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オシレータ モジュール ( フェイルセーフ クロックモニタ機能付き )

ドキュメント内 PIC16(L)F1703/7 Data Sheet (ページ 62-80)

6.1 概要

オシレータ モジュールは各種のクロック源と優れた 特長を備えているため、消費電力を最小限に抑え最大 限の性能を実現しつつ幅広いアプリケーションに適用 できます。図6-1に、オシレータモジュールのブロッ ク図を示します。

クロック源は、外部オシレータ、水晶振動子、セラミッ ク振動子、RC (抵抗

/

コンデンサ

)

回路によって供給 できます。また、

2

種類の内部オシレータの

1

つと

PLL

回路からシステムクロック源を供給でき、動作速度は ソフトウェアで選択できます。その他のクロックの特 長として、以下が挙げられます。

ソフトウェアによるシステムクロック源選択機能

(

外部か内部かを選択

)

外部オシレータの起動からコード実行開始までのレ イテンシを最小限に抑える

2

段階起動モード

外部クロック源

(LP、XT、HS、ECH、ECM、

ECL、EXTRC

のいずれかのモード

)

の障害を検出 して自動的に内部オシレータに切り換えるフェイル セーフクロックモニタ

(FSCM)

機能

水晶振動子によるクロック源の安定性を確保するオ シレータ起動タイマ

(OST)

オシレータモジュールは、以下のクロックモードのど ちらかに設定できます。

1. ECL –

外部クロック低消費電力モード

(0

0.5 MHz)

2. ECM –

外部クロック中消費電力モード

(0.5

4 MHz)

3. ECH –

外部クロック高消費電力モード

(4

32 MHz)

4. LP – 32 kHz

低消費電力水晶振動子モード

5. XT – 中ゲイン水晶 /

セラミック振動子オシレータ

モード

(

最大

4 MHz)

6. HS – 高ゲイン水晶 /

セラミック振動子モード

(4

20 MHz)

7. EXTRC – 外付け抵抗 /

コンデンサ

8. INTOSC – 内部オシレータ (31 kHz

32 MHz)

クロック源のモードは、コンフィグレーション ワードの

FOSC<2:0>

ビットで選択します。電源投入時に使われ るオシレータのタイプは

FOSC

ビットで決まります。

ECH、ECM、ECL

クロックモードでは、デバイスの

クロック源として外部の論理レベル信号を使います。

LP、XT、HS

クロックモードでは、外付けの水晶振動

子等を使う必要があります。各モードは、それぞれ異 な る 周 波 数 レ ン ジ に 対 し て 最 適 化 さ れ て い ま す。

EXTRC

クロックモードの場合、オシレータの周波数

を設定する外付けの抵抗とコンデンサが必要です。

INTOSC

内部オシレータ ブロックは、

LFINTOSC

MFINTOSC、HFINTOSC

と呼ばれる低周波、中周波、

高周波のクロック源を生成します

(

内部オシレータ ブ ロック、図6-1 参照

)。これら 3

つのクロック源から 幅広いデバイスクロック周波数を供給できます。

PIC16(L)F1703/7

図 6-1:

PIC

®

MCU クロック源の簡略ブロック図

Secondary

T1OSCEN Enable Oscillator SOSCO

SOSCI

Timer1 Clock Source Option for other modules

OSC1 OSC2

Sleep

LP, XT, HS, RC, EC

T1OSC

To CPU and

Postscaler MUX 16 MHz

8 MHz 4 MHz 2 MHz 1 MHz 250 kHz 500 kHz

IRCF<3:0>

31 kHz 500 kHz

Source Internal Oscillator

Block

WDT, PWRT, Fail-Safe Clock Monitor 16 MHz

INTOSC

(HFINTOSC)

SCS<1:0>

HFPLL

31 kHz (LFINTOSC)

Two-Speed Start-up and other modules Oscillator

31 kHz Source

500 kHz (MFINTOSC)

125 kHz 31.25 kHz 62.5 kHz

Peripherals Sleep

External Timer1

4 x PLL

1X 01

00 1

0 0 1 PRIMUX

PLLMUX

0000 1111

Inputs Outputs

SCS FOSC<2:0> PLLEN or

SPLLEN IRCF PRIMUX PLLMUX

=00

=100

0 x 1 0

1 =1110 1 1

≠1110 1 0

≠100 0 x 0 0

1 x 0 1

≠00 X X X X X

FOSC Oscillator

PIC16(L)F1703/7

6.2 クロック源の種類

クロック源は外部と内部に分類されます。

外部クロック源は外部回路によって動作します。例えば、

オシレータ モジュール

(ECH、ECM、ECL

モード

)、

水晶またはセラミック振動子

(LP

XT

HS

モード

)

EXTRC (

抵抗

/

コンデンサ

) モード回路があります。

内部クロック源はオシレータモジュール内部に統合 されています。内部オシレータ ブロックには、2つの 内 部 オ シ レ ー タ と

1

つ の 専 用 位 相 ロ ッ ク ル ー プ

(HFPLL)

があり、これらによって

3

つの内部システム クロック源を生成します。この

3

つの内部システムク ロック源とは、16 MHz の高周波数内部オシレータ

(HFINTOSC)、500 kHz

の中周波数内部オシレータ

(MFINTOSC)、31 kHz

の 低 周 波 数 内 部 オ シ レ ー タ

(LFINTOSC)

です。

システムクロックに外部クロック源と内部クロック源 のどちらを使うかは、OSCCON レジスタのシステム クロック選択

(SCS)

ビットで選択します。詳細は、セ クション6.3「クロック切り換え」を参照してください。

6.2.1

外部クロック源

以下の操作のどちらかにより、外部クロック源をデバ イスのシステムクロックとして使えます。

コンフィグレーション ワードのFOSC<2:0>ビットを 外部クロック源を選択するようにプログラムします。

これによってデバイスリセット時の既定値のシステ ムクロックとして外部クロック源が使われます。

• OSCCON

レジスタの

SCS<1:0>

ビットに書き込む 事で、システムクロック源を以下のどちらかに切り 換えます。

-

セカンダリオシレータ

(

実行時

)

- FOSC

ビットの値によって決まる外部クロック源

詳細は、セクション 6.3「クロック切り換え」を参照 してください。

6.2.1.1 EC

モード

外部クロック

(EC)

モードでは、外部で生成された論理 レベル信号をシステムクロック源として使えます。こ のモードで動作させる場合、外部クロック源は

OSC1

入力に接続します。

OSC2/CLKOUT

は、汎用

I/O

また は

CLKOUT

として使えます。図6-2に、ECモードの ピン接続を示します。

EC

モードには以下の

3

つの消費電力モードがあり、コ ンフィグレーションワードによって選択できます。

• ECH – 高消費電力、4

32 MHz

• ECH –

中消費電力、

0.5

4 MHz

• ECL –

低消費電力、0

0.5 MHz

EC

モードを選択した場合、オシレータ起動タイマ

(OST)

は無効です。従って、パワーオン リセット(POR) 後またはスリープからの復帰後に動作の遅延は発生し ません。PIC®

MCU

は完全なスタティック設計である ため、外部クロック入力を停止すると、全てのデータ がそのままの状態でデバイスが動作を中断します。外 部クロックが再開すると、デバイスは停止直後の状態 から動作を再開します。

図 6-2: 外部クロック

(EC)

モードの動作

6.2.1.2 LP、XT、HS

モード

LP、XT、HS

モードでは、水晶振動子またはセラミッ

ク振動子を

OSC1

OSC2

に接続して使います

(

6-3)。これら

3

つのモードによって、内部インバータ

アンプのゲインが低

/

/

高に設定され、種類と速度 の異なる振動子に対応します。

LP

オシレータモードでは、内部インバータアンプのゲ インが最も低く設定されます。3 つのモードのうち消 費電流が最も少ないのが

LP

モードです。このモード は、32.768 kHzの音叉型水晶振動子

(

腕時計用水晶振 動子

)

の駆動向けです。

XT

オシレータモードでは、内部インバータアンプの ゲインが中程度に設定されます。消費電流は

3

つの モードの中間です。このモードは、駆動レベル仕様が 中程度の振動子に最も適しています。

HS

オシレータモードでは、内部インバータアンプのゲ インが最も高く設定されます。消費電流は

3

つのモー ドのうち最大です。このモードは、駆動レベルを高く 設定する必要のある振動子に最適です。

図6-3と図6-4に、それぞれ水晶振動子とセラミック 振動子を使った代表的な回路を示します。

OSC1/CLKIN

OSC2/CLKOUT Clock from

Ext. System

PIC® MCU

FOSC/4 or I/O(1)

Note 1: 出力は、コンフィグレーション ワードの

CLKOUTENビットの設定で決まります。

PIC16(L)F1703/7

図 6-3: 水晶振動子による動作

(LP、XT、HS

モード

)

図 6-4: セラミック振動子の動作

(XT

または

HS

モード

)

6.2.1.3

オシレータ起動タイマ

(OST)

オシレータ モジュールが

LP、 XT、 HS

モードのいずれ かに設定されている場合、オシレータ起動タイマ

(OST)

OSC1

の発振を

1024

回カウントします。これは、

パワーオンリセット

(POR)

後のパワーアップタイマ

(PWRT)

のタイムアウト時

(

設定されている場合

)、ま

たはスリープからの復帰後に実行されます。この間、

プログラム カウンタはインクリメントせず、プログラ ムの実行は保留されます。ただし、

FSCM

または

2

段 階起動のどちらかが有効な場合を除きます。これらが 有効な場合、

OST

のカウント中もコード実行は継続し ます。その場合の周波数は、選択されている

INTOSC

周波数です。

OST

を使う事で、水晶またはセラミック 振動子を使ったオシレータ回路が完全に起動し、オシ レータ モジュールに安定したシステムクロックが供 給される事を確実にできます。

外部オシレータの起動からコード実行までのレイテン シを最小限に抑えるには、2段階クロック起動モード を使います

(

セクション6.4「2段階クロック起動モー ド」参照

)。

Note 1:

水晶振動子の特性は、種類、パッケージ、

メーカーにより異なります。仕様と推奨ア プリケーションについては、各メーカーの データシートを参照してください。

2:

アプリケーションで予測される

V

DDと仕 様温度でオシレータの性能を必ず検証し てください。

3:

オ シ レ ー タ 設 計 時 の 参 考 と し て、

Microchip

社の以下のアプリケーション

ノートを参照してください。

• AN826

Crystal Oscillator Basics and Crystal Selection for rfPIC

®

and PIC

®

Devices

(DS00826)

• AN849『Basic PIC

®

Oscillator Design』

(DS00849)

• AN943『Practical PIC

®

Oscillator Analysis and Design

(DS00943)

• AN949『Making Your Oscillator Work』

(DS00949)

Note 1: 駆動レベルの低い水晶振動子の場合、直列抵

(RS)が必要となる場合があります。

2: RFの値は、選択したオシレータモードによっ て異なります(通常は210 M)。

C1

C2

Quartz

RS(1)

OSC1/CLKIN

RF(2) Sleep To Internal Logic PIC® MCU

Crystal

OSC2/CLKOUT

Note 1: 駆動レベルの低いセラミック振動子の場合、直

列抵抗(RS)が必要となる場合があります。

2: RF の値は、選択したオシレータモードによっ て異なります(通常は210 M)。

3: セラミック振動子を適切に動作させるために、

並列帰還抵抗(RP)の追加が必要になる場合が あります。

C1

C2 Ceramic RS(1)

OSC1/CLKIN

RF(2) Sleep To Internal Logic PIC® MCU

RP(3)

Resonator

OSC2/CLKOUT

PIC16(L)F1703/7

6.2.1.4 4x PLL

本オシレータモジュールは、システムクロック源を供 給するための、内外部のクロック源と共に使う事がで きる

4x PLL

を内蔵しています。

4x PLL

の入力周波数 は仕様レンジ内である事が必要です。表26-9の

PLL

クロック タイミング仕様を参照してください。

4x PLLは以下の 2

つの方法のどちらかによって有効化

します。

1.

コンフィグレーション ワードの

PLLEN

ビットを

1

」にプログラムする。

2. OSCCON

レジスタの

SPLLEN

ビットに「

1

」を 書き込む

(

コンフィグレーションワードの

PLLEN

ビ ッ ト が「

1

」に プ ロ グ ラ ム さ れ て い る 場 合、

SPLLEN

の値は無視されます

)。

6.2.1.5

セカンダリ オシレータ

セカンダリ オシレータは、Timer1 モジュール専用の 水 晶 振 動 子 用 オ シ レ ー タ で す。デ バ イ ス ピ ン の

SOSCO

SOSCI

の間に接続した

32.768 kHz

の水晶 振動子によるタイマ動作向けに最適化されています。

セカンダリ オシレータは代替システムクロック源と して使え、クロック切り換え機能によって実行中に選 択できます。詳細はセクション 6.3「クロック切り換 え」を参照してください。

図 6-5: 水晶振動子の動作

(

セカンダリ オシレータ

)

C1

C2

32.768 kHz SOSCI

To Internal Logic PIC® MCU

Crystal

SOSCO Quartz

Note 1:

水晶振動子の特性は、種類、パッケージ、

メーカーにより異なります。仕様と推奨ア プリケーションについては、各メーカーの データシートを参照してください。

2:

アプリケーションで予測される

V

DDと仕 様温度でオシレータの性能を必ず検証し てください。

3:

オ シ レ ー タ 設 計 時 の 参 考 と し て、

Microchip

社の以下のアプリケーション

ノートを参照してください。

• AN826『Crystal Oscillator Basics and Crystal Selection for rfPIC

®

and PIC

®

Devices』(DS00826)

• AN849『Basic PIC

®

Oscillator Design』

(DS00849)

• AN943『Practical PIC

®

Oscillator Analysis and Design』(DS00943)

• AN949『Making Your Oscillator Work』

(DS00949)

• TB097『Interfacing a Micro Crystal MS1V-T1K 32.768 kHz Tuning Fork Crystal to a PIC16F690/SS』(DS91097)

• AN1288『Design Practices for Low-Power External Oscillators』

(DS01288)

ドキュメント内 PIC16(L)F1703/7 Data Sheet (ページ 62-80)