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- 例 -

6. 適切な開発手法の選択

(まとめに代えて)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

適切なシステム/ソフトウェア開発手法の選択

計画性・確実性・安定性 変化への適応性・迅速性

開発対象の性質 開発組織の 環境条件

・ビジネス上の段階

・システムの深刻度

・要件の固まり具合、変化の度合い

・開発対象の成熟度

-

新規開発、改造、再構築、保守

・アーキテクチャの成熟度

・規模の大小

・手法に対する組織の経験、成熟度

・手法に対するメンバの慣れ、成熟度

・組織の制度、統制

・組織の地理的分散

・組織の風土

-

新しい試みに対する挑戦の空気

-

経営/マネジメント層の理解と支援

ウォーターフォール型 アジャイル型

(非ウォーターフォール型)

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Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

開発(構築)手法の選択

俊敏な開発(構築)手法

a. 非ウォーターフォール型開発(アジャイル開発)

b. クラウドコンピューティング

c. 自動コード生成/ビジネスルールマネジメントシステム(BRMS)

環境の変化に対する俊敏な開発(構築)が求められる場合

作らないで,使う

パラメータを変更するだけ 少しずつ作って,確かめながら

1つのシステム全体を単一の手法で開発(構築)する ことが適切ではない(かもしれない)

異なる手法で開発した

部品の組合せ?

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 システム規模 ・ 0..12..300 (開発メンバー数)

 深刻度 ・ シンプル、経済被害、...人身事故

 システムの成熟度 ・ 新規開発、レガシー保守

 要件の変化率 ・ 低、中、高

 ビジネスモデル ・ 自社開発、オープンソース、...

 アーキテクチャ ・ 安定、変化した、新しい

 チームの分散 ・ 一か所、..、オフショア、外部委託

 統制 ・ 単純なルール、...、SOX、...

フィリップ・クルーシュテン (Philippe Kruchten) の講演(2009.12)より

参考

アジャイル型開発のスイートスポット(例1)

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Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

Figure 1. A financial model of software product development.

<出典> Ram Chillarege: The Marriage of Business Dynamics and Software Engineering,

IEEE SOFTWARE, November/December 2002.

ソフトウェア 製品の

ライフサイクル・

モデル例 と

開発手法 参考

アジャイル ウォーターフォール

ビジネス・ステージと開発手法

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Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

対象の性質に応じたマネジメントの考え方

<出典>

日本マイクロソフト株式会社,TFSUG監訳:「アジャイル・ソフトウェアエンジニアリング」 日経BP社,2012年.

The Stacey Matrix: http://www.gp-training.net/training/communication_skills/consultation/equipoise/complexity/stacey.htm

(要件の)合意

(経験等に基づく)判断の確からしさ カオス状態

ビルや橋の建設

ネット上でのコンテンツ検索・販売 サイトの開発

作るものも使用する技術も明確

計画時には,ビジネス上,システム上の課 題が未解決,開始後も変更の可能性大

・ コンテンツの品揃え,値付け

・ 割引き,特典等の顧客サービス

・ 検索機能・ユーザインタフェース

・ 顧客管理データの内容,等々

最初から綿密な計画を立てるより,

少し試して,その結果に基づいて 次のステップを進める.

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

開発手法の選択であるが...

 自分たちの開発対象は、どんな性質か?

 自分たちの置かれた環境はどうか?

 自分たちの状況に最も合うのは、どの開発手法か?

開発対象の性質 開発組織の 環境条件

状況に適した開発手法

変化する

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Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

開発対象の性質:境界線の変化傾向

計画性・確実性・安定性 変化への適応性・迅速性

開発対象の性質

・ビジネス上の段階

・システムの深刻度

・要件の固まり具合、変化の度合い

・開発対象の成熟度

-

新規開発、改造、再構築、保守

・アーキテクチャの成熟度

・規模の大小

ウォーターフォール型 アジャイル型

(非ウォーターフォール型)

変化

従来の境界線 今後の境界線

ハイブリッド型 の採用も増加

傾向

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<出典>

特集1:ここがヘンだよ 日本のシステム開発 - 楽天 日本と米国のいい とこ取り,日経SYSTEMS,2012年8月号,no.232,7月26日発行.

日本で仕事をし始めて最も驚いたのは,全ての部分を完全なものにして からリリースすることです.極めて細かいテストケースを多数作って,完璧に 実施していきます.それにより得られる品質の高さは,日本の開発において 最も素晴らしい点の一つです.米国では,ある程度のところまでいったらリ リースして,不具合が生じたら修正していきます.一時的にうまくいかない 場面が生じますが,全体として開発が早く進みます.

日本と米国のいいとこ取りをして,高品質はそのままに開発速度を高める ことを目指しました.そのために,品質保証(QA)部門が手作業で行ってい たQAテストの自動化に取り組みました.

参考

楽天における工夫例

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