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アンセットアップ手順

4   クラスタシステムでの運用

4.6  アンインストールとアンセットアップ

4.6.2  アンセットアップ手順

論理ホスト環境をアンセットアップします。アンセットアップ手順には,実行系ノード の手順と,待機系ノードの手順があります。実行系ノード,待機系ノードの順にアン セットアップしてください。

は実行系ノードで行う項目を, は待機系ノードで行う項目を示します。

また, は使用する環境によって必要になるアンセットアップ項目,または セットアップ時に設定した場合に必要になるアンセットアップ項目を示します。

PFM - Agent for WebLogic Serverのアンセットアップ手順について説明します。

(1) クラスタソフトからの停止  

クラスタソフトからの操作で,実行系ノードと待機系ノードで起動している

Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止してください。停止する 方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。

(2) 共有ディスクのマウント

共有ディスクがマウントされていることを確認します。共有ディスクがマウントされて いない場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャの操作などで,共有 ディスクをマウントしてください。

注意

共有ディスクがマウントされていなくても,ローカルディスク上のアンセットアッ プする論理ホストの環境ディレクトリにjp1pcディレクトリおよびjp1pcディレ クトリ以下のファイルがある場合は,共有ディスクをマウントしないでセットアッ プしています。この場合は次の手順で対処してください。

1. ローカルディスク上のアンセットアップする論理ホストの環境ディレクトリにあ るjp1pcディレクトリをtarコマンドでアーカイブする。

2. 共有ディスクをマウントする。

3. 共有ディスク上にアンセットアップする論理ホストの環境ディレクトリがない場 合は,環境ディレクトリを作成する。

4. 共有ディスク上のアンセットアップする論理ホストの環境ディレクトリにtar ファイルを展開する。

5. 共有ディスクをアンマウントする。

6. ローカルディスク上のアンセットアップする論理ホストの環境ディレクトリにあ るjp1pcディレクトリ以下を削除する。

(3) ポート番号の設定の解除  

この手順は,ファイアウォールを使用する環境で,セットアップ時にjpcnsconfig portコマンドでポート番号を設定した場合だけに必要な手順です。

ポート番号の解除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management システ ム構築・運用ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章,およ びクラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。

(4) PFM - Agent の論理ホストのアンセットアップ

手順を次に示します。

1. jpchasetup listコマンドを実行して,論理ホスト設定を確認する。

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup list all -lhost jp1-hals

論理ホスト環境をアンセットアップする前に,現在の設定を確認します。論理ホスト 名や共有ディスクのパスなどを確認してください。

2. PFM - Agent for WebLogic Serverのインスタンス環境を削除する。

次のようにコマンドを実行します。

jpcinsunsetup agts -lhost jp1-hals -inst APSV

jpcinsunsetupコマンドを実行すると,論理ホストのインスタンスを起動するため の設定が削除されます。また,共有ディスク上のインスタンス用のファイルが削除さ れます。

3. jpchasetup deleteコマンドを実行して,PFM - Agent for WebLogic Serverの論理 ホスト環境を削除する。

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup delete agts -lhost jp1-hals

jpchasetup deleteコマンドを実行すると,論理ホストのPFM - Agent for

WebLogic Serverを起動するための設定が削除されます。また,共有ディスク上の論

理ホスト用のファイルが削除されます。

4. jpchasetup listコマンドで,論理ホスト設定を確認する。

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup list all

論理ホスト環境からPFM - Agent for WebLogic Serverが削除されていることを確認 してください。

注意

共有ディスクがマウントされていない状態で論理ホスト環境を削除した場合は,物 理ホスト上に存在する論理ホストの設定が削除され,共有ディスク上のディレクト リやファイルは削除されません。この場合,共有ディスクをマウントして,環境 ディレクトリ以下のjp1pcディレクトリを手動で削除する必要があります。

(5) 他 Performance Management プログラムの論理ホストのアンセット アップ  

PFM - Agent for WebLogic Serverのほかに,同じ論理ホストからアンセットアップする

PFM - Agentがある場合は,この段階でアンセットアップしてください。

アンセットアップ手順については,マニュアル「JP1/Performance Management システ ム構築・運用ガイド」の,クラスタシステムでの構築と運用について説明している章,

または各PFM - Agentマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している

章を参照してください。

(6) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート

論理ホストのPFM - Agent for WebLogic Serverを削除したら,環境定義をファイルに エクスポートします。

Performance Managementでは,環境定義のエクスポートおよびインポートによって実 行系と待機系の環境を合わせる方式を採っています。

実行系ノードでエクスポートした環境定義(Performance Managementの定義が削除さ れている)を,待機系ノードにインポートすると,待機系ノードの既存の環境定義

(Performance Managementの定義が削除前のままの状態で定義が残っている)と比較 して差分(実行系ノードで削除された部分)を確認してPerformance Managementの環 境定義を削除します。

手順を次に示します。

1. jpchasetup exportコマンドを実行して,論理ホスト環境定義をエクスポートす る。

Performance Managementの論理ホスト環境の定義情報を,エクスポートファイル に出力します。エクスポートファイル名は任意です。

例えば,lhostexp.txtファイルに論理ホスト環境定義をエクスポートする場合,

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup export -f lhostexp.txt

(7) 論理ホスト環境定義ファイルの待機系ノードへのコピー  

エクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。

(8) 共有ディスクのアンマウント  

ファイルシステムをアンマウントして,作業を終了します。なお,その共有ディスクを 続けて使用する場合は,ファイルシステムをアンマウントする必要はありません。

(9) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート

実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードに反映させるため にインポートします。なお,待機系ノードでは,インポート時に共有ディスクをアンマ ウントする必要はありません。

手順を次に示します。

1. jpchasetup importコマンドを実行して,論理ホスト環境定義をインポートする。

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup import -f lhostexp.txt  

コマンドを実行すると,待機系ノードの環境を,エクスポートファイルの内容と同じ 環境になるように設定変更します。これによって,論理ホストのPFM - Agent for WebLogic Serverを起動するための設定が削除されます。ほかの論理ホストの Performance Managementのプログラムをアンセットアップしている場合は,それ らの設定も削除されます。

また,セットアップ時にjpcnsconfig portコマンドで固定のポート番号を設定し ている場合も,解除されます。

2. jpchasetup listコマンドを実行して,論理ホスト設定を確認する。

次のようにコマンドを実行します。

jpchasetup list all  

実行系ノードでjpchasetup listコマンドを実行したときと同じ内容が表示される ことを確認してください。

(10) クラスタソフトからの PFM - Agent の登録解除  

クラスタソフトから,論理ホストのPFM - Agent for WebLogic Serverに関する設定を 削除してください。

設定を削除する方法は,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。

(11) PFM - Manager での設定の削除  

PFM - Web ConsoleでPFM - Managerにログインし,アンセットアップするPFM - Agent for WebLogic Serverに関連する定義を削除してください。

手順を次に示します。

1. PFM - Web Consoleから,エージェントを削除する。

2. PFM - Managerのエージェント情報を削除する。

例えば,PFM - Managerが論理ホストjp1-hal上で動作し,PFM - Agent for WebLogic Serverが論理ホストjp1-hals上で動作している場合,次のように指定して

コマンドを実行します。

jpcctrl delete サービスID host=jp1-hals lhost=jp1-hal サービスIDには削除するエージェントのサービスIDを指定してください。

3. PFM - Managerサービスを再起動する。

サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management シス テム構築・運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明 している章を参照してください。

4. PFM - Web Consoleを再起動する。

サービス情報の削除をPFM - Web Consoleで有効にするには,PFM - Managerサー ビスを再起動したあと,PFM - Web Consoleを再起動する必要があります。