントアイコンをクリックし,[アラームの状態の表示]メソッドで表示される

アイコンをクリックすると,このレポートを表示できます。

アラーム一覧

PFM - RM for Microsoft SQL Server の監視テンプレートで定義されているアラームは,「PFM RM SQL Template Alarms 11.50」というアラームテーブルにまとめられています。「11.50」は,アラームテーブ ルのバージョンを示します。このアラームテーブルは,PFM - Web Console の[アラーム階層]画面に 表示される「RM SQLServer」フォルダに格納されています。監視テンプレートで定義されているアラー ムを次の表に示します。

表 4‒1 アラーム一覧

アラーム名 監視対象

Blocked Sessions Microsoft SQL Server で動作しているセッションがロックしていることにより待た されているセッションの数。

Cache Usage ディスクからの読み込みの代わりに,データキャッシュ内で要求が見つかった回数

の割合。

CPU Usage 現在 CPU サイクルを最も多く消費している上位 10 セッション。

このアラームは使用できません。

Database Space Microsoft SQL Server 上の各データベースのスペース使用状態。

Log Space Usage ログスペースを最も多く消費している上位 10 個のデータベース。

Network Error Microsoft SQL Server がネットワークに与える影響。

Server Status Microsoft SQL Server インスタンスの有効性。

注意

監視対象の Microsoft SQL Server と接続していない場合は,Server Status 以外のアラームを検知し ません。

Blocked Sessions

概要

Blocked Sessions アラームは,Microsoft SQL Server で動作しているセッションがロックしていること により待たされているセッションの数を監視します。

主な設定

PFM - Web Console のアラームのプロパティ 設定値

項目 詳細項目

基本情報 プロダクト RM SQLServer(6.0)

アラームメッセージテキスト %CVS session(s) are blocked

アラームを有効にする する

アラーム通知 状態が変化した時に通知する

通知対象 アラームの状態変化

すべてのデータを評価する しない

監視時刻範囲 常に監視する

発生頻度を満たしたときにアラーム通知する しない

回しきい値超過

インターバル中

アラーム条件式 レコード Server Detail(PD)

フィールド Blocked Processes

異常条件 Blocked Processes > 2 警告条件 Blocked Processes > 0

アクション E メール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常

関連レポート

Reports/RM SQLServer/Troubleshooting/Real-Time/Blocking Locks (6.0)

Cache Usage

概要

Cache Usage アラームは,ディスクからの読み込みの代わりに,データキャッシュ内で要求が見つかっ た回数の割合を監視します。

主な設定

PFM - Web Console のアラームのプロパティ 設定値

項目 詳細項目

基本情報 プロダクト RM SQLServer(6.0)

アラームメッセージテキスト Cache hit %CVS%

アラームを有効にする する

アラーム通知 状態が変化した時に通知する

通知対象 アラームの状態変化

すべてのデータを評価する しない

監視時刻範囲 常に監視する

発生頻度を満たしたときにアラーム通知する しない

回しきい値超過

インターバル中

アラーム条件式 レコード Server Overview(PI_SERV)

フィールド Cache Hit %

異常条件 Cache Hit % < 85

警告条件 Cache Hit % < 95

アクション E メール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常

関連レポート

Reports/RM SQLServer/Troubleshooting/Recent Past/Cache Usage (6.0)

CPU Usage

概要

CPU Usage アラームは,現在 CPU サイクルを最も多く消費している上位 10 セッションを監視します。

このアラームは,使用できません。

主な設定

PFM - Web Console のアラームのプロパティ 設定値

項目 詳細項目

基本情報 プロダクト RM SQLServer(6.0)

アラームメッセージテキスト CPU busy %CVS%

アラームを有効にする する

アラーム通知 状態が変化した時に通知する

通知対象 アラームの状態変化

すべてのデータを評価する しない

監視時刻範囲 常に監視する

発生頻度を満たしたときにアラーム通知する しない

回しきい値超過

インターバル中

アラーム条件式 レコード Global Server Summary(PI)

フィールド CPU %

異常条件 CPU % > 90

警告条件 CPU % > 80

アクション E メール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常

関連レポート

Reports/RM SQLServer/Troubleshooting/Real-Time/CPU Usage - Top 10 Sessions (6.0)

Database Space

概要

Database Space アラームは,Microsoft SQL Server 上の各データベースのスペース使用状態を監視し ます。

主な設定

PFM - Web Console のアラームのプロパティ 設定値

項目 詳細項目

基本情報 プロダクト RM SQLServer(6.0)

アラームメッセージテキスト Database %CVS% free

アラームを有効にする する

アラーム通知 状態が変化した時に通知する

通知対象 アラームの状態変化

すべてのデータを評価する しない

監視時刻範囲 常に監視する

発生頻度を満たしたときにアラーム通知する しない

回しきい値超過

インターバル中

アラーム条件式 レコード Database Space Detail(PD_DS)

フィールド Free %

異常条件 Free % < 10

警告条件 Free % < 20

アクション E メール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常

関連レポート

Reports/RM SQLServer/Status Reporting/Real-Time/Database Space Usage (5.0)

Log Space Usage

概要

Log Space Usage アラームは,ログスペースを最も多く消費している上位 10 個のデータベースを監視し ます。

主な設定

PFM - Web Console のアラームのプロパティ 設定値

項目 詳細項目

基本情報 プロダクト RM SQLServer(6.0)

アラームメッセージテキスト Log %CVS% used

アラームを有効にする する

アラーム通知 状態が変化した時に通知する

通知対象 アラームの状態変化

すべてのデータを評価する しない

監視時刻範囲 常に監視する

発生頻度を満たしたときにアラーム通知する しない

回しきい値超過

インターバル中

アラーム条件式 レコード Transaction Log Overview(PI_TLOG)

フィールド Log Space Used %

異常条件 Log Space Used % > 90 警告条件 Log Space Used % > 80

アクション E メール

コマンド

SNMP 異常,警告,正常

関連レポート

Reports/RM SQLServer/Troubleshooting/Real-Time/Log Space Usage - Top 10 Databases