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ストレージ管理タイプによる表スペースの種別

ドキュメント内 データベース物理設計 (ページ 133-141)

TEMPORARY

3. ストレージ管理タイプによる表スペースの種別

 ストレージ管理のタイプにより、以下のいずれかのタイプを指定する

 自動ストレージ(AMS)

データベース・マネージャーが必要に応じてコンテナーの作成を制御 (V10.1以降、推奨)

コンテナー

– ストレージ・パス

 DMS

データベース・マネージャーによるファイル管理(V10.1FP1以降、ユー ザー表スペースとしては、非推奨)

コンテナー

– ファイル

– ロー・デバイス

 SMS

オペレーティング・システムのファイル・マネージャーによるファイル管 理(V10.1以降、ユーザー表スペースとしては、非推奨)

コンテナー

– ディレクトリー

解説

ストレージ管理のタイプにより、以下のいずれかのタイプを指定します。

自動ストレージ(AMS: AutoMatic Storage)

データベース・マネージャーがストレージを管理します。

コンテナーとしてストレージパスを指定。指定しない場合、自動的にデータベースに関連付けられたパスに作成される。

V10.1以降、自動ストレージが推奨されており、デフォルトの表スペースのタイプとなります。

DMS(Database Managed Storage)

データベース・マネージャーがファイルを管理します。

コンテナーとしては、ファイル、またはデバイスを設定します。

V10.1FP1以降、ユーザー表スペースとして、DMSを使用するのは非推奨となっています。カタログ表スペースや一時表スペースでの使用を検討します。

SMS(System Managed Storage)

各オペレーティング・システムのファイル・システムがファイルを管理します。

コンテナーとしては、ディレクトリーを設定します。

V10.1以降、ユーザー表スペースとして、SMSを使用するのは非推奨となっています。カタログ表スペースや一時表スペースでの使用を検討します。

 自動ストレージ(AMS)は、コンテナーを定義する必要はありません。AMSで作成した、REGULARあるいはLARGE表 スペースは、DMS、一時表スペースは、SMSとして作成されます。

 DMS・AMSは、SMSに比べて、表用、索引用、長形式のデータ用の表スペースを別々に作成できるため、それぞれ

のディスクI/Oを分散させることが可能です。これによってディスクI/Oを効率化し、パフォーマンスを向上することが 可能です。

 DMSでは、データ挿入時にエクステント単位でデータが書き込まれます。また、そのエクステントは、既に容量を確保

して作成されたDMSファイルまたはローデバイスの中に書き込みます。この時、DMSファイルやローデバイス自身の 大きさは変わりません。

 ローデバイスとファイルDMSの差はそれほど大きくありませんが、DMSとSMSではパフォーマンスに大きな差が出る 場合があります。

 管理の容易さでは、SMSは、同じファイルシステムに複数表スペースを作成でき、表スペースごとに空きスペースの 監視を行う必要がありません。

 SMSでは、表のスペースは要求時に割り振られますので、DMSに比べて特に大量データの挿入に関してパフォーマ

ンスが劣ります。一度に割り振られるスペースの量は、multipage_alloc データベース構成パラメーターの設定によっ て左右されます。この構成パラメーターが YES に設定されている場合、スペースが必要なときにはエクステント全体 (通常は複数のページで構成される) が割り振られます(マルチページ・ファイル割り振り)。それ以外の場合は、一度 に 1 ページのスペースが割り振られます。 V8.2以降では、マルチページ・ファイル割り振りはデフォルトで使用可能 です。

©日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) データ・プラットフォーム部 135

参考:自動ストレージ(AMS)表スペース

 V8.2.2以降、自動ストレージ・データベース、自動ストレージ表スペースが使用可能

 V9以降、データベースを作成すると、デフォルトで自動ストレージ・データベースとして作成

される。

自動ストレージ・データベースには、自動ストレージ表スペースを作成可能(通常の自動ストレージでない表ス ペースを作成することも可能)

 自動ストレージ表スペース

表スペースのコンテナーおよびスペース管理の特性(SMS/DMS)はDB2によって自動的に(以下のように)決 定されるため、指定しなくてもよい。

REGULARまたはLARGE表スペースの場合、DMS(ファイル・コンテナー)

TEMPORARY表スペースの場合、SMS

データベース作成時に定義された(1つ以上の)ストレージ・パスを使用してDB2がコンテナーを自動的に割り 振るため、表スペース作成時にコンテナーの明示的なリストを指定する必要が無い。

各ストレージ・パスに作成されるコンテナはひとつのみ

 自動ストレージ表スペースを作成するための指定(CREATE TABLESPACE実行時)

MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE 文節を指定する、または、MANAGED BY 文節を指定しない

自動ストレージ・データベース データベース

表スペースA 表スペースB 表スペースC

ストレージ・パス(複数のディレクトリー)

自動ストレージ表スペース

解説

 AMSの特徴

AMSでは、コンテナーを指定する必要はありません。DB2がコンテナーの作成と拡張を自

動的に行います。

表スペース作成時に指定するストレージ・グループに紐づくストレージ・パスに、コンテ ナーが作成されます。

各ストレージ・パスに作成されるコンテナーは1つです。

ストレージ・パスを追加したり、削除したりすることができます。また、ALTER

TABLESPACEステートメントのREBALANCEオプションで、AMS表スペースのリバランスが 可能です。

ストレージ・パスに指定したファイルシステムのサイズが、AMS表スペースのサイズの上 限となります。

コンテナーあたりの最大サイズを設定するDB2_SET_MAX_CONTAINER_SIZE レジストリー 変数があります。

自動ストレージ表スペース用のコンテナー 1つあたりの最大サイズを制限するレジ ストリー変数となります。

オペレーティング・システム: すべて

デフォルトは、-1(設定しない)。コンテナーのサイズに対する制限はなく、従来と同一の動作を行う。

値を設定する場合は、64 MB より大きい正の整数とする。

注意事項

–表スペースの最大サイズを指定するレジストリー変数ではない。

レジストリー変数の設定値まで、コンテナー・サイズが達した場合には、新規にコンテナーが追加され、表スペースは拡張される。

–このレジストリー変数を使用した場合には、1つの自動ストレージ・パスに、1表スペースあたり複数のコンテ ナーが作成される場合がある。

©日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) データ・プラットフォーム部 137

参考: DMS表スペース

 DMS(Database Managed Storage)表スペース

データベース・マネージャーが記憶スペースを管理

作成時にスペースを割り当て

コンテナーはファイル、デバイス

ファイルの操作に対してはファイル・システムI/Oを使用

ロー・デバイスの操作に対しては直接I/Oを使用

柔軟なデータ配置

表用、索引用、および長形式のデータ用の表スペースを別々に作成する ことが可能

ディスクのIOを複数の物理ディスクに分散させることが可能

コンテナの追加/削除/拡張/縮小が可能

データは自動的に再バランス(オプションにより再バランスさせないことも 可)

高パフォーマンス

解説

 DMSの特徴

DMSでは、表スペースは大きな1つのファイルまたはローデバイスに相当します。中をど

のように使われているのかはOSからは確認できません。表スペースを作成する際に、あら かじめ必要な大きさを定義する必要があります。DMSではさらに2つのタイプがあり、1つは DMSファイルともう一つはローデバイスです。

DMSファイルの場合は、ファイルシステム上に1つの大きなファイルが作成されますが、

ローデバイスの場合はファイルシステムを経由せずにDB2が直接IOを行います。

DMSでは、表用、索引用、および長形式のデータ用の表スペースを別々に作成すること

が可能です。それによって、ディスクのIOを複数の物理ディスクに分散させることが可能に なります。

DMSでも複数のコンテナーを1つの表スペースに対して定義でき、さらに動的に追加する

ことが可能です。表スペースを作成後にコンテナーの大きさを変更することもでき、DB2 UDB V8以降では小さくすることも可能です。

複数コンテナーからDMS表スペースを構成する場合、どれかのコンテナーが一杯になっ ても空いているコンテナーを探して書き込もうとします。全てのコンテナーが一杯になった場 合、それ以上データの追加はできません。

V8.2.2からは、ファイルDMS表スペースの自動サイズ変更が可能です。

©日本IBMシステムズ・エンジニアリング(株) データ・プラットフォーム部 139

参考: SMS表スペース

 SMS(System Managed Storage)表スペース

オペレーティング・システムのファイル・システム・マネージャーが管理

表データと索引、Longデータは全て同じ表スペースを共有

管理が容易

コンテナーはディレクトリー

ファイルは動的に拡張し、サイズの上限は以下によって決まる

コンテナーの数

ファイル・システム/ドライブ/ファイルのOSの限界サイズ

コンテナーは動的に追加不可

ファイル・システム/ドライブのサイズは増加可能

再定義は表スペース復元時に可能(表スペースのリダイレクション)

各コンテナーサイズは同じ大きさに

一時表スペースに推奨

解説

 SMSの特徴

SMSでは、表スペースはファイルシステムのディレクトリに相当し、表や索引はそれぞ

れ別々のファイルになります。SMS表スペース(ディレクトリ)を作成したファイルシステ ムが許す限り、表に対してデータを追加することができます。つまり、表スペースの大 きさはファイルシステムの大きさに依存します。

SMSでは表や索引およびLOBやLONG VARCHARなどの長形式のデータを含むロン グ形式のデータを全て同じ表スペースに格納する必要があります。

複数のディスクにIOを分散させる為に、1つの表スペースに対してコンテナーを複数 定義することがSMSでも可能ですが、コンテナーの追加や削除を行うことはできませ ん。表スペースを作成するときのコンテナー定義を変更する為には、一度削除して再 作成する必要があります。

複数コンテナーによってSMS表スペースを作成した場合、どれかのファイルシステム

が一杯になると表スペースはそれ以上のデータを追加することができなくなります。

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