HELP! first of all FMP 音楽主義 No.29
共同管理のアウトソーシング
※管理:総務・人事・法務・経理・契約・ファンクラブグッズ制作 プロダクション
A社
プロダクション B社
プロダクション D社
プロダクション C社
これを実現させるためには、各社のニー ズに合ったアウトソーシング会社の選定が 重要であり、各社の機密情報等を厳密に管
理しつつ、なおかつ低コストであることが必 要です。
各社で負担していた担当者の人件費や外 管 理
①事務所や倉庫等の環境を集約させる 各社で賃借し使用している事務所や倉庫 等を、複数の会社で共同で賃借することで 各社の維持経費を削減する。
②管理のアウトソーシング
各社の管理部門で行っている、人事・総 務・経理・法務等の管理事務を1ヶ所に統合
(アウトソーシング)して各社の管理経費を削 減する。
これは、各社の数字や個人情報が関係し ますので、これらを厳密に区別できる相手が 必要です。
③ライブ・コンサートの運営やファンクラブ 運営、グッズ製造の集約
各社が個々に行っていることを、集約して 原価や管理費用を削減する。
④会社の吸収や合併
個々の弱点を補えるような相手との会社 の吸収や合併を考える。単独ではなかなか うまく経営できないような場合に、お互いに
協力関係を構築できるパートナーを見つけ、
お互いの弱点を補完し合う。
以上のようなことは、各社の独自性を減 少させて、一歩やり方を間違えばお互いが 不幸になることもありますが、逆にうまく構築 できれば、絶大な効果が期待できる方法で もあります。上手なコーディネーターを見つ けて、お互いが歩み寄ることが重要です。
前述の①〜③のイメージは下図のような 仕組みで、各社はマネージメントの機能のみ を保有して、会社の運営や維持にかかわる 管理部門を共同でアウトソーシングするも のです。今までは、各社において管理系の 組織や人材を確保し、または外部の専門家 等に業務委託していると思いますが、これら の業務を一括して集中管理(アウトソーシン グ)することで、コストの削減、人材の有効 活用、会社運営の簡素化をはかります。
音楽主義69
『とりあえず!音制連』の相談窓口『MUSIC ism』(www.musicism.jp)へご登録後、「とりあえず!音制連-相談窓口-」
前号(N.028)の「あなたにもわかる! 危 険な取引先チェック法と脱税の恐怖」を見 られたプロダクションの経理担当の方から
『MUSIC ism』の相談窓口へ質問がありま したので、その回答とともにご紹介します。
Q:正確に取引先の状況を確認できる方法 はあるのでしょうか?
A:帝国データバンクや東京商工リサーチと いった興信所が収集した会社情報を使用す る方法があります。過去に調査した実績の ある会社の情報は簡単に確認することがで きますが、調査の実績がない会社について は、新たに調査を依頼することになりますの で時間と費用がかかります。
こういった会社の情報は、会社の経営者 の状況や会社の税務申告の情報等から会 社を採点し、安全か危険かを知ることがで きます。会員になってネットで情報を入手す ることも可能ですが、本当に知りたい情報 がすべてあるとはかぎりませんので、参考と して利用することが良いと思います。
Q:制度融資を受ける際に、税理士の書類 が有効と聞きましたが。
A:保証協会がらみの融資の際に、税理士 が作成する会社のチェックシート(決算期)が 提出されると、金利の優遇措置があるようで す。万が一、融資を受けたい場合には税理 士に相談されてはいかがでしょうか。
しながら、より的確な対応が望まれます。
簡単に考えると、人材派遣会社、税理 士・会計士事務所、司法書士事務所、社会 保険労務士事務所、弁護士事務所、弁理士 事務所等の機能を兼ね備えた会社というこ とになります。
これらの個別の会社への報酬はまちまち で、利便性や使い勝手も各社各様です。機 械的・事務的な作業に特化するのではなく て、より各社の状況を理解したうえで、もっ とも有用な提案やアドバイスをしてくれる機 能が必要とされます。
今後の音楽ビジネスがどのように変化し ていくのかは未知数です。配信の増加、少 子化、不況、ライブ・コンサートの巨大化、
レコード会社の新たな動向、エルダービジ
新しいビジネスが生まれてくるかについては 非常に興味深いものがあります。
しかしながら、まわりが変えていくのでは なくて、音楽業界に携わる者が新たなアイ デアを出しながら自ら変えていくことが重要 です。実は、今がチャンスなのかもしれませ ん。今、アイデアを出して実践した者が勝者 になり、ただ黙ってなりゆき任せで静観して いるだけの者が敗者になるのではないでし ょうか。
新しいメディアを積極的に取り込んで、自 社のアーティストのプロモーションや情報の 発信、商品の販売等を複合的に行い、なお かつ運用コストが最小限で済み、ここから得 られるメリットが最大となるようなビジネスの 構築が最重要課題だと思います。
音楽主義Q&A 〜「MUSIC ism相談窓口」より〜