HPDMでは、1つのデバイスからイメージをキャプチャし、類似のデバイスに数に制限なくそのイ メージを展開できます。イメージは、デバイスのフラッシュ ストレージのすべてのデータを含むバイ ナリ ファイルです。
重要:HPDMでは、イメージに含まれるオペレーティング システムのライセンスを所有していないデ バイスにはイメージが展開されません。
ヒント:HP ThinProまたはHP Smart Zero Coreではライセンスのチェックがありません。十分なディス
ク容量がある限り、これらのオペレーティング システムは入れ替えて使用できます。
特定のオペレーティング システムごとのイメージング操作のサポートについて詳しくは、お使いの バージョンのHPDMまたはHPDM Service Packの『Release Notes』を参照してください。
HPDMで使用できる各種のイメージング方法について詳しくは、以下の項目を参照してください。
● 42 ページのPXEを使用しないイメージング(推奨)
● 45 ページのPXEを使用したイメージング
注記:サポートされているThin Client、および特定のThin Clientモデルのイメージングのサポートに ついては、お使いのバージョンのHPDMのリリース ノートを参照してください。
PXE を使用しないイメージング
HPDMでのイメージング方法としては、PXEを使用しないイメージングをおすすめします。この方法 では、イメージング タスクの送信時に対象となるデバイスでHPDM Agentが実行されている必要があ ります。PXEを使用しないイメージングのメリットは、対象となるデバイスと同じサブネットに
HPDM Gatewayを導入する必要がないことです。
ヒント:Windowsベースのデバイスでは、デバイスがHPDM Master Repositoryの共有フォルダーにア クセスでき、書き込み許可を与えられていることを確認してください。アクセス先の共有フォルダー がドメイン内にある場合、グループ ポリシーが書き込み許可に影響する場合があります。
PXE を使用しないでイメージをキャプチャする
PXEを使用しないでイメージをキャプチャするには、以下の操作を行います。
1. タスク パネルで[Task Templates](タスク テンプレート)タブを選択して、[_Capture Image]テン プレートをダブルクリックします。
2. [Template Editor - Imaging](テンプレート エディター-イメージング)ダイアログ ボックスの [Image Name](イメージ名)フィールドおよび[Description](説明)フィールドに情報を入力し ます。
3. デバイスが無線ネットワークを使用している場合は、[マスター リポジトリにアップロードする 前に、キャプチャされたイメージ ファイルをThin Clientにキャッシュする]を選択します。
注記:[マスター リポジトリにアップロードする前に、キャプチャされたイメージ ファイルを
Thin Clientにキャッシュする]オプションを選択する場合は、キャプチャしたイメージをキャッ
シュするために十分な空きディスク領域がデバイスに必要です。
42 第 6 章 イメージング操作
4. [Save as](名前を付けて保存)ボタンを選択してこのテンプレートの名前を入力し、[OK]を選択 します。タスク パネルに新しいテンプレートが表示されます。
5. デバイス パネルのデバイスにこのテンプレートをドラッグ アンド ドロップします。[Task Editor](タスク エディター)ダイアログ ボックスが表示されます。
6. [Save result as template](結果をテンプレートとして保存)フィールドに、自動的に作成される 結果テンプレートの名前を入力します。これによって、キャプチャしたイメージを他のデバイス に適用できるようになります。
7. [OK]を選択すると、タスクがただちにデバイスに適用されます。タスクが送信されると、指定し た名前の結果テンプレートが作成されます。テンプレートの最初の状態は[Transferring](転送中)
です。
8. HPDM Agentがタスクを受信すると、そのデバイスに、30秒後に再起動するという警告メッセー
ジが表示されます。デバイスの再起動後に、イメージがHPDM Master Repositoryにキャプチャさ れます。
注記:Windowsイメージは.ibrファイル、HP ThinProまたはHP Smart Zero Coreイメージは.dd.gz ファイルとして保存されます。
9. デバイスはキャプチャの完了後に再起動されます。
重要:この処理を実行している間は、デバイスの電源をオフにしないでください。
デバイスはもう一度再起動されます。
10. HPDM Consoleのタスク パネルには、タスクが処理中であることが引き続き表示されます。キャ
プチャされたイメージの圧縮処理中です。タスクが完了し、キャプチャしたイメージのチェック サムが確認されると、指定した名前の新しいテンプレートが、[Task Templates]一覧に表示されま す。
11. これで、このテンプレートを使用して、キャプチャしたイメージを別のデバイスに適用できま す。これを行うには、キャプチャしたイメージをデバイス パネル内のデバイスまたはデバイス ツリー内のフォルダーにドラッグ アンド ドロップします。
テンプレートに関連付けられたイメージに関する情報を表示するには、テンプレートの名前をダブル クリックして[Template Editor](テンプレート エディター)ダイアログ ボックスを表示します。この ボックスにはイメージの名前およびOSの種類が表示されます。[View Details](詳細の表示)ボタン を選択すると、イメージの詳細情報が表示されます。
PXE を使用しないでイメージをキャプチャした場合に保持される設定
オペレーティング システム 保持される設定 Windows 10 IoT Enterprise
Windows Embedded 8.1 Industry Pro Windows Embedded 8 Standard Windows Embedded Standard 7 Windows Embedded Standard 2009
ソースのデバイスとキャプチャされたイメージの両方で、ソースのデバイ スのすべての設定(ホスト名、ネットワーク設定、ドメイン設定、書き込 みフィルターの状態を除く)が保持されます
HP ThinPro HP Smart Zero Core
ソースのデバイスとキャプチャされたイメージの両方で、ソースのデバイ スのすべての設定(ホスト名およびネットワーク設定を除く)が保持され ます
PXEを使用しないイメージング 43
ヒント:Windowsオペレーティング システムでは、イメージをキャプチャする前にソースのデバイス がドメインに参加した場合、イメージのキャプチャ後にドメイン メンバーシップが失われます。イ メージをキャプチャするときには、事前にドメインからソースのデバイスを削除しておくことをおす すめします。また、ドメインのパスワードの複雑さを管理するグループ ポリシーがローカル ユーザー アカウントに影響し、より厳密な基準を満たすパスワードに変更するようにユーザーが求められると いう既知の問題もあります。
PXE を使用しないでイメージを展開する
PXEを使用しないでイメージを展開するためのプリセット テンプレートはありませんが、イメージを キャプチャするか、既存のイメージ ファイルをインポートして作成できます。
PXEを使用しないでイメージを展開するには、以下の操作を行います。
1. PXEを使用しないでイメージをキャプチャし、展開用テンプレートを作成します(42 ページの PXEを使用しないでイメージをキャプチャするを参照してください)。
または
メニューから、[Template](テンプレート)→[Import](インポート)→[Image Files](イメージ ファイル)→[to deploy without PXE](PXEを使用しないで展開する)の順に選択します。ウィ ザードの説明に沿って操作すると、自動的に展開用テンプレートが作成されます。
2. 展開用テンプレートをダブルクリックして[Template Editor](テンプレート エディター)を開き ます。
3. [View Details](詳細の表示)ボタンを選択すると、イメージ パッケージについての詳細情報が表 示されます。
4. ソースのデバイスとはハードウェア プラットフォームが異なるデバイスにイメージを展開する 場合は、[Allow Cross Platform Imaging](プラットフォーム間のイメージングを許可)を選択しま す。このオプションを選択する場合は、イメージが対象のデバイスで正常に機能することを確認 しておく必要があります。
5. [Save as](名前を付けて保存)ボタンを選択して、テンプレートを新しい名前で保存します。
6. テンプレートを、イメージを展開するデバイスにドラッグ アンド ドロップします。[Task Editor]
(タスク エディター)ダイアログ ボックスが表示されます。ここでは[Template Editor]に表示され たものと同じオプションを編集できます。
7. デバイスが無線ネットワークを使用しているか、キャッシュされた更新を使用してイメージを展 開する場合、[Cached Updates](キャッシュされた更新)タブ→[Cache task and payload on device instead of executing task immediately](タスクをすぐに実行する代わりに、タスクおよびペイ ロードをデバイスにキャッシュする)の順に選択します。
注記:タスクの送信中に[キャッシュされた更新]オプションが選択されている場合、タスクはイ メージ ファイルがデバイス上でキャッシュされたあとにキャッシュされます。キャッシュされ たイメージング タスクを実行するには、[_Execute Cached Tasks]タスクをデバイスに送信する必 要があります。
このオプションでは、イメージ ファイルをキャッシュするために十分な空きディスク領域がデバ イスに必要です。
注記:キャッシュ更新モードでは、HPDMはWindowsベースのデバイスへの.ibrイメージの展開、
またはHP ThinProベースのデバイスへの.dd.gzイメージの展開のみをサポートします。
8. [OK]を選択すると、イメージがデバイスに展開されます。
44 第 6 章 イメージング操作
注記:t5740またはt5740eにWindows Embedded Standard 7 SP1をインストールする[_Deploy Image]
タスクの実行中に、BIOSが自動更新されます。t5740およびt5740eではBIOSの工場出荷時バージョ ンは1.03ですが、Windows Embedded Standard 7 SP1ではバージョン1.04が必要です。
PXE を使用しないでイメージを展開した場合に保持される設定
オペレーティング システム 保持される設定 Windows 10 IoT Enterprise
Windows Embedded 8.1 Industry Pro Windows Embedded 8 Standard Windows Embedded Standard 7 Windows Embedded Standard 2009
● 書き込みフィルターの状態
● ホスト名
● ネットワークの設定
● ターミナル サービスのライセンス
● Windowsアクティベーション用ライセンス(一部のオペレーティング
システムのみ)
HP ThinPro HP Smart Zero Core
● ホスト名
● ネットワークの設定
PXE を使用したイメージング
PXEは、リモートでのシステムの復元に最適なオプションのイメージング方式です。HPDM Gatewayに 含まれているPXEサービスは、初期設定で無効になっていますが、HPDM Gatewayサービスと同時に 開始および停止するように設定できます。
PXEを使用するイメージングでは、対象となるデバイスと同じサブネットにHPDM Gateway(PXEサー バーを含む)を導入する必要があります。PXEを使用するイメージングのメリットは、イメージの展 開中にデバイスのオペレーティング システムが稼動している必要がないことです。つまり、オペレー ティング システムが破損しているデバイスにイメージを展開できます。
ヒント:PXEを使用するイメージングには追加の構成が必要な場合があります。PXEイメージングに 関連する問題が発生した場合は、47 ページのPXEイメージングのための環境設定を参照してくださ い。
[PXE Deploy]テンプレートの作成
初期設定では[PXE Deploy]テンプレートはありませんが、[PXE Deploy]テンプレートを作成する方法が3 つあります。
● イメージ ファイルをインポートする
● [Deploy Image]テンプレートを[PXE Deploy]テンプレートに変換する
● 既存の[PXE Deploy]テンプレートをコピーして別のOSで使用する
イメージ ファイルをインポートする
1. HPDM Consoleのメニュー バーから、[Template](テンプレート)→[Import](インポート)→
[Image Files](イメージ ファイル)→[to deploy using PXE](PXEを使用して展開する)の順に選 択します。
2. [イメージ ファイルのインポート]ダイアログ ボックスで[Browse](参照)を選択し、インポート するイメージ ファイルを選択します。
PXEを使用したイメージング 45