9. メソッドの作成
9.1 ウィザード形式でのメソッド作成
クロマトグラフィー手法・カラム選択 スタート時のシステム値設定
カラム平衡化条件
サンプルインジェクション方法 フラクションの分画方法 溶出プログラム
溶出後のカラム洗浄方法 カラムの再平衡化
といったすべてのステップの設定ができます。これらの設定はクロマトグラフィーの手 順に添って1ページずつ表示されますので、簡単にメソッドを作成することができます。
ウィザード形式でのメソッド作成ガイドライン
1. メソッド作成 〜 Wizard 画面の表示
・タスクバーのMethod Editorをクリックし、メソッド作成画面を表示します。
・メニューバーより
File ↓ Newを選択し、New Methodウインドウを開きます。
Wizardを選択し、OKボタンをクリックします。
2. クロマトグラフィー手法・カラム等の設定
Technique クロマトグラフィー手法を選択します。
Anion Exchange 陰イオン交換クロマトグラフィー Cation Exchange 陽イオン交換クロマトグラフィー
RPC 逆相クロマトグラフィー
HIC 疎水性相互作用クロマトグラフィー Size Exclusion ゲルろ過クロマトグラフィー Affinity アフィニティークロマトグラフィー Chromatofocusing クロマトフォーカシング
CIP カラム洗浄(メソッド作成では選択しません)
Column 使用するカラムを選択します。
注:使用するカラムがカラムリストに含まれない場合は、「20.2 カラムリストの 追加」の手順でカラムリストに追加できます。
Column Position カラムを接続したカラム選択バルブポジションを選択します。
BufferPrep バッファープレップのON, OFFを選択します。
以上を選択し、Next>ボタンをクリックします。
3. スタート条件の設定
・ここでは、装置の初期設定条件を入力します。
Wavelength UV1 測定する波長のうち、第1波長を設定します。
(ピーク分取する場合ここで設定した波長に対して、
ピーク分取します)
(第2、第3波長は後述の9項 Variables画面で設定)
Pump A, BのInlet 使用するインレットを指定します。
初期値はA1、B1です。
Buffer Valve A1 Inlet A1のバッファーバルブインレットを指定します。
初期値はA11です。
Start Concentration B 開始B% 濃度を入力します。初期値は0%です。
Equilibration Volume カラム平衡化に使用するバッファー量をCV単位
(カラム体積)で入力します。一般的な目安は3〜
4. サンプルの添加方法の設定
Injection Technique サンプルの添加方法を選択します。
Manual サンプルループまたはスーパーループ
へサンプルを手動で充填
Sample Pump Direct Loading P-950を使用してカラムへサンプルを直 接添加
Sample Pump Loop Filling P-950を使用してサンプルループまたは スーパーループへサンプルを自動充填
System Pump Direct Loading システムポンプを使用してサンプルを カラムへ直接添加
Empty Loop with バッファーの添加量を入力します。
・一度に全量を添加する場合は、ループ体積の3倍量※ を入力
・同一サンプルでスカウティングする場合は、1回分の 注入量を入力
※ゲルろ過の場合はサンプルループ体積の1.2倍量を入力 以上を選択し、Next>ボタンをクリックします。
5. フラクションコレクターのセッティングと素通り画分回収の設定
<Frac-950の場合>
・Frac-950 Rackの選択
18 & 30mm Tubes (イエロー、標準装備)
12mm Tubes (バイオレット)
30mm Tubes (レッド)
MicroPlates&30mm Tubes(ブルー)
・Flowthrough Fractionation(素通り画分の分取方法)
Frac-950 Frac-950で分取
Outlet Valve アウトレットバルブポート3(F3)から一括回収
OFF 回収しない
・さらに下の3項目の設定をします。
Fraction Volume フラクションサイズ(ml)の設定
Tube Type 18mmチューブ か 30mmチューブを選択
Start at 分取開始のチューブ位置の設定
NextTube 前回分取した最終チューブの次のチューブよ
りスタート
FirstTube 指定したラックの1本目のチューブよりスタ ート
<Frac-900の場合>
・Flowthrough Fractionation(素通り画分の分取方法)
Frac-900 Frac-900で分取
Outlet Valve アウトレットバルブポート3(F3)から一括回収
OFF 回収しない
・さらに下の項目を設定
Fraction Volume フラクションサイズ(ml)の設定 以上を選択し、Next>ボタンをクリックします。
6. Elution Fractionation(溶出液の回収)に関する設定
<Frac-950の場合>
・さらに下の3項目を設定
Fraction Volume フラクションサイズ(ml)を設定
Tube Type 18mm か 30mmを選択
Start at 分取開始のチューブ位置の設定
NextTube 前回分取した最終チューブの次のチューブよ
りスタート
FirstTube 指定したラックの1本目のチューブよりスタ ート
Frac-950 のElution Fractionation の推奨設定
・18&30mm Tube の18mmチューブでFlowthrough画分を回収する場合、
Elution FractionationのStart atはNextTube
・18&30mm Tube の30mmチューブでFlowthrough画分を回収する場合、
Elution FractionationのStart atはFirstTube
<Frac-900の場合>
・Fixed Volume Fractionation(定量フラクションの分取方法)
Frac-900 Frac-900で分取
Outlet Valve アウトレットバルブを使用した分取
OFF 回収しない
・さらに下の項目を設定
Fraction Volume フラクションサイズ(ml)を設定 以上を選択し、Next>ボタンをクリックします。
7. 溶出液のPeak Fractionation設定
ピークを自動的に認識して、ピーク成分だけを回収するための設定です。
Peak Fractionation ON, OFFを選択します。
・ONを選択すると、さらに別のウィンドウが開きます。
<Frac-950の場合>
Peak Identification(ピークの認識方法)
Level方式 一定以上の高さのピークだけを認識するように
UV Level(閾値)を設定
Slope方式 ピークスタート、ピークエンドの傾き(スロー
プ)を入力してピークを認識するように設定。
各スロープ値はVariables画面で設定(↓本章9 参照)
・さらに下の3項目を設定
Peak Fraction Volume フラクションサイズ(ml)を設定
Tube Type 18mm か 30mmを選択
Start at 分取開始のチューブ位置の設定
NextTube 前回分取した最終チューブの次のチューブ
よりスタート
FirstTube 指定したラックの1本目のチューブよりス
タート
<Frac-900の場合>
Peak Identification(ピークの認識方法)
Level方式 一定以上の高さのピークだけを認識するように
UV Level(閾値)を設定
Slope方式 ピークスタート、ピークエンドの傾き(スロー
プ)を入力してピークを認識するように設定 各スロープ値はVariables画面で設定(↓本章9 参照)
・さらに下の項目を設定
Peak Fraction Volume フラクションサイズ(ml)を設定 推奨設定
・Peak FractionationをONにする場合は、Fixed Volume Fractionation(定量フラ
8. Elution(溶出方法)の設定
・溶出液の組成を変更する場合
Isocratic ゲルろ過クロマトグラフィーのように単一溶媒で 溶出する場合。サンプル添加直後から、溶出液を 回収。
Isocratic with Delayed Fractionation
ボイド部分を分取しないゲルろ過クロマトグラフ ィーの場合。
Linear Gradient シンプルなリニアグラジエント
Segmented Gradient 多段階グラジエント
注!:疎 水 性 相 互 作 用 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー ( H I C ) を 行 う 場 合 、 必 ず
Segmented Gradientをお選びください。
・洗浄の初期設定
Wash Out Unbound Sample(非吸着画分の洗浄) 2 CV
Clean after Elution at 100 %B(溶出後のカラム洗浄) 5 CV 必要ない場合チェックを外してください。
Wizard設定が終了した時点で作成されるVariables画面でも変更できます。
・再平衡化の設定
Reequilibration(カラムの再平衡化) 5 CV 必要な場合にチェックを入れます。
設定終了後、Finishボタンをクリックします。続いてVariables画面が表示されます。
9. Variables画面での入力項目
・Wizardで設定した数値は、このようなVariables画面で確認することができます。
・変更したい値があれば、表の中のValueセルをダブルクリックして値を変更できます。
<Variables画面での主な変更・チェック項目>
・Wavelength(第2、第3波長の設定)
・Wash Out Unbound Sample(非吸着画分の洗浄)の体積※
・Clean after Elution at 100 %B(溶出後のカラム洗浄)の体積※
・Reequilibration(カラムの再平衡化)の体積※
・PeakFrac Parameters(Slope方式でピークフラクションを設定した場合の Slope値)等
※これらの項目は、Variables画面下方のShow detailsボックスにチェックをすると表 示されます。
10. Run Set upの他のページでの確認項目
<Frac-950>ページ
・Frac-950 の分取条件設定
Rack ここで選択されているラックが、Wizardで設定し たラックと一致しているか確認します
Fraction order 分取の方向(縦横計4種の中から選択)
<BufferPrep>ページ
・BufferPrepを行う場合、Wizardで選択したレシピがここでも正しく選択されている ことを確認します。
<Method Information>ページ
・メソッドの所用時間、必要バッファー量等が確認できます。
必要な確認を行い、メソッド作成は終了です。
11. メソッドの保存
注:メソッドを実行すると、メソッド名の後に 01 から始まる番号が付いたResult ファイルが作成されます。
12. 作成したメソッドの確認・表示
・タスクバーのUNICORN Main Menuをクリックします。
Methodsウインドウに、保存されたメソッド名が表示されます。
ファイルを開く場合、この画面のファイル名をダブルクリックします。
9.2 作成したメソッドをテンプレートとして保存
タスクバーのMethod Editorをクリックします。
・Wizard方式でメソッドを作成します(9.1参照)。
・すでにメソッドとして保存している場合は、そのメソッドFileを開きます。
File ↓ Open...
・作成後、下記のようにテンプレートとして保存します。
File ↓ Save as Template...
Name テンプレート名を入力します。
Technique クロマトグラフィー手法を選択し、OKをクリックします。
次回からは、メソッド作成方式としてTemplate(10.1.1項参照)を選択し、表示される Variables画面で必要な箇所のみ数値を変更します。このようにして作成したメソッドは、