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3.5 バーチャル・キーボードとリアルタイム・コントローラー

3.5.4 サウンド・デザイン・コントローラー s

次の 3 種類のコントローラーで、素早く直感的に音色パラメーターを変調することができます。

- 2 基の VCA パラメーターをコントロールする合計 8 本の ADSR スライダー - 任意のパラメーターをアサインできる 2 つの 2D コントローラー

 3 基のフィルターのカットオフ周波数をセッティングできる 3 つのつまみ

 エンベロープ・コントロール用スライダー

2 つあるエンベロープ・スライダーは直接 VCA に連結されています。パラメーター(Attack、Decay、Sustain、もしくは、

Release。単純化するために Slope パラメーターはありません)を変更すると、自動的にシンセサイザー側のパラメーターも リンクして変更されます。逆に、シンセサイザー側からこれらのパラメーターを変更した場合も同じです!

 2D パッド

例として、2D コントローラーの 1 つの X 軸をフィルター1 のカットオフ周波数に、Y 軸をフィルター1 のレゾナンスをコントロ ールできるように設定してみましょう。

► キーボード・セクション上部のコントローラー接続ジャックで 2 つのパラメーターを 2D コントローラーの出力にアサイン してください。アウト出力の接続は、コントローラー接続ジャック(2D pads X/Y と書かれたところ)にあります。

フィルター1 のモジュレーション入力を 2D コントローラーに接続する

►キーボードセクションに戻り、2D コントローラーを縦横に動かしてモジュレーションの効果を確認して下さい。

using the 2D controller

2 つのモジュレーション入力をローパス・フィルターのレゾナンスにアクセスできるようにするには、フィルター・タイプを変える必要があります!(モーグの ローパス 24dB フィルターは、レゾナンスのモジュレーション入力を持っていません!)そのためには、マルチ・モード・フィルターを選び、ローパス・モード に設定します。

• フィルターのカットオフ周波数コントローラー

3 基のフィルター・カットオフ周波数をコントロールするためのコントローラーは、2D パッドの右側にあります。これらのつま みは、現在選択されている音色にフィルターが使われているときのみ有効です。(有効なフィルターのつまみ上に発光ダイ オードが光ります)。

<Stereo Pad>の例では 2 基のフィルターが使用されています。従って 2 つのつまみが有効となります。

つまみの設定を変えることにより、直ちにその音色を変化させることができます。

3 基のフィルター・カットオフ周波数コントローラー

この章では、「Modular V」に搭載されている多数の機能の中から基本的な機能を紹介しました。次章以降ではモジュール やシーケンサーの詳細、「Modular V」の持つ数多くのモードについて見ていきましょう。

4 インターフェイス

4.1 プリセットを使用するには

Modular V はプリセット・サウンドをメモリーすることができます。プリセット・サウンドは各モジュールの接続、および Modular V の中で音色作成に必要なコントローラー情報をすべて含んでいます。プリセットは<BANK>および<SUB BANK>に分類され、各バンク内にサブ・バンクを含む形で構成されています。プリセット・サウンドの選択はバンク(<user>

など)→サブ・バンク(<basses>や<keyboards など>)→プリセットの順に選択します。各サブ・バンクにはあらかじめプ リセット・サウンドが収録されています。

Modular V にはいくつかのファクトリー・サウンド・バンクが収録されています。もちろん新たにユーザー・バンクを作成する ことも可能です。ファクトリー・プリセットを変更した場合、そのまま同じ番号に保存することはできません。ファクトリー・プリ セットを変更し、保存する場合はユーザー・バンクに記録することになります。

4.1.1 <BANK >,<SUB BANK>,<PRESET>の選択

バンク、サブ・バンク、また現在使用しているプリセット音色は、ツール・バーに常に表示されます。

同じサブ・バンク内のプリセット音色の選択

現在選択しているサブ・バンクのプリセットを選ぶには、<PRESET>ディスプレイ左側のボタンをクリックします。すると同じ サブ・バンク内のプリセットがプルダウン・メニュー形式で表示されます。

このメニューから同じサブ・バンクにあるプリセット音色を選ぶことができます。プリセット音色を変更すると、MIDI キーボー ドやシーケンサーからは新しいサウンドが出力されます。

同じサブ・バンク内のプリセット音色の選択

同じメイン・バンクの中で異なるサブ・バンクのプリセット音色を選ぶには、<SUB BANK>ディスプレイ左側のボタンをクリッ クします。ここでは同一バンク内のサブ・バンクがプルダウン・メニュー形式で表示されます。メニュー中の各サブ・バンクか ら、そのサブ・バンク内にあるプリセット音色を選択することができます。一度サブ・バンクを選択すれば、<PRESET>で新し く選択したサブ・バンクのプリセット音色を直接選択することができます。

他のサブ・バンクのプリセット音色を選択

別のメイン・バンクのプリセット音色を選択するには、現在選択されているバンク名(<BANK>)左側のボタンをクリックしてく ださい。選択可能なバンクがプルダウン・メニュー形式で表示されます。

このメニューから変更したいバンク、サブ・バンク、プリセット音色を選択することができます。

Choice of a preset in another main bank

プリセットを変更(コントローラーの設定、および接続を修正)した場合、アスタリスク(*)がツール・バーのプリセット名の横 に表示されます。

4.1.2 <BANK>, <SUB BANK>, <PRESET>の作成

新しいサウンド・バンクを作るためには、現在使用しているバンク(<BANK>)の左側のボタンをクリックしてください。プルダ ウン・メニューの中から«New bank...»を選択すると新しいサウンドバンクが作られます。 新たに作成したバンク名は

<BANK>のディスプレイをクリックすることで変更することができます。

同様に、新しいサブ・バンクの作成は<SUB BANK>左側のボタンをクリックし«New sub bank...»を選んでください。バンク の時と同じ操作で新しいサブ・バンクの名前も変更が可能です。

新しいプリセット音色を作成するには、プリセット(<PRESET>)左側のボタンをクリックし、«New preset...»を選択します。新 しいプリセット音色は現在使用していた音色のセッティング(コントローラーと接続)を使用して作成されます。その後、サウ ンドのセッティングおこない、SAVE ボタンをクリックすることにより保存することが可能です(次項を参照)。さらに、プリセッ ト名をクリックすることにより新しいプリセット名に変更することもできます。