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【インターネット上の被害状況】

インターネット上の模倣被害状況

中国国家工商総局(SAIC)の公式サイトよりますと、2011 年 1 月から 11 月までに展開された「知的財産権侵害商品の摘発プロジェクト」におい て、工商行政管理局は違法商品掲載のサイト 38,446 件を削除、1,199 件 を閉鎖、6,895 件に是正命令し、851 件を取締り、47 件を刑事移送したと されています。合計罰金額は 995.31 万元に上り、これらの違法行為が制 止されなかった場合は、インターネットを通じて更に大きな模倣品の需 要と被害が生じたと想定されます。

(出典:特許庁「2010 年度模倣被害調査報告書」)

(注 1)数値は 2009 年度に模倣被害を受けた企業の中で、商標、意匠、特許、実用 新案、著作権、その他の知的財産権の何れかについて、インターネットで模 倣被害を受けた企業の割合を表します。

(注 2)被害が確認されたのは日本国内の企業や個人が開設したウェッブサイトに限 りません。

インターネットによる模倣品の拡散はどれぐらい深刻なのでしょうか。

また、特許庁の「2010 年度 模倣被害調査報告書」から、模倣品被害に遭 ったと回答した企業のうち、その約半分の 48.3%の企業が「インターネッ トにおける被害があった」と回答しています。つまり、模倣品はリアル マーケットに加えて、インターネット上でも拡散していることがわかり、

こうした流通は世界規模であると言えます。

【中国のインターネット利用者情況】

(出典:http://www.gabagenews.net/achives/1340322.html) 2008 年に中国のインターネット利用者数はアメリカを抜いて、世界一に なりました。そして、中国インターネット情報センター(CNNIC)が公表 した「第 26 回中国インターネット発展状況統計報告」によると、中国の インターネットユーザー数は 2010 年 6 月時点で 4 億 2000 万人とされて います。

人口と比較した場合の普及率は 30%程度で、他の先進国と比べると確か に低いほうになります。しかし世界のインターネットの普及状況などを 定点観測している【IntenetWoldStats.com】で発表された「中国の 2000 年 から 2009 年までのインターネットユーザー増加率」に目を向けて見ると、

この 10 年間で中国のネットユーザーは「17.1 倍」という凄まじいスピー ドで成長を遂げていることがわかります。

4 億人はすごいですね。しかし、中国の人口から考えた場合、インターネ ットの普及率はまだ 30%程度しかないのですね。

中国ではインターネット利用者はどれぐらいいるのでしょうか?

【模倣品拡散ルート】

インターネット上の模倣品は、主に以下の二つのルートで流通していま す。

個別企業や個人が自らのウ ェブページ又は SNS 上で模 倣品情報を売り込んでいる 場合

【例】工場の HP で侵 害疑義品写真を掲載

【例】アリババで侵害 疑義のルイヴィトンの バッグを販売

SNS:ソーシャル・ネットワーキ ング・サービス。社会的ネッ トワークをインターネット 上で構築するサービスのこ と。

アリババ:企業間電子商取引(B2B)

のオンライン・マーケッ トを運営しており、240 余りの国家と地域にて 5340 万以上の会員を保 有するグループ。

模倣品はインターネット上ではどのように販売されているのでしょう か?

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個別企業や個人がネットオ ークションなどの電子商取 引サイトに出展して模倣品 情報を売り込んでいる場合

【中国の電子商取引サイト】

大きな違いとしては、販売者と購入者が企業か個人かということです。

これを図に表すと以下のようになります。

企業法人(Business)

消費者(Consumer)

企業法人(Business)

消費者(Consumer)

消費者(Consumer)

= B2B

= B2C

= C2C

電 電子 子商 商取 取引 引の の主 主要 要形 形式 式

中国電子商取引研究センターのレポート『2010年中国電子商務市場数拠 監測報告』(2010年中国電子商取引市場データ観測報告)によると、中 国の電子商取引サイトの総数は2万700サイトに達したとされています。

うち、B2C、C2Cなどネットショップサイト数は1万2500サイトあり、出品 しているネットショップは1200万店舗に達しています。このネットショ ップの管理が特に難しく、模倣品流通の温床となっています。

売り手 買い手

中国にはどれぐらいの電子商取引サイト(インターネットショッピング サイト)があるのでしょうか?

B2B、B2C、C2C の違いについて教えてください。

【主要電子商取引サイトの一部紹介】

アリババ(www.alibaba.com)

世界中のバイヤーとサプライヤーのマッチング をサポートする中国最大手のB2Bサイト

B2B サイト

慧聡ネット(www.hc360.com)

大手B2Bサイト。サプライヤー・バイヤー情報、

代理、提携等のビジネス情報もある。

B2C サイト

タオバオモール(www.tmall.com)

アリババ傘下にある人気のB2Cサイト

卓越アマゾン(www.amazon.cn)

書籍、コンテンツ製品、デジタル製品、玩具、

家具、化粧品等のB2Cサイト

当当ネット(www.dangdang.com)

書籍、コンテンツ、デジタル等の総合B2Cサイ ト

京東モール(www.360buy.com)

デジタル、家電、形態、コンピュータ部品、ネ ット製品等数万種の商品を扱うB2Cサイト

C2C サイト

タオバオネット(www.taobao.com)

アリババ傘下にあり、中国 EC 市場の80%のシ ェアを誇る人気のC2Cサイト

百度有啊(http://youa.baidu.com/)

百度傘下の大型C2Cショッピングサイト

拍拍ネット(http://www.paipai.com)

メッセンジャーQQの騰訊社傘下のCtoCサイト

一例として、中国の主要電子商取引サイトを紹介します。

【インターネットショッピングサイトの性質の違い】

サイト経営者の性質は、下記2タイプに分けることができます。

■プラットフォーム提供型

■直接運営型

リアル市場に例えると、卸売市場のようなものです。プラットフォーム運営 業者は市場管理者に当たり、出品者は市場内のテナントに当たります。プラ ットフォーム運営業者は直接商品の売り買いに参加せず、主としてサイトの 運営・管理を行います。

いろいろなショッピングサイトがありますが、ビジネス形態にはどのよ うな違いがあるのでしょうか?

管理

サイト運営者

リアル市場に例えると、大型総合スーパーマーケットのようなものです。サ イト運営業者自身が商品を仕入れ、販売を行います。

サイト運営者

出品者 出品者 出品者

この経営方式を取っているのはCtoCまたはBtoCの買い手が個人である場 合が代表的です。この形式では、模倣品を完全に防御できておらず、侵 害品が流通しています。

この形式を採っている主なサイト運営者は、通常模倣品に対するクレーム 申し立てのルートを設け、その出品業者に対する罰則を取り決めて、模倣 品の抑制に努めています。

プラットフォーム提供型サイト

まずは、サイトの運営者が表に出ていないプラットフォーム提供型を紹 介します。前述のとおり、運営者が販売者にプラットフォームのサービ スのみを提供するパターンです。このタイプでは商品を販売しているの は個々の出品者であり、結果として運営者による管理が難しく、侵害品 が多発しています。

直接運営型サイトは、販売業者がサイト運営者自身であるサイトです。

侵害品は比較的尐ないのですが、仕入れなどの段階において生産業者や 貿易業者が模倣品等の問題品を納入しても、運営者には分からない場合 があります。価格競争が激しいため、正規品、返品のリサイクル品、横 流し品など、様々な問題品が混ざって販売されているという噂がありま す。

このタイプはサイト運営業者自身が販売業者であるため、自らに対する 罰則はなく、権利侵害に関する専用のクレームルートもありません。自 らはニセモノ販売は一切しないという前提なので、関連のクレームルー トを設置すること自体がおかしいということになります。

罰則がなく、クレーム申し立てのルートが設けられていない場合が多いで す。

直接運営型サイト

【インターネットによる国際流通の実態】

アリババ傘下の英語サイト:http://www.aliexpess.com/

様々な 言語の サイト を開設

中国最大のBtoBサイトであるアリババ社を例に見た場合、同社は積極的 な海外進出を行っており、英語、フランス語、ドイツ語等のサイトも開 設しています。

実際にどれぐらいの模倣品が中国のショッピングサイトを通じて海外に 売られているのでしょうか?

アリババ社が発表した同社 2011 年度第 1 四半期(1~3 月)の経営状況に よると、売上の 59%は海外で得ていることが分かります。また、海外の ユーザー登録数は約 2,000 万件に上り、世界中に 70 以上の事務所を設置 しています。これら海外事業のうち、模倣品の流通も尐なからず含まれ ていると考えられます。