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「看護ネット」は、2005 年 2 月 28 日から本格 的な運用を開始しました。より多くの市民や医 療専門職の方々に知っていただくために、新聞、

雑誌等の各種メディアに対してプロモーション 活動を展開しています。その一環として、次のよ うなプレスリリースを行いました。

「大学と地域社会との連携(コミュニティアウト リーチ活動)が求められている昨今、インター ネット先進国であるアメリカでは、大学がホーム ページを使って地域住民と健康関連の情報発信 や交流が進んでいますが、わが国では、こうし た形での地域連携のシステム・方法が、十分に 確立されておりません。聖路加看護大学では、

これからの時代、健康に関連する情報を人々が 自ら手に入れ、医療機関との関わり方や健康生 活を自らが管理・選択していくことが健康問題 解決の鍵と考え、『看護ネット』をスタートいた しました。看護職が持っている健康に関する情 報を公開することで、市民と看護職のコミュニ ケーションとコラボレーションが図れることを目 的とし、隣接した聖路加国際病院や聖ルカ・ラ イフサイエンス研究所との教育・研究・実践活 動も含め、市民に役立つ健康情報配信を続け ていきます。」

「看護ネット」での情報コンテンツ発信

1.  トピックス・イベント情報

トピックスでは、新しいコンテンツの紹介、セミ ナーやイベントのレポートなどがあります。

2.  研究発表の広場

各プロジェクトの目的や活動状況や成果につい てわかりやすく説明しています。

3.  お役立ちリンク

各プロジェクトから紹介された有用なリンクとプ ロジェクトに共通する看護に関連したリンクを作 成してあります。

4.  ニュース

情報サイトとしてはきわめて重要なコンテンツで あるニュースですが、日本では看護に関連した ニュースを集めたものはほとんど存在していな いのが現状です。将来的にはそのようなニュー スをつくることを目指して、ニュースメディアと の連携を試験的に開始しています。それが日経 MedWave ニュースで、現在は医療全般のニュー スを提供しています。

5.  看護の知識

本サイトは市民に役立つ看護情報を提供するこ とを目的としていますが、そのためには看護に ついてもっと知ってもらうことが必要と考え、「看 護とは」というコンテンツを作成しました。看護 の定義、学問としての看護学、看護の歴史、看 護の仕事、看護研究について概説しました。

また、保健医療関係者がインターネットを利用 してますます多くの情報を提供していったとし て、それを生かせるためには、質が高い信頼で きる情報を発見しなくてはなりません。その支 援のために「インターネット上の保健医療情報の 見方」というコンテンツを公開しています。

健康情報コンテンツ発信・相互交信システム開発

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相互交信の場「看護コミュニティ」

(1) 今月の看護師

市民と看護職の交流の場として「看護コミュニ ティ」というコーナーを作成しました。「今月の 看護師」では、看護師のエッセイを通して、看 護師の経験や思いなどについて紹介しています。

(2) ワンクリックアンケート、

  あなたの声を生かす

看護に関連したトピックについて市民の意見を 知りたいと考え、アンケートを行っています。

(3) よろず健康相談

各プロジェクトで市民の相談窓口を設けていま す。現在は、

●在宅高齢者看護相談

●夫・パートナーからの暴力

●寝たきり看護相談の 3 つです。

(4) よろず掲示板

同じく各プロジェクトで掲示板を設置しました。

市民のみならず、看護職も参加した活発なディ スカッションの場になることを期待しています。

現在は、

●いのちを考える

●乳がんについて語ろう

●がんサバイバー(治療後)

●家族で介護の掲示板

●どんな看護がいい看護 ?

●寝かせきりからの脱出の 6 つです。

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「看護ネット」のリンクにも含まれていますが、

リンク集として「市民の健康に役立つ北米大学 のコンテンツ集」を作成しました。インターネッ ト先進国であるアメリカ(+ カナダ)において、

どのようなシステム / 方法で、コミュニティアウ トリーチ活動がとられているのかを、各大学お よびその関連組織(とくに病院)の Web サイト より抽出・整理し、 リンク集として公開すること で、わが国における大学のアウトリーチ活動の 推進に資することを目的としています。市民が学 べる多くの e ラーニングコンテンツや健康情報 などがあります。

これらをヒントにして、「看護ネット」をさらに発 展させることはもちろん、多くの大学でインター ネットをうまく利用したアウトリーチの推進が盛 んになることを期待しています。また、北米のみ ならず、日本のサイトやコンテンツについても今 後公開されていくものを収集していく予定です。

2  市民の健康に役立つ   北米大学のコンテンツ集   http://www.geocities.jp/kazu̲hiro/outreach/

健康情報コンテンツ発信・相互交信システム開発

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若手研究者の育成と連携  COE 専任研究員成果

市民の健康と

ネットコミュニティの可能性         

自分に必要な健康情報を見極めるということ インターネットの普及により、私たちはいながら にして大量の情報を得ることが可能になりまし た。医療関係者でなくても医学論文を検索し、

最新の医療情報を入手することができます。同 じ病気をされた方の体験談を読むこともできま す。あふれかえる情報に対峙し、そこで求めら れるのが自分にとってどれが有益な情報かを見 極める力です。営利性がないか、情報の根拠が 明らかにされているか、更新がなされているか、

問合せ先を明確にしているか、などが健康情報 の質を見極める際の参考となります。また私た ちはインターネットを用いることで情報発信する ことがかつてに比べて容易になりました。その 際も、受け取る側のことを考慮し、情報のもつ 信頼性を高めるよう注意が必要です。      

ネットコミュニティのもつ可能性

インターネットにより、私たちは一方向の情報の 流れだけではなく、時間と空間を越えた双方向 のコミュニケーション、社会関係を結ぶこともで きるようになり、新たなコミュニティ(「ネットコ ミュニティ」)が生まれています。従来、コミュ ニティの存続には「地域性と共同性」が要件と されていました。しかしインターネットは人々を 地域性から解放し、そこで形成されるコミュニ

ティには地縁、血縁を超えたコスモポリタン的 な連帯性が存在し、共通関心の下、帰属感、

一体感も伴いコミュニティ意識も醸成されます。

従来の face to face のコミュニティと比べ、情 報量の多さ、即応性の高さ、アクセスのしやす さの点で優れています。また性別・年齢・社会 的地位に関係なく参加することができるため、

普通の日常生活では会うことのできないような 人同士が、意見を交したり、情報を交換したり する新しい出会いの可能性が生まれます。看護 ネットもそんなネットコミュニティの一つです。

ただしネットコミュニティも実社会同様、見かけ 上多数派の意見が正しいかのように思われ、少 数派の意見が孤立してしまう傾向もあります。

また匿名性をもつがゆえに信頼性をすぐには形 成できないという面もあるでしょう。しかし何か 問題が生じた際にコミュニティーリーダーとして 積極的に調整に動く者が現れることもあれば、

それまでやりとりをじっと見ているだけだった

「沈黙の住民」が突然活発に発言するようにな ることもあります。文字によるコミュニケーショ ンのため参加者は発言がない限り姿が見えませ んが、コミュニティを取り巻くこうした多くの者 の協働でネットコミュニティは支えられているの です。

コミュニティの参加者が自分の持つ情報を提供 しあい、特定の問題の解決が可能になることも あれば、実生活での社会的役割を超えた仲間 意識、社会的サポートが誘発され、さらに多く の支持と共感が世論を形成し、社会を変えて いくこともあるでしょう。私たち自身の健康問題 を考える上でも、ネットコミュニティが一つの焦 点をなすことを今や無視することはできないで しょう。

 健康資源コンテンツデジタル化と e-learning 開発

COE 専任研究員

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