• 検索結果がありません。

項とベスト プラク ティス

この章は、次のトピックで構成されています。

概要

...

48 ネットワークの設計に関する考慮事項

...

48 ストレージのレイアウトと設計に関する考慮事項

...50

仮想化の設計に関する検討事項

...

61 アプリケーションの設計に関する考慮事項

...

63 バックアップ/リカバリの設計に関する考慮事項

...65

概要

この章では、仮想化SQL Serverソリューション用VSPEX実証済みインフラスト ラクチャに関するベストプラクティスと考慮事項について説明します。当社は、

ソリューションの設計にあたって次の側面について考慮しました。

• ネットワークの設計

• ストレージレイアウトの設計

• 仮想化の設計

• アプリケーションの設計

• バックアップ/リカバリの設計

ネットワークの設計に関する考慮事項

仮想世界のネットワークも物理世界と同じ概念に従いますが、それらの概念の いくつかは、物理ケーブルとスイッチを使用する代わりに、ソフトウェアの中 で適用されます。物理世界で適用されるベストプラクティスの多くは仮想世界 にも引き続き適用されますが、それ以外にも、トラフィックの区分化、可用性、

スループットについて考慮すべき事項があります。

VNXeおよび VNXシリーズの高度なネットワーク機能により、アレイでのネッ トワーク接続の障害から保護されます。一方、リンク障害に対する保護機能を 実現するため、各ハイパーバイザホストには、ユーザーEthernetネットワーク とストレージEthernetネットワークへの接続が複数あります。これらの接続は

複数のEthernetスイッチに分散する必要があり、ネットワークでのコンポーネン

ト障害に対する保護機能を実現します。

VSPEX仮想化SQL Serverのブートボリュームのネットワーク接続には、VNX上

のNFSおよびCIFSの場合はFC、FCoE、iSCSIを使用し、VNXe上のCIFSおよび

NFSの場合は iSCSIを使用することができます。詳細については、「VSPEXの

実証済みインフラストラクチャ」のセクションを参照してください。

SQL ServerをVNXまたはVNXe上のVSPEXに実装するには、SQL Serverデータ ベース、ログ、tempdbファイルをVNX iSCSIストレージに保存するようにiSCSI 接続の追加セットアップを行う必要があります。詳細については、「VSPEXの 実証済みインフラストラクチャ」のセクションを参照してください。

この仮想化SQL Server用VSPEX実証済みインフラストラクチャでは、ネットワー クの設計について次の側面を考慮することを推奨します。

• 別々の異なるネットワークトラフィック

VLAN の区分化を利用して、仮想マシン、ストレージ、vSphere vMotion

またはMicrosoft Windows Hyper-Vライブマイグレーションについて、そ

れぞれのネットワークトラフィックを分離します。

ネットワークの設 計に関する考慮事 項の概要

設計のベストプラ クティス

仮想化Microsoft SQL Server 2012用EMC VSPEX

設計ガイド 49

• ネットワークの冗長性の設定

冗長トポロジーの目的は、単一障害点が原因で生じるネットワークのダ ウンタイムをなくすことです。信頼性を強化するには、すべてのネット ワークについて冗長性を図る必要があります。ネットワークの信頼性は、

信頼のおける機器と、障害や故障に耐え得るネットワーク設計によって 達成されます。ネットワークは、速やかに復旧して障害を回避するよう に設計されている必要があります。このソリューションでは、2台のネッ トワークスイッチがあり、3個のネットワークのすべてに独自の冗長リン クがあります。

• NIC(ネットワークインタフェースカード)チーミングの使用

複数のネットワーク接続を並列に集約して、1本の接続で維持できる量を 超える程度までスループットを増やし、いずれかのリンクに障害が発生 した場合に備えて冗長性を実現します。たとえば、VMwareの仮想環境で

は、vSwitchごとに2枚の物理NICを使用し、物理NICをアップリンクし

て物理スイッチを分離します。

NICチーミングを設定する場合は、NICチーミングのフェイルバックオプ ションで「no」を選択するのがベスト プラクティスと見なされます。ネッ トワークで何らかの断続的な動作が生じている場合は、こうすることで、

使用中のNICカードの頻繁な切り替えが起こらなくなります。

VMware HA(VMware High Availability)を設定する場合は、VMware ESX の詳細設定タブの下にある次のVMware ESXタイムアウトなどの設定を行 うことをお勧めします。

 NFS.HeartbeatFrequency = 12

 NFS.HeartbeatTimeout = 5

 NFS.HeartbeatMaxFailures = 10

NICチーミングのベスト プラクティスの詳細については、「Best Practices for running VMware vSphere on Network Attached Storage」を参照してください。

Hyper-V 仮想化環境の Windows 2012 の NIC チーミングの構成については、

Microsoft TechNetのトピック

参照してください。

VSPEX実証済みインフラストラクチャのネットワーク設計におけるその他のベ

ストプラクティスについては、VSPEXの実証済みインフラストラクチャのガイ ドを参照してください。

ストレージのレイアウトと設計に関する考慮事項

ここで説明するベストプラクティスと設計に関する考慮事 項は、SQL Server 2012 環境のさまざまなビジネス要件に合わせてストレージを効果的に計画するため のガイドラインとなるものです。

図4にvSphere仮想化プラットフォーム上の仮想化SQL Server用VSPEX実証済

みインフラストラクチャで妥当性検査が行われた、SQL Serverコンポーネント とストレージエレメントのアーキテクチャの概要を示します。SQL Serverのボ リュームはすべて、VMware仮想化環境上でVMDK(仮想マシン ディスク)形 式で格納されます。

図 4. VMware vSphere 5.1プラットフォーム上のSQL Serverストレージエレ メント

ストレージレイア ウトの概要と設計 に関する考慮事項

仮想化Microsoft SQL Server 2012用EMC VSPEX

設計ガイド 51 仮想マシン用のVSPEXプライベート クラウド プールに加えて、3個の追加の

VSPEXプライベートクラウドプールを使用して、さまざまな用途のSQL Server

データを格納することを推奨します。詳細については、「表 21」の項を参照。

表 21. SQL Serverストレージプール

プール名 目的 推奨されるRAID

VSPEXプライベート クラ

ウド プール

すべての仮想マシンが置かれるプ ライベート クラウド プール。詳細 については、該当するVSPEXの実 証済みインフラストラクチャを参 照してください。

RAID 5とSASディスク

SQL Serverデータ プール ユーザー データベースのデータ

LUNを提供するVSPEXプライベー ト クラウド プール

RAID 5とSASディスク

SQL Serverのログおよび tempdbプール

ユーザー データベースのログと tempdbのLUNを提供するVSPEX プライベート クラウド プール

RAID 1/0とSASディスク

図5に、Microsoft Window Server 2012 Hyper-V仮想化プラットフォーム上のSQL

Server用VSPEX実証済みインフラストラクチャで妥当性検査が行われた、SQL

Serverコンポーネントとストレージエレメントのアーキテクチャの概要を示し

ます。

図 5. Hyper-Vプラットフォーム上のSQL Serverストレージエレメント

SQL Serverのボリュームはすべて、CSV(クラスタ共有ボリューム)上の新し

いHyper-V VHDX(仮想ハードディスク)に格納されます。SQL Serverデータを

格納するその他の VSPEX プライベート クラウド プールの詳細については、

表21を参照してください。

仮想化Microsoft SQL Server 2012用EMC VSPEX

設計ガイド 53 ストレージ設計について次のベストプラクティスに従うことを推奨します。

アプリケーションストレージプールの設計

この仮想化SQL Server用VSPEX実証済みアーキテクチャでは、アプリケーション のストレージ レイアウトと設計について次のベスト プラクティスを考慮して ください。

SQL Serverデータプール:

 ユーザーデータベースの書き込み比が異常に高い場合(30パーセン トを超える場合)以外は、SQL Serverデータ プールにRAID 5を使用 します。このプールは、すべてのSQL Serverユーザー データベース で構成されます。

 パフォーマンスと容量のバランスを考慮する場合は、SASディスクを 使用します。VSPEXサイジングツールでは、容量とIOPSの両方の要 件が満たされるように各プールのディスク台数が計算されます。

• SQL Serverのログおよびtempdbプール:

 SQL ServerログプールにRAID 1/0を使用します。このプールは、ユー

ザー データベースのすべてのログおよび tempdbの LUNで構成され ます。

 パフォーマンスと容量の両方を考慮してSASディスクを使用します。

VSPEXサイジングツールでは、容量とIOPSの両方の要件が満たされ

るように各プールのディスク台数が計算されます。

tempdbデータベースに関するベスト プラクティスの詳細については、「アプ

リケーションの設計に関する考慮事項」セクションのSQL Serverデータベース の設定を参照してください。

OSストレージ設計

このソリューションでは、VSPEX 実証済みインフラストラクチャによって OS のLUNが作成およびプロビジョニングされます。OSストレージ設計のベストプ ラクティスについては、VSPEXの実証済みインフラストラクチャガイドを参照 してください。

OS LUNフォーマットユニット

SQL Serverボリュームに対する64 KBのファイルアロケーションユニットサ

イズ(クラスタサイズ)を使用します。

クラスタサイズは、パーティションがOSまたはユーザーによってフォーマッ トされるときに決まります。最適なパフォーマンスを得るため、SQLデータベー

スでは64 KBを使用することを推奨します。詳細については、MSDNライブラ

リのトピック

ストレージ設計

関連したドキュメント