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3.4 その他のセクション

3.4.1 シーケンサー

シーケンサーは内部接続により音色プログラムを容易にしたもので、オリジナル・モーグに搭載されていた機能です。

このモジュールを使うことにより、旋律のシーケンスやパラメーターにセットされたシーケンスを作り出すことができます(例 えば、ステップごとにカットオフ周波数が開閉するシーケンス・ラインなどを非常に効率的に作り出すことができます)。

シーケンサーは 3 つのセクションから構成されます:

ロー・フリケンシー・オシレーターは、シーケンスのステップを進めるリズムを決定します。そのスピードは<frequency>とモジュレーション 入力によってセットすることができます。<on>と<off>の 2 つのボタンは、それぞれこのジェネレーターのスタート/ストップに相当します。

8 ステップ・シーケンス・マネージャーは、それぞれのステップにおいて 3 つの回転式ボタンを使って出力するモジュレーション・レベル を決定します。マネージャーは、ロー・フリケンシー・ジェネレーターのパルス波を受け、次々とステップを進んでいきます。

また、3 列にならんだシーケンスは最長 24 ステップまでのシーケンスを組むことができます。

アウトプット・コントローラーは、そのステップで機能する 4 つのモジュレーション出力を管理します。最初の 3 つの出力は(対応する ライン上の)、現在あるステップのボタンから値をとり<Smooth>によってスムーズに流れるように設定することができます。

4 つ目の出力は<Smooth>でスムージング設定することもできますが、次の方法によりさまざまなシーケンスを作り出すことができます。

シーケンスの進行タイプはチェイン・セレクター(chain)で指定します。チェイン・セレクターで指定された値により、バリエーション豊富なシーケンスが再生 されます。たとえば、これら 1,2,3 列をリンクすることにより、同じコントローラー上で 24 ステップのシーケンスを得ることができるようになります。

シーケンサー・セクション

それでは、前ほども使用した<Bass1>音色を使って 8 ステップのシーケンスを作ってみましょう。

►まず、ドライバ・オシレーターで 3 列に並んだシーケンスのひとつにアサインします。アサインするには、対応するドライバ

ドライバ・オシレーター上でシーケンス列を指定

► 2 基のVCA上のトリガー出力プラグをクリックし、シーケンサー出力に対応するようにトリガーを適用します。<Sequencer trigger>を選ぶことで、キーボードからのトリガーなしでもシーケンスを再生することができるようになります。シーケンサー をスタートさせる(<on>をクリックする)ことで動作します。

シーケンサー出力を VCA(ここでは VCA2)に適用

►さて、第 1 セクションへ表示を切り替え、シーケンサーの OSCILLATOR 内にある<on>ボタンをクリックしてみましょう。シ ーケンスがループしながら再生されます。

«on» をクリックしてシーケンサーをスタート

►シーケンサーのつまみ(シーケンスのステップを示すライトの下に位置する)を回すことにより、各ノートのピッチをセットす ることができます。

オシレーターのピッチを設定

►ノートの長さを<length>ノブで設定します。

ノートの長さを設定

►シーケンスのピッチを設定するつまみの右側にある<Smooth>ノブを回すと、ポルタメント効果を追加することができます。

«Smooth»ノブ を右側に開く

►また、(Link ボタンを押すことで)ノートのリンクや、特定のノートをリピートすることでリズミカルなシーケンスを簡単に作り 出すことができます(リピートする回数は、<Repeat>ボタン隣の LCDに表示されており、クリックすることで変更することが できます)。

«Repeat»をクリックしてリピートする回数を設定

►例えば 16 ステップのシーケンスなど、シーケンスのステップ数を追加する場合はシーケンサーでコントロールしたいドラ イバ・オシレーターの下の LCD で<S4>を選びます。次に、シーケンサーの右側の<chain>の LCD で<L12>を選びます。24 ステップにしたい場合は<L123>を選択してください。

24 ステップのシーケンスは «L123»を選択する