表V−14 因子分析結果の再ストーリー化
因子
ピネット
mo.
対象(主
フ) 対象(従者)
事実 惰緒 認識 因子名 再ストーリー化21)
私
家族 AIDを知ってから 気を遣いすぎて 自分を失くした
22)
私
夫出生の話 あきらめている 真剣に聴いてくれ
@ ない
25)
私
自分を否定したくなる 歯がゆい 足踏みしている1
26)私
1親留)っなが川とい@ う言葉
「ヒ クッ1とし
@てしまう 敏感になつている 私の家
?ノ生じ 髟s安
AIDで生まれたことを知ってか 轤フ私は、誰かを愛することができ 黷マ楽になると思っているのに誰も
、せず、家族に対しては気を遣いす ャて自分を失くし、話を真剣に間い トくれない夫に対してはあきらめ、
gナーのことを思うと眠れなくなる アとがあろ,
@AIDで生まれたことを知ってか 轤フ私は、 自分のことがわからなく ネることがあり、自分を否定したく ネることに歯がゆさを感じ、 「親子 フつながり]に「ビクソ」としてし
ワうほど敏感になっている、
27) u
A ID.こ生まれ.たことを
@ 知ってから
自分のことがわか
@らなくなる
28) u、 誰かを愛すろ二と 楽になる 誰も愛せない
29) 手ノ、 私のドナー 目の前に現れたらと想像
@ すると 眠れなくなる
2) 彩、 配偶子提供で産王れた 本人にしかわか
@ らない
3︶
医者
配偶子提供を 望ナるカソ
@ ブル
度実告知」の必要性 説明すべき
2
4) P渚配偶イ・提供を
望すろカツ@ ノル
やるべき[アフター・ケ
@ ア] 説明すべき
支援者 ヨの要
@望
AIDで産まれたということは、本 lにしかわからない体験である,A hDを実施する医者は、 「真実告 m」の必要性ややるべき「アフター
Pア]について、説明すべきであ 驕Dまた、カウンセラーやソーシャ 泣潤[カーは、 「DI者の苦悩]を 揄 し、 「DI者の怒り」を受け止
@めてくれる人であってほしい,
5)
﹃︑
カウンわヲー・
f. 唐P・・レリ・一
@力 ・
lDl都り苦悩1 理解できない人で
@ は困る
ω
毛﹁︐
カウンセ ノー
mーン戸レワ.一
b)因子構造の比較
抽出された6つの因子を筆者(2006116)が示した「図W−4DI者を取り巻く課題の構造」
及び「図IV−5[社会的虐待]の構造及び要素」並びに「図V−10 DI者を取り巻く社会的状況の 構造と本調査のターゲット」に照らして,回答者が想起したDI者の発話から得たビネット 群の構造を検討してみると,表V−15のような対応が得られた.
前記した.とおりここに示した3つの図は,DI者の置かれている状況に照らして, DI者を 取り巻く社会的状況を、時間性・力動性・変化性に着目して観念化し,その構造を図示し たものである.その対応を説明すれば,以ドのとおりとなる.
得られた囚r・の順序や再ストーリー化によって付した名義などは比較した2つの結果間 で,異なる側面を残しながらも,因子と領域の数が一致していた.つまり,第/因子と領 域IVはともにDI者がカップルとなり,家庭を築き,子どもとともに生きていくうえで当事 者が抱く想いとして理解されている.第2因子と領域1では,本調査では拙稿以降にDI者 から得られた発話に依拠してカウンセラーやソーシャルワーカーを加え,支援者という側 面を肖定的に表現しているが,医療・福祉の関係者へ向けられた当事者の想いと整理する と,領域1との」樋性を見出せる.第3因子と領域rH,第4因子と領域IVとは説明するま でもなく 一致しており,前者がAIDを介した父母への想いであるのに対し,後者がAIDを 介さない父母への想いである.第5囚子と領域Wは「無理解者」と「何も知らずにすごす市 民や社会」と名義が与えられているようにDI者の存在を社会的にネグレクト(無視・放任)
している者への想いである.さらに第6因子と領域llは,「話した人の反応」と「深刻さに 直面すると無関心を示す者」への想いである.
表V−15 Dl者を取り巻く課題の構造比較
本調査 宮嶋・才村(2006)
第1因子「私の家庭に生じる不安] 領域IV「新しく自らが形成した家族」
第2因r「支援者への要望」 領域1「肯定しがたい行為を容認した者」
第3広1子 「AIDσ)1寸li親ン\(ノ)影響」 領域nl「AIDで縛られた父母への言葉」
第4因子「父母への疑念」 領域V「信頼に足るべき存在に対する言葉」
第5因子「無理角緒」 領域W「何も知らずにすごす市民や社会」
第6因子「話した人の反応」 領域II「深刻さに直面すると無関心を示す者」
したがって,本論においては,1)1者の発話を分析して得た結果を質的研究法により構成 した,1)1者を取り巻く課題の構造と,DI者の発話によって得られたビネットを介して, DI 者に関する第渚性を有した学生(本調査の回答者)が認識するDI者を取り巻く課題の構造 とが, ・致する現象として、 /:ち現われた.この立ち現われは,1)1者の発話に基づく結果で ある。つまり,質的研究で構築されたDI者を取り巻く課題の構造と客観主義に基づく量的 研究で構築されたDI者を取り巻く課題の構造とを一致した現象として立ち現われさせる根 本要囚に、DI者の発話が介在していると解釈できる.
4)回答者の認識とレスポンスの言葉
サポートの必要性に関する設問である問7については,問7・aで回答者の認識を問い,
問7−bでレスポンスの、一 i 葉を自由記述方式で記述させた.設問6が認識の構造を把握する ための設問であったのに対し,この設問は回答者がある課題に対してどのように機能する のかを把握・分析しようとするものであり,調査一Lのロジソクを異にする.ただ,両者を 1司調査liで実施した,意図は,人が自身の問題として認識したことのない未知なる問題に 直面したときsいかに認識していくのかを構造上及び機能上把握しようとするところにあ った.したがって,本調査の結果にかかる構造Iiの認識と機能上の認識との間での,認識 形成の順序や段1係性を検討する場合には留「意が必要である.
回答者の認識とレスポンスの言葉の.一一致度を測るに際し,次の手順で作業を進めた.
第1に問7−aと問7−bに記述されている内容をExce1シートにすべて記載されているまま に落とし込み,データ処理ができるように準備した.第2にそれらのデータが,第2調査 で得たDI者の発話に認められるDI者の求めと一一致しているのか否かを区分した.この際,
ifl[視したことは1誰の立場,または誰に寄り添う」ところからの「記述,またはレスポン スか」である.つまり,第3調査で認められるように,DI者の支援に不慣れな対人援助職 は,AIDを選択した母やカップルへ寄り添うレスポンスをする傾向にあり,それらを排す るためのクリーニングを行うこととした.その結果,概ね回答者のレスポンスは,「肯定的・
中、 /1的・否定的・NA」に分類できることが明らかになった.第3に問7・aと問7・bとのク リーニングの実施は2週間の間隔をおいて実施した.なぜなら,本間の分析が筆者一人で 行う分析であるため,データの量的な多さによる感覚の鈍磨と個人認識が,データ分析上
のバイアスとなることを避けるためである.その上で,第4に一致度を測る尺度を,第2 調査で得たDI者の発話に認められるDI者の求めと受容・共感・非審判的態度・感情の反 射などのソーシャルワークの対人援助の原則との対応から,「無条件の肯定・条件付の肯 定・中立的・条件付の否定・完全な否定」の5件尺度として用意した.
その結果,fi V−16に認められるように,回答者の認識とレスポンスの言葉が一致してい た回答者は133人(28.3%)であった.この内訳をみてみると,「無条件の肯定」を認識(問 7・a)並びにレスポンス(問7−b)で一一致していた回答者は,わずかに2人であった.認識
とレスポンス内容が致していた回答者のうち,「条件付の否定」を示した者が103人
(77.4%)と最も多く,回答者全体の中でも5人に一人となっている.
表V−16 問7のa・bの一致度
無条件 フ肯定
条件付
フ肯定 中立的
条件付 フ否定
完全な
ロ定
計
度数 2 9 5 103 14 133
回答者全体に占める
@ [a・b]一致者
% 0.43% 191%
1.06%
2191%2.98%
28.30%一致者中の内訳 % 1.50% 6.77% 3戊6% 77.44% 10.53% 100DO%
表V−17条件付で肯定する群
回答
謨ェ
回答記述の形態素 回答記述の再ストーリー化私 その人た ソの気持@ ち
正しく 理解する
@こと 難しい 私には、DI者の気持ちを正しく理解することは難しい。
認き哉 自分 ノレーツ 半分 わからな「なんて 信じられワせん 自分のルーツの半分がわからないなんて、信じられません。
自分の父 血のつな
Jくつてい
ネい人
想像する@ と
怖くなりま
@ す 自分の父親が血のつながっていない人だったらと想像すると、怖 ュなります。
できること
@なら、
教えてく
セさい あなたにしかわからない思いだと思います。でも、できることな 轣Aあなたの想いを教えてください。
あなたに@しか わからな「思い
で一6 話せそう
ネことが?黷ホ
あなたのzいを 話してくだ
@さい あなたにしかわからない思いだと思います。でも、話せることがあ 黷ホ、あなたの想いを話してください。
ヲば良いなんと言