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スト プラクティス

この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 32 ネットワーク の設計 ... 32 ストレージ レイアウトの設計 ... 34

Oracle

向け

FAST Cache

の構成 ... 37 仮想化レイヤーの設計 ... 38

Oracle Database 11gR2 の実装の設計 ... 41

バックアップ/リカバリの設計 ... 42

概要

この章では、仮想化Database 11g OLTP用EMC VSPEXソリューションのネット ワーク、ストレージ、仮想化、アプリケーション、バックアップ/リカバリの 設計およびベストプラクティスについて説明します。この章は次のセクション で構成されています。

• ネットワーク

• ストレージレイアウトの設計

• Oracle向けFAST Cacheの構成

• 仮想化レイヤーの設計

• Oracle Database 11gR2

• バックアップ/リカバリの設計

ネットワーク の設計

仮想世界のネットワークも物理世界のネットワークと同じ概念に従いますが、

それらの概念のいくつかは、物理ケーブルとスイッチを使用する代わりに、ソ フトウェアの中で適用されます。物理世界で適用されるベストプラクティスの 多くは仮想世界にも引き続き適用されますが、それ以外にも、トラフィックの 区分化、可用性、スループットについて考慮事項があります。

図3は、VNX®シリーズにおけるネットワーク レイヤーの高可用性設計を示し ています。VNXファミリの高度なネットワーク機能により、アレイでネットワー ク接続の障害から保護されます。リンク障害に対する保護機能を実現するため、

各ハイパーバイザ ホストには、ユーザーEthernet ネットワークとストレージ

Ethernetネットワークへの接続が複数あります。これらの接続は複数のEthernet

スイッチに分散されており、ネットワークでのコンポーネント障害に対する保 護機能を実現します。詳細については、16ページの「VSPEX実証済みアーキテ クチャ」のセクションを参照してください。

図 3. ネットワークレイヤー:高可用性(VNX) 概要

第5章:ソリューションの設計における考慮事項とベスト プラクティス

Oracle Database 11g OLTP EMC VSPEX この仮想化Oracle Database 11g R2用VSPEX実証済みインフラストラクチャソ リューションのためのネットワークを設計する際は、ネットワークの冗長性と

VMware ESXの詳細設定を考慮することを推奨します。

ネットワークの冗長性

障害に耐え得るように設計された信頼できるネットワークは、迅速なリカバリ によって、実行中のアプリケーションに対する障害を短時間にとどめる必要が あります。このソリューションでは、ネットワークにスイッチの冗長ペアがあ り、すべてのサブネットに冗長リンクがあります。

NFSのVMware ESX詳細設定とタイムアウト設定

複数のネットワーク接続を集約して、1本の接続で持続できる量を超える程度 までスループットを増やし、いずれかのリンクが障害を起こした場合に備えて 冗長性を実現します。たとえば、VMwareの仮想環境では、vSwitchごとに2枚 の物理NICを使用し、物理NICをアップリンクして物理スイッチを分離します。

NICチーミングを設定する場合は、NICチーミングのフェイルバック オプション で「no」を選択するのがベスト プラクティスと見なされます。ネットワーク で何らかの断続的な動作が生じている場合は、こうすることで、NICカードの 頻繁な切り替えが起こらなくなります。

VMware HA(VMware High Availability)を設定する場合は、VMware ESX詳細設 定タブの下にある次のVMware ESXタイムアウトなども設定します。

• NFS.HeartbeatFrequency = 12

• NFS.HeartbeatTimeout = 5

• NFS.HeartbeatMaxFailures = 10

NFSの詳細オプションにアクセスするには、次の手順に従います。

1. VMware VSphereクライアントにログインします。

2. VMware ESXi/ESXホストを選択します。

3. Configurationタブをクリックします。

4. [Advanced Settings]をクリックします。

5. NFSを選択します。

Oracle 11g dNFSクライアントODMディスク ライブラリを使用するようにOracle

11g Databaseを構成します。これは1回限りの操作であり、設定すると、デー

タベースはオペレーティング システムによってホストされた NFS クライアン トではなくOracle用に最適化されたネイティブのOracle dNFSクライアントを 使用するようになります。

標準の ODMライブラリは、dNFSクライアントをサポートするODMライブラ リに置き換えられています。図4は、dNFSクライアントODMライブラリを有 効化するコマンドです。

ネットワークのベ ストプラクティス

図 4. dNFSクライアントODMライブラリの有効化

VSPEX実証済みインフラストラクチャのネットワーク設計におけるその他のベ

ストプラクティスについては、「仮想化OracleDatabase 11g OLTP用EMC VSPEX 実装ガイド」を参照してください。

ストレージ レイアウトの設計

ここで説明するベストプラクティスと設計に関する考慮事項は、Oracle Database 11g R2環境のさまざまなビジネス要件に合わせてストレージを効果的に計画す るためのガイドラインとなるものです。

図5にVMware vSphere 5.1仮想化プラットフォーム上のOracle Database 11gR2

用VSPEX実証済みインフラストラクチャで妥当性検査された、Oracle Database

11gR2コンポーネントとストレージ要素間のアーキテクチャの概要を示します。

Oracle Database 11gR2のボリュームはすべて、NFS(ネットワークファイルシ

ステム)ストレージ上にあります。

図 5. Oracle Database 11gR2ストレージエレメント 概要

高レベルのアーキ テクチャ

第5章:ソリューションの設計における考慮事項とベスト プラクティス

Oracle Database 11g OLTP EMC VSPEX 仮想マシン用のインフラストラクチャプールに加えて、3個の追加のストレー ジプールを使用して、さまざまな用途のOracle Database 11gR2データを格納 することを推奨します。例については、表5を参照してください。

表 5. Oracle Database用VNXストレージ レイアウト

ストレージ プール名 RAIDタイプ ディスク タイプ ディスク数 Oracleデータ プール RAID 5(4+1) 15,000 rpm SASディスク 30

Oracle FRAプール RAID 6(6+2) 7,200 rpm NL-SASディスク 8 Oracle REDOプール RAID 5(4+1) 15,000 rpm SASディスク 5

仮想化Oracle Database 11gR2用VSPEX実証済みインフラストラクチャソリュー

ションでは、ストレージのレイアウトと設計について次のベストプラクティスを 考慮してください。

Oracle Database 11gR2のデータプール

Oracleの/dataおよび/tempファイルシステムには、RAID 5(4+1)保護を備え

たSASディスクを使用します。このRAID保護とディスクタイプの組み合わせ により、良好なI/Oパフォーマンスと高い容量使用率が低コストで実現すると 同時に、ドライブに故障が発生した場合にデータの可用性が保証されます。

Oracle Database 11gR2 REDOログプール

このソリューションでは、REDOログのファイルシステムをSASディスク上の

RAID 5で保護された物理プール上に構成しています。書き込み集中型のワーク

ロードや、ランダム読み取りレスポンスタイムがより重要なワークロードに対 応するために、REDOファイルシステム用の個別プールを物理的に分離したディ スク上に作成するようにしてください。

Oracle Database 11gR2 FRAプール

バックアップへのクライアントアクセスは比較的少なく、主な設計要因は容量 であることから、Oracle FRAにはNL-SASドライブを使用しました。大容量NL-SAS ドライブを使用する場合は、RAID 6保護の使用を推奨します。

カスタマイズ

お客様とベンダーが連携して、ストレージレイアウトに必要な容量およびIOPS 要件を見積もることを推奨します。ストレージをレイアウトする際は将来の増 加を考慮し、VSPEXサイジングツールへの入力時には予想される増加を含めて ください。

管理者はファイル システム用のプールを手動で作成することも、Unisphereの 自動ボリューム管理機能を使用することもできます。管理者がストレージプー ルLUNを手動でレイアウトする場合は、「EMC VNX Unified Best Practices for

Performance」ドキュメントを参照する必要があります。

ストレージレイア ウト

ストレージのベス トプラクティス

FASTスイートに必要なその他のパフォーマンス要件

EMCのFASTスイート(FAST VPとFAST Cache)が提供する、VNXシリーズで利 用可能な2つの重要なテクノロジーにより、必要な契機や状況に応じて、自動 化された方法で極端なパフォーマンスを実現することができます。VSPEX実証 済みインフラストラクチャ用 FAST スイートの詳細につい Webサイトを参照してください。

FAST Cacheの有効化はOracle Database 11gR2には認識されない操作のため、

再構成やダウンタイムが必要になることはありません。FAST Cacheは必要なス トレージプールまたはLUNに対してのみ使用することを推奨します。

Oracle Database 11gR2に対してFASTテクノロジーを有効化すると、レスポン

スタイム、読み取り/書き込みスループット、レーテンシーの改善によってOracle

Database 11gR2のユーザー操作性が向上します。

ここでは、VSPEXプライベートクラウドをベースとする仮想化Oracle Database

11gR2用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャにおける VNXストレージのレ

イアウトについて説明します。この例は、ここまで説明した、ベストプラクティ スや設計に関する考慮事項に従っています。

図6はVNXシリーズ用のOracle Database 11gR2のストレージレイアウト例を 示しています。

図 6. ストレージレイアウトの例:VNXシリーズ用のOracle Database 11gR2 注: これはストレージ レイアウトのほんの一例です。VSPEX スタックを超

えてOracle Database 11gR2のストレージレイアウトを独自に計画、設

計する場合は、VSPEXサイジングツールのガイダンスや34ページの「ス トレージレイアウトの設計」のベストプラクティスに従ってください。

VSPEXのストレー

ジ レイアウトの例

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