第 5 章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
サンプルの演奏操作をパターン として記録しておくと、後か らそのまま再生することができます。
フレーズのサンプルをいくつも組み 合わせて簡単な曲を作っ たり、リズムのサンプルを組み合 わせてリズム・パターンを 作るのに便利です。
パターンの構成
[PATTERN SELECT]が点灯して いる状態 では、パネ ル上 のパッド 1 〜 8 には、それぞれひとつずつパターンを割り当 てることができます。パッドに割り当てた 8 つのパターンを ひとま とめにした ものを「パター ン・バンク」と呼び、SP-303 では A 〜 D の 4 つのパターン・バンクを使うことがで きます。パターン・バンク A と B は SP-303 本体のバンク、
パターン・バンクCとDはメモリー・カードにあるバンクです。
※ 電源投入時には、パターン・バンク A が選ばれます。
fig.r05-01
[PATTERN SELECT]が点灯しているときには、BANK[A]
〜[D]はパターン・バンク、パッド 1 〜 8 はパターンを指 定するのに使用します。
パターンのテンポを変更する
パターンのテンポは、すべてのパターンに共通の設定です。
※ パターンごとにテンポを記憶させることはできません。
テンポを変更するには、次の手順で行ないます。
fig.r05-02
1.[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイに Ptn と表示されます。
※ すでに点灯していれば、押す必要はありません。
2.[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
パターンのテンポ(BPM)がディスプレイに表示されま す。
※ パターンのテンポが MIDIシーケンサーのテンポに同期し ている場合(P.55)には --- と表示され、以後の操作 を行なうことはできません。
3. CTRL 2(BPM)つまみを回して BPM を設定します。
設定した BPM がディスプレイに表示されます。
右に回すと BPM が大きく(テンポが速く)なり、左に 回すと BPM が小さく(テンポが遅く)なります。
設定範囲:40 〜 200
BPM が 40 〜 60、160 〜 180 のときは偶数の値のみ設 定することができます。
BPM が 180 〜 200 のときは 180、183、186、190、
193、196、200 のいずれかに設定することができます。
4.[TIME/BPM]を押してボタンを消灯させます。
設定した BPM が記憶されます。
CD やターンテーブルのテンポに合わ せるには
CD やターンテーブルの演奏に合わせて[TAP TEMPO]を 押すことで、パターンのテンポを設定することができます。
[TAP TEMPO]を一定の間隔で4回叩くと、その間隔を 4 分 音符とみなした BPM が設定され、値がディスプレイに表示 されます。
メモリー・カードの 2バンク
(計16パターン)
本体上の 2バンク
(計16パターン)
1〜8のパッド(パターン)
パターン・バンク
B
パターン・バンク
A
パターン・バンク
D
パターン・バンク
C
1
3
2,4
第 5 章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
fig.r05-03
[TAP TEMPO]は[PATTERN SELECT]が点灯 してい る ときに使用可能になります。
パターンを止める
いったん再生が始まると、パッドか ら指を離した後もパター ンは再生を続けます。
再 生中 の パタ ーン を 止め る とき は[CANCEL](PATTERN STOP)を押します。
[PATTERN SELECT]が点灯し、ディスプレイに Ptn と表示されて いるときには、点灯している パッド(再生 中のパターン のパッド)を押すことでも、パタ ーンの再 生を止めることができます。
再生中にパターンを切り替える
パターンの再生中に、別のパターン にリアルタイムに切り替 えることができます。
fig.r05-04
1.[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイに Ptn と表示されます。
2. BANK[A]〜[D]のいずれかを押してボタンを点灯さ せ、切り替えたいパターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カード が差し込まれていないと きは、パター ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
3. 切り替えたいパターンのパッドを押します。
再生中のパタ ーンが停止し、すぐに新しいパ ターンの再 生が始まります。このとき[PATTERN SELECT]は消 灯します。
※ パタ ーンの 割り当て られて いない(録 音されて いない)
パターンを録音する
サンプルの演奏をパター ンに録音する際には、録音を停止さ せるまでの間、指定した長さ の小節数を繰り返し録音します ので(ループ・レコーディング)、サンプルの演奏を順番に重 ねていくことができます(オーバーダビング)。
fig.r05-05
1.[PATTERN SELECT]を押してボタンを点灯させます。
ディスプレイに Ptn と表示され、パターンの割り当て られているパッドが点滅します。
※ すでに点灯している場合は押す必要はありません。
※ [PATTERN SELECT]が消灯していると、サンプリング になってしまいます。ご注意ください。
2.[REC]を押してボタンを点灯させます。
パ ター ンの 割り当 てら れて いな いパ ッド がす べて点 滅 し、メトロノームが鳴り始めます。
3. BANK[A]〜[D]のいずれかを押して、録音したいパ ターンのバンクを選びます。
※ メモリー・カ ードが差し込まれていな いときは、パター ン・バンク C/D を選ぶことはできません。
4. 録音するパターンを割り当てたいパッドを押します。
押したパッドが点灯し、他のパッドは消灯します。
[REC]が点滅します。
5.[START/END/LEVEL]を押してボタンを点灯させます。
6. CTRL 3/MFX(LEVEL)つまみを回して、メトロノーム の音量を調節します。
7.[TIME/BPM]を押してボタンを点灯させます。
1
2 3
11,13 1
2,14,17
6,10,12 8
3 4,15,16
9
5
7
第 5 章 サンプルの演奏を記録する(パターン・シーケンサー)
第5 章
8. メトロノームを聴きながら CTRL 2(BPM)つまみを回 し、パターンのテンポを調節します。
設定範囲:40 〜 200
BPM が 40 〜 60、160 〜 180 のときは偶数の値のみ設 定することができます。
BPM が 180 〜 200 のときは、180、183、186、190、
193、196、200 のいずれかに設定することができます。
※ [TAP TEMPO]を 4 回以上押すことでもテンポを設定 する こと ができ ます。[TAP TEMPO]を使っ た場合 に は、40 〜 200 の範囲内で任意の値に BPM を設定する ことができます。
9.[LENGTH]を押してボタンを点灯させます。
録音するパ ターンの長さ(パターン・レン グス)が小節 数でディスプレイに表示されます。
10.CTRL 3/MFX つまみを回して、パターン・レングスを設 定します。
設定されたパ ターン・レングスの値がディス プレイに表 示されます。
設定範囲:1 〜 99
1 〜 20 小節までは 1 小節単位、それを超える長さの場 合は 4 小節単位で設定することができます。
11.[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させます。
[LENGTH]が消灯します。
ディスプレイにクォンタイズの設定値が表示されます。
12.CTRL 3/MFX つまみを回して、クォンタイズを設定しま す。
設定したクォンタイズがディスプレイに表示されます。
表示の意味は次のとおりです。
oFF:クォンタイ ズを行いません。パッドを押したタイ ミングそのままで録音されます。
4: 4 分音符のタイミングに揃えます。
8: 8 分音符のタイミングに揃えます。
8-3: 3 連 8 分音符のタイミングに揃えます。
16: 16 分音符のタイミングに揃えます。
13.[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
14.[REC]を押します。
[REC]の点滅が点灯に変わり、録音がスタートします。
実際に録音が始まるまで 1 小節のカウントが入りますの で、メトロノームを聴きながら 1 小節分待ちます。この ときディスプレイには、拍に合わせて -4、-3、-2、-1 と カウントが表示されます。
カウント が終わると実際に録音が始ま り、ディスプレイ に小節と拍が表示されます。
※ カウントの間に演奏されたパッドは録音されません。
15.録音したいタイミングでパッドを押します。
録音中には パッドでサンプルを演奏する ことができるよ うになっ ています。また、バンク・ボタンで サンプルの バンクを切り替えることができます。
押された パッドのサンプルが鳴り、クォン タイズで設定 したタイミングに補正されて録音されます。
ディスプ レイに表示された小節数がパ ターン・レングス の設定値を超えると、自動的に 1 小節目に戻って録音が 続きます。(ループ・レコーディング)
このとき、すでに録音した演奏が再生されます。
16.さらに録音したいサンプルのパッドを押します。
前回録音したパッド の演奏と今回押したパッドの演奏が 重ねて録音されます(オーバーダビング)。いくつもサン プルを重ねたい場合 や一度に録音することができない複 雑な演奏でも、何回にも分けて録音することができます。
途中でクォンタイズを変更したいとき
a.[QUANTIZE]を押してボタンを点灯させます。
b. CTRL 3/MFX つまみを回して、クォンタイズの設定を変 更します。
c. 設定後、[QUANTIZE]を押してボタンを消灯させます。
クォンタ イズの設定が記憶され、設定はす ぐに録音に反 映されます。
17.録音を終了させたいタイミングで、[REC]を押します。
ディスプ レイのドットが点滅します。点滅 が消えたら録 音終了です。
ドットが点 滅している間は絶対に電源を 切らないでくだ さい。録音し たパターンだけでなく他のパ ターンやメモ リー・カードも破壊される恐れがあります。
クォンタイズとは
パッドを押してサンプルを 演奏させると、どうしてもタ イミングにばらつきが生じ てしまいますが、このばらつ きを自動的に正確なタイミン グに補正して録音する機能 がクォンタイズです。クォンタイズを設定しておくと、4 分音符、8 分音符、16 分音符などの正確なタイミングに 発音を揃えて録音することができます。
特にグルーブ系の音楽などで ジャストなタイミングを作 るのに便利です。
また、リズム・パターンを作るときにも便利です。