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カラー特徴によるアニメ・実写カテゴライズ

第 5 章 光相関システムの応用Ⅰ:類似画像検索システム 63

5.5 光相関に基づく著作権管理システム

5.5.3 カラー特徴によるアニメ・実写カテゴライズ

第5章 光相関システムの応用Ⅰ:

類似画像検索システム

(b) インターネットからの入力データ

(2) 前処理

(d) 光相関演算結果取得

検索キーワード入力 (1) クローリング (1) 入力

データ取得 テレビ放送 DVD

(2) 前処理 (a) データーベース登録

動画データのダウンロード

特徴量抽出

静止画化・カテゴライズ アニメ・実写分類

Animation Live

(c) 光相関演算

ホログラムへ入力 ホログラム光ディスク

静止画化・カテゴライズ 特徴量抽出

(3) データベース登録

光強度取得 データフォーマット変換

図5.19:光・デジタルハイブリット著作権管理システムのフローチャート.

5.5光相関に基づく著作権管理システム

2. ピーク検出過程:各画像のR,G,Bの3つのカラーヒストグラムを算出し,それ ぞれのヒストグラムから5つずつピーク点を検出する.

3. 特徴量取得過程:5つのピークに対して最小二乗法を用いて近似した後,その ピークの幅を算出し,特徴量を算出する.

4. 識別過程:決定した算出したFQが閾値以下である場合にはアニメ,閾値以上で あれば実写と判定しそれぞれのデータベースと相関演算を行う画像であると識 別する.

本研究の特徴量取得過程においては,1枚の画像に対して15個(5つ× RGB3色)の ピーク幅が得られたのちに,15個のピーク幅の中で最も小さいピーク幅をその画像の 色特徴量(FQ)として定義した.ここで,それぞれのピークの最大値をρとしたとき,

cの値の時のピーク幅をFQとした(0<c<1)(図5.21).本研究でのFQを定義するに あたり,アニメ画像と実写画像のクラス分離度によって図5.21に示すようなFQ取得 位置の評価を行いcの値を決定した.識別過程においては,例外として,RGBどのヒ ストグラムからも5つのピークが取得できなかった場合は,アニメ・実写両方のデー タベースと相関演算を行う対象であると識別する.

第5章 光相関システムの応用Ⅰ:

類似画像検索システム

RGB

(R) (G) (B)

NPR 5 NPR

NPG 5 NPG

NPB 5 NPB

NPR<5, NPG<5 and NPB<5 NPG<

YES

NO

YES YES

YES YES

NO

NO NO

(1)

(2)

(3)

(4)

図5.20: 1枚の画像のカラー特徴量算出のフロー.(1)画像入力過程(2)ピーク検出過程

(3)特徴量算出過程(4)識別過程.

c

図5.21:画像カラーヒストグラムにおけるピーク特徴.

ここで前述のseparation metrics(SM)を用いることで特徴量を定義した.2クラス

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5.5光相関に基づく著作権管理システム

のSMの大きさはアニメ画像と実写画像の識別しやすさを意味する.したがって,こ のSMを最大化するような特徴量を選択することによって,誤認識のもっとも少ない 値幅を特徴量として選択することができる.ここではクラス内分散とクラス間分散を 用いてSMを求めた.本研究では,アニメ3種から計1500枚,実写ドラマ3種から 計1500枚の画像をDVDの動画データから切り出し,アニメ画像群と実写画像群を用 意した.図5.22にピーク幅取得位置cとSMとアニメ画像FRRの関係を示す.

13 13.1 13.2 13.3 13.4 13.5 13.6 13.7 13.8 13.9 14

0 5 10 15 20 25 30 35

0 20/100 40/100 60/100 80/100 1

エラー率(誤拒否率)(%)

 (SM)(a. u.)

ピーク幅検出位置 c

分離度(SM) エラー率

図5.22:特徴量算出位置とSMとアニメ画像FRR.

この結果より,特徴量抽出位置は低いほどSMが高い値となる傾向がみられ,SM は高ければ高いほど分類には良いため,SMのみで特徴量抽出位置を決めるならば,

1/10値幅が最適であった.また,アニメ画像FRRは低ければ低いほどアニメ実写分 離には良く,アニメ実写分類のみで特徴量抽出位置を決めるならば,1/2値幅が最適 である結果となった.アニメFRRの特徴量取得位置による変化量は0.3 %程度である が,1000枚のデータ中の3枚であり,この手法は大量のデータの分類に用いるので

0.3 %でもエラーは小さい程良い.以上の結果より,最も低いアニメ画像FRRが得ら

れた1/2値幅をアニメ実写分類のための画像のFQ取得位置と定義した.図5.22によ り最適化した1/2値幅より算出するFQを利用し作成した色特徴量分布ヒストグラム

第5章 光相関システムの応用Ⅰ:

類似画像検索システム

0 50 100 150 200 250 300 350

0 1 2 3 4 5 6 7

画像数

特徴量 (a. u.)

アニメ 実写 閾値

図5.23:アニメ・実写画像分類結果.

FQ=1.72を閾値とすると,FRR 13.3 %で分類ができた.特徴量をアニメと実写で比

較するとアニメのFQの分布は実写画像よりも小さい傾向がある.画像検索において は,FQ<=1.72の画像をアニメ画像検索時の入力データとし,FQ>1.72の画像を実写 画像検索時の入力データとした.この分類においては,それらが等しい誤り率(Equal

Error Rate: EER)になるように閾値を決定した.ここでEERを閾値として選んだの

は,FRRとFARのトレードオフを考慮したためであるが,適用先や所望の精度によっ

ては,FRR=0 %やFAR=0 %の位置に閾値を設定することも考えられる.また,表5.3に

示す通り,動画検索の際には1つの動画から4枚の画像を抽出して閾値以下の特徴量を 持つ画像が4枚中2枚以上の時をアニメ動画と判定することによって,このシンプル な手法でもアニメ動画のFRR=0.847 %,実写動画のTrue Rejection Rate(TRR)= 91.2

%での分類が可能な結果となった.

表5.3: 分類法を用いた動画識別の結果.

1画像利用時 4画像利用時 アニメ動画のFRR 13.3 % 0.847 % 実写動画のTRR 86.7 % 91.2 %

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