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3. システム仕様

3.2. 処理の流れ(シーケンス)

前述のシステム構成で記載したシステム構成図の各参加機関やリポジトリ等に、システ ムを利用する人をアクタとして加え、それぞれの間で必要となる処理について検討した。

図3.2-1に、アクタ間での処理が発生する箇所について整理した図を示す。

図 3.2-1 アクタ間で処理が発生する箇所の整理図

図 3.2-1 で整理したアクタ間での処理について、処理の流れを示す図(シーケンス図)

を作成するに当たり、処理の流れ(シーケンス)の一覧を整理した。シーケンス一覧を表

3.2-1に記載する。

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表 3.2-1 シーケンス一覧

No. シーケンス名(概要)

能登北部地域連携システム ユーザ登録・更新・削除

1.(1) 能登北部の患者を、地域医療連携システムでの情報連携患者として登録・更新・

削除する

1.(2) 能登北部の医療従事者を、地域医療連携システムの利用者として登録・更新・

削除する

1.(3) 能登北部の地域医療連携システムに、運営事業者(スタッフ)を登録・更新・

削除する

1.(4) 能登北部の調剤薬局に初めてきた患者を地域医療連携システムでの情報連携患 者として登録・更新・削除する

能登中部地域連携システム ユーザ登録・更新・削除

2.(1) 能登中部の患者を、地域医療連携システムでの情報連携患者として登録・更新・

削除する

2.(2) 能登中部の医療従事者を、地域医療連携システムの利用者として登録・更新・

削除する

2.(3) 能登中部の地域医療連携システムに、運営事業者(スタッフ)を登録・更新・

削除する

2.(4) 能登中部の調剤薬局に初めてきた患者を地域医療連携システムでの情報連携患 者として登録・更新・削除する

電子版疾病管理手帳システム ユーザ登録・更新・削除 3.(1) 電子版疾病管理手帳に、患者を登録・更新・削除する

3.(2) 医療従事者を、電子版疾病管理手帳の利用者として登録・更新・削除する 3.(3) 電子版疾病管理手帳に、運営事業者(スタッフ)を登録・更新・削除する リポジトリ・レジストリの作成

4.(1) データセンターにある輪島病院のリポジトリ・レジストリに輪島病院の病院情 報システムの情報を登録する(実証患者の情報のみ)

4.(2) データセンターにある恵寿総合病院のリポジトリ・レジストリに恵寿総合病院 の病院情報システムの情報を登録する(実証患者の情報のみ)

4.(3) データセンターにある各診療所のリポジトリ・レジストリに各診療所の病院情 報システムの情報を登録する(実証患者の情報のみ)

4.(4) データセンターにある各歯科診療所のリポジトリ・レジストリに該当患者の歯 科情報を登録する(実証患者の情報のみ)

4.(5) データセンターにある調剤薬局のリポジトリ・レジストリに該当患者の調剤実

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績情報及びお薬手帳情報を登録する(実証患者の情報のみ)

4.(6) 検査会社より参加医療機関等から依頼された検査データを入手し、各参加医療 機関等のリポジトリ・レジストリに登録する

4.(7) 各参加医療機関等のリポジトリ・レジストリから、電子版疾病管理手帳向けに 項目を絞って目的別データベースを作成する

電子版疾病管理手帳ポータル利用 5.(1) 患者が電子版疾病管理手帳を活用する

5.(2) 医療従事者が患者からの開示の許可のもと、診療にあたっている患者の電子版 疾病管理手帳の情報を活用する

5.(3) 運用責任者の指示の下、緊急時に医療従事者が電子版疾病管理手帳の情報を活 用する

5.(4) 運用責任者の指示の下、災害時に医療従事者が電子版疾病管理手帳の情報を活 用する

5.(5) 歯科Expからのリンクにより、電子版疾病管理手帳を起動する 5.(6) 調剤Expからのリンクにより、電子版疾病管理手帳を起動する 5.(7) 地域連携システムからのリンクにより、電子版疾病管理手帳を起動する 能登北部地域連携システムポータル利用

6.(1) 能登北部の医療従事者が地域医療連携システムで、診療にあたっている患者の 情報を閲覧する

6.(2) 歯科Expからのリンクにより、地域医療連携システムを起動する 6.(3) 調剤Expからのリンクにより、地域医療連携システムを起動する 能登中部地域連携システムポータル利用

7.(1) 能登中部の医療従事者が地域医療連携システムで、診療にあたっている患者の 情報を閲覧する

7.(2) 歯科Expからのリンクにより、地域医療連携システムを起動する 7.(3) 調剤Expからのリンクにより、地域医療連携システムを起動する 二次医療圏を超えた連携

8.(1) 能登中部医療従事者が能登北部の地域連携システムで蓄積された情報を閲覧す

8.(2) 能登北部医療従事者が能登中部の地域連携システムで蓄積された情報を閲覧す

県事業地域連携からの利用

9.(1) 医療従事者が県事業地域連携のリンクから電子版疾病管理手帳を起動し、患者 の情報を閲覧する

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整理したシーケンスごとに、図3.2-2に記載のイメージでシーケンス図を作成し、処理の 詳細な流れを検討した。シーケンス図は、必要となる各参加機関やリポジトリ、システム、

利用者等をアクタとして、その間で必要となる処理を記載した。そのうえで、システム間 で連携が必要となる部分(トランザクション)については、やり取りされるメッセージに ついて検討・整理をし、システム仕様としてまとめた。シーケンスの詳細は、別冊のシス テム仕様書を参照とする。

図 3.2-2 シーケンス図(サンプル)

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