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タイの躍進と新興国事業の加速

ドキュメント内 untitled (ページ 32-35)

Episode 3

資生堂 タイランド社長  

山田 正人

 タイにおける資生堂は、プレステージ領域でグローバル ブランド「 」がトップブランドの地位を確立し、

マステージ領域でも成功を遂げた。一方で、欧米競合メー カーの攻勢も熾烈化しており、安穏とはしていられない。

 しかし、資生堂のタイ事業のミッションは、これまでの プレゼンスを維持・強化し、さらなる成長を果たすだけで はない。

 タイは、東南アジア新興国の中でも、化粧品市場の中心 地といえる。東南アジア各国の富裕層は、品揃えが充実して いるバンコクを訪れることも多く、情報発信源ともなってい る。資生堂のタイ事業は、戦略モデルを確立し、東南アジア 全域にその成功事例を広げていく役割を担っているのだ。

 マステージビジネス担当のパリチャートも、「肌の特徴 や商品ニーズも似ていることから、周辺国の市場はタイで の動向を注視している。戦略モデルとして、私たちの使命 は大きい」と語る。

 中国に次ぐ収益の柱の

1

つとして、経済発展目覚ましい 東南アジアでの成長は不可欠だ。資生堂はタイで挑戦を 続けると同時に、ベトナムやインドネシアなどでの取り組 みも加速させていく。アジアを代表する化粧品会社とし て、さらなる飛躍を遂げるために。

 資生堂の攻勢は止まらない。ドラッグストアとハイパー ストアでの取り扱い、そして積極的な広告展開によって

Za

」の知名度は目覚ましい向上を見せた。この土壌を活 用し、次なる手として、コンビニエンスストアでの「

Za

」展 開を開始した。店舗数は

7,000

店規模(当時)。マステージ ビジネスにおいては、取り扱い店 舗 数が多ければ多い ほど、コミュニケーション量は拡大する。こうした取り組み の結果、「

Z a

」の

2012

年売上は飛 躍的な伸長を見せた のだった。

 資生堂は、今後もタイのマステージビジネスに投資を 強化していく予定だ。「

Z a

」では、テレビなどのマス広告 に加え、

SNS

などの媒体も駆使する。あわせて、店頭で のプロモーションも強化し、躍動感あふれるブランドとし て磨いていく。展開地域についても、現在は、大都市に集 中させているが、今後はこれを拡大していく。

 そして、今後は、「

T SU BA K I

」にも注力する。

Z a

」で 築いてきたノウハウと基盤を活かし、「

T SU BA K I

」につ いても強力なブランドとして育成していく計画だ。

マステージビジネスの 好事例

戦略モデル構築への

Za 2013 挑戦

タイの名目GDP総額

2007 2008 2009 2010 2011

0 1,000 2,000 3,000 4,000

(億ドル)

2,469 2,725 2,637

3,189 3,456

タイにおけるブランド導入時期

2010年 TSUBAKI アクアレーベル 2008年

マジョリカ マジョルカ Za

2005年 NARS 2000年 クレ・ド・ポー ボーテ

1960 1970 1980 1990 2000 2010

1962年 グローバルブランド        

会議を行う ダーリン(奥)、

パリチャート(中央) 資生堂タイランド 社長の山田(手前)

資生堂は、売上高

500

1,000

億円規模のブランドを複数有するグローバルマルチブランド カンパニーをめざし、

6

つの「グローバルメガブランド」をエリアを超えて重点育成しています。

クレ・ド・ポーボーテ

国内化粧品事業で最大規模の売上を占める最高級 ブランド。日本を含め世界12カ国・地域でも販売して おり、20133月期にブランド誕 生30年を迎えま した。

グローバルブランド「

日本を含む世界89カ国・地域で展開するプレステー ジ ブランド。20133月 期 は、プ レミアムラ イン

「フューチャーソリューション LX」より新美容液を発 売するなどブランド育成に継続して取り組みました。

専科

日本の低価格帯市場とアジアマステージ領域で展 開するスキンケアブランド。20133月期には、お客 さまからの要望が多かった美白シリーズに乳液を追 加配置し、さらなるブランド強化を進めました。

Za

中 国、タイ、ベトナムなど9カ国・地 域で展 開する スキンケア・メーキャップの総合ブランド。2012 9月からは、アジア発ブランドとして、日本市場でも 販売を開始しました。

事業別概況

プレステージ領域の強化、シニア市場への注力、

新ビジネスモデルの進化など、今後の戦略を 紹介します。

強みである中国事業とベアエッセンシャルの 価値を磨きあげていくほか、次なる成長エン ジンとなる新興国への対応強化などの取り組 みを紹介します。

国内化粧品事業

12 3,584

336

13 3,538 3,459

295 275

11 12 13

0 1,000 2,000 3,000 4,000

0 100 200 300 400

11

(億円)

(3月期) (3月期)

(億円)

セグメント利益 売上高

11 12 13 11 12 13

3,026 3,197 3,223

-33

90 82

0 1,000 2,000 3,000 4,000

-100 0 100 200 300

(3月期) (3月期)

(億円)

(億円)

セグメント利益 売上高

グローバル事業

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