4 章
命 令 語
4 章
命 令 語
エリア データ
入出力、内部補助、特殊補助リレー 000〜255 保持リレー HR00〜99 補助記憶リレー AR00〜27
リンクリレー LR00〜63
データメモリ DM0000〜6655
間接指定 *DM0000〜6655
定数(BCD) #0000〜9999
データ内容
TIM番号 データ
キー操作
T I M 書 込 書 込K
4 章
命 令 語
・カウンタ番号は000〜511です。
カウンタ番号はタイマ番号と共用です。重複して使用しないでください。
・設定値は0000〜9999です。
・カウンタ命令は、カウント入力・リセット入力・CNT命令の順に入力しま す。
・カウンタ番号の使用順、a/b接点の使用回数に制限はありません。
・カウンタの現在値は、電源断時やIL(02)〜ILC(03)内でのIL条件OFF時も記憶さ れています。
エリア データ
入出力、内部補助、特殊補助リレー 000〜255
保持リレー HR00〜99
補助記憶リレー AR00〜27
リンクリレー LR00〜63
データメモリ DM0000〜6655
間接指定 *DM0000〜6655
定数(BCD) #0000〜9999
CNT番号 データ
動作説明
カウンタ(C NT )
減算式カウンタの動作をします。
カウンタの現在値、アップフラグは、カ ウント入力、リセット入力により次のよ うに動作します。
CNT カウンタ番号 設定値 カウント入力
リセット入力
N N-1 N-2 N-3
・・・・・
1 0 N カウント入力現在値
(N:設定値)
リセット入力
アップフラグ
データ内容
キー操作
CNT 書 込 書 込K
参 考 ・設定値を外部設定する場合、指定された
CH
の内容がBCD(2進化10進)データでないと25503(ER)が
ON
します。命令は実行されますが、カウントアップ 動作は保証されません。4 章
命 令 語
エンド(END) FUN . 01
プログラムを終了します。
動作説明
プログラムの最後には、必ずEND命令を入れます。インターロック(IL) FUN . 02 インターロッククリア(ILC) FUN . 03
出力分岐の多い回路を、ニモニックでシンプルに記述します。
動作説明
・ILの条件がONのとき、各リレーはIL/ILCがな い場合と同じ動作をします。・ILはインターロックの始まりを、ILCは終わりを 示します。
・ILの条件がOFFの場合、ILとILCの間の出力は次 のようになります。
出力リレー/内部補助リレー/リンク OFF リレー/保持リレー/補助記憶リレー
タイマ リセット
カウンタ/シフトレジスタ/キープ命令 状態保持
●インターロック(IL)
●インターロッククリア
(ILC)
END(01)
E N D ( 0 1 )
END命令がないと、プログラムは実行 されません。
使用例
IL(02)
ILC(03)
・
IL
−ILC
命令とTR
命令の比較TR命令では、分岐点の前でLD TRが必要です。これ に対して
IL
−ILC
命令ではLD
TR
が不要なので、プ ログラムのステップ数を少なくすることができます。参 考
4 章
命 令 語
・IL−
ILC命令間で微分命令(DIFU/DIFD/@付命令)を使
用すると、入力条件により動作が一定しなくなります。・IL−
ILCが一対でない場合
IL− ILCを一対で使用していない場合(IL−ILC間にILがある
ような場合)、プログラムチェック時に「IL−ILC
エラー」になります。この場合、プログラム通りに動作しますが、
ILC命令の前にあるIL
命令はすべてクリアされます。「
IL− IL− ILC− ILC」のようなネスティングはできません。
IL− ILCが一対で使われていない場合、次のように動作し
ます。① IL *の条件が
OF Fの場合、出力リレー 1 0 01 0、
10011
、10012
はすべてOFF
し、カウンタCNT010
は計 数された状態を保持します。② IL *の条件ON、 IL **の条件OFFの場合、出力 リレー
10010
は00001
のON
/OFF
によりON
/OFF
しま す。出力リレー10011、10012はOFFします。カウンタ CNT010は計数された状態を保持します。
③ IL *、 IL **の条件が共に
ON
の場合、 IL *、IL **がないときと同じ動作をします。
I L C ( 0 3 ) I L ( 0 2 ) 0 0 0 0 0 *
1 0 0 1 0
0 0 0 0 1
I L ( 0 2 ) 0 0 0 0 2 **
1 0 0 1 1
0 0 0 0 3 0 0 0 0 4
1 0 0 1 2
0 0 0 0 5
C N T 0 1 0 # 0 0 1 5 0 0 0 0 6
0 0 0 0 7
使用例
・00000がILの条件になります。・このプログラムをラダーサポートソフトでの ラダー図で書くと、次のようになります。
IL(02) 0 0 0 0 0
0 0 0 0 3 0 0 0 0 4 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2
10104
10105
10106
ILC(03)
I L C ( 0 3 ) I L ( 0 2 ) 00000
10104 00001 00002
10106 00004
10105 00003
参 考
4 章
命 令 語
動作説明
・JMP命令の入力条件がOFFのとき、JMP−JME間 のプログラムは実行されません。・JMP番号に00を指定すると、JMP−JME間のそれ ぞれの命令はNOP処理されるので、命令実行時 間を要します(応用命令は非実行時の時間)。
・JMP番号に01〜99を指定すると、同じ番号を持 つJME命令に直接ジャンプします(JMP命令の 処理時間しか要しません)。
・JMP番号01〜99は、番号の組み合わせを重複し て使用することはできません。
・JMP番号00は、複数回使用できます。
・
JMP
−JME
命令が一対でない場合①JMP*の条件が
OFF
の場合、JME
命令までのプログラム は実行されません。出力リレー10000
、10001
、10002
、 カウンタCNT010
はすべて状態保持になります。②JMP*の条件
ON
、JMP**の条件OFF
の場合、出力 リレー10000
は入力リレー00001
、00002
によりON
/OFF
します。出力リレー10001
、10002
、カウンタCNT010
は状態保持となります。③JMP*、JMP**の条件が共に
ON
の場合、JMP*、JMP**がないときと同じ動作をします。
ジャンプ(JMP) FUN . 04 ジャンプエンド(JME) FUN . 05
JMP命令の入力条件がOFFのとき、JMP−JME間の命令をすべてNOP扱いとして処理します。
●ジャンプ(JMP)
N:JMP番号
●ジャンプエンド(JME)
N:JME番号
データ内容
N定数(BCD) 00〜99
0 0 0 0 0 *
100 00 0 0 0 0 1
0 0 0 0 3 **
100 01 0 0 0 0 4
0 0 0 0 2
100 02 0 0 0 0 5
CNT 10 #0010 0 0 0 0 6
0 0 0 0 7
JMP(04) 00
JMP(04) 00
JME(05) 00
JMP(04) N
JME(05) N
参 考
4 章
命 令 語
運転継続故障診断(FAL) (@) FUN . 06
実行されるとCPUユニットのERR/ALM LEDが点滅します(「警報」状態)。
運転停止故障診断(FALS) FUN . 07
実行されるとCPUユニットのERR/ALM LEDが点灯し、運転が停止します(「異常」状態)。
動作説明
FAL/FALS命令が実行されると、指定されたFAL番号を特殊補助リレー25300〜25307の8ビットにBCD2 桁で出力します。
FAL/FALSは、次の方法で解除します。
・FAL …FAL00をプログラム上で実行します。
・FALS …異常原因を取り除き、異常読み出し/解 除を実行します(「セットアップマニュ ル」参照)。
●運転継続故障診断
(FAL)
N:FAL番号
●運転停止故障診断
(FALS)
N:FAL番号
(@)FAL(06) N
FALS(07) N
データ内容
N定数 00〜99
使用例
①FALS01がONすると、特殊補助リレー25300がONします。
②FALS01を解除するには、異常原 因を取り除いてから、異常読み出 し/解除を行います。
FALS(07) 01 00000
0 0 0 0 0 0 0 1
0 1
23 22 21 20 23 22 21 20
25307 25300
101 100
4 章
命 令 語
動作説明
・オペランドありステップ開始命令として各工程の前に必ず挿入し ます。ステップラダー実行の工程No.を示します。
・オペランドなし
ステップラダー領域の終了を示します。
●ステップラダー領域定義
(STEP)
S:工程No.
STEP(08) S
ステップラダー領域定義(STEP) FUN . 08
ステップラダーの開始または終了を示します。
ステップラダー歩進(SNXT) FUN . 09
前工程をリセットし、次工程を起動します。
各工程の始めと終わりには、必ずこの命令を挿 入します。前工程をリセットして次工程を起動 します。
SNTX命令は、入力の立ち上がり(OFF→ON)時に 1回だけ実行されます。
●ステップラダー歩進
(
SNXT
)SNXT(09) S
データ内容
エリア S入出力、内部補助、特殊補助リレー 00000〜25215 保持リレー HR0000〜9915 リンクリレー LR0000〜6315 補助記憶リレー AR0000〜2715
使用例
①入力00000がONすると、前工程をリセットしてSTEP 12800をONし ます。
②STEP 12800がONのとき、工程Aが 実行されます。
③ステップラダー領域の最後には、
必ずS T E P命令(オペランドな し)を設定してください。
STEP(08) SNXT(09) 12800 STEP(08) 12800
〈工程 A〉
00000
SNXT(09) 24615
・プログラム内でコイルとして使用しているリレー番号 を、工程番号に使用することはできません。
参 考
4 章
命 令 語
・STEP〜STEP間では、次の命令は使用できません。
END(01)/IL(02)/ILC(03)/JMP(04)/JME(05)
・工程番号をデータ保持リレー(HR)にすると、電源断時 も記憶されます。
・工程起動時のカウンタの初期化には、特殊補助リレー
25407(1工程運転開始時に、1サイクルだけON)を使用
してください。参 考
SNXT(09) HR0000 STEP(08) HR0000 00000
CNT01
#0003 00100
25407 00101
4 章
命 令 語
シフトレジスタ(SFT) FUN . 10
指定チャネルのデータをビット単位でシフトします。
動作説明
D1:開始チャネル番号 D2:終了チャネル番号
IN SFT(10) SP D1 D2 R データ入力 シフト信号入力
リセット入力
・データ入力用リレーの状態(ON=1/OFF=0)を D1チャネルのLSBに取り込みます。
・D1、D2チャネルは、同じエリア内でD1≦D2にな るように設定します。
・リセット入力がONすると、D1〜D2チャネルは リセット(すべて0)されます。
・リセット入力がONの間、データは取り込まれま せん。
・SFT命令は、データ入力、シフト入力信号、リ セット入力、SFT命令の順にプログラムしま す。ラダーサポートソフトでは、上の段から順 にプログラムします。
データ内容
エリア D1/D2入出力、内部補助、特殊補助リレー 000〜255 保持リレー HR00〜99
リンクリレー LR00〜63
補助記憶リレー AR00〜27
①シフト入力信号がONすると、03000に00000の データが取り込まれます。また、03000〜03014 のデータは、それぞれ1ビット上位ビットへ移動 します。
②03007に1が取り込まれると、10000がONしま す。
使用例
SFT(10) 030 030 00000
25502(1秒クロック)
00001
10000 03007
MSB
1 LSB 00000
1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1
消滅します
030CH
MSB
1 LSB 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 1
03007
4 章
命 令 語