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第 4 章 MVP 活用パターンの有効性の評価

4.2 アンケート調査

本節では,前章の分析結果を踏まえて,様々な製造業・ソフトウェア企業に対してアンケ ート調査を行う.製造業だけでなく,ソフトウェア企業に対してもアンケート調査を行うこ とで,のちに製造業・ソフトウェア企業間の比較を行うことが可能となる.今回行ったアン ケート調査の概要を以下に示す.

アンケート調査の対象である,北陸先端科学技術大学院大学 東京サテライトの社会人学 生は,様々な企業に勤務する社会人学生が在学しており,当該サテライトは,技術経営

(MOT)プログラムや,サービス経営(MOS)プログラム,IoTイノベーションプログラ ム,医療サービスサイエンス(MSS)などの製品・サービス開発と関連性の高いプログラム が開講されていることから,当該サテライトに在学する様々な企業に勤務する社会人学生 は,新製品・サービス開発に携わったことのある人が一定数いると考えることができる.こ のような観点から,アンケート対象として妥当であると考えた.

以下に,今回のアンケート調査における質問項目を示す.

アンケート調査 概要

 アンケート方式:Webアンケート

 対象:北陸先端科学技術大学院大学 東京サテライトの社会人学生のう ち,新製品・サービス開発に携わったことのある人

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アンケート調査 質問項目

 新製品・サービス開発に関わった際の,現在もしくは過去の業態(自由記述)

 MVPまたはそれに近い形で顧客ニーズを獲得し,開発した製品・サービスはあるか

(ある/ない・ないと思う)

 ある(MVPを活用した)

 それは,B2B,B2C,その他(C2C,B2B2Cなど)どの製品・サービスに該当するか

(B2B/B2C/その他)

 B2B

- どのフェーズでMVPを活用したか(市場調査段階/商品企画段階/開発段階/商品 化直前のテスト段階)

- 商品企画から製品化までの開発期間

- そのニーズ調査はどのようなものであったか(展示会の場でMVPを使いニーズ調 査をした/パートナー企業などの有識者に対してニーズ調査をした/全く当てはま らない)

- 製品・サービスの概要(自由記述)

 B2C

- どのフェーズでMVPを活用したか(市場調査/商品企画/開発/商品化直前のテス ト段階)

- 商品企画から製品化までの開発期間(プルダウン式)

- そのニーズ調査はどのようなものであったか(既存の製品に対するフィードバッ クにより顧客ニーズを獲得/フィードバックによる修正を前提にローンチ/クラウ ドファンディングを実施/全く当てはまらない)

- 製品・サービスの概要(自由記述)

 その他

- どのフェーズでMVPを活用したか(市場調査/商品企画/開発/商品化直前のテス ト段階)

- 商品企画から製品化までの開発期間(プルダウン式)

- そのニーズ調査はどのようなものであったか(既存の製品に対するフィードバッ クにより顧客ニーズを獲得/クラウドファンディングを実施/パートナー企業など の有識者に対しニーズ調査をした/全く当てはまらない)

- 製品・サービスの概要(自由記述)

 ない・ないと思う

- そのニーズ調査はどのようなものであったか(複数選択式)

- その製品・サービスはB2B,B2C,その他のどれに該当するか(B2B/B2C/その 他)

- 製品・サービスの概要(自由記述)

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また,アンケート回答者に対しては事前に, MVPの定義を以下のように平易に提示し,

上記アンケート調査の回答を募った.

アンケート調査を行った結果.以下のような企業の回答が集まった.製造業は消費財から 生産財まで幅広い業態の企業の回答が得られた.製造業の回答数に関しては,相対して総合 電機メーカー,通信機器メーカー,自動車メーカーが多い結果となり,IT・サービス企業の なかでは情報サービス企業がその大半を占めるという結果となった.

MVP(Minimum Viable Productの説明)

MVP(実用最小限の製品)とは,最小限の労力と時間で開発できるプロトタイプの 一種です.MVPを構築し,見込み客であるアーリーアダプタ―に見せ,ニーズを抽 出することで,開発の失敗リスクを低減できます.ただし,ここでのMVPとは,顧 客ニーズを検証するためのプロトタイプ・モックアップ・紙芝居などを含む,講義の MVPとします.

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表4-1 アンケート調査企業一覧

また,上記企業から集まった回答のなかで,「MVP またはそれに近い形で顧客ニーズを獲 得し,開発した製品・サービスはあるか」という質問に対して「ある」と答えたのは,メーカー 15社,IT・サービス企業10社という結果となった.詳細な調査の結果は次節以降にて示す.

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